塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

春期終わって

春期講習を受講された皆さま、お疲れさまでした。

この8日間にわたる勉強の日々、何か手応えのようなものは感じられたでしょうか。

 

春期講習では2月、3月の内容をザックリと1周しなおしてみました。

が、意外と忘れていることも多かったと思います。

ちゃんと宿題をやってしっかり復習していたはずなのに・・・。

 

というのは無理もないこと、人間は忘れる生き物です。

昨日の食事のことさえ満足に思い出せないのが人間です。

(私だけ・・・?)

 

忘却曲線なんていうものもあるくらいです。

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今回で2、3月の内容をしっかり思い出せたとしても、もしかすると5月くらいには忘れているかもしれない。

そして恐いのは、忘れたことに気づいていない可能性があるということです。

 

だからこそ、定期的に見直しておかないといけないわけですね。

 

 

6年生はこれから応用範囲です。

これまでの内容をもとに、一歩進んだ応用問題に取り組んでいくことになりますので、基礎部分を忘れないように春期のプリント類は大事にしていてください。時々見返してみるのもいいですね。

 

5年生は、とにかくタイムレースの復習をしましょう。

今後「速さ」「平面図形」などの学習に進んでいきますが、どの単元においても基本的な計算は欠かせません。

春期講習で小数・分数・単位の問題に苦戦した人は特に、念入りに見直しをしておいてください。

 

 

総じて言えるのは、一度覚えたことを忘れるのはもったいない!

春期で得たものが脳内からこぼれ落ちないように、定期的に過去の内容を振り返るようにしましょう!

 

 

さて、次の季節講習は7~8月の夏期講習!

春期より長く、内容も盛り沢山!

春期で準備運動を完了させて、夏に臨むべし! 

 

 

ちょっと気が早かったですね。

4~7月の授業も頑張りましょう。

業務提携のお知らせ

 桐友学園と弊社、合同会社ディープグラウンドはこの度、業務提携契約を締結したことをお知らせいたします。

 

 これにより、桐友学園は2018年度から下記の通りに変更となります。

1 授業は、午前中に集中し、午後からは弊社プロデュースの「臥薪嘗胆」を実施いたします。これにより、生徒全員の学力向上を担保いたします。合言葉は、「やらねばガシン」です。

2 これに伴い、始業は7時15分からとなります。

3 ICTを積極的に活用し、教室からは、チョークを撤廃します。教材はすべてオリジナル教材に一変し、生徒がより主体的に、且つ、教員がより教えやすい体制を築きます。生徒の知的好奇心をくすぐる授業は、教科書の例題を黒板に書いていくような、過去の遺物のような授業とは一線を画します。なお、「知好楽」など、教材名がわかりにくいこともありますが、ご容赦したいただきますようお願い申し上げます。

4 BYODにより、生徒自身が自分の使いたい端末で学習のサポートを行います。端末の仕様に関しては、自由を享受するための素養が備わっているもののみを選抜しているとの自覚から、詳細なルールは設けず、生徒各自の責任で自由に使用できることといたします。また、レポートなどの提出は、すべてオンラインで行うこととします。サイボウズを使用予定でしたが、サービスが終了いたしますため、他のアプリを導入予定です。

5 「塾ゼロ」の理念を掲げ、生徒一人一人が自分の希望進路を実現できるよう、学校内で学習が完結できるようにし、5年以内の東大合格10名を目指します。

 しかしながら、所謂「進学校」を目指すのではなく、受験教育とは一線を画したアカデミックな内容を追求した結果としての進学実績を目指すと同時に、芸術系の進路など多様な進路を応援します。

6 成績や学習時間、到達度などは、その都度、データとして各家庭に配信いたします。より密度の高い家庭とのやりとりを通じて、確かな学習習慣と基礎学力を涵養いたします。これにより一人一人の学習は完全に可視化されます。勉強しているはずがいつしかtwitterを見ているなどという事態は起きません。

また、成績上位10名は構内にその氏名を掲示いたします。必要以上に競争を敵対視することなく、正当な競争と正当な評価の意味を学校生活を通じて培います。これにより、安易に「頭がいい」と口にする生徒や、「点数じゃない」と発言する教員はいなくなります。ちなみに正しくは、「今回の成績は良い」、「点数をとることは大切だが、点数だけではない」となります。

7 伝統の体育祭の種目はそのままに、電光掲示板の導入や、種目間のインターバルのエンターテイメント化、ドローンによる空撮を実施いたします。なお、これらは、弊社がプロデュースした「DG的プログラミング」の授業によって、生徒自身が生徒の手によって、プログラムしたものを使用いたします。これこそが、現代的な自由を謳歌する生徒による運営と言えるでしょう。

