塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

例題を読み飛ばさないで!

最近はすっかり夜が寒くなり、そろそろあたたかい衣類や新しい家電が欲しくなりますね。

 

先日、インターネットでショッピングサイトを眺めていると、「座椅子に取り付けるマッサージ機」お手頃価格で販売されているのを発見!

普段使っている座椅子にゴムバンドで取り付けて、あとは電源をつないでスイッチONするだけ!これでテレビを見たりゲームをしたりしながらマッサージし放題!

しかも、マッサージ玉が暖かくなるモードがあり、血流促進効果も期待できる優れものです。

ということで早速購入!

届いた商品を開けてみたら・・・

 

説明書が中国語!!

 

安かったからな~、なんて思いながらも、使い方はかろうじて図から推測できるので、それを頼りに何とか座椅子に設置。すると突然「バチッ」何かが引きちぎれる音が!付け方がまずかったのか、早くもゴムバンドが破損してしまいました。たしかによくよく説明書を見てみると、バンドの留め方が少し違っており、変な負担がかかったのでしょう。

購入後、使用前にもう故障品になってしまいました・・・。

 

ただ、それでも本体が壊れたわけではないので、気を取り直して電源を入れ、椅子に腰かけてみます!

 

ウィーンウィーン

あ~

ああ~~

・・・

 

あまり効かない・・・

安かったからなぁ・・・。

 

いま家にある「効果の薄いマッサージ器具」は、実はこれで3台目・・・。

(電気が流れる肩パッドと、振動する枕で、いずれも安物)

次は「マッサージガン」に挑戦してみたいと思っています。

新しいマッサージ器を使いながら早くも効果の薄さを感じ、次のマシンの事を考える秋。

 

例題は、解説にこそ意味がある!

何を使うにも、どんなことをするにも、最初は説明をしっかり読むべきです。

仁和寺にある法師も、「何事にも先達はあらまほしき事なり」と言っています。

(徒然草)

 

こちらは、5年生用の算数教材の1ページです。

 

左上にあるのが例題で、その下に解法があります。

授業では最初に週ごとのテーマに沿った例題を紹介し、その解説をします。

続いて、解説後に右ページの類題を解いてもらいます。

 



 

例題の後に解説が載っている参考書はたくさんありますが、それだけでは

「解法を読んだだけでできるように錯覚してしまう」という良くないことが起こります。

解法を見て「あぁ、こういうことね」なんて言っている生徒に、試しに似たような問題を出してみると、「さっきは解けたのになぁ~」なんて言って解けないことがあります。これを何とか減らしたいと思い、すぐ横に類題を載せておくことにしました。

 

少し前に解説してもらった問題を、解法を実際に活用しながら問題を解くことで、

「解法で言っていたことはこういうことか!」と問題への理解を深めることができます。

少なくとも、解法だけ見てできる気になるよりはずっといいですよね!

 

しかもこの教材の利点は他にもあり、問題と解説が一体化していれば、解法を紛失したり、いちいち探したりする時間が無くなります。これが結構大事なことで、教科書や資料集を探すために一度問題から目を離すと、そこで集中が途切れてしまうことがあるのです。

何かやるべきことがあるときほど他の事に気がとられやすい現象、大人でもありますよね。

大掃除のときに出てきた漫画をつい読んでしまう現象と同じです。

 

子どもは大人以上に色々なことに興味を持ちやすいです。

もちろんそれ自体は悪いことではないのですが、勉強の観点でいうと・・・。

ですから、勉強の最中はできるだけ問題から気を反らさないことが大事!

 

ということで、解説は見える位置に置いておく方が効果的と言えるのです。

 

 

 

まぁ、色々と書きましたが、結局一番大きな気持ちとしては、

「せっかく作った解説、見てほしいなー」です(笑)