塾講師、かく語りき

京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

初めてじゃないお遣い

300円の壁

 「お菓子は300円まで」

遠足のときの不文律である。いや、明文化されていたのかもしれない。

当時は消費税こそ存在はするものの、駄菓子屋では計上されておらず、

暗算に困ることはなかった。

最も、今にして思えば、複数人で全体の予算を考える狡猾さがあってもよかったのにと思わないこともない。

 さて、それはそうと、この記事である。

 

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よく頑張った、とはいうものの

何年生なのかはわからないが、1円単位まできっちり合わせて来る当たりは、

この少年の強い決意を感じさせる。

子を持つ親であれば、「よく頑張ったね」と言いたくなる方もいるだろうし、

「どうしたらうちの子も…」と思う人もいるだろう。

ただ、塾で教える身であると少しばかり視点が変わってくる。

 

このストーリの主人公は、間違いなく任務を遂行した少年であるが、

この母なくして、このストーリーは始まらないのではないだろうか。

500円の買い物券で190円のポテトチップを買ってきた息子を

泣くまで怒ることのできる親、

ましてや、「泣き寝入り禁止!」と再度買い物にまで行かせることのできる親は果たして多いだろうか。

 

やらないことをやらない

親がどれくらい不作為に耐えられるかは、実は重要なテーマだ。

「我が子はかわいい」

それは、時に絶対性を帯びるし、それでよいと思う。

出発点は同じであったとして、「かわいがる」と「甘やかす」の差がどこにあるか、

その一つは、不作為にあると考えている。

「かわいそう」と何かをしてあげたり、回避してあげるのではなく、

毅然と、悠然と乗り越える姿を見届けることができるか、

そこに分かれ目がある。

ただ、別に厳しくある必要もない。無理強いする必要もない。

自由に、淡々と、そして、徹底していればよい。

 

 

親の我慢が子どものモチベーションを作る。

もしかして、このタイトルの本売れるかも、などと実現可能性が定かでないことを思いながら、その横で、我が娘は今日もアンパンマン号を乗り回している。

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末廣