塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

塾講師が教える未就学児とボードゲームをする方法(DG編)

娘に教えられる日が来た

24日間の夏期講習(補講を入れるともっと長いのだが。)も終わり、来週から通常業務となる。

夏期講習に入ると、家族で塾人の我が家は、必然的に、娘たちも「夏期講習」ということになる。

この夏期講習で「曜日」という概念を覚えた娘。

「パパ、きょう火曜日だからブログだよ。」

「もう木曜日だよ、早く書きなさい。」

犬以外は雄のいない我が家での、私のポジションは想像するに難くない。

ということで、火曜日更新のブログが土曜日になってしまった。

父の威厳を死守すべく(笑)、来週から、期日はきちんと守るようにしま~す。

 

話題のうんちをしたのはだぁれを例に

閲覧数などを解析してみると、やはり塾講師っぽいネタの方が閲覧数がいい。

1位は妹との絶縁について田川が書いたブログなのだけれど。。。

そこで、今日は未就学児とボードゲームをする方法について書いてみたい。

(思いっきり狙ったタイトルにしてみました(笑))

まずは、下記の動画を見ていただきたい。

 

話題の「うんちしたのだぁれ」をDG4人+4歳児でやっている時の様子である。

(私は1抜けしたので撮影者。)

少し見づらいところもあって申し訳ない次第であるが、

気づいてほしいことがある。

大人の発する異様な奇声である。

である。

本当に気が付いて欲しいのは、奇声を発するほど「大人もガチ」な点である。

私たちは、「接待プレイ」は絶対にやらない(我が娘だからかもしれませんが。)。

子供の年齢を考慮するのは、「ゲーム選び」「インスト」の段階だけである。

要するに、準備段階で大人が思考を巡らせればそれで十分ということだ。

ゲームが始まれば、全員が全力で勝ちに行く。

おそらく、「それだと負けてすねる」「勝つ喜びを~」みたいなありがたいお声が聞こえてきそうである。

しかし、「負ける」ことを学ぶのである。「拗ねる」などもってのほかだ。

拗ねるようなことがあれば、厳正に対応する。

その代わり、「もう一回」には可能限りつきあう。

大切なことは、「負けた」あとにどうするかだ。

月並みな言葉で言えば、「失敗から何を学ぶか」である。

そこは、子供であろうが、たとえ4歳であろうが関係ない。

 

また、あるとき優しい方々とプレイし、勝利した娘。

帰り際の発言である。

「あの人たち、優しかったね。ハナに勝たせてくれたもん。

パパとママと家でやろうね。」

そう、子供は大人が考えているより敏感で、しっかりしているものだ。

私達は、必要以上に子供扱いすることはないし、それは一人の人間に失礼だと考えている。

 とかっこいいことを言ってはみたが、

要は子ども相手でも負けたくないのだ(笑)

そして、意外と娘もカードを出せている!

 

インストマスター

ちなみに、弊社で新しいボードゲーム開封する際の役割分担は明確である。

末廣:ゲームの選択→調べた蘊蓄を語る。

塾長:タイル抜き

田川:タイル抜き&コンポーネントの整理

櫻井:説明書熟読→インスト

 

インストに関しては、ゲーム会などでは色々とあるようであるが、

私たちはダイヤモンドよりも強固な信頼関係が構築されているので(たぶん)、

インストの途中であっても桜井にガツガツ質問する(笑)

それはそうと、4歳児に対する運営部長のインスト

というか4歳児と運営部長がやるゲームの様子は必見である。

これは、先日やっていた「ふしぎなぼうし」というゲーム。

4歳児でも十分にプレイできていた。

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塾講師という職業柄もあってだろうが、絶妙に「具体」と「抽象」を使い分け、

4歳にルールを理解させていく。

そして、彼が勝つ(笑)

鬼畜の所業、よくできたゲームである。

ちなみに、我がDGは、小さい子供とプレイするときでも、「ルールの遵守」は、厳格にやる。(自分たちは、はみ出し者ばかりな気もするけれど。)

ゲームが壊れてしまうと、本来の楽しさを味わえないばかりか、次からルールを破った人間が参加させてもらえなくなる可能性があるからだ。

 

