夏期講習のある日の国語の文章
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勉強するといいことがあるのだが、それが何だか、おわかりだろうか。勉強するといちばんいいことは、知識が増えること以上に、頭が良くなるということなのだ。
「勉強すると頭が良くなる」ということは意外に見落とされているが、「なぜ勉強をするのか」という問いへの一つの端的な答えである。運動すると運動神経が良くなる。運動部に入って何年かやっていると、元はそんなに動きが鋭くなかった人でも、ある程度、体が動くようになる。それと似ている。勉強すると頭が良くなる。頭が良くなると同時に心のコントロールもうまくいくようになる、というのが大方の筋道だ。
「勉強しすぎて、ものすごくキレやすくなったという人の率よりも、ぜんぜん勉強しないでブチキレている人の率が圧倒的に高い。勉強すると頭がおかしくなるかのような言説をまき散らす人がいるが、基本的にそういうことはない。
以下省略
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この文章を予習していて、思わず笑ってしまった。
というのも、ママ会で
「小学生は外で遊ぶべき。勉強ばっかりしていると、人の気持ちがわからない子になって犯罪者になる」
「小学生のうちから勉強なんてかわいそう」
という話になったからだ。
((いや、統計って言葉知ってる?勉強頑張ってそれなりになった人と、そうじゃない人の犯罪率比較した?))
((ニュースになるのは、勉強もできて優等生が罪を犯すのが珍しいからでしょ。犬が人を噛んでもニュースにならないけど、人が犬を噛んだらニュースになるのと同じ))
という言葉をゴクッと飲み込んだ。
本音と建て前
肌感覚として、幼稚園で受験や勉強の話をするのは嫌がられるようだ。
でも、聞きたくないわけではないんじゃないかな。
気になってはいるけど、ガツガツ聞くに聞けないといったところだろう。
本音は色々と聞きたそうな顔の人も多い。
ではなぜ、勉強の話題を避けるのか。
男性には理解できない心理らしい・・・
「かわいそう」と上記にあったが、これが原因!
決して、自分が勉強させている“ヒドイ”母親だと思われたくないのである。
他にも、勉強させても“あの仕上がり”ですか?ということを避けようとしていると思われる。
テスト前に「昨日寝ちゃって全然していない~」というアレですね!
勉強していないから点数が悪いのであって、私がバカだからではない!というヤツ。
勉強してもこの点数ですか?を避けるために、いう言い訳。
女子の心理ってやつですね!
女子の心理と言いましたが、主人が言うには男にはめちゃ少ないらしい。
写真を撮る時に、今日浮腫んでる~とか、今日化粧手抜きなのに~とか。
服装も、そこらへんにあったのを適当に着てきた~とか女子は多いよね。
自分も女子なので、これは分かりますよ!んで、自分も言っています(笑)
でも、子供の場合は、話題にしないだけならいいけど、
それで、本当にさせないのはNGですよ。
10歳の壁とはよく言ったもので、7歳の壁、10歳の壁は現場で相当感じています。
小学校高学年になって、突然勉強しようと思ってもできないし、なんだったら7歳時点で色々とoutなこともありそうだ。
もちろん、outと言ってもダメなのではなく、テコの原理のように後になればなるほど大変になるということだから10歳過ぎていても諦めないで、やらせましょうね。
受験虐待・教育虐待
受験虐待(教育虐待)という言葉も生まれましたね。
でも、
勉強をさせること自体は虐待なのではない
ので、勘違いしないように。
勉強を通して、過度に暴言を吐いたり、過度に体罰を加えて子供を精神的・肉体的に追い詰めることを“虐待”と言っているのであって、勉強をさせること自体がそのまま虐待につながるわけではない。
言葉の定義はきちんと押さえましょう。
むしろ、全く勉強をさせない方が子供の将来までトータルで考えたら育児放棄や虐待になるかもしれませんよ?