塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

「字が汚いからやり直し!」

 

これは、今年度の授業が始まってから、最もたくさん言った言葉。1日の授業で10回以上言っている気がします。

去年は去年でかなりの回数言ったはずなのですが、今年はそれ以上のハイペースで言っています。

男子のクラスを見るようになったことが大きいでしょうか。

  

ですが、字が汚いと、計算式の書き間違い・読み違いが起こったり、筆算でけたが1つずれたり、先々自分のノートを見返したときに頭に入ってこなかったりするので、先々のことを思ってこのように言っていることをご理解頂ければ幸いです。

 

 

・・・とは言いながら、何を隠そう私自身も元々は汚い字の持ち主※今はきれいとは言ってない

 

高校生くらいまでは字のきれいさなんて特に気にも留めていなかったのですが、大学生の頃にふと、自分の字が汚いことを認識。字のきれいさを見つめなおすきっかけになりました。

 

自分の字を自己分析すると、とにかくバランスが悪い

例えば漢字の木へんが大きすぎたり、「ふ」という字の4つのパーツの大きさが書くたびに変化したり。

一番気になっていたのは、「桜」という漢字の「女」の部分とんでもなく汚い

桜井家に生まれ、人生で一番多く書くことになる漢字が汚いのは致命的だと思ったのでした。

 

 

一念発起した私は、文字の書き取りを最初からやり直すことを決意

まずは本屋さんで小学生用のひらがなドリルを買い、書き取りの練習。

同じものをコピーして2週間も継続すると、ひらがなは上達を実感できるレベルになりました。

※元が汚すぎたというのはあります。

 

 

ひらがながある程度見れるものとなり、次はカタカナ、漢字・・・と続いていく予定だったのですが、当時の私はここで要らないことを思います。

 

「この文字・・・パソコンで打ったみたいな平凡な文字で面白くないな」

 

今思えば完全に余計なことなのですが、当時は社会を知らない大学生。誰でも書けるような平凡な文字を嫌ってしまったのです。

 

 

そこで、次に書き取ったのが、様々な漫画の最後に載っている作者直筆のあとがきの文字

 

「生の人間が書いた文字をマネすれば、いずれ自分自身のオリジナルな文字ができるはず!」

 

そう信じ込み、いろいろな人の文字を片っ端からマネし始めます

これはもう、1年近く続けたでしょうか。

 

こうして出来上がったのは・・・

 

上手とも下手とも言えない、それこそ平凡な書き文字

 

色々な文字を練習した結果、無難なところ、それこそ面白くない文字に落ち着いてしまったのでした。

 

私の代表的な書き文字↓

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まぁ、始める前と比較すれば字が上達したことには変わりないので、成功なのかな・・・?と今は思っています。

これでも上達したんですよ!

 

ただし、困った癖がついてしまいましたが・・・

それはまた次の機会に。