塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

中学受験塾が主催したボードゲーム大会

3月の祝日はいつも

弊社では、祝日に何かしらのイベントが実施される。

例えば、先月の建国記念日「合格者祝賀会」があったし、通常年の昭和の日は「判定テスト」が実施される。

そんな中で、3月の春分の日は今まで何も実施がなかった。

そこで、今回は、ボードゲームを企画。

最も、その対象は塾生にとどまることなく、広くいろんな方にお声掛けをさせていただいた。

その結果、

塾生3名

教員4名

教員の友達1名

教員の子供の幼稚園の友達の家族4名

卒業生のお父様1名

塾生の保護者の仕事仲間1名

という、バラエティに富んだメンバーとなった。

他にも、塾関係者の皆様の参加なども随時お待ちしています。

 

大盛況のままに

今回は、メンバーもそれなりに多く、やったゲームも盛りだくさん。

ゲームを列挙して写真をのせるだけでもかなりの量になるが、とりあえず載せてみたい。

 

バイバイレミング

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たった今プロポーズを君に捧ぐよ

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ダイスシティ

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トーキョーハイウェイ

 

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ドロップイット

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ファミリア

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スペースベース

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汽車は進むよ

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街コロ

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花火

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アイルオブスカイ

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交易王

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ボーナンザ

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タイムボム

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キングドミノ

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アズール

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ロードキル

 

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【幼児編】

フォレスト

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3人の魔法使い

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その他、幼児教育教材

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書き漏れているものもあるかもしれないが、それだとしても充実のラインナップと言えよう。

今回は、塾生も小学校高学年であったため、普通に大人に混ざって対戦した。

中々、勝つまでには至らなかったようだが、プレイするには十分なレベルだったようだ。

 

大人数の隠匿系は盛り上がる

今回の一番の収穫は、全員が揃うまでの時間でやった「タイムボム」

簡単なルールながらも、年齢を問わずワイワイできるこのゲームは、

きっと今後も重宝することだろう。

ルールの詳細は、こちらから。

タイムボム/TIME Bomb - ボードゲームレビュー

爆弾を爆発させるために、序盤は本当のことをいうボマー団。

最初から、めちゃくちゃなことを言い続け、撹乱し続けるボマー団など、

この辺りは、本当にプレイヤーの性格が出てくる。

ただ、こうしたブラフ系最大の問題点は、

意図せずして不合理な解答をする者がいた場合に大混乱が生じること。

それはそれで楽しいのだけれど(笑)

確か、この辺りは昨年度の授業でも発生していたような…。

keio-juku-gakudo.hatenablog.jp

 

人生はかけ算だ

ボードゲーム×中学受験」

一見すると、関連性が無いような組み合わせ。

こうしたかけ算をいくつか考えていくことで、

可能性は広がっていくはずだ。

まぁ、気が付けば、いつも王道とは違う道を歩んできた気がします(笑)

「幼児教育×中学受験」

こうした、そもそも関連性のありそうな組み合わせは、

正直そこまで面白くはない。

「面白くはない」という言い方も、少し語弊があるけれど、

要するに「普通」ということだ。

(まぁやるんですけどね(笑))

新しい組み合わせにこそ、新しい価値が生み出されていく

ということで、

ボードゲーム関連のお仕事、特にほんのり教育的なお仕事、いつでもお待ちしています。

あっ!

私の場合、かけ算の最後の項に必ず「金髪」がつきます!

 

塾講師が旅行で感じたこと~子供の成長やら塾のことやら

2年ぶりのリフレッシュウィーク

私たちの塾では、通常2月から3月の時期に、スタッフが交代で1週間の休みを取ることになっている。これを私は勝手にリフレッシュウィークと呼んでいる。

昨年は、「男子」を3名お預かりしたこと、さらに、机の塗装を上塗りしないといけないことなどから、この期間がなくなってしまった(笑)

今年は無事に取得。

先週、運営部長は日曜日の業務終了後秋田へ。

今週、私たちは、故郷へ

 

帰らず伊豆に旅行へ(笑)

 

かれこれ4年ほど、実家には帰っていない。。。

乗り物が極めて苦手な私にとって、鹿児島は遠すぎる。

ということで、「孫に会いたければ東京に来なされ」という、親孝行のおの字もない考え方で、我が家では一年に一度、両親が上京してくる。

(妻は1年に1度五島列島に帰省する。)