8 入試は、以下の3科目とします。

 (1) 面接試験

  面接試験では、60分程度の準備講義ののち、1人30分程度の面接試験を実施いたします。準備講義の時間では、動画やパワーポイントを駆使して、小学生が未知ながらも興味を持つ素材を扱います。なお、授業のみならず、読み解きながら進める問題や作業問題、計算問題などあらゆるジャンルからの出題となります。

 面接試験では、準備時間をもとに、口頭でのやりとりが中心となります。試問官とのやりとりを通じて、論理的思考力や発想力を問います。

 採点に際しては、ルーブリックを作成し、毎年、その内容を公開します。

 (2) 作文

 長文を読解したうえで、800字程度の作文を実施いたします。なお、字数に関しては、多くても少なくても問題とせず、課題の文章をきちんと読み込めているか、文章で自分の考えを表すことができているかのみを採点基準とします。

 本校では漢字の出題がないため、ひらがなでの表記や誤字は減点といたします。

 (3) 算数

 計算力と論理的思考力を問う問題を出題いたします。安易な公式に頼ることなく、問題を作成したり、誤答を訂正したり、公式の意味を説明させるなど、「問題を解く」だけに依存しない、バラエティーに富んだ出題をいたします。

 本入試改革は、本校のアドミッションポリシーを強く反映したものであり、本校にふさわしい生徒を選抜することを狙いとしています。安易な受験対策では乗り切ることはできません。受験生として相応の準備をしてくることを望みます。相応の準備とは、理解の伴わない公式の暗記や“安直な”パターン化学習でないことは言うまでもありません。

9 入試日は2月1日AM 2月2日AM 2月3日AM 2月4日AM の4回といたします。試験時間、科目はすべて同一です。

10 ボードゲームを授業の中で積極的に活用し、論理的思考力とコミュニケーション力を高めます。さらに、ボードゲーム部を作成し、開〇中学のボードゲーム同好会と定期戦を実施いたします。

11 修学旅行の行き先は自分たちで決定いたします。旅行実行委員は、プラン作成、下見、教員・PTAとの折衝などすべてを担当します。

 

12 教職員の服装は、赤いスーツとします。金髪は可です。

 

以上、エイプリルフールでした。

 

春期講習

今週の月曜日から、春期講習がスタートしております。

毎年春期講習では、2・3月の授業内容をもう一度見直し、忘れていることや出来ていないことが無いかをチェックしているのですが、まぁ、完璧な状態の生徒はまずいません。それどころか、生徒によっては2か月分をものの見事に忘れちゃってますね!

※毎年そんな感じで今年が特別悪いわけではありませんので、ご安心(?)ください。

 

そこで春期講習の出番となります!

 

 

算数の観点からすると、最もメジャーなのが「公式忘れ」

これまでの2カ月で多数の公式に触れていますので、いくつか忘れちゃうのは仕方のないことと思っています。特に6年生は2・3月で受験範囲をソフトに1周しますので、あらゆる範囲のあらゆる公式を記憶しつくすのはかなり難しい。

そこで、忘れた公式を取り戻すのが春期講習ですね。

毎日いろいろな問題に取り組みますが、1問ごとに丁寧に見直して、使った公式や問題の解き方をモノにしてほしいです。

 

次に多いのが「途中式忘れ」

これに関しては途中式そのものを忘れたというより、「丁寧に書いていたころの初心」を忘れてしまったと言った方がいくらか正しい気がします。

塾に入るまでは、字が汚かったりノートの行を正しく使えていなかったりするのはよくあること。

なので、はじめの2・3週間のうちに入念にチェックして、きれいな字と式を書くように指導します。

で、1カ月くらいすると1人できれいに書けるようになりますので、こちらも安心して次の段階に進みます。

しかし人によっては、その後急速にノートが雑になり、春期講習で元のありさまになっていることも。

それを再び修正するのも春期講習のメニューの1つとなります。

 

 

方向性の違う2つの「忘れ」ですが、これらの難題をどのように解決するか。

ここで役に立つのが、当塾の秘密兵器「タイムレース」

(先週紹介していますので、あまり秘密ではないですが・・・)

 

春期講習のタイムレースは、2月と3月に1度解いたものを再び使用しています。

すると、宿題でちゃんとやってきた人はしっかり合格点を取り、逆に手を抜いていた人はまるで初回のような点数になってしまうのです。

公式や問題の解き方を忘れていたとしても、このタイムレースでしっかり取り返し、ついでに式のきれいさもチェックできるため、タイムレースこそ最後までしっかりやってほしい。

