塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

塾講師はミタ!生徒を泊めて見えた彼女たちの真の姿!

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先日、高校3年生の教え子が

英検1級に合格した

という驚きのニュースが飛び込んできた。

 

マジか!!!すげぇなあいつ!!!

 

いよいよあの子達も大学受験か~とシミジミ・・・

 

あれから6年が経とうとしている。

 

今の高校3年生は御幣を恐れずに言うと

「THE DG生」

がたくさんいて、思い出深い学年である。

 

BBQを提案してきた学年。

カラオケパーティーを交渉してきた学年。

親子喧嘩の末、お泊りに来た子がいた学年。

夏明けの打ち上げ飲みで母もテンション高めだった学年。

1月に突然合宿させてくれと押しかけてきた学年。

合格祝賀会で夫婦の「六甲おろし」デュエットを聞けた学年。

度々、父の会が開催される学年。

未だにちょこちょこ父の会が開かれる学年。

留学、外国移住しまくっている学年。

 

とまぁ、何かとおもろい学年だった。

さて、今日は、1月に合宿に来た話をしよう。

 

そもそも泊めたってどういうこと?

見た目おとなしい系女子のSさん(根はなかなか肝が据わっている)が

言い出した。

 

1月に全欠席して

ラストスパートをかけたい!!!

そのためには、

 

朝の通勤ラッシュの電車が嫌だ!!!

 

私:「そうね~・・・うちに泊まる?」←何を言ってるんだ(笑)

 

S:「泊る!!!!」←おまいさんも何を考えているんだい?

 

S母:「お願いします!!」←いやいやお母さん(^^;

 

「うっしゃ~!いっちょやってみるか!!」

 

ということで、

1か月預かりました!

結果的に他にも数名が手をあげ、親もOKを出した3人が

何とかあこがれの第1志望に合格したいと言い出した。

 

keio-juku-gakudo.hatenablog.jp

 

さて、泊まらせたときのスケジュール

 

5時30分  起床

6時00分  算数小テスト3種+漢字小テスト+その直し

7時00分  朝ごはん+支度

7時40分  出発

8時00分  算数のテスト1セット50分+直し、国語新聞記事宿題など

10時00分  ①各弱点教科の過去問+解説+やり直し

12時30分  お昼ごはん

13時30分  ②各弱点教科の過去問+解説+やり直し

16時00分  夕方の休憩

17時00分  直前特訓授業3時間

20時00分  帰宅、風呂

21時00分  夕食

22時00分  宿題等その日のやり残し

23時00分  就寝

 

いや~朝、夜と買い物&調理とかよくやったな~と今でも思う。

一番上の娘も1歳でグズる中、本当に大変だったわ!

 

4キロほど痩せました~💛

 

 

泊まらせたことで、新たな発見がたくさんあった。

こいつら・・・こんなにダラダラしてるのね!

 

・あらあら起きてから着替えるのに一体どんだけかかってんの?悩むほど服を持ってきてないやん!!

・カバンからさっさとテキスト出さんかいっ!!

・ごはんって一口一口本当に30回噛んでいるのね~♪遅い・・・

・塾に着いてから何するか考えないで、家から塾までの移動中に考えておきなさい!!

・誰が先にお風呂入ってもいいから、無駄な時間過ごしてないでさっさと入らんかい!

・お風呂ながっ!!どんだけ洗うとこあるねん!!

・え?ドライヤーしようよゴリラ女子め!

・いやいや、キリ悪いから~!!なぜあと2問を明日に残す?

・社会は、見て暗記?殴り書き暗記?どっちが自分に合うかわからんの?

・早く起きないとおでこに「肉」って書くよ?

 

家に泊まりにきてコレって・・・・、自宅ではこの何十倍もダラダラしていたよね?

そりゃいかんわ~!

 

でもさ、きっと他の子もそうだし、

これからのDG生も同じようなことになるから、

塾の教材に工夫をしていこう!!

 

そうして、教材に手を入れたり、新たに加えたり省いたりして、

年々進化を続けるDG教材!

生徒を泊めるのも色々と収穫があり、楽しかった!

見事、全員第1志望に合格しましたよ☆

 

そんな彼女たちは今年、大学受験へと挑んでいます!

