生徒の学力向上を真摯に考えるわたくし末廣と、生徒の身体の安全を真摯に考える塾長による喧々諤々の議論の結果、大雨警報の発令と同時に臥薪嘗胆は終了となった。
それでも、日々研鑽をやまない手前どもは、拙宅にて、教材研究という名のボードゲーム、ボードゲームという名の教材研究に勤しんだ。
塾長は風雨の中、終電で帰宅したが、櫻井に至っては泊まり込みで研究し続ける熱心ぶりである。
さて、なぜボードゲームに興味を持つようになったかといえば、6月が弊社の決算で……
という大人の事情ではなく、まずは純粋に楽しかったからである。
この楽しさというのが、なかなか曲者で、
ボードゲーム=人生ゲームという、4か月ほど前の私と同じような方にとっては、
幼稚園児たちが芋ほり遠足からの帰宅後、「どうだった?」という保護者からの問いかけに対し、異口同音に口にする「楽しかった」を連想してしまうことだろう。
勿論、この楽しさ自体、「楽しい」の出発点であるし、ボードゲームの中には、「パーティー系」でこのような楽しさを前面に出したものもある。
しかし、私が感じた「楽しい」とは少し異なる。
私がここで感じたのは、「考える楽しさ」である。
「考える楽しさ」…いかにも塾講師じみた陳腐な表現しかできない自分のセンスのなさに辟易するのだが、実際、今の私の言語センスだとこれに尽きる。
最初にやったゲームは、「海底探検」というゲームだ。
ゲームのルールやレビューは私よりもずっと詳しい方々にお譲りするとして、
(ご興味を持たれた方は、リンクをどうぞ)
海底探検/Deep sea Adventure - ボードゲームレビュー
【ボードゲーム レビュー】「海底探検」- 海底に眠る宝を拾い上げる - YouTube
ざっくりいうと、相手の動向を見ながら、サイコロの期待値を考え、最終的な勝利点の相場を目指して行動する。
これだけでも、様々な要素が絡み合っているといって間違いない。
「考える楽しさ」を経験したことのない生徒、「未知の問題を考えること」に興味を見いだせない生徒、にこれを体験させるには、ボードゲームは格好の素材であるし、
元よりこの点を見い出せる生徒の興味・意欲は一層喚起されると確信した。
という表現も、いかにも塾講師のようであるが、忘れてはいけないのが、
DGの社是
「子供が楽しむには、まず大人が全力で楽しむ」
である(私が勝手に考えました。社長、すみません。いつものことですが。)。
大人が「与える」という意識でやる限り、子供が心から楽しむことはない。
まずは、大人が楽しめるかどうか、この出発点を忘れず、いろいろなボードゲームを教材として活用していきたい。
という立派な口上も出来上がったので、心おきなく、新たな出会いを求めよう。
ボードゲームで溢れるリビングにて。