塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

記憶力が無くて困ること

ブログのネタはだいたい自転車に乗っているときに考える私。

しかし、自転車を降りてPC前まで、数分間のブランク有り。

このため、無事に記事へと昇華されるネタはごくわずかである。

 

そう。

私、残念ながら記憶力が低いのである。

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小学生のころ、漢字だったり歴史上の人物だったりを覚えるのが大の苦手だった私。

逆にその場で与えられた数字で計算するだけの算数に強くなびいてしまい、結果的には完全に理系になりました。

 

特になかなか覚えられないのが「人名」

このお仕事をしていてかなり致命的なことなのですが、なぜか人の名前を覚えるのが苦手で、毎年名前を覚えたふりをしつつ、こっそり座席表をつくることによって難を逃れています。

 

 

そして、記憶力に関して最近気が付いたことがひとつ。

 

例えば、誰か知り合いが髪を切ったとして、それに気が付かないことに気が付きました(ややこしいですが笑)

さすがにバッサリ切ったりボウズになったときには気が付くのですが、ちょっと毛先をそろえたとか、数cmカットしたとか、そういうことにはまったく気が付きません

その原因は、たぶんですが、その人の前日の髪型の記憶が頭に残っていないため、前日と髪型が変わっていても気付かないのではないか、と思うのです。

自分では気が付いていないので何とも言えないのですが、たぶん、これまでの人生でスルーしてきた他人のイメチェン数知れず。

 

気が付かず申し訳ございません。

謹んでお詫び申し上げます。

 

 

つまるところ、以前の状態との違いに気がつけるかどうかに深く関係しているのが記憶力だと思うのです。

 

例えば何かを改善しようとしたときに、記憶力の無い人は、以前との比較がうまくいかないため、それが改善なのか改悪なのかが判別つかない事態に陥ります。

 

記憶力の無い人が、例えばカレーをつくったとします。

前回と材料や手順を変えてみて、味が変わったことには気が付きます。

そこまでは良いものの、前回の味の記憶が無ければ、今回のそれが前回以上の味なのか前回以下なのかが判断できないのです。

おいしいカレーを目指していたはずなのに、前回以下のカレーだということにも気が付かないのです。

 

データ化できるものであればもうパソコンに任せてしまえるのですが、料理の味とか、人の髪型とか、そういう人の感覚に頼るべきものは、記憶が維持できないと確実に損をする分野ですね。

 

というのが、記憶力の無い人間の考察です。

 

 

テストの時間が近づくと

「公式覚えられない!!」

と叫んでいる生徒を目にします。

 

それに対して、立場上、

「受験までには覚えないといけないんだから、何回も問題を解いて覚えるんだ!」

と生徒に言う自分。

 

でも、心の中では

「その気持ち、よーっくわかる!!」

と私も叫んでいます。

 

 

私も君たちの名前をがんばって覚えるから、君たちも公式をがんばって覚えてくれ!

そして、脳も育ち盛りであるはずの若いうちに、いろいろな事を考え、覚え、記憶容量を育てておくのだ!

 

 

 

あとは、科学技術の進歩で脳内をHDDにコピーして保存しておけるようにならないかな・・・と。