塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

脳内マイブームに悩まされる

マイブームと言いますか、自分に最近起こったことについて、その後しばらくの間、何となく頭の中でずっと考えてしまうことってありますよね。

 

たとえば、テレビでおいしそうなハンバーグを食べている人を見たあとはハンバーグのことばかり考えてしまったり、楽しいゲームで遊んだ後はそのゲームのことを振り返ってみたり。

すれ違ったおじさんがなぜか舌打ちをしていったら、しばらくはそのことが気になってしまいます。

 

こういった状態を『ハンバーグ脳』『ゲーム脳』『舌打ち脳』なんて表現することがよくありますね。

 

 

さて、最近私の脳内には「あること」がガッチリ張り付き、『〇〇〇脳』状態。

そのせいで、一日中あることないこと考えてしまったり、普段だったら普通にできるような行動が色々制限されたりしています。

 

 

 

事の発端は2週間前の日曜日

 私の担当していた教室には、何度言っても宿題をやってこない生徒がいました。

 

うちの塾は、やってこなかった宿題をキッチリ終わらせるまで帰れないシステム。宿題を残してしまうと、夜遅くまで居残りすることになります。

このシステム、生徒もそうですが、それを見る教員も最後まで帰れなくなるので、お互いのために宿題を家でやってきてほしい。

ということで私は、このような計画を立てました。

 

 

まず、ネット上で「怖い話」を検索します。

見つかった中で特に怖そうなものを、何気なく検索したふりをして「怖い話を見つけたんだけど・・・」と言って話します。

好奇心の旺盛な生徒たちは、きっとこれに食いつき、最後まで話を聞きます。

これを明るい午前中のうちに聞かせておきましょう。

(できれば密室系の怪談がいいですね。)

 

さて、午後になると、タイムレースと宿題の両方が完了する生徒が出てきます。

そうなるとその時点で帰宅できるので、ちゃんと終わらせた生徒から順に帰っていくことになります。

そのため、教室内の人数が徐々に減っていき、気が付くと残り1人

そうなったのを確認してから、私は用事があるふりをして教室から出ていきます。

 

するときっとすごく怖くなり、宿題をやってこなかったことを反省するでしょう。

そして次からは

 1人で残りたくない宿題をやってくる

となるはず!

 

 

早速この計画を実行に移すため、私は空き時間に怖そうな話を探し始めました。

 

 

しかし、一見完璧に思えたこの計画には、実は大きな『落とし穴』がありました。

計画を根底から覆すような穴なのですが、このとき私は大丈夫だと思っていたのです。 

 

 

 

私は、生徒を改心させるため、と意気込んで怖い話を調べました

 

検索にヒットした話は、ただのドッキリみたいな話で、それほど怖いものではありませんでした。

(今思えばこれがすべての始まりでしたね。)

 

あれ、こんなもん?

じゃあもうちょっと怖いのいこうかな。

 

持ち前の好奇心も相まって、少しずつ、少しずつ奥の深い所に足を踏み入れていきます。

そして気が付くと・・・

 

 

 

先ほどの『落とし穴』

 

 

私が先にすごく怖くなってしまいました。

 

実は私自身、おばけが大の苦手なのです。

どのくらい苦手かというと、小学生の頃にあった肝試しは他の人にギッチリしがみつき、友達とホラー映画を観に行った時には上映時間のほとんどを見ざる聞かざる状態で過ごした思い出があります。

 

 

そんな私が怖い話を調べていくわけですから、ご想像の通り、計画が破綻

生徒に話す前に自分の心が恐怖に囚われ、その日は1つも話すことなく解散となりました。

だって怖い話を散々読んだ後に、「おばけの話をするとおばけが寄ってくる」なんて書いてあるんですよ!

そんなのを見たあとに話すことなんて出来ないですよね・・・!

 

 

ということでその日から私の脳は『おばけ脳』

現在に至るまで、その辺の暗闇とか物影とか引き出しが怖くてたまりません。

夜は部屋の電気を消すのが嫌で、明るくしたまま寝ているため、この2週間はろくに熟睡できていません・・・。

 

 

人を怪談でおどかそうとした結果、自分がおばけの幻影に悩まされるお話でした。

「人を呪わば穴二つ」とはまさにこのことです。

 

こんなことならやめとくんだった・・・。

 

 

おまけ

こちらを10秒ほどご覧ください。

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ただの真っ黒な画像です。

何も怖くないでしょう?

 

私は今、これですら怖いと思っています。