塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

中学受験塾が市議会議員選挙に挑戦した話

選挙戦は突然に

昨日は、幼稚園のパパ会と言う名の飲み会

二次会までしっかり行った私が朝目覚めると、すでに妻の姿はない。

??

そう、昨日は投票日ということで、今日はお礼の辻立ちをしていたのである。

twitterでは、度々更新してきたが、弊社のおくぢが今回市議会議員選挙に挑戦していた。地盤も看板もない中、なぜか中学受験塾が選挙活動を行うという、なんだかよくわからない展開だったが、その過程を少し振り返ってみたい。

 

おくぢ、選挙出るってよ

ある日突然、

「市議会議員選挙に出ようと思って」

とおくぢが言い出した。

全員の頭の中は??

私の記憶が正しければ、川崎にマンションを購入して住んでいるはずの彼が、

調布市から選挙に出るという。

そういえば、弟が転がり込んできたとか言っていたけれど、反対に追い出されたのかなとか余計なことを考えつつも、とりあえず納得。

しかも、話を聞いていくと、どうやら何かしらの政党?グループ?みたいなものから出るらしい。

この段階では、DGとしては、アンタッチャブルな案件なのかなというくらいの理解でいた。

 聞いたことのないものは胡散臭い

無事に、調布に住居を構えた。

立候補予定者説明会には、私が参加した。

まずは、膨大な資料とその分かりにくさに驚愕

立候補のハードルは意外とこんなところにあるのかもしれない。

この段階で、必要書類関係などをどうするかおくぢに打診。

「打診」という表現になっているのが、今回を象徴しているのだが、

通常の弊社の業務であれば、法令関係は私の仕事。

ポスター作製などの仕事も私の仕事。

ただ、この時点では彼はあるグループからの出馬を検討していたため、

私がこの段階でコミットしていいものかの判断が難しかった。

結果として、通常私がこなす仕事をおくぢ自身にのしかかることになり、候補者本人の負担が大きくなってしまったのは大きな反省

今になって思えば、この段階で、イニシアティブを持って参画していくべきであった。

さてさて、しかしながらどんでん返しがやってくる。

それは、結局、おくぢが無所属で出馬することになったのである。

というのも、保護者会などでお話しさせていただく限りにおいて、この政策グループの評判が頗る悪かったのである(笑)

もちろん、危ない政策を掲げているとか、メンバーがおかしいとかそんなことではなく、ただ単に聞いたことがない集団ということで。

やはり人は目にしたことのないもの、耳にしたことのないものに関しては、どこか訝しんでしまう傾向があるようだ。

 

教室は選挙事務所!?

ということで、無事に!?無所属での出馬が決定したおくぢの拠点は、弊社となった。

空き教室は選挙事務所と化し、必要書類やポスターなどが並ぶ。

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もちろん、授業で使用する日については、その都度片付けるため、

事務所は、膨大な資料で大変なことになっていた(笑)

ただ、ここでもまだ不十分な点があった。

まだ弊社としてはまだ、“後方支援”だったのだ。

業務の空いた時間を見つけて、手伝えることがあれば手伝うというスタンス

私自身も、ポスティングの戦略、選挙演説の作成などには参画するも、立候補に向けた書類の整備や全方向的な戦略については、そこまでタッチしていなかった。

このときは、選挙というものがどういうものなのか私たち自身は誰も理解できていなかったのかもしれない。

 

274か所ってどうするんだよ?

では、いつスイッチが入ったか。

それは、選挙のポスター張りである。

調布市内には、274か所の選挙ポスター掲示板がある。

これを、DG4人+弟2人の合計6人で貼らなくてはいけない。

最も、我が家に2歳児もいるため、基本的には1人は子供の面倒にとられるし、本人は遊説に出かけるため、実質4人。

4人である。はっきり言って狂気の沙汰(笑)

これを成し遂げたあたりから、やるなら勝つぞ!とDGのスイッチが入ったことは間違いない(遅いけれど(笑))

余計なことだが、恐らく「ヤル気」なんてものはこんなもので、

やはり一種の作業興奮に過ぎないのだと思った。

そこからは、連日、日付が変わるまで作業したり、議論したりの日々。

そういえば、一番スイッチが入った人が「田川」でしたね(笑)

政治家としてのおくぢの最大の欠点は「発信力の弱さ」

人柄の良さが滲み出て、演説場所も他候補者に譲ってしまうという事態に、

弊社の粛清隊長が満を持して登場。

そこからは、どちらが候補者か分からないほどの演説っぷり

ルールを守らない他候補者のバトルなど、

その武勇伝を上げれば枚挙に暇がないほど(笑)

結果としては、当選することはできず、1000票にあと1票到達しなかったけれど、

ちょっとしたDGとしての底力は見せられたのかもしれないと感じた。

 

やってみて思ったこと

一番に思ったことは、DGとして最初からチャレンジしてみたかったということ。

選挙活動という新しいことを通じて感じたのだが、私たちDG4人衆は、それぞれ得意としていることが本当に異なる。

そして、得意とする領域以外は、結構ポンコツだったりする(笑)

