塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

BBQの裏側➅【「競り」とは人生だ】

いよいよ今回でBBQの説明については最終回。

気が早いもので、既に来年はどうしようかと櫻井と話していた。

今年は、意図的にアクティビティに寄った内容だったので、

来年度は暗号のような思考系との融合もあってよいのではないかとか、

反対に、より一層激しくしていき、覚悟を持った状態で参加者を募るとか。

まぁ、結局来年になれば降りてくるのだろうけれど、といういつもの楽観的な末廣である。

 

イマジネーションアクティビティ

幼少期より「図画工作」という名の苦役に悩まされてきた私末廣が、満を持して今回お届けしたのが、今回のアクティビティである。

図工の時間に何度言われたであろう「何それ?」という屈託のない暴言の数々。

しかし、その体験がついに生かされる時が来たのである。

私のアクティビティのルールはとても簡単。

イラスト→粘土制作→イラスト→粘土制作

をひたすらに繰り返す伝言ゲームである。

お題は以下の8つ

・お相撲さん

・観覧車

・トイレ

・パフェ

・こいのぼり

・野球

・キャベツ

・カブトムシ

 

なぜ、粘土や絵の写真を撮っていなかったのか。。。

心から悔やまれる力作、名作、迷作ばかりであった。

数少ない写真はこんな感じ↓

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ちなみに、これは「相撲」らしい(笑)

正答率の一番高かったのは「こいのぼり」

反対に一番低かったのは、「キャベツ」であった。

まぁ、キャベツは完全に粘土泣かせなお題だったように思う。

獲得ダイスもすべての班が2個以上獲得できており、

ここでも私の絶妙なバランス感覚が働いていたことが証明された。

DGのバランサーとは私のことである。

 

特殊カード

今回、実は最も力を入れたのは特殊カードである。

今までいろいろなゲームをやってきたのだが、

この特殊カードが厄介なもので、強すぎるとゲームを一気に壊しかねない。

しかし、今回は「BBQ」である。

しかも目的は「食材の確保」である。

これは点数をとってもらわないと困る!

ということで、運営者の狙いとしては、「一班のみクリアできない程度」という目標を立て、ある程度特殊カードの力は強めた。

ちなみに、この特殊カード代表的なものをいくつか載せてみたい。

こんな感じ。

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ちなみに、昔の先生方をモチーフにしたものなどは流石にブログにはアップしないでおきます(笑)

実はこれらのカード。「効果」からエピソードを付け加えたものと、

キャラクターから「効果」を付け加えたものの2種類がある。

DGメンバー周辺は、ほとんどが「効果」から考えたものだが、

さらには、隠れたコラボ効果も設定された。

例えば、わが末廣兄妹について。

「イモウト」のカード。

これは「ダイスの色を3個変更することができる」効果を持つ。

これにより、特殊ダイスの獲得が容易となる。

そして、特殊ダイスを交換したのちに、

「ジュウサンカク」の効果でダイスのアップグレードをすれば効果は絶大だ。

組み合わせによっては、20面ダイスをアップグレードしたのち、

「カンナネル」によって10倍とすれば、期待値からいけばクリアは容易であったなど、色々な組み合わせが可能になる。

この場合、可能どころか、期待値的には210となり、圧倒的に一番になってしまうのだけれど(笑)

我が娘たちも、「ゴンゴン」「3」「7」「3」で食材条件がクリアとなるところ、

「オハナ」を使えば一つは確実に「7」になるため、これも容易にコラボが実現したのではないかと思う。

ちなみに、「ニュウキンパ」と「ゼツエン」のコラボ効果は一切ない。

ぜひ、今一度、こんなコラボで行ってみたいというのを考え直してみてほしい。

考えるだけでも楽しくなる。

今回のカードの中で、「モン」「オツボネ」のカードは、攻撃性を持ち、極めて強い効果を発揮する。これらのモチーフが誰なのか、それは決して口にすることは許されない禁断の秘密である。

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また、今回アクティビティが全くクリアできない班が出てきた場合のために、

「シャントゥー」という力技のカードも用意した。

結果としては、あまり威力を発揮しなかったようである。

 

競りゲー

今回私は、「競りゲー」要素を入れようと画策していた。

私は「競りゲー」が好きだ。殊に、初めてやる「競りゲー」が好きだ。

なぜなら、「相場観」がないままに「競り」が繰り広げられるからである。

通常の世界において、「相場観」とは「常識」に代替されることが多い。

「常識」とは、非常に多義的な言葉であり、その守備範囲は広いが、

初めてのゲームにおいては、「常識」がつかめないのである。

その意味では、「予想(仮説)」→「行動」→「検証」→「予想」

というサイクルが必然的に形成されていくのである。

もちろん、相場観を共有した中で、ガチガチにやる競りゲーも楽しいのだけれど。

ということで、今回のサマリーである。

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今回の最大の反省点は、「入札」の定義を置かなかったことである。

日常の業務などで触れていない方に関しては、不慣れでイメージがつかみ難かったことは否めない。ここは、きちんと「定義」を示すべきだったと思える。

反面、入札要件を満たさず失格となる班がそれなりにあった。

わずか1ページ未満の説明書は、きちんと読み込めるだけの最低限度の読解力を養ってほしい。(←中学生諸君!)

運営側としては、より積極的な入札による攻防を期待したが、

現実的には、ゲーム理解、読解力の差がそのまま、「競り」の結果に表れてしまった。

より、ゲームの面白さを重視するならば丁寧にインストする時間を作るべきであるが、

「学習」という面を強調するならば、各自の読解力に期待する方が良く、

この辺りは塾のイベントならではの悩ましいところと言えよう。

 

総括の総括

さて、今年のBBQの総括もこれで終了である。

結果としては、今まで一番良い仕上がりだったと自負している。

ただ、振り返る間もなく、TPP(幼稚園のパパ会)主催のイベントが控えている。

LINE上では、私ごときでは解読不能設計図などがやり取りされている。

娘たちには、このようなぶっとんだ大人に一人でも多く触れてほしい。

反面、どっちみち“類友”なので、「まとも」な人間も見てほしい、

複雑な親心である。