しかし、心配することはない。

世の中には「平均」という考え方がある。

私が知る限り、妹は今年4回ほど帰省しているはずだ。

ということは、わが兄妹は平均して、年に一人2回帰省していることになる。

うん、これは親孝行な兄妹といえるはずだ。

 

旅行で感じた子供の成長

さて、そういうわけで、今週はかなりゆっくりした時間を過ごした。

旅行中、端々で感じることができたのは、長女の成長であった。

というのも、仕事柄、幼稚園や習い事では、子供の成長を感じにくいのだ。

なぜなら、どうしても「準備大変だろうな」とか「オペレーション、きっちりやってるな」とか、こうした運営側のところに目が向いてしまい、子供の成長にフォーカスしづらいからだ。

予定を事前に把握し、曜日ごとにどこにいくかをきちんと整理していたり、

大浴場から、母を残し、一人で部屋まで帰ってきたり。

ヨーヨー釣りでうまくいかずぐずるなど、子供っぽい面もまだまだ残っているけれど、

長女として次女の面倒もよく見てくれて、親としては、微笑ましい限りであった。

次女は…長女に比べて本当にマイペース。

旅行中も突然3時くらいに起き始めたり(ちなみに、このときベッドから眠気眼で見た次女の後姿はリアル座敷童でした。)、そのくせ朝食の時間に起きてこず午前中不機嫌だったり。

そして、彼女を象徴する出来事がこれ。

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よく夏祭りなんかでやってる魚釣りみたいなやつをやりたかったらしく、

私たちがこれを拒否すると…

この体制で20分くらいいたようです(笑)

てこでも動かぬとは正にこのこと。

私と長女はそれを見込んで、この間にロングローラー滑り台を2人で楽しんできました☆

下のtweetにもあるように、正反対な二人だが、それだけに親としては、今後の二人の成長が楽しみでもある。

 

下田の旅館で感じたこと

下田の旅館に泊まった時のこと。

「下田」といえば、日米和親条約で開港した…ではなくて(笑)、

皆様、海を思い浮かべることでしょう。

私もその一人。

しかし、今回泊った旅館はその名も「清流荘」

「海」と「清流」では親和性が感じられない。

そう、この宿は海がないのだ。

しかし、いざ客室に入ってみると、きちんと林が整備され、室内の露天風呂からは人工的に作られた川の流れが見える。

こんな感じ。

 

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この時に、「環境をデザインする」とはこういうことだと改めて再確認させられた。

海がないと嘆くくらいなら、森を作ればよいのだ。

実は、先日、とあるセミナーに参加したとき、life is teckの小森さんと探求学舎の宝槻さんが「学習体験をデザインする」という話をされていて、自分の中でこのときの話とリンクしたのだ。

弊社のシステムでは、日曜日、宿題と小テストの直しが完了しない場合、22時まで帰宅することができない。

朝は7時15分からである。

このシステム、卒業生からは圧倒的支持を受けているのだが(今週もこのシステムに惚れ込んでお一人ご入会いただきました!)、正直に申し上げれば、このシステムを理由に入塾から3か月足らずで退会される方もいる。

手前どもとしては、「やりぬく力」といったいわゆる「非認知能力」の部分も鍛えられると自信を持っている部分ではあるが、自分たちが自信を持っているだけでは、むしろ危ない。

この点に関しては、先日、チームパパという幼稚園のパパ会で、某企業CFOの方が、(次期会長とダチョウ倶楽部のお決まりの芸を披露するくらい泥酔しながらも、)組織が大きくなる際に気を付けることとして、自己目的化しないこととお話しされていた(泥酔状態でこうしたお話ができるのはすごい!)