例えば、私は今回段取りや司令部的な役割が縮小されていたため、特に前半では、機能していたとは思えないし、ポスター張りで大活躍の櫻井は街頭演説では機能しない。

4人が相互に補完しあいながら、得意な部分を活かしていけることが、やはり会社にとって一番良い形なのだと再確認した。

その意味では、もしリベンジがあるならば、4人が結集して力と知恵を出し合って一つの形にしてみたいと切に思った。

次に、「新しいチャレンジ」は楽しいということ。

ボードゲーム系の事業とか、幼児教育とか、学童とか、もちろんこれらも新しい事業で、中学生コースを作ったり、今年からはDGベースやらDGトークンやら始めたりしたけれど、やはりどこか既存の延長線上にある何かだったりする。

それはそれで大切なのだけれど、“狂気”を生み出すほどの熱量が足りなかったのは確か。

それは、事業内容自体の問題ではないのだと思うが、今一度、立ち返って、

私たちを取り囲む空気として“狂気”が立ち込めるほどなのかどうかをしっかりと確認したい。

思えば、私がこの会社に参画したときなんて、イベント前はみんな平気で徹夜してましたねぇ(笑)

ワークライフバランスなんて言葉もあって、子供出来て、色々と考えることはあるけれど、やはり大人の狂気を子供に見せ、感じてもらえる環境ってとても大切だと思う。

熱量が凝縮している空間こそ、小さな会社の最大の魅力ではなかろうか。

最後に、上のことと少しかぶるのだが、「999」票の持つ意味だ。

あと「1票」でキリのよい「1000票」。

しかし、私たちはこの「あと1票」を取ることができなかった

ここには、きっと何かしらの意味がある。

というか、意味があると思っている。

この「1票」が何なのか、今の私にはわからない。

でも、きっとDGが次のステージへと駆け上る大切な「1票」なのだろう。

その「1票」を求めて、これからもいろんなことにアンテナを張っていきたい。

たぶん、その「1票」は、「新しいこと」とかそういう綺麗な響きの中ではないどこかにあるのような気がしている。

 

そういえば、私は中学の時に…

実は、今でこそこんな身なりなのですが、中学の時に生徒会選挙に立候補し、当選したことがあったのです。

当時は、クラスから男女1人ずつを候補者として出さなくてはいけないルール。

その代表者を決めるクラス会。

漂ういつもと違う雰囲気。

そうです。私はハメられていたのです(笑)

気が付くと、男子代表について私以外のクラスメイトは、(いやこんな人たちをクラスメイトなどとよぶべきではない)全員私に投票しているではないですか。

あのときの、みんなのニヤニヤした顔は今でも思い出せますね(笑)

ここからも波瀾万丈

当時、少年野球のチームに所属していた私は部活に所属しておらず、組織票を持たない候補者。

当然、苦戦すると思っていたのだが、勝手にクラスの連中が組織票をまとめ始めたのです。。。

また、選挙活動で上級生のクラスに行ったときは大事件でした。

少年野球の先輩がいるクラスでは、

「トントン、失礼します」

「失礼するなら入るな!」

「この度、立候補致しました、私の名前は…」

「タスキ見ればわかるわ!」

みたいなやりとりが繰り広げられ、それがなぜだかそれなりに受けてしまったのです。

そして、最後の事件は、演説で起きました。

立候補者は原稿用紙2枚分の原稿を書き、先生のチェックを受けることになっていました。

しかし、当時、「先生」と呼ばれる人とあまり馬の合わなかった私は、原稿用紙1枚分しか書かず、先生のチェックを受けませんでした。

そして、壇上で、意気揚々と1枚の原稿用紙を広げると…

なんと間違えて白紙の方を持ってきてしまっていたではありませんか(笑)

当時から、人前で話すことは好きでしたから、それなりに事なきを得ましたが、

そんな感じで、他候補者とは演説のスタイルが明らかに違ったこともあり、

私の意に反して当選することになりました(笑)

得票数は知らされず、なぜだか当選者による話し合いによって役職を決めるという摩訶不思議なシステムによって、私は真面目でお嬢様の生徒会長の脇に控える副会長に相成りました。

もう随分昔の話でしたが、今となっては良き思い出です。

それ以上に、生徒会副会長までやっておきながら、高校からの野球推薦を中学校に断られたのは完全に黒歴史ですが。。。

 

 

 

中学受験講師が二人の子育てで日々感じていることなど

次女が2歳に

4月5日は次女の誕生日

今年で2歳になる。

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いつかのブログであった通り、私の妻は妹と絶縁状態でして…。

https://keio-juku-gakudo.hatenablog.jp/entry/2017/12/14/044133

そんなこんなで「二つ差の姉妹は仲が悪くなる」という全く根拠のかけらもない説がまことしやかに囁かれる我が家では、長女と次女の年の差は3歳差である(笑)

また、次女は4月生まれ、長女は5月生まれということで、なんと中学受験塾を経営する親思いなタイミングだろうか(笑)

今のところ、3歳差のおかげなのかどうかはさておき、姉妹の関係は良好のようである。

これから、次女の方に自我が出始めるとまた変わってくるのかもしれないが…。

長女は遺伝子のいたずら!?

長女は、2歳くらいまでは本当にやんちゃで、スーパーなどでは一人で脱走を試みるほどだった。

まぁ自分の遺伝子から考えるにやむを得ないかな…などと考えていたが、次第にその様相が変わってくる。

まずは、幼稚園のプレ。

積極的に行くどころか、どちらかと言えば様子見路線(笑)

楽しかったか?と聞くと「楽しい!」と答えるため、こういうタイプもいるのかと感じる。

幼稚園に入ると、その傾向はより顕著に。

何と言っても、人見知りしまくり!!

