塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

DGゲーム会

2学期のイベント

DGでは、2学期以降の祝日には、6年生を対象としたイベントが実施される。

今月は、「基礎特訓」「入試そっくり口頭試問」「理社特訓」である。

基本的には、「1日10時間」「入試範囲を高速で1周」というコンセプトのもと、多様な講座が用意されている。

手前ながら、この講座はいずれも珠玉のものばかりで、

控えめに言ってもコスパ最強だと自負している。

諸事情により、近年は外部生の受講が減っているのが残念至極。

(諸事情に関して書くと愚痴っぽくなりますので控えます(笑))

さて、その裏で、昨年まで実施されていたのが、5年生対象の「算数道場」

割合速さ図形に絞って、1日中これらの単元をやるというもの。

これはこれでよかったのだが、5年生のこの時期にこれでなくても…

ということで、今年からは、全学年を対象としたボードゲーム会」に変更してみた。

その結果、お申込みが2名(泣)

「ゲーム」という響きが、受験産業に生きる我々と親和性を持ちにくいのか、

単純に私の訴求力がないのかはさておき、

ちょっぴり寂しい当日となった。

ただ、その分参加者のやりたいゲームを中心に展開し、満足度は高いイベントとなった。

ということで、懲りずに次回もやります(笑)

次回は10月8日(祝)です。

基本的には、内部生とそのご家族向けですが、

このブログをご覧の皆様は特別招待させていただきます(笑)

 

当日の様子

当日やったゲームは以下の通り。

写真を撮り忘れたものがあるのは、ご容赦を。

ボードゲーム紹介ブログではないので、簡単に。

 

イリュージョン

色の割合を昇順に並べていくゲーム。

(写真撮り忘れた~)

人によって得意な色があり、見え方が違うのかもという話になる。

 

たべちゃうぞ

4歳の娘がお気に入りのゲーム。

私は1枚も取れず。バッティング要素のあるものはニガテ。

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うんちをしたのはだぁれ

これも本ブログで紹介済みのもの。

今回は娘が負けて号泣(笑)

でも、DG教員はだれもフォローせず。

 

キョンシー

今回一番盛り上がったゲーム。(写真は今回のものではありません。)

1対4で、プレイヤー側の勝利。

子どもでもできるため、ファミリー層にもおすすめ。

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カルバ

タイル配置系のゲーム。

同じ条件にも関わらず、勝敗が決するところが面白い。

感想戦も盛り上がる。

 

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シャドウレーダーズ

大人数の方が面白いゲーム。正体隠匿系の殴り合い。

初戦は勝利したが、2戦はその分皆様から攻められ敗退。

 

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ディクシット

言語系のゲーム。女性向けとの評判も。

(写真は以前DG4人衆でやったときのもの)

評判通り、田川の勝利。

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それはオレの牧場だ

かわいいテイストとは裏腹にガチガチの陣取り。

(写真は二人でやったときのもの)

二回とも順当に勝利☆

 

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確か、ゲーム会でやったのはこんなところ。

その後、櫻井が合流し、いつものDG4人衆で。

 

アイルオブスカイ

タイル配置やら値付けやら要素てんこ盛りだけれど、

意外とシンプルで楽しいゲーム。

タイル配置が得意な田川の勝利。

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ピラミッドのつくり方

こちらもドラフト&タイル配置系

大接戦の末、櫻井の勝利

 

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次の日が大変

あくまで仕事ですが、(ここ強調しておきます(笑))

一日で多くのゲームをプレイすることができた。

そんな次の日は、

脳が重いのです(笑)

一日中授業とか、そんな激務の次の日も、この「脳が重い」という感覚には遭遇しないので、やはり「頭を使っているのだな」と再確認することに。

この独特の感覚を生徒に味合わせたいと常々思っているのだが。

「受け身」ではなく、「能動的」に頭を使う感覚をゲームを通じて養っていければよいと考えている。

とはいえ、ボードゲームを楽しみたければ、5教科ぐらいやれ」も感覚的には理解できるところもあり……

というのも、生徒の中でも、よりゲームに興味を持ったり、ゲーム会に申し込んでくれたりするのは、やはり成績の良い生徒だったりするのが現実なわけで…。

ちょうど「パズル」「勉強」のような関係だと思われる。

パズル系に取り組むから、算数が得意になるのか、

算数が得意な素養があるから、パズル系に取り組むのか。

これは、どちらも正解で、得意な人がより得意になっていくのが真理だと思うのだが。

いずれにせよ

「遊びの中の勉強」「勉強の中の遊び」

どっちがどっちかはわからないけれど、これからもDGらしい空間作りとメッセージの発信をしていきたい。

何はともあれ、一緒にボードゲームを楽しんでいただける方、大募集中です!(笑)

