塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

実体験と結びつく理科

今日はあいにくの

烏山に自転車通いしている私には、ちょっと嫌な天気です。

出かけるには適さない空模様ですが、花粉症を抱える人にとっては花粉が舞いあがりにくいということで、救いの雨なのだそうです。

 

雨は、花粉症の人にとってはよい出来事、私にとっては悪い出来事。

同じ出来事でも、花粉症かどうかによってとらえ方が違うという例です。

 

 

今朝、明るくなりかけている空に、うっすらと月が見えました。

こういう月

たぶん明日も見えると思いますのでぜひ朝の空を見上げてみてください!

 

 

この月を見て何を思うかという話ですが、ただ「月」と思うか、それとも「下弦の月」と思うか。

これは物事のとらえ方が「知識」によって違う例です。

 

私が行う理科の授業では、以下のような「月の形の変化に関する図」を扱っています。

月の図(手書きで見づらいと思いますが・・・)

(中央に地球があり、そのまわりを月が公転している。)

(オレンジ色は、地球から見た月の形。)

 

朝方に見えた月は、左半分が明るく見える月で、図の下側にある下弦の月(正確にいうと、下弦の月よりもう少し欠けた月)となります。朝方に南中しているので、お昼頃に西の地平線へ沈んでいくことでしょう。

 

さらに、図よりあと1週間後には新月(昼に南中する、地球から見えない月)になり、もう1週間すると今度は上弦の月(右半分だけ見える月)が空に昇ることがわかります。

 

こういった知識を持つことで、月を見る視点が変わり、月の形の変化をより楽しむことができるようになります。また、そこから興味を持って、月食「月の環境」といった次の知識を得ようと自発的に調べるようになれば、知識欲の良いサイクルが出来上がります。

 

つまり、理科の授業の本質は、身のまわりにある様々なものの知識を得て、それを実際に見たり体験したりすることで、日常生活をより楽しめるようになることですね!

 

そういえば、小学校の同級生にいた昆虫のことにやたら詳しい友達も、こうやって昆虫を全力で調べて楽しんでいたんだなぁ、と今になって思います。

 

 

もちろん「月」や「昆虫」以外にも、「電気」「植物」「水溶液」など、理科の単元はたくさんあります。まずは色々なものがあることを知り、その中で特に気になったものがあれば、ぜひそれを追究してほしい!

 

 

雨は結局夜までやみませんでした。

春に天気が変わりやすい理由も理科の授業で扱ったので、4科の人たちはもちろん知っていますよね?

この時期の天気予報は、気温や週間天気予想がコロコロ変わるので見てて楽しいですよ!オススメ!