全く人見知りの無い私と自称人見知りの妻からは、想像できなハニカミようである。

また、典型的な“幼稚園生”で、園長先生の話や担任の先生の話もよく聞いていて、

持ち物などは、母親よりよく認識しているかもしれない。

この辺りが人から「家族一まともな存在」と評される所以だろうか。

私の幼稚園時代はというと、というか幼稚園時代に限らず、先生と呼ばれる人の話はほとんど聞いていなかったし、割と斜に構えるタイプだったので、「THE幼稚園生」の長女は私にとっては新鮮な点も多い。

もっとも、どこかしら破天荒に憧れを持つ母の眼からは物足りなく映るようであるが(笑)

長女に関して意識していること

長女に関しては、初めてのことに対して“ビビる”傾向があるため、機会の提供に関しては、先回りしてやった方がいいように感じた。

どれくらいビビりかというと、美容室で髪を切るまでに5回くらい通わないといけないし、いざ切るにしても髪を洗うのに1時間くらいかかる(笑)

このタイプはアクセスが弱い傾向にあるので、とにかく多少危なっかしくとも「やらせてみる」というのが一つの方針。

箸を使って食べるにしても、時には包丁で胡瓜を切るにしても…ちょっと無理そうな年齢でチャレンジさせたりしている。

一応、塾なので、勉強的なお話も。

生まれたときから、受験生と机を並べているため、「勉強」それ自体には何ら抵抗はない様子。

別に無理して勉強させる気もないのだが、どうせ時間があるのならと色々とやらせてみている。

ただ、このタイプは処理型に傾倒しがち

つまり、プリントの枚数や問題数に注意が行きがちである。

ということで、目下、じっくり考えることが大切であることを刷り込み中(笑)

繰り上がりのたし算やひき算などもできるようになっているが、そのやり方はいたってシンプル。

とにかく〇を書け!

最近では、〇を書かなくてもイメージできるようになっては来たが、それでも基本は〇を書くといった泥臭いことを厭わない姿勢をしっかりとつけること。

この間、運営部長がかけ算のしくみを教えていたので、試しに「4×7は?」と聞いてみると、

「8+8+8+4だから~」と言っていて、一瞬こちらが「??」となったが、

本人の中では4の塊を7個イメージしていたようだ。

もう一つ。

とにかく文章を読むこと。

ついつい、問題を読まずに「さっきと一緒でしょ」みたいなテンションで解こうとすることが少なくないが、そうした場合には、必ず全部やり直しをさせる(笑)

問題に限らず、絵本でも何でも、とにかく活字にふれること。

これは、中学受験の講師としての経験上、教えられるものではないと感じていることである。

さて、そんないつまでも親の言うことを聞くとは思えないけれど、とりあえず今のところは特に反抗することもなく、楽しみながらいろんなことに取り組んでいるようである。

もっとも、勝手にスマホのロック解除して動画見てたりするので、ここからグレル可能性も十分にあるが(笑)

次女登場

どちらかというと、我が家の遺伝子を色濃く受け継いでいると思われるのは次女である。

1歳にして、既にウソ泣きをマスター

少し何か言われると、部屋の隅に行きウソ泣き。姉が慰めに来るのを静かに待つ(笑)

また、人を見て行動する傾向にあり、母が出かけようとすると、「この世の終わりか」というくらい全力で泣きわめく。しかし、扉が閉ざされると、5秒立たずに泣き止み遊び始めるのだ。

う~ん。末恐ろしい

次女は長女を見ているせいか、今のところ何かにビビるということは特になく、ぐいぐい突き進む(笑)

長女は初めてのものを口にしようとはせず、親が少食に気を揉むほどだが、次女は食べ物なら何でも口にする少しくらいならワサビだって平気だ

ご飯も目の前においておけば、一人で勝手に食べてくれる。

かといって、食べ物以外は口にしないし、駄目だと言えばすぐにやめる。

こちらの言うことは十分に理解できていると思うのだが、2歳になった今も、あまりはっきりとはしゃべらない。

パパ、ママくらいは言うものの、あとは独自の言語っぽいものをひたすらに繰り返している(笑)

大丈夫なのかぁ。。。

もう一つ。

次女はやっと鉛筆握りが直った。

長女は1回で修正できたが、次女は中々の頑固者

こちらが修正しようとすると、すぐに鉛筆を離してしまう。

長女は1回でできない分、修正力が高く、

次女は1回でできることが多い分、修正しようとすらしない(笑)

楽しみな面も先が思いやられる面もあるけれど、

とはいえまだまだ2歳。

何が彼女の本質的な性格なのかもわからないし、これから先、気長に見守っていきたい。

理想なんてない!?

二人の子育てを通じてであるが、まずは、私にとっての「理想」はない。

だって、どうせ親の思った通りには育たないのだから(笑)

というか、彼女たちの人生なので、まぁ自分の好きに生きていってくれたらいい。

ただ、あるとすれば「これはやめてくれよ」ということ。

この仕事をしていると、正直に申し上げて「どうやったらこんな子に育つのだろう」という子や話していてこちらが勉強になるくらい子供のことを考えていらっしゃる親御さんもいれば、言いたくはないが、その反対とも表現するべきパターンもある。

自分とその遺伝子に信用がない私としては、前者は無理だとしても、

後者は避けたいというところなのだ。

この点は、夫婦間の価値観が一致していて一安心。

我が家での最大の禁止事項

「ヘタレ」

体育会系に育った夫婦らしく、

できるできないは問わない。ただし、途中で投げ出したり、諦めたりするのはとにかく厳禁!