DGベースやらDGトークやら、新しいことを始めた今年だが、あくまで生徒がどう感じるか、どう行動するかが大切。

もちろん、自分たちが面白いと思うものを提供するのだが、生徒が「面白そう」と思わなければ、それはほとんど機能しない。

面白い<面白そう

と小森さんはおっしゃっていたが、まさにその通り。

もっとも、この議論は、「面白い」ものが提供できる前提ではあるが。

カリキュラム、教材をすべてオリジナルで構成する弊社は、特に、「学習者の感情と行動をデザインする」という視点を持たなくては、自己目的化に陥りやすいと改めて危機感を持った。

先ほどの例であれば、退塾につながるような、少しメンタルに不安を抱える生徒をどのように塾のシステムに乗せていくのか、そのためのスモールステップはどのように設定するのか、など、考えなくてはいけないことは盛沢山。

今までは割と、「まずやってみよう。そうすれば必ずアジャストできる日が来る」といったスタイルだったのだが、「やってみようと言われても…」ということを前提に、どうやって動機を形成し、こちらのシステムに合わせていくか、もっと精緻に設計していこうと塾のシステムを再構築していく、そういうフェーズに塾自体が来たのだと思った。

 

旅が教えてくれるもの

そんなこんなで、いつもと環境が変わると、今まで考えていたことがまとまったり、思いもしなかったアイディアが浮かんできたりもするものだ。

ということで、旅行にたくさん行きたい(笑)

半分冗談です。なぜなら、乗り物嫌いなので~。

海外とか行くとまた違うこともあるかもなとか思いながらも、

飛行機が…みたいな思考がぐるぐる回っている。

もっともうちの娘たちは乗り物酔いはないらしいので、

どんどんいろんな場所を経験してほしい。

可愛い子には旅をさせよである。

 

 

異色の中学受験講師が考えて誕生したDGベース

DGベースとは何ぞや

今年から新しく始めたものといって、今まで出し惜しみしてきた「DGベース」

ついに、その全貌が明らかになる時が来た。

単に、各ネタがなく、この日まで伸びてしまっただけ(笑)

実は、このDGベース。

その前は、「口頭試問」という名前で、歴史的には桐朋女子の対策としてスタートした。

しかし、紆余曲折を経て(書きたいことを本当に書いてしまうと炎上必至なので)

昨年度はボードゲームを通じて学力を高める講座となり、結果として、塾生全体の成績は次年度よりも高いものになった。

そして、本年度はいよいよ「DGベース」として、生まれ変わった。

私の作成した口頭試問は、今や、渋谷学園鴎友学園などの難関校と言われる学校の問題と的中し始めていたのだが、こうした問題にきちんと対応できるようにするためには、単なる問題演習だけでは不十分であると考え始めた。

というのも、従来、教科の勉強よりも「口頭試問」みたいなものが得意な生徒が弊社に集まる傾向にあったのだが、

近年では、受講生全体の傾向として、

未知の事象に対するアプローチ

自分なりに根拠を持って解答を作成する

自分の言葉で相手に伝える

という点が弱くなっていると感じたからだ。

このような、学習の「ベース」となる部分を涵養していくという意味から、「DGベース」と名付け、今年からスタートした。

 

DGベースの理念

まぁ要するに、教科学習の前段階の筋トレみたいなイメージで相違ないのだが、

所謂「適性検査型」や「探求学習」との違いについて書いてみたい。

まずは、「適性検査型」に関してだが、もちろん、こうしたタイプの試験にも対応しやすくなることは間違いない。ただ、ある特定のタイプの試験を念頭に置いているものではない。必ず図表やグラフを用いるとか、そうしたタイプの物とは異なる。もう少し、基本的な学力というか考える力の礎部分から作っていこうという発想だ。

次に、「探求学習」との違いについて。この探求学習は、最近、注目され始めていて、私たちも比較的な好きなタイプのアプローチだ。勉強の出発点としては、よいアプローチと言える。ただ、残念ながら、必ずしもこれ自体が教科学習の得点率を高めるわけではない。

もちろん、このような点が「探求学習」の価値を下げているわけではない。要するに、ゴールの設定の問題だ。

私たちは、「進学塾」である以上、必然的に教科学習の得点を高めることが求められる。本来、探求型の学習もやり方によって、十分に教科学習に資するという考え方から、私たちは、教科とのつながりをより意識したものとして提供している。

ややまとまりがなくなってしまったが、「考える」マインドと技術をしっかりつけて、その結果を教科教育にも反映していこうというもの。

進学塾としては、「得点を取らせる」という観点からすると、非効率な点もなくはないと思うが、そもそも、黙っていても受験勉強にのめりこむタイプは多くない私たちの塾においては、必ずプラスに働くと思っている。

 

じゃあ何するの?