先日、話をしたら、

「あれは本当にキツかった!それ以外覚えていない!めちゃキツかったけど楽しかったっていうことだけ記憶にあります」

と言われた。

私もキツかったけどいい思い出になっていて、未だにあの子達には母親のような気持になります。

彼女たちの大学受験勉強の結果が楽しみです。

 

 

★おまけ★

S母さんの合格後のコメント

【先生たちが泊めてくれたおかげで1月は心穏やかに過ごせました~!】

家にいないと、「今頃頑張っているだろうな!私も頑張るぞ!」と思えたようです。

そんな需要があったんだ!これも目からウロコ!

昼休みに合わせて千歳烏山にきて、娘とランチするのが楽しみだったようです☆

 

 

 

中学受験と習い事!習活の心得!

金曜日の夕方。

今日は娘の体操教室に来ている。

コロナ期間に溜まった休講の振り替えのため、週2回の体操を、ここ3週間は週4日に増やしている。

メキメキ上達してそろそろ逆立ち、倒立前転、側転ができるようになりそうだ。

 

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ふと、隣接している専門生の体育館に目をやる。

オリンピック代表選考にも出場している人や、オリンピックを志す小・中学生が平均台や鉄棒で一生懸命練習している姿を見て、ハッとした!!!

 

(((うちの娘はいつまで体操をし続けるのだろうか?)))

 

中学受験はさせるつもりだから、

4年生まで?

5年生まで?

気のすむまで?

将来、体操の世界に進む・・・・??

 

 

“意味のある” 習い事をしなさい!

 

親の通わせやすさ、手ごろな値段というしょーもない理由だけで選んでいません?

私が娘に体操をさせ始めたのは、年少さんの10月。4歳3か月。

動機は、将来どんなスポーツをするにしても、体幹は大事だろう。柔軟性やバランス感覚が鍛えられるから、後々ほかのスポーツにも生きるでは?と考えたのだ。

 

で、体操教室探しに使ったキーワードがこちら

 

「体操教室 オリンピック」

 

ここで強調したいのが、「オリンピック」というキーワード!

私は娘を体操のオリンピック選手にしたいわけではない。

でも、やるならきちんとやらせたいと思っている。

“子供向け”のお遊び体操教室ではなく、

オリンピックを狙おうという人が集まる、狙おうと思えば狙えるレベルに鍛えてくれるところがいい。

お遊び体操教室で月々7000円ぐらいなら

本格的にやって月々12000円が断然いい!!

 

 

そして、今通っている体操教室は

自分のお金と時間を注ぐだけの価値のあるレベルだと思っている。

通いやすさは二の次だ!!

うちには車がないので、雨でも自転車で送っていき、1時間見学して連れて帰るのだが、2時間弱の時間を取られる

下の子を連れて行けばゆっくり読書もできない。(放置すると乱入しそう)

それでも価値があるレベルでやらないと無駄でしょ。

 

 

習い事で得られる効果は、スキル(技術)は二の次。

習い事で得られるものはそのもの自体の技術(スキル)よりも

継続することで得られる「精神的な成長」の方が重要である。

具体的には、

①達成感、粘り強さ、やり抜くこと

始めできなかったことができるようになることで、自分が成長していることを感じ、

達成感につながります。それから、もっとできるようになりたいという目標を定める力もつきますね。

軽い挫折も経験するでしょうし、そうした失敗を克服する経験も積むことができます。

 

②多様性の感覚、相対評価の感覚

競う場面も多く、勝ち負けもありますね。人に比べて自分を客観視することはとても大切なことです。また、その上で色々な価値観があり、みんな色々と得意不得意があってデコボコした存在であるという多様性も身につきます。

頑張るということの重要性と頑張ったら必ず思い通りの結果になるわけではないということもわかるはず。

 

 

 

他にもいろいろと精神的な面での効果は計り知れない!

ただし!

お遊びレベルで、何となくやっているだけではこうした効果は得られません。

 

 

中学受験は習い事ではない!?

