塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

夏期講習は突然に

いよいよ夏休み

受験業界で夏休みといえば、お休み・・・ではなくガッツリ夏期講習の時期になります。

この塾でも例にもれず、全24日(+α)というロングなスケジュールで受験生の皆さんを歓迎いたします。

 

さて、その夏期講習が今月の22日(日曜日)から開始となりますが、その影響で起きていたことに今日気が付きました。

 

まず、毎週日曜日に開講しているレギュラー授業が、1日ずれて21日(土曜日)となります。

それにより、毎週土曜日開講の算数補講20日(金曜日)になります。(←これを今日知った)

 

つまり、明日から実質夏期講習!

しばらくお休みの無い日々が続くことになりました。

そうと知っていれば、昨日温泉に行ってたのですが・・・。

(金曜日に行こうと思っていた。)

 

まぁ、カレンダーをよく見てなかった自己の責任ということで、温泉は中休みまでお預けとしましょう。

京王永山駅の竹取の湯、おすすめです。

 

 

ところで、いわゆる夏期とはどのような時期にあたるのか。

 

たいていの受験生にとって、受験本番は2月初めです。

夏期講習の時期は、その本番まで残りおよそ半年

9月以降はまとめに使いたい時期になりますから、夏期講習の時点で受験範囲をある程度完成させておきたいところです。

 

算数に関して言うと、とりあえず一通りの授業を1学期で行いましたので、(理論上は)受験算数完成(してるはず)

とは言っても、1回聞いただけですべてを理解できるパーフェクト受験生はそういませんので、大事なのはくり返しです。

 

夏期講習では、もう一度算数全体を見渡します。

まず、忘れている公式などが無いかどうかを確認。

算数の公式・解法・図はたくさんありますから、取りこぼしがあっても全然不思議ではありません。それを再び思い出し、いつでも使えるように頭の中に整理整頓しておきましょう。

続いて、自分の得意分野・苦手分野を認識する。

立体がよくわからないとか、問題文を式に直せないとか、自分の苦手を認識すれば、9月以降のまとめの時期にそこを重点的に押さえていくことができます。

孫子の有名な一節「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」「己を知らば」の部分ですね。

(「敵を知り」の部分は「過去問対策」にあたりますので、9月以降にしましょう。)

 

 

夏の暑い中、休みのうちの長い時間を夏期講習に使うのですから、「何のために」受講しているのか、その目的をハッキリ認識しておいた方が、モチベーションにつながり、勉強にもっと身が入るかと思います。

夏期講習を足場固めの時期として、がんばっていきましょう。

 

 

 

最後に、話の流れとは全く関係ないお話。

 

今日、私の弟の誕生日でした。(何歳かはよく分からない)

「何が欲しい?」とダイレクトに聞いたら

「仕事に向かう元気が欲しい」とのことでしたので、私も欲しい

着払いでリポDか何かを送りつけようと思います。

 

うーん、この兄弟愛。

四人しかいないけど四天王(笑)

行ってきました!塾長セミナー

先週の日曜日は、神奈川県まで遠征。

のんびりと横浜中華街を~というわけではなく、

他の塾様のお話しやら何やら、色々お伺いしてきた。

「お前塾長じゃないやん!」というツッコミも聞こえてきそうであるが、

こういう、

「仕事」ー「通常の塾講師っぽい仕事」ー「テクニカルなシステム系」=私の仕事

なのである(笑)

契約みたいな法務・事務的なことや、

説明会や講演会みたいな対外的な仕事、

デザイン系の何屋だよみたいな仕事など。

ちなみに、「テクニカルなシステム系」は「塾長」の仕事。

まぁ、「教務」はみんなするのであるけれど、櫻井と田川のウエイトが大きい。

要は適材適所である。(自称)

さて、仕事柄、どうしても「話す機会」>「聴く機会」となることもあり、

大変よい機会となった。

通常、こうしたセミナー(!?)みたいなものの感想だと、

「刺激を受けました、僕も頑張ります」的な感じのブログになるのが正しい反応であることは重々承知はしているのだが、

昔から、「乙姫は感謝しているくせになんで玉手箱なんか渡したんだろうね?」なんて言い始める面倒なヤツで、

(以前、田川がブログに書いていましたので、ご興味がある方は↓から)

keio-juku-gakudo.hatenablog.jp

気付けば小学生時代からスマートな王道とは程遠い道を勝手に歩む癖があるらしく(笑)

