塾で新学年が開始してからちょうど半年経ちましたが、皆様、勉強の進み具合はいかがでしょうか。
ちょうど今週の月曜日、海の日に塾内で「判定模試」が行われました。(6年生のみ)
夏期講習を目前にし、なおかつ2月の塾学年開始からちょうど半年のこのタイミングは、これまでの学習内容と成果を確認しておくのにちょうどいいタイミングですので、今回はそういったお話を。
算数の観点で言わせていただきますと、2月の頃に比べたら全員が成長しています。
この成長とは、算数の実力がついたというのももちろんですが、勉強に向かう姿勢の変化が大きいように思います。
学年はじめの頃は宿題が真っ白だったり、授業中に手遊びしていたりしていたものですが、今では宿題がほぼ完成、授業中にメモをとったりするなど、学力以外の部分での成長はとても素晴らしいものですね!
※ただし、個人差があります。
あえて大きな文字で書かせていただきました。
この半年を見て思うことを端的に言えば「格差拡大」。特に内面の差が大きく出てきたような気がします。
受験生マインドを獲得して勉強に前向きに向かうようになった人もいますが、あまりそのように見えない人もいたりします。上記の宿題や授業態度、あとは休み時間の使い方を見ているとその差がよくわかります。
算数において姿勢の差が最もよく表れるのは、やはり「計算問題」でしょう。
算数の計算問題は、「決められた作業を最後まで間違えずに行う問題」です。
四則計算はルールが明確に決められていて、正しい計算を行えば必ず最後には正しい答えが出るようになっています。また、小数や分数にしても、たし算のときはこう、かけ算のときはこう、といったように、正解を出すための計算方法は完全に決まっているものです。
計算問題は、それらの決められたルールを正しく最後までしっかり守れていれば絶対に正解できる問題です。
つまり、計算問題を正解できる人は「何度も計算練習をして、間違えないように計算を進められる人」、正解できない人は「計算の練習をあまりせず、正しい作業ができない人」として見られることになるのです。
国語で言うと「漢字が書けるかどうか」に似たような感覚でしょうか。
やればやるだけ点数が伸びていく問題です。
多くの入試問題では、一番最初の問題は計算問題になっています。
これは、受験生がちゃんと勉強に取り組んで受験にのぞんでいるのかを見定めるのに適しているからです。
私はあまりお寿司屋さんには行かない(魚介類が苦手なため)のですが、「寿司屋では玉子のにぎりで職人の腕がわかる」なんていうのを聞いたことがあります。
それと同じで、「計算問題で受験生の性質がわかる」のです。
さらに細かいことを言うと、「字がきれいかどうか」「式がちゃんと書けているかどうか」なども計算問題からわかりますね。
受験で合格を勝ち取るには、算数で点数を取らなければいけない。
そのためには、色々な範囲の色々な問題の解法を覚えなければいけない。
それには大量の勉強時間を確保する必要がある。
家で全く勉強をしてこなかった人に、いきなり「今日から4時間勉強しようね!」なんて言っても大変です。体と脳が勉強に慣れていないと、4時間机に向かっていてもただの落書き時間になりかねません。
ですから、机に向かう習慣をつけるために、とりあえず解きやすい計算問題を解くのがおすすめです。
正直、難易度は学年相応でなくても(高くても低くても)よくて、「正解はできるけどちょっと厄介に感じるようなレベル」の問題が最適と感じます。
(テストの計算問題の間違い直しがおすすめ。もしくは計算タイムレースなどの、軽くて量がある問題)
それを準備運動として、次はもうちょっと難しい問題、それが終わったらさらに先の問題、・・・といったように、徐々にレベルを上げていくのがいいでしょう。
机に向かう意識をつくるため、そして点数を上げるため、計算をしましょう!
※計算に関しては、こちらの記事にも詳しく書いております!