塾講師が考える説明書を使った国語力向上法

またしてもアイツがやってきた

最近おなじみになってきた「塾講師が~」シリーズで今週もお伝えいたします(笑)

さて、2学期もスタートしているが、今年は台風が多く、その度に「振替授業」が頭をちらつく。

ある程度バッファを持たせておけばよいのだろうが、

中々そうもいかず…。

今回は、風こそ強くなったものの、通常通り本日の授業を終えることができた。

今後もきっとやってくるのだろうけれど、、、

来るなとは言わない。

日曜日だけは勘弁してほしい(笑)

 

宿題はボードゲーム

さて、その2学期であるが、どこかで書いた通り、

ボードゲームを代表者に持って帰ってもらい、当日の説明に備えてもらった。

今年は人数が少ないため、2班構成。

初回のゲームは、「What's up」「リスのこのみ」

 

どちらも、小学校低学年でもプレイできる難易度で、

時間も20分程度のものである。

「What's up」

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fu-ka.livedoor.biz

「リスのこのみ」

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fu-ka.livedoor.biz

 

さて、蓋を開けると…

 

全然説明できてないじゃん!

 

理由は大きく分けて2つ。

1つ目、担当者の準備不足。

簡単なゲームだからと高を括っていたのだろうが、

一人で文章をもとにゲームを理解し、

再構成して人に伝えるのは、そう簡単ではないのだ。

何ページあろうが、どんなに複雑なゲームであろうが、

いとも簡単に説明してのけるのは、運営部長だからである!

(いつも人任せなのは秘密(笑))

2つ目、ゲームと侮っていた。

もちろん、保護者の皆様がご多忙なことは重々承知しておりまして、

そんな中に「一緒にゲームやって」なんて言われれば、

「忙しいんだから勉強してなさい」と言いたくなるものだと思います。

ただ、説明書を紐解いていただくと、

「? わからんぞ?」

と「ゲーム」の見方が変わっていただけるのではと考えている次第。

もっとも、説明書が読みにくく、余計にヤル気が喪失される可能性もあるのだが…。

とにもかくにも、

たかがゲームと侮るなかれ

 

質問するのも難しい

さて、担当者の説明不足はある程度想定の範囲内

それでは、なぜそれでも授業で使用したのかと言うと、

「質問力」が培われると考えたからである。

説明が不十分である場合、このままではゲームが成立しない。

当然、他のプレイヤーは何をしていいかわからない。

そこで、「質問」をしていくのである。

説明者と他のプレイヤー達とのやり取りを通じて、

オホーツク海ばりの濃霧に包まれていたゲームの全容が、

少しずつ明らかになってくるのである。

これぞ古代ギリシアより伝わるソクラテスメソッド

またの名を「アクティブラーニング」(笑)

(あまり好きな言葉ではないのですが、あえて使ってみました。)

反対に、私がインスト係で、

ただし、質問にしか答えないというのも面白いかなと感じた。

来年の1学期あたりに、こうした方式も試してみたい。

 

人生とはすなわち場合分けだ

0から3までのカードを使い…

というおなじみ、「場合の数」の問題。

必ず聞かれるのが、「バアイワケトカ、イミワカラナ~イ」というまるで異国の地を訪れたかのような言葉。

まぁ、解答が定まるという発想で「勉強」と向き合ってきたであろうから、

やむを得ぬと言えば、やむを得ぬのだが。

ところが、「リスのこのみ」での議論の際、

ファシリテーター役の生徒から、

「場合分けが結構必要になると思うのですが…」

という声が聞こえてきた。

今なんて言った?

場合分け?バアイワケじゃなくて場合分け?