自分なりに、 帰宅後に考えたことを整理する意味も込めて書いてみたい。

  

1 当たり前のことを当たり前にやる

宿題をしないとか、習い事が忙しいとか、

勉強が後回しになってしまう“言い訳”はたくさんあるわけで、

その都度、「目標」から考えた「計画」を立てるとか、

それっぽいことを言ってきたわけだが、

もちろん、それ自体は真剣に言っているし、重要なことはいうまでもない。

ところが、今回、「聴く側」に回ったことで、改めて自省の機会が得られた。

お読みいただく皆様からすれば、本当に当たり前のことばかりなのだろうが、

恥を忍んで書くと、反省点はこんな感じ。

・経営を担う者として、「目標」は精緻に立てられているか、

・あえてアルファベットを使うと、「KGI」・「KPI」は適切か、

・各指標に関して、次に向けて適切なフィードバックはなされているか、

・税務処理を含めた財務的な分析は疎かになっていないか。

・目の前の生徒の事例から、既存のシステムへの問題提起まで昇華できているか。

夏期講習も前に、ついつい目の前の教務に追われがち。

もちろん、塾である以上、もっとも大切なのは「教務」なのだけれど、

よりよいものを提供するためには、盤石な基盤が必要なわけで。

さらに言えば、生徒に要求する以上、自分達もしっかり取り組まなくては、言行不一致も甚だしいわけで。

そういうのって結局、見透かされてしまうわけで。

人は、「好きなこと」とか「得意なこと」からしがちだけれど、

それは、塾講師にとっての「教務」であり、受験生にとっての「習い事」なり「部活」であるわけで。

何だかへたくそなラップのようになってしまったが、

情報の不均一な業界だからこそ、自戒の念を。

そして全力で当たり前のことを当たり前に楽しむ大人の背中を

 

2 思考停止しない学び

当日はとてもよい雰囲気で、皆さん本当に自分の塾が大好きで、と熱気ある会だったように思う。

地元で密着約30年余りの岩澤先生

想像すらしない世界を教えてくれたO先生。

「中学受験」と「高校受験」とか「地方」と「東京」とか「自立型」とか「集団」とか

異なるステージではあるものの、やはり学ぶべき点は多くあった。

他方で、個人塾の塾長の集いという熱気のせいもあってか、

自分の中に少しだけ危うさも感じた(参加された皆様にという意味ではありません。念のために。)

何というか、「大手よりやれる」とか「尖れば勝てる」みたいな、

自分のやっていることに対する変な高揚感を、自分に持たないようにしなくてはと思った。

あくまで、持ってはいけないのは「“変な”高揚感」であり、

「大手に負けない」とか、「信念を貫いてエッジを立たせる」いう気概は、

当たり前に必要なのだけれど。

「大手」が「大手」であるのには理由があるし、

「成功」や「失敗」には、必ずその理由がある。

マーケティングの際にカテゴライズすることは大切だけれど、

人の話を聞く際は、普く、属人化せず。

批判的な視点は、分析的な視点と紙一重ではあるけれど、

独善化することなく、必要以上に批判的になることなく。

虚心坦懐に。自分の鑑として。

 

3 DGはぶっ飛んでいる

短パンに金髪。

注がれる好奇の目。こいつは何なんだ?

いつものことである(笑)

もうすっかり慣れたものである。

しかし、しかしである。

その日の内に、当日のテストの成績がイラスト付きで送られてくるオリジナルのメーリングシステムを作るスキルと、

入試会場に赤いスーツでいく強靭なメンタルを持ち合わせた人とか、

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直前期は、家で合宿させちゃう人とか、

 

こんな動画を台本から書き上げて毎週夜通しで作っちゃう人とか、

(学びエイド様 中学受験の鉄人が必要な際にはご連絡ください(笑))

www.youtube.com

まぁ、「ぶっ飛んでること」を挙げれば枚挙に暇がないわけで(笑)

結局、行きつく先はここなのかと。

ただ、「ぶっ飛んで」いればよいわけでもなく、

この「ぶっ飛んだ」猛者たちを束ね、プロデュースして、DGの発展へとつなげるのが、

もっとも「普通な」私のお仕事

私の場合、「見た目」だけですから(笑)

といっても、全員「自分がいちばん普通」だと言い張るのだけれど。

 

 

幼稚園に入るまでに「ひらがな」を書けるようにする方法

DGのノウハウ大公開!?