よって、春期講習とは言え、タイムレースを直し終わってからご帰宅のシステムとなっております。

 

連日朝早くからの通塾に、様々な心配もあるかと思いますが、必要なことを必要な分だけやっているということで、ご了承ください。

 

 

とりあえず今日で春期講習の前半4日が終了します。

6年生は4つの単元を苦手の残らないように復習しておきましょう。

5年生は字や式をきれいに書くこと、小数分数の計算方法を間違えないことを確認しておきましょう。

 

 

(春期)後半へ続く

(ちびまる子ちゃんのナレーション風に)

女がやっぱり最高!!

春期講習が始まりました。

2日目にして、早くも弱音が・・・

「男の子はもうやだっ!!!」

 

なんじゃこの生き物?!

いわゆる『男子』という生き物に接することなく生活すること15年!

久しぶりに男子という生き物と同じ空間にいるわけですが、

「うるさい!」

「だまれ!」

「座れ!」

の繰り返し・・・・

 

女子だけの塾ってやっぱり貴重かも!!

男子がいて収拾ってつくの??

学童は間違いなく女子だけにするぞ!!!

 

というわけで、女子校に行くのはいいかもしれないね。

でもね、男子がハマって本気を出したときは本当にスゲーから、娘たちにはそれを見せたいなという思いもある。。。

 

いずれにしても、男子は基本「ただのサル」で何かにハマって本気を出していなければ、「ただのバカ」だということがよくわかった。。。

それはガキんちょだけでなく、身のまわりの男性陣を見ても思う。

男は一生男の子!中身はあんまり変わらないな。

 

あ!そういえば、こんなCMがあったな

www.youtube.com

 

 

賽は投げられる前に

下手の横好き

「好き」「得意」は必ずしも一致する概念ではない。

とはいえ、これらが大きく異なることは珍しく、

通常は、勝ったゲームを楽しく感じたり、好きに感じるものだ。

この辺りは、前回ブログで書いた通りであるのだが、

中には例外もある。

その例外が、このマラケシュというゲームである。

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詳細は、例によって他のブログに譲るとして。

しくらめんのゲームとげえむ:【ゲーム紹介】マラケシュ 素敵な絨毯を広げよう

Let's 授業

ということで、授業でもやってみた。

ルールブックの厚さに一瞬たじろぐが、

何のことはない。

日本語ページは1ページだけで、それ以外は世界各国の言語で書かれたページなのである。

生徒たちもかなり慣れてきたようで、説明書の読み方も随分上達してきた。

「各々」を「かくかく」と呼んだのはご愛嬌ということにしておこう。

1回目から、特段、ルールにミスなくプレイできていたので、

2回目は私が入り、プレイしてみた。

結果、初の圧勝☆

大人げないと言われようが、何と言おうが、圧勝である。

勝利の秘密

では、なぜ私は圧勝できたのか。

実は、このゲーム、ダイスに秘密がある。

ダイスの目は「1」が一つ「2」が二つ「3」が二つ「4」が一つなのである。

少し考えれば、違和感を持ちそうなのだが、生徒たちは、誰一人として、このダイスを確認しなかったのである。

そうすると、何が起こるかと言えば、

確率計算の前提を間違えているため、

当然不合理な行動が時折出てくることになる。

一方、私は、一人だけダイスに気が付いているため、

リスクを最小限に抑えて勝つことに成功した。

ここで、考えなくてはいけないことは、「前提」の正確性である。

思い込みは、時に、重大なミスを引き起こす。

それは、思考の前提となる条件に関して、事実と認識の間に齟齬が生じている場合、

そこから考えられる行動が、不合理になってしまうからだ。

今回であれば、ある方向に行けば1と4が出れば助かるが、2と3は他者に多数の鐘を支払う必要があり、他の方向に進めば、2と3ならば、最小の金を払うだけでよいという局面があった。

このとき、当然、後者を選ぶべきなのだが、ダイスの目が均等であると考えた生徒は前者を選んでしまっていたのである。

自分が当たり前と思っていることは、実は事実と異なるかもしれない。

あらゆるものを所与のものと思わずに、一見疑って考えてみることは、

いうまでもなく重要だ。

 

ポン酢は語る

行動する前に、しっかり条件を確認しよう。

だとかなり安っぽいまとめとなってしまう。

むしろ言いたいことは、「当たり前」はかなり怪しいということだ。

そして、確認すれば万全というものではない

お鍋のお供、「ポン酢」という調味料がある。

使い方は…いうまでもない。

これは、ある意味で「当たり前」だ。

しかし、私の知っている男で、(たぶん木曜日くらいにブログを書いている男なのだが)

