塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

この冬期講習の先に、いつか平穏

いよいよ今年も残すところあと4日。世の中は年末年始の準備に追われている様相。この忙しさのおおよその理由は、年始を安らかに過ごすためだと思われます。わたしも安らかな年末年始が欲しい。

 

さて、今年最後の記事となりますが、普通に冬期講習の様子(算数)などを紹介していきます。

(記事の題材を考える時間が無かったので・・・)

 

 

まず5年生ですが、9月から12月までの内容の振り返りを行っています。テーマは【6年生になる前に】

 

はじめに『タイムレース』(5分間の小テスト)は、9~12月に一度やったことのあるどれかを再テスト。

単純計算については当時より点数が出るようになってきましたが、平面図形や割合の問題となると、やり方や公式を忘れているものもあるようで、忘れ物の確認になっています。

タイムレースは本当に基本中の基本的なレベルですので、少しでも引っかかる部分があるようでしたら今年のうちにきれいにしておきましょう。思考の大掃除です。

 

次に、9月分から順に授業内容の振り返りとして、『メモリーチェックプリント』。1度やったことのある(はずの)問題を再度解説します。

ここでは6年生に上がるまでに是非持っていてほしい技術や知識を集め、少量ながら濃い内容となっています。

6年生になったら問題が1歩先に進むため、基礎力が大事になります。5年生から通塾していたアドバンテージをここで確保しましょう。

 

もちろん座右には『演習問題集』

過去に習ったこと、そして今日聞いたことをフル活用して解き進めます。

 

そしてその日の内容をしっかり理解できているかの確認のため、授業の最後に『毎日テスト』

10~20問で授業を振り返り、定着具合を自己分析しましょう。

ここで自身の得意・苦手が判別できたなら、それはきっと先々活きてくるでしょう!

 

6年生で少し楽をするための、5年生の冬期講習でした。 

 

 

続いて6年生。テーマは【総ざらい】です。

 

受験まであと1か月。この時期にやることは、とにかく弱点発見&撲滅!洋風に言うならウイークサーチ&デストロイ!

ある問題を目の前にして、それが解けないなら、解けるようになるしかないのです。

 

とはいえ、生徒によって進行度合いは違いますし、受験校に見合った問題を学習しないといけません。

そこで『クラス分け』を実施し、『毎日テスト』を2パターン用意しています。

 

一方は、『受験生ならこれは解けないといけない!という問題を集めた毎日テスト』

数ある解法の中から適切なものを思い出して実行、という流れを身につけるのにちょうどいいレベルの内容となっています。

 

もちろん問題によっては思考力を要するものもあります。「覚えた解法を律儀に実践」しても、それは本当の意味で力になったわけではありません。何事も応用力って大事ですからね!

 

 

もう一方のクラスでは、『一筋縄ではいかない、味のある問題を集めた毎日テスト』を行います。

同じ速さの問題でも「うさぎとかめ」が題材になっていたり、平面図形だったら「想定外な補助線」を必要とする問題だったりとか、頭を柔らかくしないといけないような、そんな問題が多めになっています。

 

ですが、こういう問題をたくさん解いていると徐々に分かってくることがあります。

「難しい問題も、2つか3つひねりを加えてしまえばただの問題である」ということです。

一見難解に見えても、見る角度を変えてみれば実はシンプルだったりするものです。まるでルービックキューブのようです。

問題をよく観察し、解決の糸口を探し(過去に似たパターンの問題を解いたことがないか、見た目が変わっているだけで他の問題の解き方が使えないか、など)、それをミスの無いように実行する。

その実践力を養います。

 

 

これら2種類のテストを毎日解き、質問をしながら頑張って解くまでを1日分の授業としています。

 

そして次の日。

前日の内容の復習として『おさらいテスト』をやって1単元が終了です。

 

当然その日はその日で新しい毎日テストが始まりますから、1日ごとに記憶・記録の整理をして、新しい知識の搬入場所を確保しておくことが大事ですね。

 

 

でもって、それでも心配な人には、午後の時間には『金剛不壊』講座を開講しています。

「受験生なら解けなければいけない問題」でも手こずってしまうとか、「弱点を発見したので早期にデストロイしておきたい」という場合に受講していただいております。

 

朝から夕方まで勉強漬けの1日になりますが、その見返りは確実にあることでしょう。

不安を抱える生徒や保護者の精神安定剤としても効果が確認されています。

 

 

 

・・・という日程を、先週の23日から31日まで(中休み1日で)続けるのが『冬期講習』となっています。

良くいえば、この8日間ですべての内容を網羅したことになります!

悪くいうと、この8日間で覚えきれなかった取りこぼしがあると、1月大変ですよ・・・!

  

 

いま頑張れば、受験で合格して、その後楽しい中学校ライフが待っていますから、今少しの間だけ楽しいこと、やりたいことを我慢し、算数に向かいましょう!