いつも自分勝手に、まさしく徒然なるままに書いているのであるけれど、

たまには(!?)、有益な、というか塾講師っぽい情報も書いてみようかと思い、

4本連続記事の最後として、「初めてのひらがな学習法」について書いてみようと思うに至った。

「ノウハウをオープンにしていいの?」みたいな話もあるのかもしれないが、

もしこの方法が正しくて、シェアできる環境があるのならどんどん取り入れていただきたい。

感想などいただけると、よりありがたいです。

 

字を書けるのはすごいのか?

まず、大前提として、

字を早くかけるようになったからといって偉くもなんともありません(笑)

別に英才教育でも何でもない。

字なんて、いつか誰でも書けるようになるのだから。

では、なぜ教えたのかというと以下の通り。

 

1 「活字」に対して興味を持ってほしかった

塾講師っぽい理由でexcellent!

ただ、これ自体は本当で、塾で指導していると「活字」に対する反応が極端に低い生徒がいる。10歳以降でこれを是正するのは、おそらく、未就園児にひらがなを教えることの数千倍の労力を要する鉄は熱いうちに打てということである。

 

2 「得意」だと思わせれば…

勿論、字は書けるに越したことはない。

そして、「得意」な意識を持つことは、この先良い方向に行く可能性が高いと考えた。

「塾」という仕事をしているせいもあり、恐らく、これから先、

彼女には難問・奇問が待ち構えているに違いない(笑)

それでなくとも、我が家に育つ上で、「天狗」になる確率は、

来年の今頃、私がどこかの私立学校の校長をしているくらい低い。

寧ろ、「苦手意識」が醸成されてしまう方が心配なくらいである。

そうであるならば、少しだけアドバンテージを与えてあげることは、

環境と彼女の性格に鑑みると悪い選択肢ではない。

 

3 自分の閃いた教え方を試してみたかった

実は、この理由が結構大きい(笑)

巷でやっている「なぞる」とか「シールをはる」とか「あから順番にやる」とか、

こうしたものには、日頃から懐疑的だった。

とはいえ、体系的な理論があるわけもなく、人さまからお金を頂戴して教えられるほどの確信もなかった。

そうなると、「わが娘で実験!」というわけである。

「娘」で「実験」というと響きは悪いけれど、

娘」に「ひらがなを教える」時間があるというのは、

考えてもみれば恵まれた環境なのかもしれない。

 

4 職業柄アホだと困る(笑)

周りが10歳から12歳のお姉さんばかりで、みんな勉強している環境があると、

自分もしてみたくなるらしい。

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それらなら、単純に遊ばせておくのももったいないという話。これが表向き。

裏向きとしては、職業柄、著しく成績不振、みたいなことになると

保護者会とか講演とかやり辛くて仕方なくなるのである。

まぁ、もちろん勉強とは全く関係ない進路もwelcomeなのだけれど、

どうせならできていただけた方がうれしい限りなのである(笑)

 

Let's try

前書きが長くなってしまった。それでは具体的に書いていきたい。

 

鉛筆握りをただす。

実はこれ、1歳くらいからやっていること。

下の1歳3か月の娘も、鉛筆はちゃんと持てる。

因果関係はないのかもしれないが、相関関係はありそうなこととして、

成績不振の生徒は、鉛筆握りが正しくないことが多い。

鉛筆握りに個性も何もないし、最初にインストールしてしまえば、

余程のことがない限り変更されるものでもない。

また、早ければ早いだけヘンな癖がついておらず、教えるコストは低くなる

 