その通り!

このゲームは、「テン」を無視できるスタートプレイヤーであるときと、そうでないときで戦略が異なる。

また、それぞれに対して、確認した列に「テンがいるかどうか」で異なっていく。

本当は、更に相手の手番で出された「リス」の種類によってことなるのだが、

そこまで行くと複雑すぎて、流石にしんどい(笑)

要は、「場合分け」という概念の必要性が出てくれば、それで十分なのだ。

このゲームは、リスを出した後、回収する際にも、

「場合分け」が必要となってくる。

「勉強」で必要となる前にゲームで体験しておくと、「場合分け」に抵抗なく対応できるかもしれない。

という塾講師っぽいことを言ってみたが、

別に「勉強」関係なく、「場合分け」の楽しさを感じてほしい。

まぁ、何が「勉強」なんだという話ではあるけれど。

 

タイトルを回収してなかった

書きたいことを書いていたら…

タイトルを回収し忘れた(笑)

「国語力」とは…などとこの期に及んで定義から始めると、

私のすべての業務が止まりかねない。

ということで簡単にまとめると、

 

1 説明書を読みながら、目の前のコンポーネントに触れることで、

 文字から具体的にイメージする実践的な読解力が身につく。

2 質問することを通じて、「要点」を意識することができるようになる。

3 質問に答えることで、「アウトプット」の力が付く。

 

まとめるとやはりどこか安っぽいのだけれど、

ボードゲームという素材は、「楽しみながら」体感できるのがよいところだ。

さて、最近ではこんな感じで研修などにも使われ始めたボードゲーム

togetter.com

弊社としても、進学塾×ボートボードゲームという

いままでの「ボードゲーム」界とは違う括りで、

DGとしてできることを広げていきたい。

というのは表向き(笑)

この棚が全てを物語る。

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塾講師が教える未就学児とボードゲームをする方法(DG編)

娘に教えられる日が来た

24日間の夏期講習(補講を入れるともっと長いのだが。)も終わり、来週から通常業務となる。

夏期講習に入ると、家族で塾人の我が家は、必然的に、娘たちも「夏期講習」ということになる。

この夏期講習で「曜日」という概念を覚えた娘。

「パパ、きょう火曜日だからブログだよ。」

「もう木曜日だよ、早く書きなさい。」

犬以外は雄のいない我が家での、私のポジションは想像するに難くない。

ということで、火曜日更新のブログが土曜日になってしまった。

父の威厳を死守すべく(笑)、来週から、期日はきちんと守るようにしま~す。

 

話題のうんちをしたのはだぁれを例に

閲覧数などを解析してみると、やはり塾講師っぽいネタの方が閲覧数がいい。

1位は妹との絶縁について田川が書いたブログなのだけれど。。。

そこで、今日は未就学児とボードゲームをする方法について書いてみたい。

(思いっきり狙ったタイトルにしてみました(笑))

まずは、下記の動画を見ていただきたい。

 

話題の「うんちしたのだぁれ」をDG4人+4歳児でやっている時の様子である。

(私は1抜けしたので撮影者。)

少し見づらいところもあって申し訳ない次第であるが、

気づいてほしいことがある。

大人の発する異様な奇声である。

である。

本当に気が付いて欲しいのは、奇声を発するほど「大人もガチ」な点である。

私たちは、「接待プレイ」は絶対にやらない(我が娘だからかもしれませんが。)。

子供の年齢を考慮するのは、「ゲーム選び」「インスト」の段階だけである。

要するに、準備段階で大人が思考を巡らせればそれで十分ということだ。

ゲームが始まれば、全員が全力で勝ちに行く。

おそらく、「それだと負けてすねる」「勝つ喜びを~」みたいなありがたいお声が聞こえてきそうである。

しかし、「負ける」ことを学ぶのである。「拗ねる」などもってのほかだ。

拗ねるようなことがあれば、厳正に対応する。

その代わり、「もう一回」には可能限りつきあう。

大切なことは、「負けた」あとにどうするかだ。

月並みな言葉で言えば、「失敗から何を学ぶか」である。

そこは、子供であろうが、たとえ4歳であろうが関係ない。

 

また、あるとき優しい方々とプレイし、勝利した娘。

帰り際の発言である。

「あの人たち、優しかったね。ハナに勝たせてくれたもん。

パパとママと家でやろうね。」

そう、子供は大人が考えているより敏感で、しっかりしているものだ。

私達は、必要以上に子供扱いすることはないし、それは一人の人間に失礼だと考えている。

 とかっこいいことを言ってはみたが、

要は子ども相手でも負けたくないのだ(笑)

そして、意外と娘もカードを出せている!

