塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

自分では見えないこと

夏期講習が始まり、5日目が終了しました。

今年の夏期講習は、1日が割と長く感じられます。

(去年は1日が過ぎるのがあっという間で、かなりバタバタしていた気が・・・)

この感じであと19日と考えると、まだまだ先は長いですね・・・。

とりあえず、実際、夏期講習が始まってからずっとのどの調子が良くないので、夜はしっかり休むことを心がけようと思います。

 

 

さて、夏期講習に入ってから5年生・6年生両方に伝えていることなのですが、夏期講習で大事なことは「自分の弱点を見つけること。」

(前回の私の記事で触れているので、そちらもぜひご覧ください。)

夏期講習は突然に - 塾講師、かく語りき

 

 

自分の弱点というのは、自分では意外と気が付きにくいものです。

特に通塾を始めて間もない段階の生徒に多く見られるのが、目の前の問題について「正解」「不正解」のみを唯一の判断材料とし、「解法」「解けなかった理由」は置いてけぼりにされているパターン。

例えば、授業の解説は何となく聞き流し、「ということで、この式を解けば答えが求められるよ」と式が提示された瞬間にその式だけを写し取り、答えを求めて満足してしまう生徒、など。

5年生のうちはある程度仕方ないのですが、6年生の夏期の時点でまだ「解けなかった理由」を意識せずに問題を解いている場合、9月以降に伸び悩む恐れがありますので、解法の大切さを何度もくり返して伝えている最中です。

 

「大事なのは答えじゃなく、解き方だ」と、既に何回言ったことか・・・(笑) 

 

 

ところで、子供たちの学習の様子を観察していると、弱点にもいろいろな種類があることに気が付きます。

 

 ・計算が遅く、不正確

 ・問題文をよく読まない

 ・公式が覚えられない

 

このあたりは算数の世界ではよくある弱点なのですが、

 

 ・集中力が持続しない

 ・解法を見ても応用ができない

 ・くり返し作業ができない

 

といったあたりは算数に限らず、様々な場面で不利益を被る可能性のある弱点となります。

おいしい料理を作れるようになるには、レシピを見ながら時間をかけて調理し、おいしいものができるまで何回も作る必要がありますよね。

 

こういった弱点を軽視せずに向き合い、1つずつ無くしていくのが「成長」であり、それは夏期講習の算数に通じる部分でもあります。

 

 

ということで、夏期講習では我々教員が眼を光らせ、大人の岡目をもって指導を行います。

本人では気が付かない弱点や、他の受験生と比較した性質も、そこそこの精度で見抜くことができます。

(私以外の教員はもっと的確に見抜きます。)

 

時には厳しいことをお伝えせねばならないこともありますが、その場合、家ではゆっくりと休息を取っていただき、翌日の授業にしっかりと参加していただければと思います。

「塾で熱して家でクールダウン」の連携が出来れば、効率の良い夏期講習を送れることでしょう。

ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

 

明日は6日目全体の1/4が終了ですね。

まだまだ先は長いので、無理はせず、かといって妥協もせず、頑張っていきましょう!