自分の名前からしりとりを始める。

「あいうえお表」で体系的に学習するのは、

第二言語を習得する場合か、ある程度抽象化能力が高まってからで十分だと考えた。

未就園児にとっては、具体の世界こそすべてであり、

そう考えると「五十一音」の価値はすべて同じではない。

要するに書く頻度が違うわけである。

そうであれば、よく書く字からどんどん学習させていけばよい。

ちなみに、このとき「あいうえお表」は見えるところに貼るか置くかしておく。

その意味では、「あいうえお表」をまったく使わないわけではない。

ただ、

「探す」→「見る」→「真似して書く」

というサイクルをきちんと作ってほしかったのだ。

小学生を教えていても、例題の解説などを見ながら解こうとしない生徒、

そもそも見ながら学習できない生徒もいる。

自営業の娘という宿命を背負って生まれてきた娘には、

「自分で」学習するスキルをつける必要があると感じ、このスタイルを採用したが、

「音」を頼りに「探す」作業は、思いのほか、楽しかったようである。

さて、しりとりであるが、一緒に家の中のものでやってもよいし、前もって準備しても良い。

私は仕事柄教材を作成し、印刷することが可能なので、

イラストや等を活用して作成していたが、その都度示すやり方でも十分だと思う。

ただ、一点。根気はいりますよ(笑)

プリントだと自分でやることを教えると、あとはオートマチックに進むのでラクです。

www.irasutoya.com

それと、なぜ「しりとり」かというと、必然的に「反復」出来るからである。

子どもの集中力は短く、同じことをさせようとすると基本的に飽きる。

「しりとり」であれば、必ず一文字は反復できると考えたわけである。

この方法の欠点がある。

「ん」の反復回数が著しく少ない。

実際、わが娘の「ん」は、あまり上手でない(笑)

 

白紙をつかう。

よくある「あいうえお」の教材とは異なり、

まずは、真っ白のA3の紙にひたすらにしりとりを書いていく。

なぜか?

たとえば、こんな感じだと、

枠の中に書かせたくなりませんか?

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なりますね。絶対なります(笑)

そして、それを子供に伝える。「次は枠の中に書いてみよっか?」みたいに。

もちろん、それもいいのだけれど、

このフェーズでは「書ければOK」である。

最初からきれいに書くなんて、そんなことは全く求めていない。

寧ろ、「活字に対する興味」が目的なのだから、

好き好んで書いてくれれば御の字なのである。

しかし、親というのは面倒なもので、

習性として現状以上を求めてしまう

それならば、最初から枠を失くしてしまえばよいのである。

私は、職場の裏紙を活用したが、スケッチブックとかチラシとか何でもいいと思う。

ただ、大きい方が、ダイナミックでお互いに楽しいかもしれない。

実際には、こんな感じ。↓

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 「むしめがね」→「ねこ」→「こま」

あとは求めるものを

ここまでくると、ほとんどの文字が書けるようになっている。

本人は、字を書くのが楽しいのだから。

そうすると、「なぞる」だろうが、「枠内に書く」だろうが、

与えさせすれば、自分からやるようになる

街中で看板を見れば読もうとする。

こちらは、「読めたね」「書けたね」事実を告げればよい。

殊更に、オーバーリアクションで褒める必要など、1ミクロンもない。

何でもそうなのだが、「定着するまで」が難しい。

だから、諦めやすい。

ただ、

時期が早ければ早いほど、成功体験も小さなもので済むので、

もしかすると、早期教育のメリットはそんなところにあるのかもしれない。

今の娘(年少)だとこんな感じ(プリントは、インターネット上のものです。)。

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決してキレイとは言えないけれど…(笑)

 

 まとめ

一応、ここまでのまとめ

1 自分の名前を書く

2 身近なもの、今見えるものでしりとりをする

3 使用するのは白紙が望ましい

4 あいうえお表は見えるところに、見ながら真似る

5 それとなく書けていればOK。巧拙や大小は気にしない

6 書けるようになったら、本人の求めるものややらせたいものをどうぞ

 

番外編 カタカナ

では、この要領でカタカナも、と皆さんお考えかもしれない。

しかし、そう簡単にはいかない。

なぜか。

折角できるようになった「ひらがな」を放棄し、

また「カタカナ」という未知の記号へと戦いを挑まなくてはいけないことは、

3歳児にとって想像以上に酷なのである。

 