習い事の中にカウントしてほしくないという人も多いらしい。

私はこだわってはいないですが、

云わんとしていることは、

 

習い事は、向き不向き好き嫌いで辞めるのもOKだが、勉強はそれが通用しない。

塾=勉強は「習い事」感覚だと困るということ。

 

毎年うちの塾でも1人は、音高・音大を考えていて、高校受験で邪魔されたくないから中学受験をするという方がいますが、1日に5時間は最低でも練習しないといけないらしいです。

そういう方は問い合わせの時点で決まって、

「ピアノ(ヴァイオリン)を本格的にしておりまして・・・」と相談してくる。

で、中学受験もするが、両立できるレベルで合格する方法を模索している。

 

それは習い事ではないよね。

言い方も「本格的に・・・」と言っている時点でその人たちにとってピアノやヴァイオリンはもはや「習い事」ではない。

 

勉強はというと、

他にこれと言って特技がない大半の人は勉強を本格的にすることになるわけで、

受験するなら、その勉強で勝ちたいわけで、

本格的にしないといけないわけで、

「習い事」感覚では困りますよ。

 

まぁ、ただの言い方の問題だし、私は特にこだわってはいない。

でも、「ギクッ!!!確かに『習い事』の感覚で」と思った人は反省してください。

 

 

その習い事、中学受験の邪魔になるなら辞めたら?

習い事は良いことも多いですし、基本やった方がいいですよ☆

ただし、それなりにきちんと。お遊びレベルならお勧めしません。

 

さて、そんな習い事も、中学受験を始めるときに、整理する人は多いですね。

で、続けることも大事だし、続けてほしいですよね☆

本人も好きなら続けたいですよね☆

無理やり辞めさせたところで、その時間が勉強に向くわけではないので、基本的には続けていいと思います。

 

でも続けることが目的化したらダメ

また、将来その世界で生きて行くわけではない、趣味の範疇のときに、

目の前の勉強と両立できていないのであればきちんと話をして辞めましょう

 

で、気を付けてほしいのが、「子供の意思を尊重」

ある程度考え方もしっかりしてきているとはいえ、まだまだ子供。

リスクの取り方は大人の仕事です。

子供は全部やりたいワガママな生き物です。

勉強はしたくないけど合格はしたいとかね。

客観視してリスク管理をするのは大人の仕事ですので、

こういうときの「子供の意思を尊重」は辞めましょう。

いい結果になった例は未だ見たことがないです。

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不便を選ぶは自己責任で

スマホアプリや買い物サイトなどにログインするとき、パソコンがIDとパスワードを記憶して、次回から自動的に入力してくれる機能がありますよね。

 

あのシステムに頼らないことを美徳としている私は、今でも多くのサイトのパスワードを随時入力しています。

 

私としては、記憶力の訓練になるかと思ってこのようなことをしておりますが、先日、とある銀行のサイトのパスワードどうしても思い出せなくなり、困ったことになりました。

結局手当たり次第に入力しては入力制限されることを繰り返し、数日かけてようやくログインに成功しました。

 そんなことになるくらいなら、便利なオートログイン機能に頼ればよいとはわかっているんですけどね・・・。

今度こそ忘れないよう、記憶力の鍛錬を今後も続けていきたいと思います。

 

 

便利といえば、算数の公式

たとえば立体図形の単元には、柱体の表面積を求める公式があります。

 

 ★柱体の表面積=底面積×2枚+底面の周りの長さ×高さ

 

柱体の体積は、実はすべての面の面積を求め、合計すれば求められます。

それが一番直感的な解き方であり、だれもが最初にやる解き方でしょう。

 

一方、公式を使った解き方では、計算の手間が減ったり、数字1つ1つを確認しながら解き進められたりと、良いことがたくさんあります。

 

 

塾としてはもちろん公式を使った解き方を推奨しておりますが、言ってしまえば試験では素早く正解できることこそが求められていることであり、それが可能であれば正直どのような解き方でも構わないのです。

公式を覚えていなくても、正解が出ればちゃんと点数が入るのです。

そしてそのような解き方ができる受験生の方が案外地頭が良かったりするものです。

 

 

ただし、公式というのは、算数の解法のエッセンスを抽出したようなものであり、無駄のない最善手が示されているものです。本当にこれだけで解けてしまうような問題もあるくらいです。時間の限られている受験時において、これを敢えて使わないという選択肢は、まず無いでしょう。

 

 

ですので、もし、どうしても公式を覚えたくないとか、公式に頼らない自力で解きたいという場合には、自己責任でよろしくお願いいたします。

公式を使わないで解いた際に発生した計算間違いや応用不能につきましては、当塾では責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

