2年ぶりのリフレッシュウィーク
私たちの塾では、通常2月から3月の時期に、スタッフが交代で1週間の休みを取ることになっている。これを私は勝手にリフレッシュウィークと呼んでいる。
昨年は、「男子」を3名お預かりしたこと、さらに、机の塗装を上塗りしないといけないことなどから、この期間がなくなってしまった(笑)
今年は無事に取得。
先週、運営部長は日曜日の業務終了後秋田へ。
今週、私たちは、故郷へ
帰らず伊豆に旅行へ(笑)
かれこれ4年ほど、実家には帰っていない。。。
乗り物が極めて苦手な私にとって、鹿児島は遠すぎる。
ということで、「孫に会いたければ東京に来なされ」という、親孝行のおの字もない考え方で、我が家では一年に一度、両親が上京してくる。
(妻は1年に1度五島列島に帰省する。)
しかし、心配することはない。
世の中には「平均」という考え方がある。
私が知る限り、妹は今年4回ほど帰省しているはずだ。
ということは、わが兄妹は平均して、年に一人2回帰省していることになる。
うん、これは親孝行な兄妹といえるはずだ。
旅行で感じた子供の成長
さて、そういうわけで、今週はかなりゆっくりした時間を過ごした。
旅行中、端々で感じることができたのは、長女の成長であった。
というのも、仕事柄、幼稚園や習い事では、子供の成長を感じにくいのだ。
なぜなら、どうしても「準備大変だろうな」とか「オペレーション、きっちりやってるな」とか、こうした運営側のところに目が向いてしまい、子供の成長にフォーカスしづらいからだ。
予定を事前に把握し、曜日ごとにどこにいくかをきちんと整理していたり、
大浴場から、母を残し、一人で部屋まで帰ってきたり。
ヨーヨー釣りでうまくいかずぐずるなど、子供っぽい面もまだまだ残っているけれど、
長女として次女の面倒もよく見てくれて、親としては、微笑ましい限りであった。
次女は…長女に比べて本当にマイペース。
旅行中も突然3時くらいに起き始めたり(ちなみに、このときベッドから眠気眼で見た次女の後姿はリアル座敷童でした。)、そのくせ朝食の時間に起きてこず午前中不機嫌だったり。
そして、彼女を象徴する出来事がこれ。
よく夏祭りなんかでやってる魚釣りみたいなやつをやりたかったらしく、
私たちがこれを拒否すると…
この体制で20分くらいいたようです(笑)
てこでも動かぬとは正にこのこと。
私と長女はそれを見込んで、この間にロングローラー滑り台を2人で楽しんできました☆
下のtweetにもあるように、正反対な二人だが、それだけに親としては、今後の二人の成長が楽しみでもある。
アスレチックに来ると姉妹の性格差が顕著
— 末廣泰翔 (@sue_hirogari) 2019年3月14日
明らかにできるものでも初見はビビりまくり、そのせいで失敗もするが、チャレンジを繰り返し、一回成功するとすぐに調子に乗って何回もやる長女
要領よく自分ができるものには何の躊躇もなくこなすが、一度失敗すると二度とやらない次女
同じ親でも全く違う
下田の旅館で感じたこと
下田の旅館に泊まった時のこと。
「下田」といえば、日米和親条約で開港した…ではなくて(笑)、
皆様、海を思い浮かべることでしょう。
私もその一人。
しかし、今回泊った旅館はその名も「清流荘」。
「海」と「清流」では親和性が感じられない。
そう、この宿は海がないのだ。
しかし、いざ客室に入ってみると、きちんと林が整備され、室内の露天風呂からは人工的に作られた川の流れが見える。
こんな感じ。
この時に、「環境をデザインする」とはこういうことだと改めて再確認させられた。
海がないと嘆くくらいなら、森を作ればよいのだ。
実は、先日、とあるセミナーに参加したとき、life is teckの小森さんと探求学舎の宝槻さんが「学習体験をデザインする」という話をされていて、自分の中でこのときの話とリンクしたのだ。
弊社のシステムでは、日曜日、宿題と小テストの直しが完了しない場合、22時まで帰宅することができない。
朝は7時15分からである。
このシステム、卒業生からは圧倒的支持を受けているのだが(今週もこのシステムに惚れ込んでお一人ご入会いただきました!)、正直に申し上げれば、このシステムを理由に入塾から3か月足らずで退会される方もいる。
手前どもとしては、「やりぬく力」といったいわゆる「非認知能力」の部分も鍛えられると自信を持っている部分ではあるが、自分たちが自信を持っているだけでは、むしろ危ない。
この点に関しては、先日、チームパパという幼稚園のパパ会で、某企業CFOの方が、(次期会長とダチョウ倶楽部のお決まりの芸を披露するくらい泥酔しながらも、)組織が大きくなる際に気を付けることとして、自己目的化しないこととお話しされていた(泥酔状態でこうしたお話ができるのはすごい!)。
DGベースやらDGトークンやら、新しいことを始めた今年だが、あくまで生徒がどう感じるか、どう行動するかが大切。
もちろん、自分たちが面白いと思うものを提供するのだが、生徒が「面白そう」と思わなければ、それはほとんど機能しない。
面白い<面白そう
と小森さんはおっしゃっていたが、まさにその通り。
もっとも、この議論は、「面白い」ものが提供できる前提ではあるが。
カリキュラム、教材をすべてオリジナルで構成する弊社は、特に、「学習者の感情と行動をデザインする」という視点を持たなくては、自己目的化に陥りやすいと改めて危機感を持った。
先ほどの例であれば、退塾につながるような、少しメンタルに不安を抱える生徒をどのように塾のシステムに乗せていくのか、そのためのスモールステップはどのように設定するのか、など、考えなくてはいけないことは盛沢山。
今までは割と、「まずやってみよう。そうすれば必ずアジャストできる日が来る」といったスタイルだったのだが、「やってみようと言われても…」ということを前提に、どうやって動機を形成し、こちらのシステムに合わせていくか、もっと精緻に設計していこうと塾のシステムを再構築していく、そういうフェーズに塾自体が来たのだと思った。
旅が教えてくれるもの
そんなこんなで、いつもと環境が変わると、今まで考えていたことがまとまったり、思いもしなかったアイディアが浮かんできたりもするものだ。
ということで、旅行にたくさん行きたい(笑)
半分冗談です。なぜなら、乗り物嫌いなので~。
海外とか行くとまた違うこともあるかもなとか思いながらも、
飛行機が…みたいな思考がぐるぐる回っている。
もっともうちの娘たちは乗り物酔いはないらしいので、
どんどんいろんな場所を経験してほしい。
可愛い子には旅をさせよである。