塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

赤いスーツを着る人、着せる人、そのまたイメージを創る人

温暖化がやってきた

「昨年の思い出の写真を見てみよう」

google photoを使用していると、勝手にスマホに表示してくれる。

子どもがいなければ、無視される確率の高い子の表示も、

二児の父ともなると、つい開いてしまうというのが、親の性といったところか。

昨年の写真を見ると、家族全員、長袖を着ていた

今年の夏は、どうやら暑いようである。

これが地球温暖化というやつなのだろうか。

 

さて、ボードゲームの中にも「地球温暖化」をテーマにしたものがある。

先日プレイした、「シロクマ救助隊」もその一つ。

詳細は、いつものように偉大なる先人の方のブログへ。

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シロクマが可愛すぎる!Rescue Polar Bears(シロクマ救助隊)で遊んでみた - よければお茶でも

 

田川、櫻井、私末廣の3人でプレイ。

結果としては、難なくクリア。

シロクマの救助に成功し、地球温暖化のために、各国首脳を説得するデータをすべて取得し終えた。

完全勝利である。

我々には、少し簡単すぎるようにさえ感じた。(←ちょっと感じ悪いですね。。。)

半面、小学生にプレイさせると、少し難しいのかもしれないとも感じた。

では、何が難しいのか。

それは、全体を考えた上で、各プレイヤーの役割を考えることだ。

田川は、スタンダードな赤い船

櫻井は、スピード重視の灰色の船

私は、ちょっと変わった緑色の船

田川の船の特徴は、平均的な能力と進化によって最大3アクションが5アクションまで増えること。

櫻井の船の特徴は、とにかく早く移動できること。その分、白熊の救助はできないのだが。

私の特徴は、データカードを2枚引けることと、進化によって、緊急ヘリが増えること。

この時点で、私と櫻井がセットで動き、田川は基本的にシロクマの救助に回るという戦略が見える。

この手のゲームの面白い点は、「役割が異なる」という点にある。

もっとも、これは、ゲームの世界だけではないはずだ。

神輿に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋をつくる人

とは昔からよく言ったもの。

結局、それぞれの持ち場で頑張るという何とも代り映えしない言葉に、

色々なものが収斂されているにもかかわらず、

そうもいかないのだから、これまた面白いし、難しい。

 

歯車の一つにならなくては

さて、もう一つ。

今週、授業で扱ったゲームは「よくばりハムスター」というものだ。

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よくばりハムスター/Hamsterbacke - ボードゲームレビュー

かわいい見た目に侮るなかれ。

恐らく、子供用に買ってプレイしようとすると、子供は泣く(笑)

さて、このゲーム。

手札の管理と、得点のタイミングに「妙」があるのだが、

まずもって戦略として、「4」または「3」でブロックしているときに得点するということが考えられる。

さらに、1枚1点であり、終了に際しては、全員に平等なターンが与えられない以上、

極力早く、得点していくことが求められる。

実はこのゲーム、私もプレイしたことがなく、生徒とプレイするのが初めての機会であった(もちろん予習はするので、有利だとは思いますが。)

本能的になのか、論理的になのかは別にして、

上記二つの戦略を実行していた者が、生徒同士のゲームの際には勝ち、

私が入った際も「2点差」という僅差であった。

私が勝った理由としては、「同じセットは一つのアクションで出せる」という文言から、

「1」と「2」のカードを同時に出す戦略を取り、アクションを節約できたことにあるが、これはやや技巧的な側面が強く、ゲーム慣れしているかどうかも大きい。

それよりも、各カードの役割をきちんと自分なりに考え、

状況に応じてプレイすることの方が、先々に活きる力となろう。

本ブログでは、ゲームの説明をだいぶ簡略化しているが、

よいゲームなので、是非ご家庭でもプレイしていただきたい。

 

そいつの見た目に気をつけろ

このゲームに関して付言することがあるとすれば、

「見た目」に騙されるな、ということだろうか。

金髪の夫婦だからと言って、ヤンキー上りということもなく、

スーツを着用しているからといって、「真面目」ということもない。

寧ろ、全体のバランスを考え、欠如した部分を補うために、

「外観」というツールを使っているのかもしれない。