一応まとめてみると

何だか言いたいことを言っているだけのようになってしまったが、一応まとめてみると、

(1) 準備段階で、子どもでも楽しめるものを選ぶ。

(1´) この際、単に瞬間的な「楽しさ」だけでなく、「考える」「記憶する」などの要素があるものを選ぶと、教育的には良い。

  ただ、必ずしも必要なわけではない。

(2) 全力で勝ちに行く。

(3) ルールはきちんと守らせる

(4) 「もう一回」にはできる限り付き合う 

 

夏の終わりに

今日の遠足が終わると、DG4人衆は久しぶりに我が家へ終結

そう、子どもたちが寝静まってから、大人たちの熱き戦いは始まる。

さて、私は今日やるゲームの選定をしよう。

 

お盆休み×ゲリラ雷雨×疲労骨折=ボードゲーム

杖を手に入れた

二日間お盆休みを頂きまして、更新が今日になりました。

さて、先週、右足首のことについて書きましたが、

めでたく「疲労骨折」でした(笑)

家から職場までは、通常徒歩10分程度なのですが、

この足では、30分ほどかかってしまう。。。

そこで、100均にて「杖」を購入☆

アラサーにして杖とは何とも情けない話なのだが、

背に腹は代えられない。

魔法の杖ならよかったのだけれど。

 

ボードゲーム without塾長

さて、2日間のお盆休み、といってもこの足ではどこかに遠征することは実質不可能。

そんなときに、渡りに船で、生徒の保護者様からご紹介いただいた、ボードゲーマ―の方からご連絡が。

ということで、自宅ボードゲームを開催することに。

ちなみに、櫻井前日からの泊まり込み(笑)

えっ?塾長ですか??

彼は、今、某県の山に瞑想修行にいっています(実話)

ちなみに、瞑想修行なのでもちろん携帯電話の持ち込みはできず、

音信不通状態

きっと、高価な壺を買わされてパワーアップして9月からも、

ワールド全開で行ってくれることだろう。

 

ということで、ここからはやったボードゲームについての感想。

本当に簡単な感想です(笑)

 

ロールプレイヤー

ダイスを配置してキャラクターを作るゲーム。

「配置」系のゲームはあまり得意ではなく…。

 

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たべちゃうぞ

食物連鎖を素材としたバッティング系ゲーム。

櫻井の丁寧なインストにより、4歳の娘も理解。

そして、大人が全力でボコボコに負ける事態に。

おそるべし。

 

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マスクマン

何とも不思議なプレイ感。

戦略が難しい。

 (写真を撮り忘れました)

 

マンションオブマッドネス

お持ち込みいただいた協力型ゲーム。

アプリを使いながらの進行が斬新だった。

コンポーネントが迫力満点☆

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光合成

フォトジェニック。

初期配置を間違えた序盤の遅れが最後まで響いた。

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LEO

協力型暗記ゲーム。

4歳でも十分できる。

しかし、大人の力及ばずミッション失敗(笑)

 

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カーリング

手札を交換していく感じ新鮮。

何度でもプレイできそう。

 

ボードゲーム的授業【二学期編】

さて、2学期からの授業では、

毎週、担当者に一つボードゲームを持って帰ってもらう。

そして、ルールの説明→実際のプレイ→必勝法についてのファシリテーター

という流れを想定。

どこまで、きっちりできるかは未知数だが、

議論の整理というよりは、ファシリテートを誘導するような形で授業が展開されればベストだと考えている。

もちろん、「口頭試問」自体の問題も扱うが、

単に「経験値」を増やすよりも、

「考える」・「表現する」ということの根底にある主体的な姿勢を醸成したい。

「よく考えろ」と一万回いったところで意味はないので、

ゲームを媒介として「考えざるを得ない」状況「考えることを楽しめる」状況を体感してほしい。

迂遠なようにも感じるが、「受け身」の状態では、結局、身につくものも身につかない。

特に、小学生の場合には、「受験」に対する意識が明確でないことも少なくないので、

「身につかせる」ためには、膨大な量を要してしまう。

「身につく」ことが、近道だ。

 

ボードゲームと教材

「塾として」や「教材として」どんなボードゲームがおススメかときかれる機会も多くなってきた。

もちろん「おススメ」することはできるのだが、「授業」で扱うとなると、

当たり前だが相応の準備は必要となる。

「ゲームを楽しむこと」という前提はシェアしたうえで、

全力でそれを前面に出すのか、より「考える」という方向性にもっていくのか、

運営側は意図を明確にしておく必要性がある。

前者はいわゆるボードゲーム会」である。

後者は、まさに「授業」であり、「教材」である。

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前者は、選定したゲームの“おもしろさ”を溢れんばかりにインストし、

