塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

三姉妹の父×中学受験講師が子育てで心がけていること3つ!



ゲストパネラーとして参加しました!

先日、大森山王学院の保科先生にお招きいただいて、

「初めての中学受験説明会」

peraichi.com

に参加して参りました!

当日は、沖縄など都外から参加の方もいらっしゃって大盛況でした。

その事前打ち合わせとして、

途中で、「塾講師として、三姉妹の父として心がけていること」とかお聞きしますね!と言われていたのですが、、、

 

あれ?

心がけていることってあったっけ??

 

と思い始めまして(笑)

 

6年生のゴリラ乙女達に相談してみると、

「ヘタレ撲滅」

とかでいいんじゃないですか?

なんて、人様の塾では回答にならないものばかり出てきました!

まぁ、生粋のDG娘ということなんでしょうが(笑)

 

「一人一人の個性と向き合って…」

とかどう?なんて言ってたら、

「先生?笑わずに最後まで言えますか??」

なんて言ってきた子も!

みんな、私をなんだと思っているのでしょうか(笑)

 

それはそうと、「心がけないことが心がけていること」とか思ったりもしたのですが、

それではプロとして答えになっていないので、

3つほど、絞り出してみました!

 

心理的な期待値を置かない

難しく言おうとすると、心理的期待値客観的期待値ではなく、

期待値はいつも絶対的なものでありたい

みたいな感じになるのですが、

なんのこっちゃわからないと思いますので、ここは具体例から入ってみたいと思います。

 

我が家の次女(ゴンゾー)は、この4月から水泳を習い始めました!

しかし、ずっと体育会系で生きてきた私たち夫婦にはわかっています。

彼女は運動神経がよくありません(笑)

 

4月から週2回、かれこれ3か月通い続けているのですが、

未だに進級することなく、健気に「蹴伸び」に取り組んでいます。

このとき、

「週2回も言ってるんだから、1回ぐらい合格してよ」

みたいなのが、私が言う心理的期待値」というヤツです。

そして、

「みんな3か月も行けば1回くらい合格するでしょ!」

みたいなのが、「客観的期待値」になります。

 

いや、わかるんですよ。

私も親になってみて、こういう感情がゼロというわけではありません!

(生徒諸君!ホントだよ!!)

ただ、これまでの経験上、こういう期待値ってだいたい良い方向に行かないと思うのです。

親の言葉はどんどん鋭利なものになっていき、

それに伴って、子どもの反発はより膨張していく…。

いつの時も、親のスタートは

 

「子どもの今を冷静に見つめること」

 

だと思うのです。

 

ということで、私は「先生に何か言われた?」と次女に聞いてみました。

すると「力が入ってるって言われた!でも、よくわからない…。」

と言っていたので、とりあえず、今月の彼女の目標は

「力を抜いてみる」

になりました!

「力を抜く」でもなく、「合格する」でもなく、

「力を抜いてみる」

です。

どうなんでしょうか。甘いんですかね?

もしかすると、男の子だったらこうも行かなかったのかもしれません(笑)

 

親にできることは環境整備と心得る

二つ目は、

「親にできることは環境整備と心得る」

です。

ちょっと先ほどのことと重なる部分もあると思います。

これも例えから入ってみましょう!

2週間前から、5年生の社会の授業が歴史に入りました!

(DGはオリジナルカリキュラムなので)

 

その際、「歴史漫画、家にある人?」と聞いてみると…

 

なんと、全員が手を挙げました!

 

そうそう、私の家にもあります。

かといって、我が長女が社会が得意かというと…(笑)

これって中学受験のご家庭アルアルな気がしますが、

私はこれでイイと思っています。

親が

「これがイイと私が思った!」

この感情が大切で、

これ以上はラッキーだと思うのです。

職業柄、我が家は知育的なもので溢れています。

(ボードゲームは溢れているどころではありません笑)

しかし、三人とも遊んだものなんてあるっけ?

