塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

思考と知識

 

今日は11月30日。何の日でしょう?

 

調布市として忘れてはいけないのが、水木しげる先生の命日です。

調布市には、至る所に鬼太郎の仲間がいます。

偶然にも、昨日更新された田川先生の記事に、深大寺にある鬼太郎像の写真が。

さらに、以前開催されたBBQ暗号大会でも、駅前で写真を撮るミッションがありました。

何かと調布に縁のある塾ですが、所在地は千歳烏山ですのでお間違え無く。

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さて、受験本番まであと2か月

いよいよ直前期ということで、生徒が取り組む宿題プリントも徐々に難しくなっていきます

一筋縄ではいかない問題ばかりで、生徒たちは四苦八苦

 

難しい問題を解くためには、どのような勉強をする必要があるのか。

一言で難しい問題といっても、いろいろなパターンがあります。

 

 ・いくつかの手順を正確に解いていくもの

 ・問題は単純だが、複雑な文章や図でカモフラージュされたもの

 ・複数の分野にまたがった解法が必要なもの

 ・まったく新しい発想力が必要なもの

 

それぞれアプローチに違いはありますが、ただ、一つ言えるのは、単元の基本部分ができていないと手も足も出ないでしょう。

未知の新しいことを考える際に、そのベースになるのは、これまでに培ってきた自分の知識です。

 

例えばこんな角度の問題。

【問題】影の角度を求めなさい。

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通常、角度の問題にはどこかしらに角度が書かれているものですが、この問題には一切数値が書かれていません。この問題は、二等辺三角形の性質多角形の内角の求め方を知らなければ解けない問題です。

(それと二等辺三角形を発見できる目、対称性に関する思考力が必要になります。)

多くの受験生はすでに知識として習得していますが、もしまだわからないというのであれば、反省して勉強してくださいね

 

さて、その二等辺三角形や多角形に関する知識はどこで手に入れたか。

皆さんが4年生や5年生のときに勉強しているはずです。

その際も、はじめにただの三角形の内角の和が180度になる、というところからスタートしたはずです。

三角形の内角の和は180度。これをがんばって覚えて、いろいろな角度の問題を試行錯誤しながら解いて、少しずつ自分の知識にしていったことでしょう。

 

つまり、現段階で解法のベースとして必要な知識は、さらにその前段階における思考によって定着し、自分の力になっているのです。

で、そのあたりの問題を軽く見てあやふやに解いてきた人には、応用問題は解けない!ということになります。

(この辺りは中学生になってから証明問題などで散々知ることになるのですが、それはまた先の話。)

 

 

そのあたりの知識を、受験に間に合うように一足飛びで教えているのが進学塾の意義なのかな、と思います。

本当は思考力の醸成が先だとは思いますが、この時期になって基本中の基本をやるというのも時間的になかなか厳しいものがあります・・・。

 

 

 ということで今日も教壇に立ち、内角の和を求めることができない生徒達(複数形)にやきもきしたのでした・・・。

 

 

ちなみに上の問題の答えがわかった人は、直接もしくはコメントなどで桜井まで。