もちろん、ケースによっては必要なことがあることは理解しているが、

あまり早い段階から、こうしたことを選択肢として俎上に載せないことが大切だと思っている。

自分が子供のころは、選択肢が多いことが幸せだと思っていたけれど、

この仕事についてから、選択肢が多いことが必ずしも幸せを意味するとは限らないことを知る。

さて、なんでこんな自分の子供のときのことを考えたり、それとリンクして子育てについて書いたかというと、

実は昨日、39℃を超える原因不明の高熱に襲われ、一人走馬燈をしていたのです(笑)

皆さま、季節の変わり目。体調にはご注意ください。

中学受験講師が考える「習い事」について

長女は噂の…

今年年長の長女は、最近前転ができるようになったらしい。

目下、後転に挑戦中

運動する際、「肩」に力が入りやすい点は、

運動部出身の両親からはもどかしさを禁じえないが、

それでも、自分なりにできるようになろうとしているので、あまり口出しせずに見ている。

そうそう。我が家の長女は現在体操教室に週2回通っている。

一時、時の人となった某有名夫妻が経営する体操教室である。

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私も一度だけ見に行ったことがあるが、某夫妻は楽しそうに温かい目で子供たちを見つめ、ときに子供たちと一緒になって駆け回っていて、マスコミのイメージというのも恐ろしいものがあるなと再認識したしだい。

たぶん、体操教室の中では、私の方がずっと怪しかっただろう(笑)

なぜ体操教室だったのか

この仕事をしていてよく聞かれること。それは、

「習い事って何させたらいい?」

私の結論。

何でもOK。

何をしたから賢くなるとか、そんな単純な話ではなく、本人が興味を持つものなら、まずはそれで充分。

ということで、我が家がなぜ体操教室だったのかという点に関しては、

「なんとなく(笑)」

ちょっとカッコ悪いので変更すると、

「娘が好きそうだったから」

というのが正解になる。

もしかするとサッカーだったかもしれないし、テニスだったかもしれない。

ちなみに、文科系には全く無頓着な私たち夫婦は、どうしてもそちら方面の習い事に対するアクセスは強くない。

それがいいのか悪いのかわからないけれど、やはり親の影響というのは避けられないものなのだなぁとつくづく思う。

もっとも、芸術的な部分は遺伝的要素が大きいと言われていて、その意味では、これでいいのかもしれない。

今のところ、長女は私と違って絵は比較的うまい。歌は…。

どこでやるか問題

習い事が決まって、次にどこでやるかということ。

もっとも、この部分は分かれていなくて「ここにする?」みたいなパターンも十分にあるとは思うけれど。

体育会系の我が夫婦が選ぶ基準は一つ。

「やるならちゃんとやれるところ」

この「ちゃんと」は個人的には「プロ」が視野に入ることを意味している。

「プロ」になれる確率がそう高くないことを、少年野球出身の私は十分に知っている。

私自身、中学で自分はプロ野球選手になれないことを身に染みて感じた。

ただ、そういう人間が周囲にいる環境とそうでない環境は、雲泥の差があると思っていて、これ自体に習い事をさせることの意味の一つがここにあるのではないかと思っている。

「自分には敵わない」という相手に出会うこと、それは人生にとって必ず有意義なものになると思っている。

「それでは、自己肯定感が~」とかどっかから聞こえてきそうだが、その程度の自己肯定感なんて早かれ遅かれ木っ端微塵になることは間違いない(笑)

「今の自分では通用しない」というところから、子どもたちが何を考え、どう行動するか、ここが楽しみで、私たちは習い事を習わせている。

勿論、「習い事」なんて各家庭の色が色濃く出る案件であって、

他人が口出しするものではないのだろうけれど、

敢えて何か言うとするならば、「何のためにやらせているか」少し考えてみても悪くない。

それが、「子どもが楽しそうにしているから」であっても、

「子どもの将来のためであっても」

はたまた「子どもの教養のため」なんていうのもあるのかもしれないが、

その理由と習い事が合っているのならそれでよい。

「進学塾」という習い事

私はよく見出しのような言葉を用いる。

「塾」も習い事の一つ。何ら、他のものと特別視する必要はない。

勉強だから殊更にストレスが溜まるということもないし、ましてかわいそうということもない。

他の習い事と同じように、時にリフレッシュも必要だろうし、壁にもぶつかるだろし、懸命に取り組む姿は称賛に値するだろう。

そして、習い事によっては、「選手コース」があるように、

「中学受験」を目的とした「進学塾」という習い事がある。

ただし、「目的」によっては、相応の覚悟が要求される。

それは、当事者である子供自身にも。サポート役である保護者の方にも。

いつも子供が自分から進んで取り組むというのは、ある意味で幻想にすぎないと言えるかもしれない。

特に、小学生の場合には、多かれ少なかれ波が合って当然と言えよう。

あまりこういう表現は好きではないのだけれど、それでも、

同じ習い事に楽しむだけの習い事選手コースには差があるように、

中学受験を「目指す」場合と「視野に入れるにとどまる」場合では、

やはり相応の差があるというほかない。

ただ、多感な時期に受験勉強を行うからこそ得られるものも決して少なくはないはずだ。

もちろん、基本的な教科知識、勉強の仕方、こうしたものは来るべき学生生活で必ずや役に立つ。

それ以上に、「考える習慣をつけること」

「情報を読み解き、整理し、発信すること」

「自分を律すること」などは、学生生活のみならず、その後の人生をより有意義なものとしてくれることに疑いの余地はないだろう。

 

DGは進学塾です

う~ん。何だかいつもに増して固い内容になってしまった。。。

入会説明の面談が金髪にパーカーだったり、授業終了後の演習時間には教室に姉妹がいたり教室入ってすぐのところにはガチャガチャがあったりするのですが、

DGは「進学塾」なので、勉強に関してはガチなのです(笑)

alternativeな「進学塾」を目指して、

システムやら教材やらはかなり独自の路線をとっていますが、

これからも、目の前の問題を自分なりに真剣に考え抜くことができる生徒を一人でも多く輩出していきます!