 

インストマスター

ちなみに、弊社で新しいボードゲーム開封する際の役割分担は明確である。

末廣:ゲームの選択→調べた蘊蓄を語る。

塾長:タイル抜き

田川:タイル抜き&コンポーネントの整理

櫻井:説明書熟読→インスト

 

インストに関しては、ゲーム会などでは色々とあるようであるが、

私たちはダイヤモンドよりも強固な信頼関係が構築されているので(たぶん)、

インストの途中であっても桜井にガツガツ質問する(笑)

それはそうと、4歳児に対する運営部長のインスト

というか4歳児と運営部長がやるゲームの様子は必見である。

これは、先日やっていた「ふしぎなぼうし」というゲーム。

4歳児でも十分にプレイできていた。

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塾講師という職業柄もあってだろうが、絶妙に「具体」と「抽象」を使い分け、

4歳にルールを理解させていく。

そして、彼が勝つ(笑)

鬼畜の所業、よくできたゲームである。

ちなみに、我がDGは、小さい子供とプレイするときでも、「ルールの遵守」は、厳格にやる。(自分たちは、はみ出し者ばかりな気もするけれど。)

ゲームが壊れてしまうと、本来の楽しさを味わえないばかりか、次からルールを破った人間が参加させてもらえなくなる可能性があるからだ。

 

一応まとめてみると

何だか言いたいことを言っているだけのようになってしまったが、一応まとめてみると、

(1) 準備段階で、子どもでも楽しめるものを選ぶ。

(1´) この際、単に瞬間的な「楽しさ」だけでなく、「考える」「記憶する」などの要素があるものを選ぶと、教育的には良い。

  ただ、必ずしも必要なわけではない。

(2) 全力で勝ちに行く。

(3) ルールはきちんと守らせる

(4) 「もう一回」にはできる限り付き合う 

 

夏の終わりに

今日の遠足が終わると、DG4人衆は久しぶりに我が家へ終結

そう、子どもたちが寝静まってから、大人たちの熱き戦いは始まる。

さて、私は今日やるゲームの選定をしよう。

 

お盆休み×ゲリラ雷雨×疲労骨折=ボードゲーム

杖を手に入れた

二日間お盆休みを頂きまして、更新が今日になりました。

さて、先週、右足首のことについて書きましたが、

めでたく「疲労骨折」でした(笑)

家から職場までは、通常徒歩10分程度なのですが、

この足では、30分ほどかかってしまう。。。

そこで、100均にて「杖」を購入☆

アラサーにして杖とは何とも情けない話なのだが、

背に腹は代えられない。

魔法の杖ならよかったのだけれど。

 

ボードゲーム without塾長

さて、2日間のお盆休み、といってもこの足ではどこかに遠征することは実質不可能。

そんなときに、渡りに船で、生徒の保護者様からご紹介いただいた、ボードゲーマ―の方からご連絡が。

ということで、自宅ボードゲームを開催することに。

ちなみに、櫻井前日からの泊まり込み(笑)

えっ?塾長ですか??

彼は、今、某県の山に瞑想修行にいっています(実話)

ちなみに、瞑想修行なのでもちろん携帯電話の持ち込みはできず、

音信不通状態

きっと、高価な壺を買わされてパワーアップして9月からも、

ワールド全開で行ってくれることだろう。

 

ということで、ここからはやったボードゲームについての感想。

本当に簡単な感想です(笑)

 

ロールプレイヤー

ダイスを配置してキャラクターを作るゲーム。

「配置」系のゲームはあまり得意ではなく…。

 

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たべちゃうぞ

食物連鎖を素材としたバッティング系ゲーム。

櫻井の丁寧なインストにより、4歳の娘も理解。

そして、大人が全力でボコボコに負ける事態に。

おそるべし。

 