DGベースは、各教員が月に1回担当で一応、4人の役割分担が決まっている。

とはいえ、越権・越境大歓迎

そもそも、そんなにきれいに区分けできるものではないし、役割も抽象的なものなのだから。

trelloというアプリを活用して、お互いの担当分野に勝手に押し付けて自由に提案していいことになっている。

4人の役割は下記の通り。

末廣:協働

田川:アウトプット

塾長:根拠と仮説

櫻井:実戦

私のことをよくご存じの方は、つっこみどころ満載ですね。

性格診断などで、「協調性」に問題があると出まくる私が「協働」を担当するのですから(笑)

ただ、私のところで意識しているのは、「俯瞰する力」「役割分担」、そして「コミュニケーション」

全体を俯瞰することで、役割分担の必要性に気が付いてほしい。

そして、「役割分担」をきちんと機能させるためには、相互に「コミュニケーション」をとる必要がある。

ところが、言葉が足りなかったり、はたまた、聞き取る力に問題があったり。。。

思いのほかうまくいかないものである。

試行錯誤を繰り返しながら、色んな力をつけていく機会を増やすことがDGベースの一つの狙いなのだ。

 

どんなことをしたの?

それで、どんなことしてるの?というのは気になるところだと思う。

それぞれがやったことを私が書いてしまうと、「ブログのネタを盗るな!」と叱責されそうなので、自分のところだけ(笑)

まず、初回はオリエンテーションでかなりの時間を使ってしまったので、簡単な「ロンゲストドミノ」

ルールはいたってシンプル。

「せーの!」で一番長い時間続くドミノを作った班の勝ち。

ただし、ギミックを〇個以上使うなどの制限が一部ある。

また、設計図を書かせて、だれがどこを担当するなど、役割分担を意識しやすい恒星となっている。

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上手に役割分担ができた班、リスクヘッジに気が付かずにドミノが壊れてしまう班など。大切なことは、自分の班の失敗と他の班の成功を次に生かすということ。

そして、今月実施したのは図形の再現。

これは、イモニイの授業をヒントにしている。

「奇跡」が起こる名もない教室。超進学校のカリスマ数学教師の壮大なる実験(おおたとしまさ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

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ただし、「色」という要素が加えられているほか、

時間によっては、「司令官」「伝達係」「組立係」などの役割が与えられたりする。

今回は、正確に再現できた班はなかったものの、そもそも元の図形が難しすぎたのだ(笑)

 

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今後のDGベースとか

「教科の枠を超えて、教科の力を鍛える」という一見矛盾したテーマ。

ただ、DGでの学習の起爆剤になってくれればと考えている。

もっともこれは、むしろ幼稚園とかでもやりたいなと思うような素材でもあったりする。

そういえば、先日のDGゲーム会で、一旦暗礁に乗り上げかけた幼児教育ブランドの立ち上げ。

それでもご相談や、ご要望が多く、とりあえずは4月を体験月間、5月から正式リリースという形でやっていこうと思っている。

名前とかコンセプトは決まってきているのだが、ここで書いてしまうと、またネタが枯渇してしまうので、この話はまた今度。

 まずは、娘で実験じゃあ!

塾講師道中記 in 秋田

先週、平日5日間のお休みをいただきまして、地元秋田へと帰省してきました!

毎年1回、受験シーズンが終わったこの時期に帰省しています。

今回の記事は、そんな私の秋田道中記です。

完全に個人的な内容ですがご了承ください(笑)

 

 

秋田駅にて

毎年、帰省には、実家近くまで運航している夜行バスで帰るのが通例となっているのですが、今回はいつもと違うルートで帰り、久々に県庁・秋田市の中心、秋田駅へと降り立ちます。

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秋田県で最も栄えている都市

 

数年ぶりに降り立った駅前には高い建物が増えており、思った以上に都会みたいになっていました(笑)

私の印象では、京王線府中駅の駅前にある建物を、もう少し広い範囲に散りばめた感じ。

 

そんな秋田駅まで我が弟に車で迎えに来てもらい(片道1.5時間)、お昼に名物・稲庭うどんを食しました。

思えば、日本三大うどんのひとつである稲庭うどんを、私は食べたことが無い、もしくはあったとしても意識してはおらず、稲庭うどん食べるぞ!」と意気込んで食べるのは今回が初めてでした。

平べったく伸ばして乾燥させた麺は、その薄さに反して強い歯ごたえがあり、とてもおいしかったです!