では、我が家はどのようにモチベーションをつけたか。

一つ目は、どのご家庭でも実践できる方法なのだが、

街中のカタカナを探す方法。

街の看板を見てみると、「ひらがな」よりも「カタカナ」の方が多い。

「ひらがな」は漢字に代用されているからである。

これによって、「カタカナ」の必要性を刷り込む。

ただ、正直に言おう。

我が家ではこれだけでは、十分なモチベーションとは言えなかった。

そこで登場したのが、ボードゲームである。

彼女はボードゲームが大好きである。

そんな彼女に私は、ボードゲームの説明書を見せる。

また、日本語化されたゲームの箱を並べる。

そして、言う。

「カタカナを覚えたら、もってゲームが楽しくなるよ。」

彼女は、たぶんボードゲームをするためにカタカナを学習している。

もう、お気づきだろう。

この手は、漢字でも使える(笑)

ただ、下の子にも通用するかどうかは、未知数である。

 

終わりに

ということで、ややというかかなり長文になってしまったのだが、

ひらがなの習得法について書いてみた。

もちろん、両親が学習塾を経営しているというのは、かなりの特殊事情なので、

採用できる部分、採用できない部分、両方あったと思う。

他にも、5月生まれとか、女の子だからとか、性格とかいろいろあるのかもしれないが、

強引にまとめようとすると、

「興味を引きながらやると、楽しくなって、いつの間にかできるようになっているよ」

という話。

とか言っておきながら、来年の今頃には、

「長女が勉強しなくて困る」みたいなブログを書いているかもしれないけれど(笑)

 

 

もし、何かお困りのことや、聞いてみたいことがあれば、

コメントでも、、

私のtwitter末廣泰翔 (@sue_hirogari) | TwitterのDMでも、

会社のHP

お問い合わせ | 樂志館 | 烏山進学教室

www.deep-ground.com

からでも、

お気軽にお申し付けください。

ちなみに、今頑張って、幼児教室のリリースに向けて奮闘しています。

ただ、如何せんDGなので、テーマが壮大になりすぎていて、、、

受験とか、計算が速いとか、そういうことではない形を提供できるよう、

なんとか夏の間に形にしたいと思っています。

乞うご期待★

 

ボードゲームもまた然り

コミュニティは広がるよどこまでも

今年は娘が幼稚園に行くようになり、親の私たちも一つコミュニティが増えた。

普段会わないような人と会ったり、お酒を飲んだり、

人の和が広がっていくことはとても楽しい。

「人脈」というと少しだけ響きがいやらしくなるけれど。

別に「人脈」を作るべく、というわけではなく、

今年は意識的に「外」に行く機会を増やしている。

今までは、中学校に行くことがほとんどだったが、

これはこれで…ということもあり、

ということで、同じ経営者や塾関係者、それ以外でも、外部の人とお話しできる機会があれば、どこでも飛んでいきますよ♪

 

懐かしの地、東中野

昨日は、以前住んでいた東中野へ。

というのも、ボードゲームカフェのオーナーが開業について色々と御指南頂けるというのだ。

DGがボードゲームカフェを出店することは、正直ないかな…と思うのだが、

既に所持しているボードゲーム200を超えており、

教室の空き時間を有効に活用するべく、時間によっては「ボードゲームスペース」として活用する余地はないかと考えたのだ。

かくいうわけで、「ディアシュピール

www.dear-spiele.com

会場は、こんな感じ。

おしゃれ★

 

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当日は、参加者3人とアットホームな雰囲気でスタート。

代表の川口さんも、ざっくばらんに色々と話してくださり、ボードゲーム界のこと、経営のことなど、勉強になることは多かった。

ありがとうございましたm(_ _)m

有料セミナーのため、内容について書くことは省略したいのだが、

総じて感じたことは、成功している会社は当たり前のことを当たり前にやっているということ。漢字で言うと、凡事徹底というやつ。

自分たちの中にもまだまだ、「当たり前」にできていないことがあるはずで、

まずはこうした部分をコツコツとやっていくことが、結局は近道だなと再確認。

当たり前なのだけれど、急激に大きくなるなんて、宝くじが当たる以外にはないわけで、

それでも、来るべき「DGがバズる」その日まで、

その日をきちんとイメージし、設計しながらやっていこうと。

要はそういうことなのだろうと思った。

あと感じたのは、「2店舗目」の話。

我がDGも、お陰様で「本館」「新館」の二つの城を構えているが、

「新館」を増設するときは、正直、「エイヤー!!」だった。

ただ、この「エイヤー!!」は結構重要。

もちろん、裏付けのある、そしていくらか臆病さを含んだ「エイヤー!!」である必要はあるのだけれど。

結果として、「新館」は一度場所を変えたけれど、

今となっては「新館」がメインになっており、弊社にとっては成功だったと言える。

もしかすると、DG二店舗目も!?

