ボードゲームで成績は上がる!?
先日、保護者様より「最初は授業でボードゲームしてて成績上がるのかな?と思っていましたが、今ではボードゲームのおかげで成績が伸びたと思っています。」
とありがたいお言葉を頂戴した。
何とも嬉しい限り!
もちろん、「ボードゲームをするだけ」では、成績は上がらない。
教科の勉強の積み重ねがベースにあることは言うまでもない。
ただ、所謂「頭を使う」ということの形を作り、経験値を増やすことはできたのだと思う。
教科の勉強に際して、「取り組み方」の改善に資する部分があったと考えている。
また、説明書から読ませるという方法も功を奏したといえる。
「国語」となると、文章を「何となく」読んでしまう層は一定数いる。
しかし、ゲームの説明書を「何となく」読んでしまうと、一人だけ明らかにおかしな行動をしてしまう、のみならず、最悪の場合ゲームが壊れる。
実際に、文章の読み方に関しても、客観的に読む、段階(レベル)を意識する、細かい言葉遣いまで配慮する、といった点が少しずつできるようになってきていて、先週は「洗足学園」の国語で80点オーバーが3名出現した!
ただ、やはりある程度の「継続」は必要で、少なくとも半年くらいは継続してやらないと効果は出てこないのかなと思った。
娘とも、週に1つをとりあえずのノルマとしてやれればいいなぁ。。。
ここまで使ったボードゲームを振り返る
12月からは、実戦演習期に入るため、ボードゲームは合格祝賀会までしばしのお預け。
ということで、ここまで授業で扱ったボードゲームを振り返る。
工夫としては下記の通り。
・論理的に考える要素のあるものを使う
・場合分けが必要になるものを積極的に採用する
・5月からは、4週を「協力ゲーム」の週とする。
・30分以内で終了するものを中心に選ぶ
自分なりの改善点としては以下の通り
・「ダイス」「競り」「配置」など、もう少し体系的に整理してもよかった。
・実施順については大いに最高の余地あり。
・本年度は人数が少なかったが、今後は人数による展開を考える必要あり。
・実際のゲーム中の場面に関する「フィードバック」の機会はもう少し多くてもよかった。
授業で扱った中で、私自身が好きなのは「マラケシュ」と「マスクメン」である。
マラケシュに関しては、こちらの記事をご参照ください。
keio-juku-gakudo.hatenablog.jp
マスクメンに関しては、詳細はこちら。
マスクメンは、「強弱」が最初から決まっていないという点がポイントだ。
理想的には、自分が多く持っている種類のカードを誰かが多く出して強くしてくれればよい。
しかし、そんなことは起こらない(笑)
そこで、どこでバランスを取るかという悩ましさを体感できる。
フレーバーやコンポーネントが楽しいゲームではないが、
しっかりと考えること、悩むことを体験できるよいゲームである。
DGベース始動
さて、受験生はいよいよ残り2ヶ月となりラストスパート!
そして、私たちは来年度に向けた準備も着々と進行中。
今年は、「口頭試問」の授業で実施してきたボードゲーム達。
来年度から、「口頭試問」の授業は「DGベース」と名前を変えて、
各教員が1週間ずつ担当する。
具体的な内容は、これだけで1記事になりそうなので、また次回へ。
中学受験のalternativeを目指して、DGはこれからもひた走り続けます。