つい自分用のお土産に買ってしまいました(笑)

 

稲庭うどんをはじめ、実はまだ食べたことのない秋田名物が色々とあります。

地元にいたころには特に目を向けることもなかった品々。

秋田にいる頃であれば食べるチャンスがいくらでもあったものの、見向きもしませんでした。

あの頃に食べておけば・・・。

と思う反面、大人になり、故郷が遠くなって、それから初めて意識的に食べることができることも、ある種の幸福であるような気がしました。

要するに、地元に足を運ぶ理由付けがいくらでもあることが、将来楽しみになるのだろうな、と思うのです。

 

 

温泉地にて

実家滞在中は、弟の運転で毎日温泉へと出かけていました。

天然温泉もまた、地方の特産品。

実家の周辺(車で1時間圏内)にいくつもの温泉があり、毎日温泉に出かけては体を芯から温めます。

そうしないと夜の寒さが厳しいので・・・。

この時期はちょうど暖かい日が続いていたそうですが、それでも東京よりは寒かったです。

1日だけが降りましたが、その時ちょうど露天風呂に入っていたので、偶然よい景色が観られました!

昔は飽きるほど見ていた雪も、久しぶりに見ると良いものでした。

体は温泉の中にあり、頭部だけは雪の降る外気に触れていましたので、ヒートショック注意な状態ですね(笑)

 

 

親戚の家にて

滞在中、同じ町内にある父方の親戚の家へ、新年のご挨拶も兼ねて近況報告にお伺いしました。

親戚同士が集うと必ず話題に上がるのが「仕事の話」「結婚の話」ですが、諸事情により後者は省略し、前者「仕事の話」でこのような話になりました。

 

ご存知の通り、秋田では少子高齢化が深刻なレベルで進んでおります。

参考:秋田県人口ピラミッド

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どう見ても重心が高く、今にも倒れそう・・・ 

 

そんな秋田で塾を開講・運営することは可能かどうか、という話題になりまして、農業に関わる仕事をしている伯父が言うには、

 

(1) 農家も大型機械を扱い、自分で農作物を流通させる時代 

 農業従事者が目に見えて減少している今、農業は小人数・大規模化が進んでいる。

 自分で作った米や野菜を、農協を通さずに自前のHPで販売する人も増えていえる。

 したがって、農業における学問の重要性は上がっている。

 

(2) 秋田は今、教育に力を入れている

 全国統一テストの好成績を受けて、その長所を伸ばそうと教育熱が高まっている。

 実際、秋田県内にも中高一貫校がいくつかでき、中学受験が行われるようになった。

 

(3) ただし、そもそも子供が少ない

 言うまでもなく、秋田では少子高齢化が問題になっている。

 人口ピラミッドで15~19歳よりも20~24歳の方が少ないのは、大学受験でみんな都会の大学へ出て行ってしまうから。

 そして秋田へ帰ってくる若者が少ないので、問題は加速している。

(私もその1人です(汗))

 

 

(1)(2)の好条件がありながら、根本的な問題である(3)が今の時点ではどうにも解決できないので、結論としては、秋田で塾は難しいのではないか、ということでした。

これに関しては私も同意です。

 

 

で、ここから、

(4) 農業が盛んで、なおかつ子供も多い地域を探せばよい

という方向に話が進み、

 

 

(5) フィリピンに塾を建てよう!

という結論になりました!(笑)

 

参考:フィリピンの人口ピラミッド

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理想的なピラミッド形!

 

理論的には正しい気がしますが・・・DGフィリピン支店、実現するのはいつになるでしょうか?

 

 

といった感じで親戚へのあいさつを終え、次の日仙台にも立ち寄りつつ、帰京したのでした。

 

 

次の帰省はまた来年

今度は高校教諭をしている同級生と話してみようかと思います。

中学受験講師が幼稚園のアルバムを作成した話

仕事はいつも突然に

入試から1か月が経過し、穏やかな日々が返ってきた。

はずだったのだが、新たな仕事が…

それは、幼稚園のアルバム作成(笑)

なんでも、PTA的なものの役割分担で、アルバム委員なるものになったらしい。

我が家は、共働きなのだが、私は家事を全くしないため、

それ以外のことに関しては、得意な方がやるスタイル。

会社のチラシなども作製しているため、デザイン系の仕事は私が担当し、

写真を添付するなどの作業系は妻がやることに。

 