一緒に楽しくプレイすればよい。

後者は、時にインストしなかったり、その後の感想戦に重きがあったり…

色々なことを準備段階できちんと考えておく必要がある。

このようにして考えると、ゲームの選定を含めた準備は、それなりに難しいものがあることは否めないが、そこにおもしろみがあることもまた然りである。

ただ、言語能力が厳しい生徒がいる場合には、授業運営が著しく難しくなってしまうのだが…(汗)

 

今後のDG的ボードゲーム

今年は、まだ試行段階で、「口頭試問」の一環だが、

いずれはボードゲームを素材とした講座を独立させたい。

現在流行のプログラミングや探求型のようなイメージだ。

もちろん、大人向けとしても。

まずは、Shimaiの会(別称「スエヒロ会」)の皆様と楽しむ機会を作らねば。

ちなみに、このShimaiの会、

弊社の卒業生のお父様で、姉妹の親であることが条件のようになっておりますが、

ちょっと変わった人たちと飲みたい方、ボードゲームをしたい方であれば大歓迎です(笑)

ご興味がある方はご連絡ください。

 

 

 

3.14の計算のススメ

夏期講習中に1記事書いて気がついたら2週間。あっという間でした。

あっという間すぎて先週記事を書き忘れてしまい、大変申し訳ございません。

 

現在、第2タームまでの16日間を終え、欠席分の補講期間です。

5年生は一通りのカリキュラムを終えて昨日は遠足

6年生も、3分の2の日程を終了したところで、昨日は気分転換に理科実験+口頭試問。理科実験、生徒が楽しく取り組んでいたので何よりですが、塾OBのお姉ちゃんに内容を聞いてくるのは反則かな・・・と思いました(笑)

 

 

さて、私がいつも夏期講習に必ずやっていることの1つとして、「3.14の計算」があります。

円周率=3.14の計算と言えば、小学校の間は散々苦しめられた割に、中学校ではπに置き換わるせいで「あの苦労は何だったんだ・・・」となる人が多い部分ですね。

 

ですが、中学入試ではほぼ間違いなく出題される平面図形の問題。

円やおうぎ形の問題が出題されれば、絶対に必要になるのが3.14。

3.14の計算は、小数のかけ算わり算になるため、正面から解こうとすると計算ミスが多発します。

平面図形の範囲を難しいものにしている要因の一つですね。

 

そこで有効なのが、この教材。

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上のようなシンプルなプリントを用いて、生徒対抗で3.14競争をします。

 

ルール

 ①全員起立

 ②ストップウォッチを1個用意し、全員一斉にスタート

 ③一通り解き終わった生徒は「はい!」と言って手を上げる

 ④手を上げた生徒に時間を伝える。用紙に時間を書いたら着席

 ⑤全員が着席、もしくは3分経過したらそこで切って採点

 ⑥不正解1問につき、ペナルティとして時間を10秒追加

 ⑦最終的な時間で勝敗をつける

 

この3.14レース、終わってない人は立ったままで目立つので、みんなできるだけ早く終わらせようとがんばります。かと言って間違いが多いとペナルティで一気に時間が加算されるので、焦ってもよくありません。

最初の数日は純粋に計算力によって結果が分かれることとなります。

 

 

さて、これを毎日続けていると、なんと30秒かからずに10問クリアする生徒がちらほら現れ始めます。

毎日3.14の計算を継続することにより、3.14×1~10までの答えを覚えてしまうのです。

そうなると、ルール自体に変更は無くとも、このゲームの勝ち方が変わっていきます。

 

はじめは「正確に素早く計算することにより勝利する戦い」だったものが、

いつしか「正確に記憶することにより勝利する戦い」へと切り替わるのです。

 

 

「計算勝負なのに暗記するのはずるい!」というご意見もあるかと思いますが、実はこの教材、3.14を暗記してもらうためにやっているのです!