 

 

 

 

塾講師が「ひとり春期講習」している話

休みはいつも

この仕事をしていると、〇休みというのは、朝から晩まで仕事を意味する。

夏休み、冬休み、正月休み。

春休みも例にもれず、弊社では、絶賛春期講習中である。

春期講習の実施を想定し、弊社では、基礎のそのまた基礎部分を、カリキュラム上、2月3月に充当し、春期講習できっちり復習するというスタイルだ。

実は、弊社は「転塾」生が8割くらいという少し変わった塾である。

最後の砦的なイメージなのだろうか、

いや、単純に知名度が低いだけであろう(笑)

最近は、妹や弟を入れてくださる方が多く、その割合は減ってきてはいるが、

それでも、兄弟関係を除くとやはり「転塾」が多数である。

そして、「転塾」の場合には、基本的な部分が欠けていることが多く、

その意味でも、春期講習は絶大な力を発揮する。

ちなみに、ちょっぴり変な感覚なのだが、長期講習中は帰宅時間が早くなる

開始時間は変わらず朝7時15分

終了時刻は、春期は17時

17時に帰宅なんて、働き方改革もびっくりなくらいのホワイト企業である。

えっ?

10時間??

そんな、時間を数えたり、

7時15分の授業のために何時に出社しているかなんて野暮なことは聞いてはいけません。

 

 「ひとり講習」のリベンジ

いつもより夕方に時間があるということで、「ひとり春期講習」を実施中。

何って、単純にダイエットである(笑)DGパーカーとスウェットデニムという私のユニフォームの下は、

この時期、スポーツ用のコンプレッションウェアーで包まれているのである。

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というのも、実は、「ひとり夏期講習」に失敗した過去がある。

その時の様子はこちらから。

keio-juku-gakudo.hatenablog.jp

No more 疲労骨折ということで、今回はちょっとだけ軽いメニューへ。

まずは初日。

いきなり筋トレをせず5キロ走のみ。それも45分程かけての緩やかなペース

翌日以降は筋トレを開始するも、連日10キロ走っていた夏期講習とは異なり、走る時間は45分で固定とした。

さらには、前回、ほとんど実施しなかった運動後のストレッチを実施。

これで万全!?なはず。

春期講習も今日で6日目。

真ん中に1日休養日があったものの、その日もきちんと「ひとり春期講習」は実施。

今のところは順調である。

とはいえ、前回は12日目の段階で疲労骨折を発症してしまったので油断は禁物。

前回とは走る距離が半分近くになっているので、体重や体脂肪の減少も緩やかではあるが、大切なことは継続すること

この辺りは本当に勉強とリンクすることも多い。

 

筋トレは勉強と似ている

ということで、自分の体に起きた変化を通じて勉強にも通じると感じた部分について。

まずは、4日続くと「習慣」になること。

筋トレをしていないとはいえ、久しぶりに5キロ走ったのであり、2日目の朝は筋肉痛である。当然に、「できることならこの日の運動を回避したい」という心情に駆られる。

3日目まではこれの繰り返し。

(筋肉痛のときのランニングの可否についてはここでは別問題とします。)

4日目。「3日連続でやったんだし1日くらいいいか」と、これまた悪魔がささやく。

ところが、5日目。筋肉痛もそこまでひどくはなくなり、体にもキレが出てくる。

むしろ、中断することにより、効果が薄まったり、体が重くなることへの不安の方が大きくなる。

そして、休もうという気は基本的になくなる

勉強も同じはず。

意気揚々と取り組む初日。何となく惰性で取り組む2日目。

初日の心意気は飛んでいく3日目。やらなくなる4日目。

こんな生徒も少なくないはずだ。

まずは、4日コンスタントに継続すること。それが「習慣化」するための最初の入り口である。

次に、最初の障壁を超えると、意外と次は大したことがないということ

久しぶりの運動であるため、最初の筋肉痛は激しい

割と起き上がるだけでも痛い(笑)マジで。

しかし、一度収まって、再度筋トレをすると、前回ほどの痛みはなく、むしろ心地よささえ覚える(決してM気質ではありません。)

そして、それが継続へとつながっていく

勉強も同じで、最初に「こんなのできるわけない」とか「これからこれをやりつづけるのは無理」とか思うかもしれないが、

2回目は1回目よりも簡単に感じ、3回目は2回目よりも簡単に感じる。

得てしてそんなもの。

ましてや、メンタルの部分なんて大方そんなものだ。

最後に何と言っても失敗を次に生かすということ。

前回の疲労骨折の経験を活かし、今回は無理せず継続できるよう留意している。

勉強も同じで、うまくいかなかったときには、原因を究明し、改善策を考えることが大切だ。

 

一難去ってまた一難!?