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マスクマン

何とも不思議なプレイ感。

戦略が難しい。

 (写真を撮り忘れました)

 

マンションオブマッドネス

お持ち込みいただいた協力型ゲーム。

アプリを使いながらの進行が斬新だった。

コンポーネントが迫力満点☆

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光合成

フォトジェニック。

初期配置を間違えた序盤の遅れが最後まで響いた。

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LEO

協力型暗記ゲーム。

4歳でも十分できる。

しかし、大人の力及ばずミッション失敗(笑)

 

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カーリング

手札を交換していく感じ新鮮。

何度でもプレイできそう。

 

ボードゲーム的授業【二学期編】

さて、2学期からの授業では、

毎週、担当者に一つボードゲームを持って帰ってもらう。

そして、ルールの説明→実際のプレイ→必勝法についてのファシリテーター

という流れを想定。

どこまで、きっちりできるかは未知数だが、

議論の整理というよりは、ファシリテートを誘導するような形で授業が展開されればベストだと考えている。

もちろん、「口頭試問」自体の問題も扱うが、

単に「経験値」を増やすよりも、

「考える」・「表現する」ということの根底にある主体的な姿勢を醸成したい。

「よく考えろ」と一万回いったところで意味はないので、

ゲームを媒介として「考えざるを得ない」状況「考えることを楽しめる」状況を体感してほしい。

迂遠なようにも感じるが、「受け身」の状態では、結局、身につくものも身につかない。

特に、小学生の場合には、「受験」に対する意識が明確でないことも少なくないので、

「身につかせる」ためには、膨大な量を要してしまう。

「身につく」ことが、近道だ。

 

ボードゲームと教材

「塾として」や「教材として」どんなボードゲームがおススメかときかれる機会も多くなってきた。

もちろん「おススメ」することはできるのだが、「授業」で扱うとなると、

当たり前だが相応の準備は必要となる。

「ゲームを楽しむこと」という前提はシェアしたうえで、

全力でそれを前面に出すのか、より「考える」という方向性にもっていくのか、

運営側は意図を明確にしておく必要性がある。

前者はいわゆるボードゲーム会」である。

後者は、まさに「授業」であり、「教材」である。

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前者は、選定したゲームの“おもしろさ”を溢れんばかりにインストし、

一緒に楽しくプレイすればよい。

後者は、時にインストしなかったり、その後の感想戦に重きがあったり…

色々なことを準備段階できちんと考えておく必要がある。

このようにして考えると、ゲームの選定を含めた準備は、それなりに難しいものがあることは否めないが、そこにおもしろみがあることもまた然りである。

ただ、言語能力が厳しい生徒がいる場合には、授業運営が著しく難しくなってしまうのだが…(汗)

 

今後のDG的ボードゲーム

今年は、まだ試行段階で、「口頭試問」の一環だが、

いずれはボードゲームを素材とした講座を独立させたい。

現在流行のプログラミングや探求型のようなイメージだ。

もちろん、大人向けとしても。

まずは、Shimaiの会(別称「スエヒロ会」)の皆様と楽しむ機会を作らねば。

ちなみに、このShimaiの会、

弊社の卒業生のお父様で、姉妹の親であることが条件のようになっておりますが、

ちょっと変わった人たちと飲みたい方、ボードゲームをしたい方であれば大歓迎です(笑)

ご興味がある方はご連絡ください。

 

 

 

ボードゲームもまた然り

コミュニティは広がるよどこまでも

今年は娘が幼稚園に行くようになり、親の私たちも一つコミュニティが増えた。

普段会わないような人と会ったり、お酒を飲んだり、

人の和が広がっていくことはとても楽しい。

「人脈」というと少しだけ響きがいやらしくなるけれど。

別に「人脈」を作るべく、というわけではなく、

今年は意識的に「外」に行く機会を増やしている。

今までは、中学校に行くことがほとんどだったが、

これはこれで…ということもあり、

ということで、同じ経営者や塾関係者、それ以外でも、外部の人とお話しできる機会があれば、どこでも飛んでいきますよ♪

 