 

 

・・・とか何とか言っておりますが、個人的には、最善じゃない手にこそ思考の余地があると思います。

私自身がそういうところを考えるのが好きというのもありますが(笑)

公式は覚えてさえいれば考えなくても答えが出ることがメリットでもあり、デメリットでもあると言えるでしょう。

 

 

もし受験までにまだ時間的な余裕がある人であれば、初めは公式に頼らずいろいろ考えてみるのが良いと思います。

「三角形の面積がどうして底辺×高さ÷2なのか」とか。いろいろな解き方についてじっくり考えてみてください。

あとは公式にはそれが作られる経緯が必ずありますから、それを追ってみるのもよいかと思います。

 

もし受験まで時間がない場合は、兎にも角にも公式を覚えて、一通りの問題を解けるようになった方が良いでしょう。

50分程度の試験時間で、現在のボリュームの入試問題を全問解くためには、公式はどうしても必要不可欠です。

 

自身の現状に応じた手段で以て受験勉強を進めていきましょう。

分数を見て、小学校と塾の違いを考える

この数週間、分数の学習について見直す機会がありました。

 

私の小学校時代を思い出すと、分数は、整数や小数で計算していたところに突然現れた厄介な数という印象が強いものでした。小数だけで全部できればいいのに・・・と考えていたものです。

ところがその評価は中学校で一転。中学数学以降では小数よりも分数の方が登場機会が多く、小数はほとんど見かけなくなります。

小数が出てくるのは主に理科でしたね。

 

分数は、数学を扱う上では絶対に外せない計算技術となっていきます。

 

 

ところでこの分数、小学校のカリキュラム的には、ザックリいうと

 まず3年生で簡単な分数に触れ、

 4年生で同分母分数のたし算ひき算、

 5年生で異分母分数のたし算ひき算、

 6年生でかけ算わり算+小数との計算

という順で学習していくことになっています。

(実際はもうちょっと細かかったり学年をまたいだりしますが。)

ですから、小学校の学習で分数が完璧になるのは6年生になってからということになります。

 

しかし、中学受験の世界では、分数はあらゆる単元で必要となります。

平面図形のおうぎ形、速さの単位変換、割合では相当算など、分数が出てこない単元の方が少ないくらいです。場合の数ならあまり出てこないかな?

 

これらの単元をもし、6年生で分数を完成させてから始めるとすると、6年生の中盤以降から速さなどを始めることになりますので、おそらく時間が圧倒的に足りません。

ですから分数はできるだけ早く押さえておきたいところです。

 

 

そもそも小学校のカリキュラムは、1学年のうちに計算・図形・数量などのいろいろな単元に触れながら進行していきます。

この方法だと、学年相応の学力に合った学習内容を学び進めていけるし、例えば3年生でやった内容を使って4年生の勉強をすることでくり返し効果もあるでしょう。満遍無く学習範囲を広げるのならこの方法ですね。

しかし、各単元の深い学習には手が回らない弱点があります。

 

それに対して塾(少なくとも当塾)の学習方法は、1つの単元を最後まで掘り下げて、一通り終わったら次の単元に取り掛かるという、深掘り方式をとっています。

受験で出題される算数の問題は、小学校の算数では対応できないような問題もたくさんあります。そのような問題に対応するには、ある単元に意識を集中し、一気呵成に難しい問題まで解き進めていくのが最良手です。

 

で、これを実行するためには、計算の範囲を分数まで先に全部終わらせておく必要があるのです。

解き進める際に分数が出てきたからまた今度、では、勢いが削がれるわけですね。

 

 

小学校の学習塾の学習では目的が若干違いますので、方針が違うのはある意味当然です。

 

小学校のやり方を否定するわけではありませんが、受験を志すのであれば、それに合った方法をとるのが良いかと思います。

さらに、塾によっても学習方法は違いますので、小学校のスタンダードな学習方法にこだわるのではなく、いろいろなやり方を見てみるのもよいかもしれません。

 

 

 

 

ところで、この学習方法の違い。

食事でいうところの「三角食べ」「コース料理」に似ていますね。

 