まだ、これから疲労骨折する確率はゼロではない。

やっかいなもので、一度疲労骨折すると癖になることがあるらしい。

今回は、足首に細心の注意を払ってはいるが、そんなことを考えているうちに、

なんと、、

股ずれが発生!

せっかく習慣化したので、ガーゼ付き絆創膏を張って、今日もジムへ。

無理せず、怪我せず、コツコツ継続しま~す。

中学受験塾が主催したボードゲーム大会

3月の祝日はいつも

弊社では、祝日に何かしらのイベントが実施される。

例えば、先月の建国記念日「合格者祝賀会」があったし、通常年の昭和の日は「判定テスト」が実施される。

そんな中で、3月の春分の日は今まで何も実施がなかった。

そこで、今回は、ボードゲームを企画。

最も、その対象は塾生にとどまることなく、広くいろんな方にお声掛けをさせていただいた。

その結果、

塾生3名

教員4名

教員の友達1名

教員の子供の幼稚園の友達の家族4名

卒業生のお父様1名

塾生の保護者の仕事仲間1名

という、バラエティに富んだメンバーとなった。

他にも、塾関係者の皆様の参加なども随時お待ちしています。

 

大盛況のままに

今回は、メンバーもそれなりに多く、やったゲームも盛りだくさん。

ゲームを列挙して写真をのせるだけでもかなりの量になるが、とりあえず載せてみたい。

 

バイバイレミング

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たった今プロポーズを君に捧ぐよ

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ダイスシティ

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トーキョーハイウェイ

 

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ドロップイット

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ファミリア

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スペースベース

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汽車は進むよ

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街コロ

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花火

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アイルオブスカイ

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交易王

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ボーナンザ

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タイムボム

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キングドミノ

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アズール

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ロードキル

 

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【幼児編】

フォレスト

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3人の魔法使い

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その他、幼児教育教材

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書き漏れているものもあるかもしれないが、それだとしても充実のラインナップと言えよう。

今回は、塾生も小学校高学年であったため、普通に大人に混ざって対戦した。

中々、勝つまでには至らなかったようだが、プレイするには十分なレベルだったようだ。

 

大人数の隠匿系は盛り上がる

今回の一番の収穫は、全員が揃うまでの時間でやった「タイムボム」

簡単なルールながらも、年齢を問わずワイワイできるこのゲームは、

きっと今後も重宝することだろう。

ルールの詳細は、こちらから。

タイムボム/TIME Bomb - ボードゲームレビュー

爆弾を爆発させるために、序盤は本当のことをいうボマー団。

最初から、めちゃくちゃなことを言い続け、撹乱し続けるボマー団など、

この辺りは、本当にプレイヤーの性格が出てくる。

ただ、こうしたブラフ系最大の問題点は、

意図せずして不合理な解答をする者がいた場合に大混乱が生じること。

それはそれで楽しいのだけれど(笑)

確か、この辺りは昨年度の授業でも発生していたような…。

keio-juku-gakudo.hatenablog.jp

 

人生はかけ算だ

ボードゲーム×中学受験」

一見すると、関連性が無いような組み合わせ。

こうしたかけ算をいくつか考えていくことで、

可能性は広がっていくはずだ。

まぁ、気が付けば、いつも王道とは違う道を歩んできた気がします(笑)

「幼児教育×中学受験」

こうした、そもそも関連性のありそうな組み合わせは、

正直そこまで面白くはない。

「面白くはない」という言い方も、少し語弊があるけれど、

要するに「普通」ということだ。

(まぁやるんですけどね(笑))

新しい組み合わせにこそ、新しい価値が生み出されていく

ということで、

ボードゲーム関連のお仕事、特にほんのり教育的なお仕事、いつでもお待ちしています。

あっ!

私の場合、かけ算の最後の項に必ず「金髪」がつきます!

 

塾講師が旅行で感じたこと~子供の成長やら塾のことやら

2年ぶりのリフレッシュウィーク

私たちの塾では、通常2月から3月の時期に、スタッフが交代で1週間の休みを取ることになっている。これを私は勝手にリフレッシュウィークと呼んでいる。

昨年は、「男子」を3名お預かりしたこと、さらに、机の塗装を上塗りしないといけないことなどから、この期間がなくなってしまった(笑)

今年は無事に取得。

先週、運営部長は日曜日の業務終了後秋田へ。

今週、私たちは、故郷へ

 

帰らず伊豆に旅行へ(笑)

 

かれこれ4年ほど、実家には帰っていない。。。

乗り物が極めて苦手な私にとって、鹿児島は遠すぎる。

ということで、「孫に会いたければ東京に来なされ」という、親孝行のおの字もない考え方で、我が家では一年に一度、両親が上京してくる。

(妻は1年に1度五島列島に帰省する。)

しかし、心配することはない。

世の中には「平均」という考え方がある。

私が知る限り、妹は今年4回ほど帰省しているはずだ。

ということは、わが兄妹は平均して、年に一人2回帰省していることになる。

うん、これは親孝行な兄妹といえるはずだ。

 

旅行で感じた子供の成長

さて、そういうわけで、今週はかなりゆっくりした時間を過ごした。

旅行中、端々で感じることができたのは、長女の成長であった。

というのも、仕事柄、幼稚園や習い事では、子供の成長を感じにくいのだ。

なぜなら、どうしても「準備大変だろうな」とか「オペレーション、きっちりやってるな」とか、こうした運営側のところに目が向いてしまい、子供の成長にフォーカスしづらいからだ。