という始末(笑)

 

みなさんも、歴史だけでなく、

「立体が得意になってほしいから」

「英語が得意になってほしいから」

みたいな感じで、お買い求めになったものが結構あるのではないかと推測します(笑)

でも、これでイイんです。

親にできるのは、

 

買って、面白そうな雰囲気をだすところまで!

 

その後、実際にハマるかどうかは子供次第!!

一緒に遊んであげたとて、ハマらない時はハマらないのです!!

忙しい中で、子どもの為にお金と時間をかけて、イイ感じの環境を整えた自分を褒めましょう(笑)

 

そういえば、卒業生が

「母が未だに『DGは私が見つけてきたんだからね!』って言ってきます。」

なんて言ってくれました!

ありがたいですね。

でも、この心意気なんだと思います。

整備するところまで頑張って、あとは運次第ということで(笑)

 

自分の親としての属性を認識する

これは、今年の合格祝賀会で保護者の方とお酒を飲んでるときに

(保護者とお酒を飲んでるってまぁまぁパワーワードなのかもしれません笑)

「保護者会のお話で、親としてのメタ認知が進んでイライラせずに済みました」

と言われたのをきっかけに、自分でも考えるようになったことです。

 

親も一人の人間なので、

できること、できないこと

得意なこと、苦手なこと

があるわけです。

 

例えば、

算数大好きで、家で教えるのがとても上手なお母様がいたかと思えば、

勉強は教えられないけれど、雰囲気作りやモチベーションアップが得意なお母様がいたりするわけです。

このとき、

過度に理想を求めたり、

あるいは反対に

「私はこんなにやってるのに!」

みたいになるのは良くないと思うのです。

 

あくまで、主役はお子様であり、

そこに振りかける調味料のようなものなので、

自分のタイプとお子様のタイプを見極める、

もっと言うと、見極めようとすることが大切だと思うのです。

(もちろん、調味料で味は大きく変わってくるわけですが)

 

ご家庭によっては、お母様がどんなに算数を教えるのが上手でも、お母様に教えてもらいたくないと子供が思っているかもしれません。

あるいは、解くことはできても教える段階でイラついてしまうのかもしれません。

色々なパターンがあるかと思いますが、

まずは、冷静にご自身の親としての属性を認識してみるとよいのではと思います。

 

私は…

 

面倒見は…よくないですね(笑)

基本的にあらゆることは自己責任だと思っているので。

許容性は…かなり高いと思います。

プロ野球を見ているときに前を横切られない限り、怒ることはないですね(笑)

勉強は…仕事なので教えられます。感情的になることは全くありません。

ノリは…フットワークは軽いと思います!幼稚園のパパ会にも所属していて、先日はパンフレットも作成し足りました!ただ、遠出は乗り物酔いが激しすぎて期待できません。

基本的に協力は惜しみませんし、感情的になることもなく、楽しく過ごすタイプですが、積極的に子どもをリードしてくタイプの父親ではありません。

 

こんな感じでしょうか?

ちなみに、妻は自分の娘の受験は精神的に耐えられないので、数日前からホテルに泊まってくれと言われています(笑)

番外編

これは、完全に私の勝手な考えで価値観の問題ですが、

「お金の話はしない」

というのがあります。

いや、しないというか

「こんなにかかっている」

みたいなことは、テンションも含めて一切言わないようにしています。

これは、私自身が鹿児島の市営住宅という、今考えるとなかなかな環境で育ったという背景もあるかと思いますが、、、

 

子どもの時くらい

 

「自分がやりたいか、やりたくないか」

 

という基準だけで動くのも悪くないかなと思っているからです。

だから、あんまり親への感謝とかも持ってほしくないんです。

そういうことに気が付かないくらいが、親としてはちょうどいいなぁと。

 

もっとも、何の躊躇もなくコンビニで菓子パンを買ってほおばる娘たちを見ていると、

本当にこれでイイのだろうかと思うことがないわけでもないですが(笑)