PCは手作りか

しかしながら、そこはさすがPTA。

「手作り」問題なる問題がありまして…。

要するに、手で書いて、ハサミで切って、ノリで貼らなくてはいけないのではないかという問題。

とはいえ、我が家の妻は中々の戦士なので、もう一人のアルバム委員の方とともに、

PC作成をゴリ押しし、結果として、娘のクラスのアルバムは共通ページの作成をPCですることに。

ここで、もしアナログ作成になっていたならば、私の仕事はなかったに違いない。

なぜなら、私は図工という科目に嫌われし者だからだ。

それが、PCという文明の利器によって、今ではなんとかそれっぽいものが作れるようになったのだ。

その辺りのお話は、こちら。

シンデレラが認められる日は来るのか!? - 塾講師、かく語りき

 

表紙作成

まずは、表紙の作成。

一年間の行事をすごろく風にするデザインを採用することから、

ごちゃっと間をテーマに作成。

そのときのデザインがこちら。

 

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しか~し!

「とげとげしている」ということで却下に(笑)

全体として、ハートを使うデザインらしく(この辺りは伝聞なので伝わりきれないことがある。)

そして、リメイクしたのがこちら。

 

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これであとは妻が写真を入れかえて無事に表紙の完成。

 

 

すごろく

次なる課題は、1年間の行事をすごろく風にすること。

ここで大変なのは、何といっても「すごろく風」の作成。

簡単に考えていた私は、行事をリストアップして、とりあえず作成を試みる。

入りきれない!

想像以上に、スペースがなく、全ての行事を加えるのは至難の業だ。

しかし、やり始めたら、引くわけにはいかない(笑)

しかも、凝り性が顔を出し始める。

よせばいいのに、一回転させたり、道をグネグネしたり…。

何とか、完成にこぎつけた。

そして、完成したのがこちら。

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あとは妻が写真を張り付けて完成。

 無事に完成したその次は…

アルバムも完成して、ほっと一息。

と思いきや、そろそろ6月のBBQイベントの準備を始めなければ。

昨年の記事はこちら。

keio-juku-gakudo.hatenablog.jp

毎年、(ある意味で)教材よりも真剣に作っているBBQイベント(笑)

一年の中で、一番思い入れがあるといっても過言ではない。

今年は…どんな感じになるのだろうか。

Let's think(笑)

 

中学受験塾の講師がボードゲームをしながら幼稚園児に感じたこと

「中学受験塾」主催「幼児対象」ボードゲーム

先日は、初開催の「中学受験塾」が主催する「幼稚園児とその保護者」対象ボードゲーム会。

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 名前がだいぶとっ散らかってはいるけれど、とにかく幼稚園児とボードゲームをしてみよう!という企画。

授業でやるときのように、説明書を読ませたり、勝った人の手を振り返ったり、ということはとりあえず無し。

この日は「楽しむ」ということを重点に、準備をし、当日を迎えた。

なんといっても、我がDGにはインストマスター櫻井がいるので、私は何も心配していない(笑)

 

当日のゲーム達

私は、同じバス停の年長さん担当。

といっても、途中から合流するので、そうなると櫻井にお任せ(笑)

櫻井は年少5名を担当。

妻はお母様たちの担当。

ということで、それぞれがやったゲームをまずはリストアップ。

【年長】

forest

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ゆかいなふくろ

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fold-it

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カステリーナの宝物

 

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【お母様】

いろどりシティ

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マラケシュ

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Take it easy

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ナゲッツ

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【年少】

ウミガメの島

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ネコとネズミの大レース(途中)

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LEO

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DOMEMO

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【年少&年長】

ファイアドラゴン

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メモアール

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カステリーナの宝物(再戦)

あとは一人用知育系をチラホラ。

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年長はかなりやれるなという印象。

反対に、年少はダウンタイムが長くなるとちょっと大変。

お母様方には、見た目もよく、取り組みやすいものを中心にセレクト。

 

子どもはゲームが好きだ

さて、ここからは感じたこと。

まずは全体として、とにかくテンションが高かった

カラフルな教室。

溢れるアロマの香り。

BGMはジブリのオーケストラ。

ってそこではなくて、

見たことのない箱、

ワクワクするコンポーネントに心躍らせている姿は、

まさしく「童心」と評するのがふさわしい。

ゲームをしているときの時間はあっという間に過ぎ去る。

最後は、みんな「帰りたくない」「また来たい」と言いながら、教室を去っていった。

ボードゲームの楽しさを確実に感じ取ってくれたことだろう。

 

本気の勝負は楽しい

私が担当する年長さん。

年長??もうすぐ小学生ですよね??