懐かしの地、東中野

昨日は、以前住んでいた東中野へ。

というのも、ボードゲームカフェのオーナーが開業について色々と御指南頂けるというのだ。

DGがボードゲームカフェを出店することは、正直ないかな…と思うのだが、

既に所持しているボードゲーム200を超えており、

教室の空き時間を有効に活用するべく、時間によっては「ボードゲームスペース」として活用する余地はないかと考えたのだ。

かくいうわけで、「ディアシュピール

www.dear-spiele.com

会場は、こんな感じ。

おしゃれ★

 

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当日は、参加者3人とアットホームな雰囲気でスタート。

代表の川口さんも、ざっくばらんに色々と話してくださり、ボードゲーム界のこと、経営のことなど、勉強になることは多かった。

ありがとうございましたm(_ _)m

有料セミナーのため、内容について書くことは省略したいのだが、

総じて感じたことは、成功している会社は当たり前のことを当たり前にやっているということ。漢字で言うと、凡事徹底というやつ。

自分たちの中にもまだまだ、「当たり前」にできていないことがあるはずで、

まずはこうした部分をコツコツとやっていくことが、結局は近道だなと再確認。

当たり前なのだけれど、急激に大きくなるなんて、宝くじが当たる以外にはないわけで、

それでも、来るべき「DGがバズる」その日まで、

その日をきちんとイメージし、設計しながらやっていこうと。

要はそういうことなのだろうと思った。

あと感じたのは、「2店舗目」の話。

我がDGも、お陰様で「本館」「新館」の二つの城を構えているが、

「新館」を増設するときは、正直、「エイヤー!!」だった。

ただ、この「エイヤー!!」は結構重要。

もちろん、裏付けのある、そしていくらか臆病さを含んだ「エイヤー!!」である必要はあるのだけれど。

結果として、「新館」は一度場所を変えたけれど、

今となっては「新館」がメインになっており、弊社にとっては成功だったと言える。

もしかすると、DG二店舗目も!?

その前に、幼児教育か!?

次のDGの「エイヤー!!」に皆様期待あれ☆

嘘から出た理

生徒の実力を把握する

今週は、4日連続で私末廣の連載である。

というのも、

5年生男子の首都圏模試に関して、

3人の総合偏差値を予想し、

最も遠かった者が4日連続でブログを担当することになっていたからである。

どこからともなく、「生徒の成績で~」などと聞こえてきそうであるが、

少し考えてほしい。

基本的にブログの作成は通常業務+αの仕事である。

従って、4日連続ブログの作成というのは、はっきり言ってやりたくない。やらなくて済むのならそれに越したことは無い。

となると、普段でも真剣に生徒の成績と向き合っている私たちであるが、

とてつもなく真剣に向き合うことになる。

通常のテストから点数を予測するだけでなく、性格や能力まで鑑み、

初めての対外模試でどれくらいの力を発揮できるかまでを考慮に入れて予想する。

まさしく、これぞプロの仕事である。

そして、プロの仕事は結果が全てなのである。

通常の塾で、一人一人の成績に関し、ここまで真摯に取り組む塾があるだろうか。

きれいごとで片付けるのは容易いが、大人も子供もゲーム要素を入れることも時に大切なのである。目的は、あくまで生徒の成績向上にあるのだから。

蓋を開けると、全員の予想が1点以内に集まるという、まぁいかに日頃から全員が真剣に生徒を見ているかどうかが分かる結果となった(笑)

結果的に、男子3人は私たちの予想を上回る検討を見せ、最も低い(と言っても1点しか変わらないのだけれど)予想をした私が担当することになった。

 

ウソは真実を上回るか

不幸中の幸いとはこのことで、今週は私にとってイベントが目白押しである。

先週の日曜日は、TPPイベント、今日はちょっとしたセミナーへ。

セミナーは有料セミナーであるため、詳細までブログにて明かすことはできないものの、恐らくブログのネタとしては十分であろう。

さて、そんなこんなで、今日は、「塾で使えるボードゲームとして、「ファブフィブ」を紹介したい。

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いつものように、細かいルールなどは、皆様のブログにて割愛。

www.tk-game-diary.net

 

このゲームの面白い点は以下の二点。

1 数字が大きい順に数を言わなくてはいけない点

2 必然的に嘘をつかなくてはいけないタイミングが訪れる点である。

 

