嫌味シリーズ第二弾である。
愛する友人である執行役員が見つけてきた記事に「子供をやる気にさせる言葉」があった。たった一言で子供をやる気にさせる魔法の言葉ランキングがつらつらと並び、それに関する解説がびっしり詰められていた。
私は3行以上書いてある文章は読めないので、フレーズしか確認することができなかったが、まぁなんとも素敵。まず間違いなく効果が無いもの無かったものばかりである。ただ、フレーズだけ見るとパッと見キラキラしていることは間違いない。きっと外資に身売りしたスイッチ製造メーカーも学生アルバイトに「キラキラ個性輝くマル秘フレーズ集」とか名前つけて研修してるんだろうな。こんなくっだらねえ記事に何百万もの金が落ちるのだから教育業界というのは恐ろしいものである。
生れ落ちて12年、一緒に暮らしてきたはずの最愛の子供に一言はっぱをかける。たったそれだけのためにわざわざフレーズ集に頼る時点で親としてお終いである。子供が勉強しないのは親のせい家庭のせい親族のせい近所のせい学校のせい教師のせい大人のせい友人のせいメディアのせい要は環境のせいの積み重ねなわけで、それを今更たった一言で劇的に変えられるなら苦労はしないのであるし、その子に対しての冒涜でもある。(実際に何万人もの被検体がいるであろう黄色と青の看板が目印の児童預り所はそれに成功していない。)逆に一言で人生ガランと変わってしまったほうが心配である。将来間違いなく、壺を買わされる。
さて、嫌味をつらつら書いてきたが、改善する方法は2つある。1つは奇跡に頼る。実際にたった一言で人生を変えられる人は存在する(故ミルトン・エリクソンなんかが有名)。そんな人を探し続けるのである。大丈夫、全財産を使い果たし、子供も30を過ぎたころには運命のスイッチを押してくれる人に出会えるだろう。
2つ目、環境を変える。かっこいい言い方をすれば仲間である。具体的には?
今日は飽きたのでここまでである。僕はこれから塾長専用のホームページを作らなければならないのだ。あばよ。