予定を事前に把握し、曜日ごとにどこにいくかをきちんと整理していたり、

大浴場から、母を残し、一人で部屋まで帰ってきたり。

ヨーヨー釣りでうまくいかずぐずるなど、子供っぽい面もまだまだ残っているけれど、

長女として次女の面倒もよく見てくれて、親としては、微笑ましい限りであった。

次女は…長女に比べて本当にマイペース。

旅行中も突然3時くらいに起き始めたり(ちなみに、このときベッドから眠気眼で見た次女の後姿はリアル座敷童でした。)、そのくせ朝食の時間に起きてこず午前中不機嫌だったり。

そして、彼女を象徴する出来事がこれ。

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よく夏祭りなんかでやってる魚釣りみたいなやつをやりたかったらしく、

私たちがこれを拒否すると…

この体制で20分くらいいたようです(笑)

てこでも動かぬとは正にこのこと。

私と長女はそれを見込んで、この間にロングローラー滑り台を2人で楽しんできました☆

下のtweetにもあるように、正反対な二人だが、それだけに親としては、今後の二人の成長が楽しみでもある。

 

下田の旅館で感じたこと

下田の旅館に泊まった時のこと。

「下田」といえば、日米和親条約で開港した…ではなくて(笑)、

皆様、海を思い浮かべることでしょう。

私もその一人。

しかし、今回泊った旅館はその名も「清流荘」

「海」と「清流」では親和性が感じられない。

そう、この宿は海がないのだ。

しかし、いざ客室に入ってみると、きちんと林が整備され、室内の露天風呂からは人工的に作られた川の流れが見える。

こんな感じ。

 

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この時に、「環境をデザインする」とはこういうことだと改めて再確認させられた。

海がないと嘆くくらいなら、森を作ればよいのだ。

実は、先日、とあるセミナーに参加したとき、life is teckの小森さんと探求学舎の宝槻さんが「学習体験をデザインする」という話をされていて、自分の中でこのときの話とリンクしたのだ。

弊社のシステムでは、日曜日、宿題と小テストの直しが完了しない場合、22時まで帰宅することができない。

朝は7時15分からである。

このシステム、卒業生からは圧倒的支持を受けているのだが(今週もこのシステムに惚れ込んでお一人ご入会いただきました!)、正直に申し上げれば、このシステムを理由に入塾から3か月足らずで退会される方もいる。

手前どもとしては、「やりぬく力」といったいわゆる「非認知能力」の部分も鍛えられると自信を持っている部分ではあるが、自分たちが自信を持っているだけでは、むしろ危ない。

この点に関しては、先日、チームパパという幼稚園のパパ会で、某企業CFOの方が、(次期会長とダチョウ倶楽部のお決まりの芸を披露するくらい泥酔しながらも、)組織が大きくなる際に気を付けることとして、自己目的化しないこととお話しされていた(泥酔状態でこうしたお話ができるのはすごい!)

DGベースやらDGトークやら、新しいことを始めた今年だが、あくまで生徒がどう感じるか、どう行動するかが大切。

もちろん、自分たちが面白いと思うものを提供するのだが、生徒が「面白そう」と思わなければ、それはほとんど機能しない。

面白い<面白そう

と小森さんはおっしゃっていたが、まさにその通り。

もっとも、この議論は、「面白い」ものが提供できる前提ではあるが。

カリキュラム、教材をすべてオリジナルで構成する弊社は、特に、「学習者の感情と行動をデザインする」という視点を持たなくては、自己目的化に陥りやすいと改めて危機感を持った。

先ほどの例であれば、退塾につながるような、少しメンタルに不安を抱える生徒をどのように塾のシステムに乗せていくのか、そのためのスモールステップはどのように設定するのか、など、考えなくてはいけないことは盛沢山。

今までは割と、「まずやってみよう。そうすれば必ずアジャストできる日が来る」といったスタイルだったのだが、「やってみようと言われても…」ということを前提に、どうやって動機を形成し、こちらのシステムに合わせていくか、もっと精緻に設計していこうと塾のシステムを再構築していく、そういうフェーズに塾自体が来たのだと思った。

 

旅が教えてくれるもの

そんなこんなで、いつもと環境が変わると、今まで考えていたことがまとまったり、思いもしなかったアイディアが浮かんできたりもするものだ。

ということで、旅行にたくさん行きたい(笑)

半分冗談です。なぜなら、乗り物嫌いなので~。

海外とか行くとまた違うこともあるかもなとか思いながらも、

飛行機が…みたいな思考がぐるぐる回っている。

もっともうちの娘たちは乗り物酔いはないらしいので、

どんどんいろんな場所を経験してほしい。

可愛い子には旅をさせよである。

 

 

異色の中学受験講師が考えて誕生したDGベース

DGベースとは何ぞや

今年から新しく始めたものといって、今まで出し惜しみしてきた「DGベース」

ついに、その全貌が明らかになる時が来た。

単に、各ネタがなく、この日まで伸びてしまっただけ(笑)

実は、このDGベース。

その前は、「口頭試問」という名前で、歴史的には桐朋女子の対策としてスタートした。

しかし、紆余曲折を経て(書きたいことを本当に書いてしまうと炎上必至なので)