上京して、初めてポン酢を使う際に、鍋に一びん投入し、そこに具材を入れて煮詰めた男がいる。

彼には、「ポン酢」に関する「当たり前」はシェアされていなかったのだ。

大学に入って、「大富豪」をする際、ルールのすり合わせに難儀するのもよくある話だ。

すなわち、「当たり前」は、相対的なものである可能性もあるのだ。

「当たり前」が客観的事実と符合したとしても、

それが共通認識になっていない場合

思い込みにより、前提が事実と異なる場合と同様に、

行動が不合理なものとなってしまう可能性が高い。

自分で検証、確認した「当たり前」は、他者とも検証、確認し、

共通の「当たり前」にすることが必要である。

 

DGの当たり前

弊社の当たり前と世間一般の当たり前には齟齬があることもある。

弊社では、保護者様対応は、私が行うのが「当たり前」であるが、

一般に進学塾のお客様対応が金髪に髭面であることは考えにくい。

弊社の机は、教員の手によって、黒板塗料で8色に塗られているが、

このような塾はいまだお目にかかったことがない。

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これは、シェアしなくてよい「当たり前」だ。

ただ、この「当たり前」をシェアしてくれる皆様、

いつでもお待ちしております。

タイムレース動画

 

まず私事になりますが、今月の19日誕生日でございます。

ありがとうございます。

ということで、毎年この時期に、1年間の振り返りと、次の1年のおおよその方針を決めています。

大人になってから年々、1年の長さを短く感じるようになってきています。

だからこそ、前の1年をきっちりと締めくくり、先の1年をより大事にしたいですね。

 

 

それはそれとして、私には毎年この時期から始めることがあります。

それがこちら。

 

 (≫音声が出ますのでご注意ください)

www.youtube.com

 

タイムレース予習動画の告知です。

こちらは6年生用の動画となっております。

(5年生用はご用意しておりません。申し訳ございません。)

 

この動画は、次の授業日に行われる「計算タイムレース」・「礎タイムレース」から何問かずつピックアップして、解法を解説しているものです。タイムレースの問題をそのまま使用しておりますので、予習だけでなく復習用としてもお使いいただけます。

 

 Staff

  原作 桜井

  構成 桜井

  作画(?) 桜井

  声の出演 桜井

  監督 桜井

 

このタイムレース動画、毎年好評をいただいております!

が、一方で点数に直結していない生徒もそこそこおります。

ということで、この動画の有効な使い方を、製作者から提案したいと思います。

 

 

動画では、はじめにタイムレースの【問題】が提示され、続いてその問題の【解説】に進みます。

この動画の使い方として、

【問題】のところで一時停止してみましょう。 

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 そして、まずはこの【問題】を解いてみてください。

 

解き終えた、もしくはギブアップしたところで、動画を進めて【解説】を聴きます。

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 すると、次のようなパターンに分かれると思います。

 

 A 正解して解き方もOK

 B 正解したが、解き方が動画と違う

 C 解けなかった、正解していなかった

 

Aなら問題無し!どんどん次の問題に進んでください。

Cは解説をよく見て、解き方を押さえておきましょう。

そして最も注意してほしいのはB!

正解していたのはGoodなのですが、日曜日の授業では、似たような別の問題も出てくるはずです。それらに応用できる解き方が解説の解き方ですから、違う解き方で合っていたという場合には、自分の解き方は一旦置き解説の解き方もしっかり勉強しておくようにしましょう!

実は最後まで苦労するパターンがBの人だったり・・・

  

ということで、『答え』よりも『解き方』を重視した勉強をしてきてください。

『解き方』さえ安定して入れば、他の問題も解けるはずですからね!

そして、タイムレースの後に時間を使ってやり直しをするより、タイムレースの前に時間を使って勉強して点数を上げる方がいいですよね!

  

最後に、どうしてもわからないというときは、授業が始まる前に朝早く来て質問するのもアリです。遅刻防止にもなって一石二鳥!

今週日曜日も、朝からお待ちしております。

 

 

 

 

余談

アドリブと緊張に滅法弱い私・桜井は、あらかじめすべての原稿を作っておくことで、何も考えずに読むだけの環境を整えてから撮影に臨んでおります。

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下部にあるメモの中にある【!】は、パワーポイントをクリックして進める合図

ここまでしないと何もできないくらい、土壇場に弱いのです。

備えあれば患いなし!