その前に、幼児教育か!?

次のDGの「エイヤー!!」に皆様期待あれ☆

嘘から出た理

生徒の実力を把握する

今週は、4日連続で私末廣の連載である。

というのも、

5年生男子の首都圏模試に関して、

3人の総合偏差値を予想し、

最も遠かった者が4日連続でブログを担当することになっていたからである。

どこからともなく、「生徒の成績で~」などと聞こえてきそうであるが、

少し考えてほしい。

基本的にブログの作成は通常業務+αの仕事である。

従って、4日連続ブログの作成というのは、はっきり言ってやりたくない。やらなくて済むのならそれに越したことは無い。

となると、普段でも真剣に生徒の成績と向き合っている私たちであるが、

とてつもなく真剣に向き合うことになる。

通常のテストから点数を予測するだけでなく、性格や能力まで鑑み、

初めての対外模試でどれくらいの力を発揮できるかまでを考慮に入れて予想する。

まさしく、これぞプロの仕事である。

そして、プロの仕事は結果が全てなのである。

通常の塾で、一人一人の成績に関し、ここまで真摯に取り組む塾があるだろうか。

きれいごとで片付けるのは容易いが、大人も子供もゲーム要素を入れることも時に大切なのである。目的は、あくまで生徒の成績向上にあるのだから。

蓋を開けると、全員の予想が1点以内に集まるという、まぁいかに日頃から全員が真剣に生徒を見ているかどうかが分かる結果となった(笑)

結果的に、男子3人は私たちの予想を上回る検討を見せ、最も低い(と言っても1点しか変わらないのだけれど)予想をした私が担当することになった。

 

ウソは真実を上回るか

不幸中の幸いとはこのことで、今週は私にとってイベントが目白押しである。

先週の日曜日は、TPPイベント、今日はちょっとしたセミナーへ。

セミナーは有料セミナーであるため、詳細までブログにて明かすことはできないものの、恐らくブログのネタとしては十分であろう。

さて、そんなこんなで、今日は、「塾で使えるボードゲームとして、「ファブフィブ」を紹介したい。

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いつものように、細かいルールなどは、皆様のブログにて割愛。

www.tk-game-diary.net

 

このゲームの面白い点は以下の二点。

1 数字が大きい順に数を言わなくてはいけない点

2 必然的に嘘をつかなくてはいけないタイミングが訪れる点である。

 

例えば、最初のプレイヤーが「2」「3」「4」のカードを持って「234」と宣言したとする。

次のプレイヤーが、一枚交換し、「943」と宣言したとする。

このとき、この宣言は、「本当」「嘘」のどちらの確率が高いのであろうか。

基本的には、「本当」である確率が高い。

なぜなら、二番目のプレイヤーは一枚変更した。

ということは、最初の宣言から二つの数字は維持される確率が高いからである。

さらに、前提となる最初のプレイヤーは、基本的には嘘をつくメリットがないと考えられるからである。

といった風に、ある程度論理的に考えていくことができると思い、このゲームを選定した。

しかし、結果として以下のことが起こった。

大きい数字から言うというルールが飛んでしまい、その結果、「本当」「嘘」の判断が付きやすくなった

カードを交換してから、時間を要するプレイヤーがいた場合、論理とは別のもので「嘘」が判明してしまった。

変える枚数と宣言する数字の個数にづれがあり、容易に判断できた(作戦ならよかったのですが。)

・不用意な3枚替えが行われた。

 

論理の問題というのもあるかもしれないが、小学生において、「嘘をつく」ことが想像以上に難しいことを再認識できた。

考えてもみれば、「上手な嘘」とは「真実」を語るよりも何倍も難しい。

真実の不都合性を隠蔽するために、前後の脈絡から矛盾しない、自分にとって都合の良い事実を紡がなくてはいけないのだから。

実は、購入に際して、テンデイズゲームズのタナカマさんより、

「小学生相手にブラフゲームの取り扱いは難しい」とご助言をいただいており、

まさしくその通りの結果となった。

さすが、プロの目は確かである。

 