例えば、最初のプレイヤーが「2」「3」「4」のカードを持って「234」と宣言したとする。

次のプレイヤーが、一枚交換し、「943」と宣言したとする。

このとき、この宣言は、「本当」「嘘」のどちらの確率が高いのであろうか。

基本的には、「本当」である確率が高い。

なぜなら、二番目のプレイヤーは一枚変更した。

ということは、最初の宣言から二つの数字は維持される確率が高いからである。

さらに、前提となる最初のプレイヤーは、基本的には嘘をつくメリットがないと考えられるからである。

といった風に、ある程度論理的に考えていくことができると思い、このゲームを選定した。

しかし、結果として以下のことが起こった。

大きい数字から言うというルールが飛んでしまい、その結果、「本当」「嘘」の判断が付きやすくなった

カードを交換してから、時間を要するプレイヤーがいた場合、論理とは別のもので「嘘」が判明してしまった。

変える枚数と宣言する数字の個数にづれがあり、容易に判断できた(作戦ならよかったのですが。)

・不用意な3枚替えが行われた。

 

論理の問題というのもあるかもしれないが、小学生において、「嘘をつく」ことが想像以上に難しいことを再認識できた。

考えてもみれば、「上手な嘘」とは「真実」を語るよりも何倍も難しい。

真実の不都合性を隠蔽するために、前後の脈絡から矛盾しない、自分にとって都合の良い事実を紡がなくてはいけないのだから。

実は、購入に際して、テンデイズゲームズのタナカマさんより、

「小学生相手にブラフゲームの取り扱いは難しい」とご助言をいただいており、

まさしくその通りの結果となった。

さすが、プロの目は確かである。

 

その後の授業では、通常の思考とそこから考えられるウソである確率などを一通り、ディスカッションしながら解説すると、それなりに上記のような不都合は改善された。

ということは、日頃嘘をつかない“イイ子”達ばかりだということもできるのだろうか。

はたまた、“ウソをつくこと”で論理的思考能力も培われると考えられるのだろうか。

ここは、教育者として「正直者に神宿る」と言っておこう。

私がこういうこと自体が「ウソ」だと言われそうであるが(笑)

 

BBQの裏側➅【「競り」とは人生だ】

いよいよ今回でBBQの説明については最終回。

気が早いもので、既に来年はどうしようかと櫻井と話していた。

今年は、意図的にアクティビティに寄った内容だったので、

来年度は暗号のような思考系との融合もあってよいのではないかとか、

反対に、より一層激しくしていき、覚悟を持った状態で参加者を募るとか。

まぁ、結局来年になれば降りてくるのだろうけれど、といういつもの楽観的な末廣である。

 

イマジネーションアクティビティ

幼少期より「図画工作」という名の苦役に悩まされてきた私末廣が、満を持して今回お届けしたのが、今回のアクティビティである。

図工の時間に何度言われたであろう「何それ?」という屈託のない暴言の数々。

しかし、その体験がついに生かされる時が来たのである。

私のアクティビティのルールはとても簡単。

イラスト→粘土制作→イラスト→粘土制作

をひたすらに繰り返す伝言ゲームである。

お題は以下の8つ

・お相撲さん

・観覧車

・トイレ

・パフェ

・こいのぼり

・野球

・キャベツ

・カブトムシ

 

なぜ、粘土や絵の写真を撮っていなかったのか。。。

心から悔やまれる力作、名作、迷作ばかりであった。

数少ない写真はこんな感じ↓

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ちなみに、これは「相撲」らしい(笑)

正答率の一番高かったのは「こいのぼり」

反対に一番低かったのは、「キャベツ」であった。

まぁ、キャベツは完全に粘土泣かせなお題だったように思う。

獲得ダイスもすべての班が2個以上獲得できており、

ここでも私の絶妙なバランス感覚が働いていたことが証明された。

DGのバランサーとは私のことである。

 

特殊カード

今回、実は最も力を入れたのは特殊カードである。

今までいろいろなゲームをやってきたのだが、

この特殊カードが厄介なもので、強すぎるとゲームを一気に壊しかねない。

しかし、今回は「BBQ」である。

しかも目的は「食材の確保」である。

これは点数をとってもらわないと困る!