生徒が全員3.14の答えを覚えたら、こちらの思惑がうまくいったことになります。

 

3.14を暗記してほしい理由

 3.14の計算は、小数のかけ算わり算になりやすい。

そのため、計算間違いが多い部分です。

入試に出るような難易度の円やおうぎ形の問題を、最初から順番に、まじめに解こうとすると、3.14の計算が3、4回必要になることもありますが、そのうちどれか1回でも間違えると、不正解となります。

 

そこで、3.14の答えをすべて覚えているとどうなるか。

 

まず、3.14×1~10までの問題を間違えなくなり、計算時間が短縮されます。

覚えてしまっているのですから当然ですね。

 

次に、もし大きな数と3.14のかけ算をすることになったとしても、筆算のときにかけ算をしなくてもよくなります。

例えば3.14×24を計算するとして、

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筆算で使う数字の並びがどれも3.14×1~10の数字の並びになりますから、やはり解くのが早くなります。

 

それに、間違い防止にも役立ちます。

例えば3.14×4をつい忘れてしまい、筆算したとしましょう。

(正しい答えは12.56)

ここで間違えて12.46という答えが出てきてしまったとしても、「あれ、聞き覚えが無いな・・・?」と違和感を感じられれば、誤答を未然に防ぐことになります。

 

 

ということで、3.14を覚えるとこんなに有益!というお話でした。

 

 

あ、大半の生徒が3.14×1~10を覚えたころに、

こんなプリントや、

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こんなプリントに挑戦したりします。

 

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それもこれも、3.14の計算を間違えないでもらいたいがため。

何度もくり返して、3.14を完璧にしてくれると幸いです。

 

 

ちなみに今年の最短記録は、3.14×1~10で17秒

大人でも難しいことを小学生がやってのけるところを見ると、努力も素質であると言えますね。

塾講師が、夏期講習中に自分も「ひとり夏期講習」しようとして失敗した話

夏期講習も佳境に

現在は、夏期講習真っただ中

全国の塾講師の皆様は慌ただしく、

そして、全国の受験生の皆様も何かとセワシイ時期である。

そんな時期に、「ひとり夏期講習」と銘打って、

ジムに行き始めたのは前々回に書いた通り。

どうせ物理的に拘束されるのだから、

反対にトコトン拘束してしまえ!という発想から、

ひとり夏期講習はスタートした。

keio-juku-gakudo.hatenablog.jp

久しぶりとなる連日の運動は、

思いのほか体のキレを呼び戻し、

順調に体重と体脂肪も減少し続け、夏期講習終了後には、

別人となった末廣を皆様にお見せできるのでは、

と一人ほくそ笑んでいた。

 

好事魔多し

夏期講習も、順調に第1タームを終了し、第二タームに差し掛かる。

私も、連日どこかしらに筋肉痛を抱えながらも、

清々しい充実感とともに日々を過ごす。

そして、夏期講習も半分を迎えた12日目。

 

事件は起きた。

 

ウォーミングアップの1キロ走。

右足首に違和感を感じる。

下半身メニューの筋トレを終え、最後のランニングへ。

いつもどおり、6キロ/45分の決して早くはないペース。

ところが、違和感のある右足首が、4.7キロで痛みを覚える。

しかし、そこは体育会系。

「あと1.3キロだし、行けるだろう」

と強行。

その思いとは裏腹に、痛みは増す。

とりあえず、キリのイイところまでと何とか5キロを完走。

 

このころは、連日体のどこかに「筋肉痛」を感じていたため、

あまり痛みを重要視せず。

ただ、今までに感じたものとは違う感覚を抱いていたので、

足首をアイシングして床に就く。

 

翌日。

 

歩行不能

 

足を突くだけで激痛に襲われる。

朝一で整骨院に直行。

体格から!?痛風を疑われたのはご愛敬(笑)

関節炎との診断が下る。

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油断することなかれ

治療の甲斐もあり、発症から二日目までは、痛みが減少してきた。

しかし、ここで新たな問題が生じる。

生誕以来、肌が異常に弱い私は、テーピングでの固定に耐えられなかったのである。

右足首がかぶれ始めた。

ということで、三日目はテーピングで固定せず仕事へ。

世間一般の方の「塾講師」のお仕事のイメージからすると、

エアコンのきいた部屋でのデスクワーク。何ら問題はないはず。

ところが、である。

同業の皆様であれば、

安静が必要と忠告される右足を、

固定もせずに業務に挑む過酷さをご理解いただけるはず(笑)

ということで、本日、無事に右足は悪化しておりました。

最寄りの整骨院は今日までお休みでしたので、明日、行ってまいります。。。

 

