塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

「優先」の勘違い

新型コロナウィルス。大変なことになりましたね。

「不要不急」の外出は控えるようにとのお達しが出ておりますが、何が不要で何が必要なのか、判断が難しいところ。

少なくとも「塾」は「必要」の側で良いのではないかなぁ、なんて思っておりますが、あくまで個人の感想

今後の情勢次第では、休講も考えなくてはいけません。

 

 

時は春休み

生徒達には、学校からそこそこ大量の宿題が渡されたそうです。

3月頭には小学校休業が始まっていたので仕方ないですね。

もちろん塾からも毎週一定量の宿題が課されます。

 

当塾の算数の1週間分の宿題冊子。

見よ、この厚さ!

f:id:dg-daiyo:20200328232358j:plain

 

そんな時によくある質問が、

「どの宿題を優先してやればいいですか?」

というもの。

 

学校の宿題はよくわかりませんが、少なくとも塾の宿題には、この順番で解いてほしいという推奨順があります。

 (1) 毎日やってほしいタイムレース(小テスト)

 (2) 毎週の授業で行う週テストの間違い直し

 (3) 授業の復習問題

 (4) 次週の予習問題

イメージとしては「準備運動をして、解説授業を反復し、類題に挑み、次週に備える」といった感じ。

 

基本的に宿題を解く順番は生徒に任せているのですが、上記の質問に対してはこの順で優先して宿題をやるように言っています。

 

 

・・・ですが困ったことに、優先順を聞いてくる生徒は、優先順位をつけると下位のものに手を付けないで提出してくることが多いのです。

提出のときに決まって言うことは

「タイムレースを優先して解いたら、他のをやる時間が無くなってできませんでした。」

 

 

勘違いしてはいけないのは、優先順はあくまで「順番」に関するアドバイスであって、優先順が低いものを飛ばしていいわけではない!宿題というのは基本的に全部終わらせないといけないものなのです!

 

言ってしまえばどうせ全部やらなきゃいけないわけですから、順番ってそんなに気にしなくていいのでは?とすら思ってしまいます。

算数のテストだって、問題を解く順番は個人次第で、解く順番が人と違うからといって減点になるわけでもなし。

 

 

大事なのは、締切の日までにすべてをきちんと終わらせること。

宿題を終わらせなかったならば、宿題を終わらせた人と確実に差ができることを理解してほしい。自分のために勉強していることを忘れないでほしい。順番を考えている時間があれば、問題を1問でも多く解けることに気が付いてほしい。

 

そんなことを思う機会が最近ありましたので、ここに書き記しておきます。

 

 

 

お詫び

先にありました宿題冊子の写真は、実は冊子をいくつか重ねたものでした!

そこまで厚くないから安心してね!

f:id:dg-daiyo:20200328232756j:plain