その後の授業では、通常の思考とそこから考えられるウソである確率などを一通り、ディスカッションしながら解説すると、それなりに上記のような不都合は改善された。

ということは、日頃嘘をつかない“イイ子”達ばかりだということもできるのだろうか。

はたまた、“ウソをつくこと”で論理的思考能力も培われると考えられるのだろうか。

ここは、教育者として「正直者に神宿る」と言っておこう。

私がこういうこと自体が「ウソ」だと言われそうであるが(笑)

 

類は友を呼ぶ

幼稚園のイベント

先週の日曜日は、幼稚園でのパパたち(TPP)主催のイベントがあった。

その名も久我山スプラッシュ☆」

まずは、当日の様子はこちら。

 

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園庭に海賊船が登場し、その海賊船からボスがホースで噴射。

子分たちは親分を守るべく奮闘する。

子どもたちは、幼稚園から奪われた金貨を取り返すべく格闘し、

結果、金貨を取り返すと、ご褒美に「フランクフルト」「焼きそば」「かき氷」がふるまわれるというストーリー。

どこかで聞いたことのあるストーリー仕立ての展開。

そうですね、DGに似ていますね(笑)

 

仕事じゃないんだ、真剣にやれ

このイベント、TPPというお父さんたちのチームによって、ボランティアで主催されている。

よって、労務費はまさかのゼロ円!

何せボランティアだから。

きっと、みなさんの日頃の日当で請求したら…。

このイベントは、3か月前から話し合いがスタート。

その後、「食事班」「遊び班」に分かれる。

さらに、各班が小隊に分かれていく。

話し合いは、大きな話し合いが3回。

それ以外は、各チームごとにプライベートで集まる。

本番に向けて、予算はもちろん、シフト表まで正確に作成。

そして何より、あの存在感のある黒船。

設計からきちんと図面が引かれており、門外漢の私には全くの意味不明(笑)

当日は、音響に詳しい方々によって、BGMも完璧に♪

MCもできる方いるのですね~☆

何だかんだ、一人一人の特殊能力だったり、

様々なものを駆使することによって、素晴らしいイベントとなった。

先ほども書いた通り、弊社のBBQイベントとその趣は類似している。

まずは、「遊び」ほど「真剣に」やること。

こういう遊びものは、どこかで流してしまうと、それがプレイヤーにも伝わってしまう。

やりすぎくらいでちょうどいよい。

次に、運営側が楽しんでいること。

運営が楽しまなくては、プレイヤーが楽しいわけがない。全力で自分たちが楽しいと思ったことを提供することが大切だ。

異なる点は、「大人の立ち位置」である。

幼稚園のイベントは、「子どもたちの笑顔のために」

DGイベントは、「大人の本気を見せる」

子どもの年齢が異なるということもあるが、

ここに関しては明確に違いが出てくる。

幼稚園のイベント当日は、授業があり私は参加できなかったのであるが、

動画によって、しっかりと雰囲気は確認することができた。

我がDGは、「大人」にも「本気」を求めるため、

「ひいてしまう」人が出てしまうという欠点もある。

とはいえ、この方針を変えるつもりはないのだけれど(笑)

 

ぶっとんだ中学受験はここにあります

「世の中のぶっ飛んだ人たちはどこにいるんだ?」

という命題に対して、まさに「ここにいた!」という感じである。

受験勉強をただの点取りゲームにしない、

かといって、しっかりと点数を取って合格できる、

そうした世界をきちんと展開できるように、一層工夫していきたいと改めて思った。

ということで、下の作りかけのHPを見て、ご興味を持っていただいた方。

www.deep-ground.com

きっとDGのお仲間です。

是非ご連絡ください。

 

 

 

 

働く者、手伝う者、休む者

先々週、『ハコサクライ』についての感想などを一通り書き終えたら、BBQに関して書けるものが無くなってしまいました。

裏側ナンバリングに関係ない記事が混ざるのも無粋かなぁと思い、先週は記事をお休みしました。

今週からまたよろしくお願いします。

 

 

もうすぐ夏休み。夏休みと言えば夏期講習ですね。

個人的な話になりますが、夏期講習と聞いて思い出すのがアリ

2年前の夏期講習、アリ飼育セットを購入し、近所でアリを捕まえて見ていたのを思い出します。

容器の中にゼリー状の物体を流し込み、固まったらアリを入れます。

このゼリー、エサにもなる物質でできているため、エサやりは一切不要。アリを入れたら見ているだけで大丈夫です。

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毎日毎日巣穴を掘り進めるアリを見ているのは意外と楽しく、生徒にも好評でした。