結局は習慣が大切

では、今回の関節炎の原因は何か。

体重増加と運動不足、そしてそれにもかかわらず連日の運動を継続してことである。

久しぶりの運動と、それに伴う体重減少にすっかり気をよくした私。

しかし、結果的には足首が悲鳴を上げ、もとの体に戻ってしまうことは予想に難くない。

ただ、これは勉強も同じ。

というか、何事においても言える。

勉強のし始めは、わかることが増えていくため、急激に伸びていく気になる。

そして、伸びる。

しかし、これは比例直線を描くことはない。

仮に急に伸びても、どこかでハレーションが起きてしまう。

今回の私の足首のように。

劇的な変化がなくとも、日々継続し、習慣化すること。

結局、安っぽくて、誰でもかけそうなことだけれど、

このことの大切さと難しさを身をもって体験することとなった。

いや、生徒に教えるために、身を捨てて示したことにしよう(笑)

そして、もう一つ。

調子が良いときに、調子に乗るなということ。

もう完全に自分に言っているとしか思えない言葉であるが、

他山の石としてほしい。

 

 

明日の遠足、同行は田川に委ねよう。

台風は、予定通り、塾長が千葉へ連れて行ってくれたのだから。

 

読解力とは身体能力だ!

末廣は元高校球児

夏の風物詩、甲子園がそろそろ幕を開ける。

今となっては、面影すらない体型と髪型に驚きを隠せない方もいらっしゃることかとは思いますが、私末廣は、高校球児だった過去があります(笑)

ちょっとだけ自慢を致しますと、公式戦のデビューは、1年生の5月に行われる「招待野球」というもので、同世代で一番最初に鴨池の土を踏んだわけです。

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(写真は母校のイメージです。私の代ではありません。)

 

それにも関わらず、最後の夏に試合に出ることができなかったのは黒歴史でしかないけれど(笑)

昔から、「王道」を歩むことができない性分なのであろう。

 

高校野球の監督をしてみたい

さて、私は今の職業というか、「経営以外にやりたいものがあるか」と問われれば、

真っ先に高校野球の監督」と答えている。

(万が一、高校野球の監督になる機会があれば、リトルリーグ時代の後輩を参謀にする手はずとなっている)

最後の夏、私は主力組から外れていた。

紅白戦では、「レギュラー」対「補欠」

私は、「補欠」のプレイングマネージャー

信じられないかもしれないが、普通にレギュラー組に勝っていた(笑)

こういう性格なので、学校としてのプレイスタイルというか、通常公式戦で使われるはずの戦術はガン無視!!

純粋に「勝つため」にやっていた。

レギュラーとして試合に出れば、まずありえない戦略を敢行。

(送りバントをしないとか、満塁だろうがスクイズをするとか。しかも最初からツーラン前提。)

結果として、勝率はレギュラーより高かった。

当時は、冗談も含め勝率の高い補欠組は「末廣ジャパン」と呼ばれていた(笑)

あと一つだけ。

普段は味方だが、やじりまくった(爆)

 

勉強にもいえること

さてさて、そういうわけで、「高校野球の監督になったら~」というのは、

時折、真剣にシュミレーションすることがある。

そのときに考えることは色々とあるのだが、例えば選手のスカウト。

どのように選手のスカウトをするか。

それは、単純に「投手」をできる限り多く集めるということ。

O桐蔭のように各ポジションのエキスパートを集めることが不可能との前提に立って考えてみたい。

学生野球において投手と言うのは、「走」、「肩」に優れていることが多い

そうであるならば、たいていのポジションは賄えるはずだ。

あとは、「坊主頭」に指導者が切れまくる。

これに一生懸命に答えるのって意味あるんですかね?と現代っ子の心に訴えかけ、能力があり、自由気質な生徒を集めれば、5年以内の甲子園も見えてくるかもしれない。

これは、実は勉強の世界でも似ている。

「読解力」のある子は、勉強においては他教科に対する適応能力が高い。

「読解力」とは、「読書の数」を言うのではないことは言うまでもない。

「書いてあること」を「客観的に」理解できることを言う。

そして、この客観性には、「(日本人としての常識的)推測」も要求される。

 

例えば、先日の小学5年生の国語の授業。

素材は「泣いた赤鬼」

詳細はこちら

www.kmk21.com

弊社での発問の一つ。

「青鬼が姿を消したのはなぜですか?」

これに対して、一定数あった答え。

「赤鬼だけが人間と仲良くしてムカついた」

 

