塾の教室には、ルービックキューブが1個あります。

これは私が個人的に買ったもので、生徒にも自由に遊んでいいよと言って置いているものなのですが、基本的にいじっているのは私くらいです。
休憩時間にカチャカチャやって揃えては、またバラバラに崩し、それをまた揃えて崩し・・・。
この作業を延々と繰り返すだけのものになっています。
(ときどき生徒がバラバラにして「直してー」と言って持ってくることもあります。)
このルービックキューブというおもちゃ、家にあるという生徒は多いのですが、それを揃えるどころか、触ったことも数えるほどしかないという人がほとんどです。
ルービックキューブの凄いところは、まず直感的にルールが理解できるところです。
バラバラの色の正方形がたくさんあり、それをグリグリ回転させることができる。
ということは、すべての面を同じ色で統一すればいい!
説明書が無くてもやるべきことがすぐ思いつくのは、興味を持つための第一段階としては理想的ですよね!
ですが、この一見シンプルなおもちゃ、ルールの理解は簡単なのですが、6面そろえるのはかなり難易度が高いのです。触ったことがある人ならわかると思うのですが、はじめは1面揃えるのも大変ですよね。
私の買ったルービックキューブの箱には説明書が入っていて、そこには「6面の揃え方」が図入りでかなり丁寧に書かれていました。それを見ながらであれば、はじめは時間がかかるでしょうけれども必ず6面が揃えられるようになっています。
最初に説明書を見ながら6面完成させたときは、「こんなに大変なの!?」と思ったのを記憶しています。これを初見で説明なしで揃えられたら、それは本当の天才と言っていいと思います!
そう、お気づきかもしれませんが、ルービックキューブというおもちゃの最大の弱点は、「説明書を無くしやすい」ということです!
ルービックキューブは、ルール自体はすごくわかりやすいため、説明書を見ないでとりあえずカチャカチャ遊び始めることが可能なのです。すると入っていた箱の方に意識が向かなくなり、そのまま説明書を捨てたり、なくしてしまったりすることがあり得るのです!
もし説明書を無くしてしまったのであれば、このようなことが起こると考えられます。
ルービックキューブを初めて見た人は、一目見ただけでやるべきことが何となくわかるので、興味を持って色々回してみたりします。
ですが、意外にも高難度。全色どころか、1色も揃いません。
ここで説明書があれば良いのですが、うっかり無くしてしまっていた場合、1面か2面までは揃えられてもそこから先は(天才でない限り)どうしようもありません。
で、一旦あきらめて終了。
次の日にもう一度触ってみるのですが、やっぱり揃わない。
その後も時々触ってみるのですが、どうしても先に進むことができない。
これを何回も繰り返していくと、いつしか「どうせ揃わないから」という負の学習が成され、
『ルービックキューブ=よくわからないもの』
という認識が強くなり、それ以降興味を失ってしまうのです。
こうして、誰も触らない謎のルービックキューブが各家庭に誕生します。
(現に私の実家には、家族のだれも揃えることのできないルービックキューブが昔からずっと存在していました。誰も触らないので、なぜか食器棚でお皿の横に全面バラバラの状態でずっと置かれていました。)
いまの時代であれば、インターネットで調べるとルービックキューブの揃え方がたくさん出てきます。もしおうちに未完成のキューブがあるのでしたら、ぜひ完成してあげてはいかがでしょうか。
キューブもきっと、あなたに揃えてもらえるのを心待ちにしていると思いますよ。
そしてぜひ、友達の家にあるかわいそうな未完成キューブたちもバシバシそろえてあげよう!みんなに感謝されること間違いなし!
ちなみに、これまでの塾の生徒で1人だけ、ルービックキューブをそろえることができる生徒がいました。その生徒が私の目の前で6面すべてを完成させたとき、あまりに感動してトークン(塾内通貨)をプレゼントしたのを覚えています。
いま在籍中の生徒も、もしルービックキューブを揃えることができたらトークンあげるから、ぜひチャレンジしてみてね~!

アナログパズルの最高峰の1つですね!