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1日ごとに深くなっていく巣穴を確認するのが日課となっていましたね。

 

 

そんなアリについて、今週新しい知識を得たので紹介します。

 

働きアリは、全員が働いているように見えて、実は一部のアリは働かずに遊んだり休んだりしているそうです。

割合で表すと、積極的によく働くアリが2割、まずまず働くアリが6割、ほとんど働かないアリが2割。

 

これらのアリに関して、こんな実験結果があります。

巣の中からよく働く2割のアリだけを集めて新しい巣に入れると、全員がよく働くかと思いきや、その集団の中でよく働くアリは2割だけになり、さらに、集団内の2割のアリはほとんど働かなくなるそうです。

逆に、巣の中のほとんど働かないアリだけを集めると、その中の2割は良く働くようになります。

どのようにアリを組み合わせても、2割はよく働き、2割はサボります。

 

アリは、個々に『反応閾(いき)値』、わかりやすく言うと『腰の重さ』がそれぞれにありまして、集団の中で腰の軽いアリから順に働き始めるそうです。そのため、閾値の低い(働きやすい)アリを集めても、高い(働きにくい)アリを集めても、その集団の中で閾値をくらべるため、いつも一定の割合でアリが活動するそうです。

つまり、全体の中で必ず2割のお休み集団ができることになります。

 

この性質は、一見非効率なように見えて、実はアリの巣の存続のためには必要な性質なのです。

アリも動物である以上、休息が必要となります。閾値の低いアリは、いつも率先して働きますが、しばらく働くと休みます。するとそれまでそのアリがやっていた仕事はストップすることになりますが、次に動き始めるのは、それまで動いていなかった閾値のアリなのです。

 

このような実験があります。

アリの行動を分析し、コンピュータ内に架空のアリと巣をいくつかつくります。これを2つのグループに分け、片方のグループのアリには閾値を設定して休息アリが一定数存在するようにし、もう一方には閾値を設定せずすべてのアリが同時に働くようにします。

すると、巣が長持ちしやすいのは、休息アリがいる方だったのです。

 

アリの巣には、常に続けていないといけない仕事(巣の警備、卵の管理など)があります。

閾値の無いアリたちいっせいに働き出しますが、休息を取り始めるのもほぼ同時となってしまい、その結果外敵に攻め込まれたり卵がふ化せず死んでしまったりしたそうです。一時的には効率的な動きを見せますが、しばらく後には巣が立ち行かなくなったのです。

一方で閾値のあるアリたちは、常に誰かが待機状態になっており、仕事が滞ることが無かったそうです。

 

本人たちが考えて役割分担をしているかどうかは不明ですが、アリのお休み集団は結果として巣の存続に大いに貢献していることになります。

 

 

私は、「アリの2割が休んでいる」ということは知っていたのですが、それには特に深い意味もなく、単純にサボっているだけなのだと思っていました。

ですが、「2割のアリは控え選手で、巣の中の仕事が滞らないように順番待ちしている」ことを知り、ちゃんとアリ社会に貢献しているんだなぁ目から鱗が落ちる思いをしました。

 

 

 

で、次に思ったのが、「このシステム、うまくやればBBQでも使えたんじゃないか?」でした。

完全に職業病。

 

実際、先日のBBQでは、生徒たちとその保護者方をチーム分けして、ダイス獲得競争にご参加いただきました。で、今思い返してみると、(私が唯一見ていたハコサクライに限定される感想ですが、)

考えてる人はずっと考えて行動を選択していましたが、そうでない人もいたなぁ、と気が付きました。

最初に班を2つに分けてゲームに参加いただきましたが、チーム内に考える人がいる場合、その人がすべての行動を選択していた印象がありました。

結果として、真の意味での『全員参加』になっていなかったかな、と思いました。

 

次回、ハコサクライVer2『真の全員参加』をテーマにしてみたいですね。(次回があればの話ですが)

一番よく動く人、よく動く人を手伝う人、いざという時にだけ動く人。

そんな役割分担があるゲームができれば、きっと楽しいですよね。