ということで、全力でボコボコにいたしました(笑)

なんか、統計があった気がしなくもないけれど、

それはそれ、これはこれ(なんか古臭い教育者みたいでいやだなこの表現。)

ただ、リアクションは意外なもので、「もう一回」のオンパレード。

家に帰ってからも、「本気でやってもらったのは初めてでとても楽しかった」とのご感想を頂いた。

そうなのだ。

大人が思うより、子どもは強く、感じ取る力がある。

気遣いなんてしなくとも、全力でその場を楽しむ力があれば、それが子どもに伝播していくものなのだ。

えっ?決して、大人げなく全力且つ大声でガッツポーズしていた言い訳ではないですよ(笑)

 

 お母様が気になることは

お母様方が気になるのは、やはり勉強のこと。

まぁ私たち、「進学塾」ですから!

ときどき確認しておかないと、忘れられてしまいそうなので(笑)

ということで、「たし算の勉強にいいボードゲーム有りますか?」

「ウミガメの島とか、ピッグテンとか、Sleeping Queenとかですかね。」

みたいなやり取りはあるのだけれど、

それ以上に、いろどりシティを何度も楽しんでいたり、

マラケシュで私をボコボコにしたり(泣)、

まずは、そんなボードゲームの楽しさを感じてもらえたことが良かった。

普段、何かと忙しいお母様方。

中々、子どもをケアせず楽しい時間を過ごすというのも容易ではなく、

その意味では、よいリフレッシュになっていただけたのなら幸いである。

それと、夫婦で楽しむボードゲームのご紹介をできたのもよかった。

子どもたちが寝てからの時間も大切なボドゲ時間だ。

自営業には中々ないのだけれど…(笑)

 

 少しだけ気になったこと

ここまでは、とても良い感想。

それ以外にも少し気になったことをいくつか。

まずは、「ネコとネズミの大レース」のインストを櫻井が始めたところ…

「ネズミがネコに追いかけられて食べられるのは怖いからヤダ」

という声もあり、止めることに。

もちろん、こうした感性はいわば子どもらしい感性で、とても微笑ましい。

気になったのは、想像力から嫌だったのか、追いかけられるという心理状態が嫌だったのかという点。

もちろん、嫌なことをする必要はないのだけれど、

「何かに追いかけられる」みたいな局面は必ずどこかで来るわけで…

この辺りのマインドは少し気になった。

もう一つ。

一人用知育系ゲームの諦めがとても早いこと。

こうしたゲームは、答えそれ自体よりも、そこに向かっている時間の方が大切。

できなくても、自分なりに試行錯誤する、そんな時間をもう少し見たかったと言うのが本音。

焦れたり、答えを見ようとしたりというのはちょっと残念に思えた。

これには、自分の感情をある程度コントロールしながら、やり抜くことが求められるので、中々幼稚園児には酷なのだけれど。

最後に、一人用ゲームのルールを改変し、「3人で、せいのでやろう」と言ったところ、

「そういうのしない。競争は赤ちゃんがするものだから」と言われてしまった。

多少、火が点きかけて、私が4歳児を泣かしかけたのは、きっと誰にもバレていないはずだ(笑)

競争は悪ではない。というか、社会で生きるということ自体が競争とは不可分だ。

人と比べることも悪いことではない。その評価を、人格や存在価値と結びつけることが間違えているだけだ。

自分より早くできた子がいる場合、その子と自分を比べ、そこから学ぶことは、必ず、その子の成長につながる。

適切な競争の仕方、人との比べ方、みたいな感覚を早めに持っておくと、

必ず訪れる競争の段階において、無駄に疲弊することがないように思う。

 

幼児教育って難しい

さて、実は、幼児教育のヒントに!