小学校の学習は、いろいろな単元を交互に食べ進めていく「三角食べ」

塾の学習は、ひとつの単元を味わい尽くして次に移る「コース料理」

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どちらがいいかと言われると何とも言えませんが、まぁ、それぞれに利点がある、ということで。

記憶力が無くて困ること

ブログのネタはだいたい自転車に乗っているときに考える私。

しかし、自転車を降りてPC前まで、数分間のブランク有り。

このため、無事に記事へと昇華されるネタはごくわずかである。

 

そう。

私、残念ながら記憶力が低いのである。

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小学生のころ、漢字だったり歴史上の人物だったりを覚えるのが大の苦手だった私。

逆にその場で与えられた数字で計算するだけの算数に強くなびいてしまい、結果的には完全に理系になりました。

 

特になかなか覚えられないのが「人名」

このお仕事をしていてかなり致命的なことなのですが、なぜか人の名前を覚えるのが苦手で、毎年名前を覚えたふりをしつつ、こっそり座席表をつくることによって難を逃れています。

 

 

そして、記憶力に関して最近気が付いたことがひとつ。

 

例えば、誰か知り合いが髪を切ったとして、それに気が付かないことに気が付きました(ややこしいですが笑)

さすがにバッサリ切ったりボウズになったときには気が付くのですが、ちょっと毛先をそろえたとか、数cmカットしたとか、そういうことにはまったく気が付きません

その原因は、たぶんですが、その人の前日の髪型の記憶が頭に残っていないため、前日と髪型が変わっていても気付かないのではないか、と思うのです。

自分では気が付いていないので何とも言えないのですが、たぶん、これまでの人生でスルーしてきた他人のイメチェン数知れず。

 

気が付かず申し訳ございません。

謹んでお詫び申し上げます。

 

 

つまるところ、以前の状態との違いに気がつけるかどうかに深く関係しているのが記憶力だと思うのです。

 

例えば何かを改善しようとしたときに、記憶力の無い人は、以前との比較がうまくいかないため、それが改善なのか改悪なのかが判別つかない事態に陥ります。

 

記憶力の無い人が、例えばカレーをつくったとします。

前回と材料や手順を変えてみて、味が変わったことには気が付きます。

そこまでは良いものの、前回の味の記憶が無ければ、今回のそれが前回以上の味なのか前回以下なのかが判断できないのです。

おいしいカレーを目指していたはずなのに、前回以下のカレーだということにも気が付かないのです。

 

データ化できるものであればもうパソコンに任せてしまえるのですが、料理の味とか、人の髪型とか、そういう人の感覚に頼るべきものは、記憶が維持できないと確実に損をする分野ですね。

 

というのが、記憶力の無い人間の考察です。

 

 

テストの時間が近づくと

「公式覚えられない!!」

と叫んでいる生徒を目にします。

 

それに対して、立場上、

「受験までには覚えないといけないんだから、何回も問題を解いて覚えるんだ!」

と生徒に言う自分。

 

でも、心の中では

「その気持ち、よーっくわかる!!」

と私も叫んでいます。

 

 

私も君たちの名前をがんばって覚えるから、君たちも公式をがんばって覚えてくれ!

そして、脳も育ち盛りであるはずの若いうちに、いろいろな事を考え、覚え、記憶容量を育てておくのだ!

 

 

 

あとは、科学技術の進歩で脳内をHDDにコピーして保存しておけるようにならないかな・・・と。

春には春の理科がある

毎年恒例、当塾の春期講習が、先日の木曜日に終了しました。

その春期講習ですが、新型コロナウィルスの影響で例年と違った対応を余儀なくされ、試行錯誤の連続となりました。今回は結局必要ありませんでしたが、Webカメラやアプリを用いたオンライン授業案もありました。

色々な新しい要素を取り入れる作業は大変ですが、塾としての進歩はこういったときに起こるものなのだなぁと実感しました。

 

「キノコの可食・不可食の識別は飢饉の時期に進んだ」という話を聞いたことがありますが、危機の時にこそ、革新が生まれるものですね。

 

 

この数日、寒い日暖かい日が交互にやってきています。すっかり春の気候ですね。

ちょうど春期講習中の理科の授業範囲だった「移動性高気圧」の影響がよくわかる数日でした。

また、夜空を見上げると上弦の月が見られます。1週間くらい後にはきれいな「満月」になりそうですね。

月の形の変化も、ちょうど春期講習で勉強したばかり。

 

