そろそろ高校生から「文系と理系、どっちにしよう?」という悩みの声が聞こえてくる時期です。
確かに、人生を大きく分ける選択肢ですから、慎重になって選ばないといけないですね。
もちろんやりたいことが決まっているならその方向で良いと思うのですが、特に先の見通しが立っていないのであれば、手広い選択が残るような方向性が良いのかなぁ、と思います。
私自身は圧倒的理系人間で、高校と大学の進路選択で悩みなんて一切ありませんでしたので、正直、的確なアドバイスができないのですよね・・・。
ですが、私の友人に、このような進路を辿った人がいます。
私の高校でも2年生に上がる段階で文理選択があり、それによって文系クラスと理系クラスに分けられます。私は迷うことなく理系を選択し、進路希望も当然のように理系の大学を書いて提出しました。
私以外もクラスの全員が理系選択者でしたから、それが当たり前の選択でした。
ですが友人の中に一人だけ、理系クラスにも関わらず文系の学部(たしか教育系だったと記憶しています)を希望した人がいました。
その友人は、もともと理系科目が得意で理系クラスを選択したのですが、数学や物理学の授業を受けているうちに「自分のやりたいことと何か違う」と感じたらしく、高3の夏、進路希望で思い切って文転(理系から文系への進路変更)を決断したそうです。
その後も苦労は多かったようですが(定期試験の勉強と大学受験の勉強が異なる分野になるわけですから)、結果、センター試験・二次試験を一発で突破し、国公立大学に前期合格となりました。
ですから、文理選択は大事ではありますが、後から変更することも不可能ではないので、とりあえず自分の得意な方を選んでおいてかまわないと思います。上記の友人も、理系科目が得意であったからこそ、成績を維持しつつ文系科目の勉強ができたわけです。
特殊な事例ではあるでしょうけれども、一例として参考になれば幸いです。
ところで、中学受験においても生徒が「私は文系」「私は理系」と言っていることがあります。性格や素質によっては小学生の段階でどちら側かわかることもありますよね。
算数でいうと思考問題の推論がちゃんと組み立てられているとか、国語だと記述問題がバッチリ正解だとか。
そういった生徒には自信をもって文系/理系を自称していただきたい。
ただ、中には「算数嫌いだから文系」とか「国語苦手だから理系」とかそんな理由で文系/理系を主張しているような生徒もいます。しかもその苦手の理由も「計算が合わないから」とか「漢字が苦手だから」とかだと、それはさすがにちょっと待てと言いたくなります(笑)
せめて最低限の計算問題や漢字の書き取りをやってから判断しようね!
まぁ、小学生であれば文理選択はまだ数年先のことですから、それまでに自分の特性を自分で分析し、自分に合った選択肢を選んでほしいものです。
それまでは温かい目で見守りましょう。
人生を分ける2択!
ですが、よく見ると抜け道もあるのです。