「!?」

 

事実は小説よりも奇なりである。

最終的には、小学校の道徳教育のおかげで、

「見た目で判断してはいけない」という、

小学校の教員が花まるを付けそうだけれど、的外れな解答が。。。

 

もちろん、意見として、彼女たちの封殺するつもりは毛頭ない。

ただ、その場合、「赤鬼と人間の関係を慮って」という一般的な関係を看過すべきではない。

ここでの問題は、一般的な、恐らく「客観的な」読解ができない点にある。

こういう生徒は、速さの問題でも、平気で電車の速さを時速960キロとか表記してくる。

もちろん、こうした生徒も救い上げるのが「塾」としての命題であって、

「中学受験のalternative」を掲げる弊社として、ここが見せどころではあろう。

ただ、ただ、しかしである。

「中学受験を志す層」が「客観的な読解」で苦戦しているというのは、

マクロでみれば大問題であるはずだ。

などと大きなことを考えながらも、

高校野球の監督になったらサインどうしようかな。選手は覚えらるかな」

とか

「閃いた!『一文タイムレース』と称して、一文を客観的に読み取れるか確認できる小テストを創ろう」

とか、

色々と考えを巡らせている。

現段階でいることは、また一つ、オリジナル教材が増えそうである(笑)

 

 

自分では見えないこと

夏期講習が始まり、5日目が終了しました。

今年の夏期講習は、1日が割と長く感じられます。

(去年は1日が過ぎるのがあっという間で、かなりバタバタしていた気が・・・)

この感じであと19日と考えると、まだまだ先は長いですね・・・。

とりあえず、実際、夏期講習が始まってからずっとのどの調子が良くないので、夜はしっかり休むことを心がけようと思います。

 

 

さて、夏期講習に入ってから5年生・6年生両方に伝えていることなのですが、夏期講習で大事なことは「自分の弱点を見つけること。」

(前回の私の記事で触れているので、そちらもぜひご覧ください。)

夏期講習は突然に - 塾講師、かく語りき

 

 

自分の弱点というのは、自分では意外と気が付きにくいものです。

特に通塾を始めて間もない段階の生徒に多く見られるのが、目の前の問題について「正解」「不正解」のみを唯一の判断材料とし、「解法」「解けなかった理由」は置いてけぼりにされているパターン。

例えば、授業の解説は何となく聞き流し、「ということで、この式を解けば答えが求められるよ」と式が提示された瞬間にその式だけを写し取り、答えを求めて満足してしまう生徒、など。

5年生のうちはある程度仕方ないのですが、6年生の夏期の時点でまだ「解けなかった理由」を意識せずに問題を解いている場合、9月以降に伸び悩む恐れがありますので、解法の大切さを何度もくり返して伝えている最中です。

 

「大事なのは答えじゃなく、解き方だ」と、既に何回言ったことか・・・(笑) 

 

 

ところで、子供たちの学習の様子を観察していると、弱点にもいろいろな種類があることに気が付きます。

 

 ・計算が遅く、不正確

 ・問題文をよく読まない

 ・公式が覚えられない

 

このあたりは算数の世界ではよくある弱点なのですが、

 

 ・集中力が持続しない

 ・解法を見ても応用ができない

 ・くり返し作業ができない

 

といったあたりは算数に限らず、様々な場面で不利益を被る可能性のある弱点となります。

おいしい料理を作れるようになるには、レシピを見ながら時間をかけて調理し、おいしいものができるまで何回も作る必要がありますよね。

 

こういった弱点を軽視せずに向き合い、1つずつ無くしていくのが「成長」であり、それは夏期講習の算数に通じる部分でもあります。

 

 

ということで、夏期講習では我々教員が眼を光らせ、大人の岡目をもって指導を行います。

本人では気が付かない弱点や、他の受験生と比較した性質も、そこそこの精度で見抜くことができます。

(私以外の教員はもっと的確に見抜きます。)

 

時には厳しいことをお伝えせねばならないこともありますが、その場合、家ではゆっくりと休息を取っていただき、翌日の授業にしっかりと参加していただければと思います。

「塾で熱して家でクールダウン」の連携が出来れば、効率の良い夏期講習を送れることでしょう。

ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

 

明日は6日目全体の1/4が終了ですね。

まだまだ先は長いので、無理はせず、かといって妥協もせず、頑張っていきましょう!