 

春期講習の理科は「地学」の範囲を中心に授業をしていきました。

(理科には「生物」「地学」「化学」「物理」の4分野があります。)

「地学」とは「地球科学」のことで、私たちの住む地球に関することを学習する分野です。

例えば「気候」「地層」だったり、宇宙から見た地球ということで「太陽系」「月」のことも学習します。

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この地学の分野を春に勉強しておくと、先に書いたように、今まさに「移動性高気圧」の影響を受けていることが実感できたり、「月」の形が約1か月で1周する様子を観察できたりするわけですね。

他にも、夏になったら夜空に夏の大三角を観察できますし、博物館で恐竜の「化石」を見ることができますし、旅行に行った先で「三角州」「地層」などの地形を見てみようと思ったりもできます。「天気予報」を見る目が少し変わったりもします。

 

要するに、地学の学習内容は実体験できるものが多いので、早めに勉強しておくと知識だけではなく体験として記憶に残すことができる!ということです。

日常生活のすぐそばにある「地学」、ぜひ探して実感してみてください。

 

 

あと、大人になってから改めて小学理科の勉強をし直してみると、「そういうことだったのか!」と思うような新しい発見がたくさんあります!

正確に言うと再発見でしょうか?

小学生当時にはよくわからなかったことが、大人になるとわかるようになっているものです。小学理科の教科書や資料集を、今見てみると意外と楽しいですよ!

もし時間がありましたら、昔の教科書を引っ張り出してみたり、お子様から借りてみたりして、一度読んでみてください。

「優先」の勘違い

新型コロナウィルス。大変なことになりましたね。

「不要不急」の外出は控えるようにとのお達しが出ておりますが、何が不要で何が必要なのか、判断が難しいところ。

少なくとも「塾」は「必要」の側で良いのではないかなぁ、なんて思っておりますが、あくまで個人の感想

今後の情勢次第では、休講も考えなくてはいけません。

 

 

時は春休み

生徒達には、学校からそこそこ大量の宿題が渡されたそうです。

3月頭には小学校休業が始まっていたので仕方ないですね。

もちろん塾からも毎週一定量の宿題が課されます。

 

当塾の算数の1週間分の宿題冊子。

見よ、この厚さ!

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そんな時によくある質問が、

「どの宿題を優先してやればいいですか?」

というもの。

 

学校の宿題はよくわかりませんが、少なくとも塾の宿題には、この順番で解いてほしいという推奨順があります。

 (1) 毎日やってほしいタイムレース(小テスト)

 (2) 毎週の授業で行う週テストの間違い直し

 (3) 授業の復習問題

 (4) 次週の予習問題

イメージとしては「準備運動をして、解説授業を反復し、類題に挑み、次週に備える」といった感じ。

 

基本的に宿題を解く順番は生徒に任せているのですが、上記の質問に対してはこの順で優先して宿題をやるように言っています。

 

 

・・・ですが困ったことに、優先順を聞いてくる生徒は、優先順位をつけると下位のものに手を付けないで提出してくることが多いのです。

提出のときに決まって言うことは

「タイムレースを優先して解いたら、他のをやる時間が無くなってできませんでした。」

 

 

勘違いしてはいけないのは、優先順はあくまで「順番」に関するアドバイスであって、優先順が低いものを飛ばしていいわけではない!宿題というのは基本的に全部終わらせないといけないものなのです!

 

言ってしまえばどうせ全部やらなきゃいけないわけですから、順番ってそんなに気にしなくていいのでは?とすら思ってしまいます。

算数のテストだって、問題を解く順番は個人次第で、解く順番が人と違うからといって減点になるわけでもなし。

 

 

大事なのは、締切の日までにすべてをきちんと終わらせること。

宿題を終わらせなかったならば、宿題を終わらせた人と確実に差ができることを理解してほしい。自分のために勉強していることを忘れないでほしい。順番を考えている時間があれば、問題を1問でも多く解けることに気が付いてほしい。

 

そんなことを思う機会が最近ありましたので、ここに書き記しておきます。

 

 

 

お詫び

先にありました宿題冊子の写真は、実は冊子をいくつか重ねたものでした!

そこまで厚くないから安心してね!

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