金曜日の夕方。
今日は娘の体操教室に来ている。
コロナ期間に溜まった休講の振り替えのため、週2回の体操を、ここ3週間は週4日に増やしている。
メキメキ上達してそろそろ逆立ち、倒立前転、側転ができるようになりそうだ。
ふと、隣接している専門生の体育館に目をやる。
オリンピック代表選考にも出場している人や、オリンピックを志す小・中学生が平均台や鉄棒で一生懸命練習している姿を見て、ハッとした!!!
(((うちの娘はいつまで体操をし続けるのだろうか?)))
中学受験はさせるつもりだから、
4年生まで?
5年生まで?
気のすむまで?
将来、体操の世界に進む・・・・??
“意味のある” 習い事をしなさい!
親の通わせやすさ、手ごろな値段というしょーもない理由だけで選んでいません?
私が娘に体操をさせ始めたのは、年少さんの10月。4歳3か月。
動機は、将来どんなスポーツをするにしても、体幹は大事だろう。柔軟性やバランス感覚が鍛えられるから、後々ほかのスポーツにも生きるでは?と考えたのだ。
で、体操教室探しに使ったキーワードがこちら
「体操教室 オリンピック」
ここで強調したいのが、「オリンピック」というキーワード!
私は娘を体操のオリンピック選手にしたいわけではない。
でも、やるならきちんとやらせたいと思っている。
“子供向け”のお遊び体操教室ではなく、
オリンピックを狙おうという人が集まる、狙おうと思えば狙えるレベルに鍛えてくれるところがいい。
お遊び体操教室で月々7000円ぐらいなら
本格的にやって月々12000円が断然いい!!
そして、今通っている体操教室は
自分のお金と時間を注ぐだけの価値のあるレベルだと思っている。
通いやすさは二の次だ!!
うちには車がないので、雨でも自転車で送っていき、1時間見学して連れて帰るのだが、2時間弱の時間を取られる。
下の子を連れて行けばゆっくり読書もできない。(放置すると乱入しそう)
それでも価値があるレベルでやらないと無駄でしょ。
習い事で得られる効果は、スキル(技術)は二の次。
習い事で得られるものはそのもの自体の技術(スキル)よりも
継続することで得られる「精神的な成長」の方が重要である。
具体的には、
①達成感、粘り強さ、やり抜くこと
始めできなかったことができるようになることで、自分が成長していることを感じ、
達成感につながります。それから、もっとできるようになりたいという目標を定める力もつきますね。
軽い挫折も経験するでしょうし、そうした失敗を克服する経験も積むことができます。
②多様性の感覚、相対評価の感覚
競う場面も多く、勝ち負けもありますね。人に比べて自分を客観視することはとても大切なことです。また、その上で色々な価値観があり、みんな色々と得意不得意があってデコボコした存在であるという多様性も身につきます。
頑張るということの重要性と頑張ったら必ず思い通りの結果になるわけではないということもわかるはず。
他にもいろいろと精神的な面での効果は計り知れない!
ただし!
お遊びレベルで、何となくやっているだけではこうした効果は得られません。
中学受験は習い事ではない!?
習い事の中にカウントしてほしくないという人も多いらしい。
私はこだわってはいないですが、
云わんとしていることは、
習い事は、向き不向きや好き嫌いで辞めるのもOKだが、勉強はそれが通用しない。
塾=勉強は「習い事」感覚だと困るということ。
毎年うちの塾でも1人は、音高・音大を考えていて、高校受験で邪魔されたくないから中学受験をするという方がいますが、1日に5時間は最低でも練習しないといけないらしいです。
そういう方は問い合わせの時点で決まって、
「ピアノ(ヴァイオリン)を本格的にしておりまして・・・」と相談してくる。
で、中学受験もするが、両立できるレベルで合格する方法を模索している。
それは習い事ではないよね。
言い方も「本格的に・・・」と言っている時点でその人たちにとってピアノやヴァイオリンはもはや「習い事」ではない。
勉強はというと、
他にこれと言って特技がない大半の人は勉強を本格的にすることになるわけで、
受験するなら、その勉強で勝ちたいわけで、
本格的にしないといけないわけで、
「習い事」感覚では困りますよ。
まぁ、ただの言い方の問題だし、私は特にこだわってはいない。
でも、「ギクッ!!!確かに『習い事』の感覚で」と思った人は反省してください。
その習い事、中学受験の邪魔になるなら辞めたら?
習い事は良いことも多いですし、基本やった方がいいですよ☆
ただし、それなりにきちんと。お遊びレベルならお勧めしません。
さて、そんな習い事も、中学受験を始めるときに、整理する人は多いですね。
で、続けることも大事だし、続けてほしいですよね☆
本人も好きなら続けたいですよね☆
無理やり辞めさせたところで、その時間が勉強に向くわけではないので、基本的には続けていいと思います。
でも続けることが目的化したらダメ!
また、将来その世界で生きて行くわけではない、趣味の範疇のときに、
目の前の勉強と両立できていないのであればきちんと話をして辞めましょう!
で、気を付けてほしいのが、「子供の意思を尊重」。
ある程度考え方もしっかりしてきているとはいえ、まだまだ子供。
リスクの取り方は大人の仕事です。
子供は全部やりたいワガママな生き物です。
勉強はしたくないけど合格はしたいとかね。
客観視してリスク管理をするのは大人の仕事ですので、
こういうときの「子供の意思を尊重」は辞めましょう。
いい結果になった例は未だ見たことがないです。