昨年度はボードゲームを通じて学力を高める講座となり、結果として、塾生全体の成績は次年度よりも高いものになった。

そして、本年度はいよいよ「DGベース」として、生まれ変わった。

私の作成した口頭試問は、今や、渋谷学園鴎友学園などの難関校と言われる学校の問題と的中し始めていたのだが、こうした問題にきちんと対応できるようにするためには、単なる問題演習だけでは不十分であると考え始めた。

というのも、従来、教科の勉強よりも「口頭試問」みたいなものが得意な生徒が弊社に集まる傾向にあったのだが、

近年では、受講生全体の傾向として、

未知の事象に対するアプローチ

自分なりに根拠を持って解答を作成する

自分の言葉で相手に伝える

という点が弱くなっていると感じたからだ。

このような、学習の「ベース」となる部分を涵養していくという意味から、「DGベース」と名付け、今年からスタートした。

 

DGベースの理念

まぁ要するに、教科学習の前段階の筋トレみたいなイメージで相違ないのだが、

所謂「適性検査型」や「探求学習」との違いについて書いてみたい。

まずは、「適性検査型」に関してだが、もちろん、こうしたタイプの試験にも対応しやすくなることは間違いない。ただ、ある特定のタイプの試験を念頭に置いているものではない。必ず図表やグラフを用いるとか、そうしたタイプの物とは異なる。もう少し、基本的な学力というか考える力の礎部分から作っていこうという発想だ。

次に、「探求学習」との違いについて。この探求学習は、最近、注目され始めていて、私たちも比較的な好きなタイプのアプローチだ。勉強の出発点としては、よいアプローチと言える。ただ、残念ながら、必ずしもこれ自体が教科学習の得点率を高めるわけではない。

もちろん、このような点が「探求学習」の価値を下げているわけではない。要するに、ゴールの設定の問題だ。

私たちは、「進学塾」である以上、必然的に教科学習の得点を高めることが求められる。本来、探求型の学習もやり方によって、十分に教科学習に資するという考え方から、私たちは、教科とのつながりをより意識したものとして提供している。

ややまとまりがなくなってしまったが、「考える」マインドと技術をしっかりつけて、その結果を教科教育にも反映していこうというもの。

進学塾としては、「得点を取らせる」という観点からすると、非効率な点もなくはないと思うが、そもそも、黙っていても受験勉強にのめりこむタイプは多くない私たちの塾においては、必ずプラスに働くと思っている。

 

じゃあ何するの?

DGベースは、各教員が月に1回担当で一応、4人の役割分担が決まっている。

とはいえ、越権・越境大歓迎

そもそも、そんなにきれいに区分けできるものではないし、役割も抽象的なものなのだから。

trelloというアプリを活用して、お互いの担当分野に勝手に押し付けて自由に提案していいことになっている。

4人の役割は下記の通り。

末廣:協働

田川:アウトプット

塾長:根拠と仮説

櫻井:実戦

私のことをよくご存じの方は、つっこみどころ満載ですね。

性格診断などで、「協調性」に問題があると出まくる私が「協働」を担当するのですから(笑)

ただ、私のところで意識しているのは、「俯瞰する力」「役割分担」、そして「コミュニケーション」

全体を俯瞰することで、役割分担の必要性に気が付いてほしい。

そして、「役割分担」をきちんと機能させるためには、相互に「コミュニケーション」をとる必要がある。

ところが、言葉が足りなかったり、はたまた、聞き取る力に問題があったり。。。

思いのほかうまくいかないものである。

試行錯誤を繰り返しながら、色んな力をつけていく機会を増やすことがDGベースの一つの狙いなのだ。

 

どんなことをしたの?

それで、どんなことしてるの?というのは気になるところだと思う。

それぞれがやったことを私が書いてしまうと、「ブログのネタを盗るな!」と叱責されそうなので、自分のところだけ(笑)

まず、初回はオリエンテーションでかなりの時間を使ってしまったので、簡単な「ロンゲストドミノ」

ルールはいたってシンプル。

「せーの!」で一番長い時間続くドミノを作った班の勝ち。

ただし、ギミックを〇個以上使うなどの制限が一部ある。

また、設計図を書かせて、だれがどこを担当するなど、役割分担を意識しやすい恒星となっている。

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上手に役割分担ができた班、リスクヘッジに気が付かずにドミノが壊れてしまう班など。大切なことは、自分の班の失敗と他の班の成功を次に生かすということ。

そして、今月実施したのは図形の再現。

これは、イモニイの授業をヒントにしている。

「奇跡」が起こる名もない教室。超進学校のカリスマ数学教師の壮大なる実験(おおたとしまさ) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

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ただし、「色」という要素が加えられているほか、

時間によっては、「司令官」「伝達係」「組立係」などの役割が与えられたりする。

今回は、正確に再現できた班はなかったものの、そもそも元の図形が難しすぎたのだ(笑)

 

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今後のDGベースとか

「教科の枠を超えて、教科の力を鍛える」という一見矛盾したテーマ。

ただ、DGでの学習の起爆剤になってくれればと考えている。

もっともこれは、むしろ幼稚園とかでもやりたいなと思うような素材でもあったりする。

そういえば、先日のDGゲーム会で、一旦暗礁に乗り上げかけた幼児教育ブランドの立ち上げ。

それでもご相談や、ご要望が多く、とりあえずは4月を体験月間、5月から正式リリースという形でやっていこうと思っている。

名前とかコンセプトは決まってきているのだが、ここで書いてしまうと、またネタが枯渇してしまうので、この話はまた今度。

 まずは、娘で実験じゃあ!