ということで開催した今回のイベント。

櫻井、田川、末廣、3人の出した結論は、

「4歳児って難しい」

私たちとしては、所謂「非認知」の部分をしっかりつけていきたい。

もっとも、ここを強調すると、その日の仕上がりはマチマチになるため、

「今日何したの?」に対する“見た目”の部分はどうしても弱くなる。

また、週に1,2回で本当に「非認知能力」なんてつくのか、

そもそも需要としては、「認知能力」の方にあるのではないか。

(もちろん、この二つは相反するものではない。)

という疑問が堂々巡りを始める。

本当は、幼児合宿所みたいなのをしたら面白いんだろうけれど(笑)

その前に、合宿所なら小学生が先か。

 

 

 

謎解きイベントで遊んできました

先日、京王線国領駅の駅前にある商業施設で開催されていた謎解きイベントに参加してきました!

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このイベントは施設2階の色々な場所に隠された謎を解いていくイベントで、調布市各所で配布されているフリー冊子(182ch)に載っている謎解きページをもとにして解き進める形式です。

 

公式ページ

 

 

2階の至る所にこのような謎が配置されていて、

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ヒント ↓

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その答えを冊子に書いていくと、最後に答えがわかります!

 

イベント期間は2月いっぱいで、参加費無料!

「ココスクエア」2階に行けばいつでも誰でも参加できますので、もし時間がありましたら是非参加してみてくださいね!

 

 

実際にこのイベントに参加してみて思ったこと

まずはこのような楽しいイベントを企画してくれた方々に感謝いたします。

ココスクエアの謎解きイベントは、今回が第6弾ということですが、これまで5回もイベントがあったなんて知りませんでした。

知ってたら絶対参加してましたね!

 

ショッピングセンター内で開催されるイベントということで、問題の難易度は「家族で楽しめる」レベル

・・・にしては時々難しいものもありましたね。

 

公式ページによると、例年より難易度高めとのこと。

確かに頭の体操にはちょっと大変かもしれませんが、その分ヒントも充実しており、手詰まりになりにくいようになっています。

 

最初から最後まで「家族層」を目線とした難易度設定がされており、好感を持ちました。

そんなイベント会場を、コートを羽織った大人(※私のこと)が1人で写真を撮りながらウロウロする様は、ちょっと怪しい人に見えてしまったかもしれません(笑)

しかも謎解きの会場となった2階フロアはレストラン街!

頭を使ったあとはおいしいものを食べて帰ってね!というお店側の策略も感じ取られますね(笑)

 

 

終わったあとに「楽しいな」と思える難易度

さて、ここから問題の難易度設定の話になります。

ちょっと大人げない話なのですが、今回の問題は私1人で解けるレベルのものでした。まぁ、企画のターゲット層は「家族層」でしょうから、人によっては物足りないくらいに感じられるでしょう。

 

ただ、だからと言ってこのイベントがつまらなかったか?と言われると、決してそんなことはありません。

問題パネルを探している時間も楽しかったですし、歩き疲れてベンチに腰かけ、買った飲み物を手に問題を解いていた時間もちゃんと楽しかった、と正直に答えられます。

 

そこから考えられることが1つ。

つまり、問題って解ければ楽しいのではないでしょうか。

 

私は、自力で全部の問題を解いて帰ることができたので、「楽しい」という感想を持った(言い方を変えると持って帰れた)のだと思います。

もし問題の中に激ムズ問題があり、それを解けないまま帰路についていたとすれば、その日の感想は「楽しかった」にはならなかったかもしれません。

 

家族向けイベントを銘打って、家族には全然解けないガチ問題ばかりでは、終了後の感じが良くならない可能性があるということです。

しかし、噂では、家族参加のイベントで全然解けないレベルの問題を出題してしまう塾が在るとか無いとか・・・

 

 

 

そして、そこから算数の話に持っていくと、算数のテストの難易度ってどのくらいが良いのか、という話になります。

 

ハードルはもちろん高ければ高いほど、解いた後に得られる学習効果が高くなります。

ただし、高すぎて越えられなかった場合は、得られる経験値がほぼ0になる上に、次の問題に向かう意欲までそぎ落としてしまいかねません。

さらに生徒一人一人の実力に差があるので、全員に学習効果を実感させてあげられるような問題を作るのは難しいことです。

 

受験生に課題を与える時、問題には適切な難易度設定が求められるのだと、改めて実感しました。

 

 

 

そして、逆に生徒たちに言いたいのは、

タイムレースくらいの難易度の問題がスラスラ解けるようになれば、たぶん授業後の時間もなんとなく楽しく感じられると思いますよ・・・?