塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

中学受験生~断崖絶壁の場合の1月~

水曜日の更新となっていますが、いつも木曜日ですね。

すみません(^-^;

帰宅がだいたい9時半で、娘たちには最低だと思いますがそこからごはんとか色々やっていたら、水曜日更新ではなく木曜日中心になっています。

主人や社長と違って10分、15分で書くなんて芸当できません(´;ω;`)

まぁ、いいか。

 

さて、いよいよ定期面談も全員終わりそうな今日この頃、主人は人の話を聞くのが苦手なので、面談weekの睡眠時間がどっと長くなります(笑)

いやいや、いいんですよ★面談って本当に大事!やっぱり受験は子供が主役ではありますが、塾と親と子供が三位一体とならないといけないと思うんですよね!

(明日これを読んだ主人から「聖人君子かっ!」ってツッコミが入るでしょうが)

いやいやきれいごととかではなくてマジで!!!

そして~♪ 1月がやってくる~♪

下の子生まれてバタバタのこの年に・・・。。

来年の1月は大変だから、4歳差にする案もありましたが、それも変だなと思い現在に至る。

 

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1月、学校をフル欠席して入試のために準備するご家庭、

今年ももちろん全力で預かります。

1月もらわないとまずいな~というご家庭には正直に話しています。必要ない人には必要ないと伝えています。

 

どうするか悩んでいる人は、

客観的に1月が必要か否かはに‼

主観的に必要かどうかは本人に意思を確認してください。

その際、最終的な判断は、本人の意志に従ってください。

1月はメンタルが一番大事なので、学校に行きたいのに勉強させるのもマイナスですし、塾に行って勉強したいのに学校に行かせるのもマイナスです。

うちだと、臥薪嘗胆があるので客観的に必要かどうかは11月時点で8割決まっています。勉強のやり方、タイプ、性格、その他パーソナリティーや思考の型なども把握しているので、1月学校を休んだときに何をさせてどう2月1日までもっていくかは固まっています。

休む場合、学校からいい顔はされないし、色々と悩むこともあるでしょうが、ここは子どもにとって最良の決断をしたと自信をもって、毅然と過ごしましょう☆

休まない場合は体調管理を徹底するぐらいでOK!

 

 

 

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あれは、今の高校2年生の年かな。

塾でも明るく中心的だった子に、まだ夏期講習中にも関わらず、

「1月学校行かないから、塾来ていいですか~?」ときかれ、

「え?」

と思いました。

そんなことが選択肢にあるなんて驚きました!

最初の感想としては

「そこまでしなくても」

でした。(夏時点で結構できるな~と思っていたからではありますが。)

確か、その年は結局その子に感化され、10人ぐらいは朝から晩まで塾で、ワイワイやっていたかな(笑)

「小学校はもう終わるし、2月と3月で楽しめるけど、2月1日の勝負で負けたら先6年が楽しめないから受験に万全の態勢で!」と何とも男前な考え方♪

 

きっと多くの方が当事者にならない限りは私と同じ感想だと思います。

当事者であってもお父様は「そんなにしなくても」と思う方が圧倒的ですね。

分かります!私も当時はそう思っていたから。

 

主人に同意を求めようと「そこまでしなくてもね~」と話しかけたら

即答で

「ん?別にいいんじゃない?学校ってそんなに大事?」

と言われ、答えに詰まりました。

だって、「そういうものだから」という何とも空虚な、中身も根拠もない、一番頭の悪い言い返ししか思いつかなかったから。

畳みかけるように

「じゃぁ聞くけどさ、小6の1月何してた?覚えてる?覚えているわけないじゃん。1か月休んだってなんも影響しないんだって!逆に志望校に落ちたら一生『あのとき…』って覚えているだろうけどね」と言われ、グーの根も出ない・・・。

 

「そこまでしなくても」

今考えたら恐ろしい言葉です。

自分の一方的な価値観Maxで、いわば、頑張ることを否定しているんですよね。

目の前に「やる」と言っている子供がいるのに、

普段は頑張れとかなんとか偉そうにしている大人が

「そこまでしなくても」と言って頑張らせないってチャンチャラおかしい。

とことんやってダメだった時に受け止めてあげるのが大人の仕事。

 

もちろん、無理やり塾も、無理やり学校もまずいので、

客観的な数字、状況、休むメリットやリスクなどきちんと説明したうえで、本人の意思を尊重しましょう。

 

 

 

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昔、「この塾に来て、勉強が好きになっちゃって、勉強しすぎちゃうから辞めます」という理由で退塾された方がいるのですが。

(いや、これ本当にあったんですって!信じられないですよね。私も未だによくわかりません(笑))

その子は親が止めても勉強しちゃって、次の日学校で貧血を起こして保健室で寝るということがたびたびあったようなのですが、「手を抜くことを知らない」感じでしたね。

大人になると、良くも悪くも要領が良くなって言い訳もうまくなるし、抜け道も探せるようになったりするじゃないですか~。

でも、それは大人になる過程で、体調崩したり、提出期限を守れなくて大目玉食らったり、無理な計画を立てて実行できないとか、色々と経験して手を抜くことを覚えるし、段取りも上手くなるんですよね。

体調崩すまで全力でやれるって、子供だからだと思います。

それなのに、ずる賢い大人が「そこまでしなくてもいい」とか「ほどほど」を教えてしまうと、その子の力を押さえつけちゃうと思います。

結局その退塾した子は「#$%&?!」というリアクションしかできない学校へ…

いや、偏差値とかではなく、あの子の性格と校風も全然あってないし、案の定、すっかりおとなしくなっているという噂です。

 

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「そこまでしなくていい」が及ぼす影響は結構でかい!

 何でも、全力でやらないと何も学ばないから、

ガチガチの頭で、大人の(しかも根拠のない)「そこまでしなくていい」は今すぐ捨ててしまいましょう。

 

こういう部分が「過程が大事」の根拠ですね。

全力で、やるだけやって、それでもダメだった時に過程を振り返って反省し、次の糧にする!

 

全力でやらないのに「過程」もクソもあるかよ!

それなりに全力でやらないと、失敗しても何も学ばない!

 

自分を振り返ってもそうだし、生徒を見ていてもそれは強く思います。

あと2ヶ月半後の、「中学受験のゴール」に向けて、みんなで頑張ろう★★