ということで、運営者の狙いとしては、「一班のみクリアできない程度」という目標を立て、ある程度特殊カードの力は強めた。

ちなみに、この特殊カード代表的なものをいくつか載せてみたい。

こんな感じ。

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ちなみに、昔の先生方をモチーフにしたものなどは流石にブログにはアップしないでおきます(笑)

実はこれらのカード。「効果」からエピソードを付け加えたものと、

キャラクターから「効果」を付け加えたものの2種類がある。

DGメンバー周辺は、ほとんどが「効果」から考えたものだが、

さらには、隠れたコラボ効果も設定された。

例えば、わが末廣兄妹について。

「イモウト」のカード。

これは「ダイスの色を3個変更することができる」効果を持つ。

これにより、特殊ダイスの獲得が容易となる。

そして、特殊ダイスを交換したのちに、

「ジュウサンカク」の効果でダイスのアップグレードをすれば効果は絶大だ。

組み合わせによっては、20面ダイスをアップグレードしたのち、

「カンナネル」によって10倍とすれば、期待値からいけばクリアは容易であったなど、色々な組み合わせが可能になる。

この場合、可能どころか、期待値的には210となり、圧倒的に一番になってしまうのだけれど(笑)

我が娘たちも、「ゴンゴン」「3」「7」「3」で食材条件がクリアとなるところ、

「オハナ」を使えば一つは確実に「7」になるため、これも容易にコラボが実現したのではないかと思う。

ちなみに、「ニュウキンパ」と「ゼツエン」のコラボ効果は一切ない。

ぜひ、今一度、こんなコラボで行ってみたいというのを考え直してみてほしい。

考えるだけでも楽しくなる。

今回のカードの中で、「モン」「オツボネ」のカードは、攻撃性を持ち、極めて強い効果を発揮する。これらのモチーフが誰なのか、それは決して口にすることは許されない禁断の秘密である。

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また、今回アクティビティが全くクリアできない班が出てきた場合のために、

「シャントゥー」という力技のカードも用意した。

結果としては、あまり威力を発揮しなかったようである。

 

競りゲー

今回私は、「競りゲー」要素を入れようと画策していた。

私は「競りゲー」が好きだ。殊に、初めてやる「競りゲー」が好きだ。

なぜなら、「相場観」がないままに「競り」が繰り広げられるからである。

通常の世界において、「相場観」とは「常識」に代替されることが多い。

「常識」とは、非常に多義的な言葉であり、その守備範囲は広いが、

初めてのゲームにおいては、「常識」がつかめないのである。

その意味では、「予想(仮説)」→「行動」→「検証」→「予想」

というサイクルが必然的に形成されていくのである。

もちろん、相場観を共有した中で、ガチガチにやる競りゲーも楽しいのだけれど。

ということで、今回のサマリーである。

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今回の最大の反省点は、「入札」の定義を置かなかったことである。

日常の業務などで触れていない方に関しては、不慣れでイメージがつかみ難かったことは否めない。ここは、きちんと「定義」を示すべきだったと思える。

反面、入札要件を満たさず失格となる班がそれなりにあった。

わずか1ページ未満の説明書は、きちんと読み込めるだけの最低限度の読解力を養ってほしい。(←中学生諸君!)

運営側としては、より積極的な入札による攻防を期待したが、

現実的には、ゲーム理解、読解力の差がそのまま、「競り」の結果に表れてしまった。

より、ゲームの面白さを重視するならば丁寧にインストする時間を作るべきであるが、

「学習」という面を強調するならば、各自の読解力に期待する方が良く、

この辺りは塾のイベントならではの悩ましいところと言えよう。

 

総括の総括

さて、今年のBBQの総括もこれで終了である。

結果としては、今まで一番良い仕上がりだったと自負している。

ただ、振り返る間もなく、TPP(幼稚園のパパ会)主催のイベントが控えている。

LINE上では、私ごときでは解読不能設計図などがやり取りされている。

娘たちには、このようなぶっとんだ大人に一人でも多く触れてほしい。

反面、どっちみち“類友”なので、「まとも」な人間も見てほしい、

複雑な親心である。