塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

見えないものと戦う

末廣のお仕事

弊社では、社外の人とお会いするのは、私の仕事となっている。

今年は、授業のコマ数も少なく、

「塾講師」っぽくないものが、私の主戦場といえる。

そして、重要な職務の中に「交渉」というものがある。

物件の賃貸借契約や看板等の制作物など、

意外とその機会は少なくない。

今の本館も、立ち退きがあるとかないとか言われているので、

その力が日の目を見る日も遠くないかもしれない。

 

人格破壊の交渉ゲーム

さて、GW中は、ボードゲームに勤しんだわけであるが、その中のひとつに「イントリーゲ」というゲームがある。

下記のサイトを見ていただければわかるのであるが、

基本的には交渉ゲームであるものの、裏切りOKということで、

どうやら友情の破壊につながるらしい。

jelly2games.com

 

ということで、人格的な信頼関係が万全な我がDGの4人でやってみることにした。

しかし、先入観というか、前評判というか、、、こうしたものは実に恐ろしい。

会社での役割分担の関係もあるのか、

基本的には私に対する警戒心が半端ない

私の作戦としては、両隣の田川と櫻井を味方につけつつ、

塾長とバチバチやり、

終盤ではどちらか都合の良い方を裏切る作戦。

前半で裏切りが始まると、コントロールが効かなくなるため、

自分も含め、前半は裏切らない方向で行く予定であった。

序盤、作戦通り、塾長とバチバチ。

ここでは、私に対する警戒心??、恐怖心??のあまり、

塾長のチップは次から次に場から退場していく(笑)

私は、思い通りに配置することに成功

無事に両隣も抱え込み、あとはゲームの終了を待つのみ(笑)

通常、一位のプレーヤーにはみんなで喧嘩を売ってくることが予想されるゲームであるが、なぜか、誰も喧嘩を仕掛けてこないのである。

仕掛ける数は全員一緒ながら、仕掛けられた数が、私だけ半分以下でという事態。

結果はというと、いうまでもなく私の圧勝である。

 

それでもDGの癒し系は私です。

他のプレイヤーが何を考えていたのかということで、感想戦をした。

いつもの感想戦では、「あの手はどうだった」、「結果的にこれだ」など、

論理的に詰め合うのだが、いつものように最善手などが出てこない。

なぜだろうと考えてみると、ほぼ全員が、「末廣」という虚像と戦っていたように思う。

「仕掛けたらきっとこっちもひどいことに…」「ここはとりあえず乗っておこう」

といった形で、必要以上に私を誇大してしまったようである。

その分、私は「交渉・裏切り」ゲームであるにもかかわらず、

ほとんど思い通りに行動することができた。

他の「交渉」要素のあるゲームだと、基本的に私の交渉には乗ってくれないことが多く、その意味では、「痛快」といえば「痛快」であった。

ブランディングとは、こうしたもので、

見えないものをイメージさせた時点で勝ちなのだなと改めて実感。

かつて冠していた名が、マイナス方向へと働いていないことを願いつつ。。。

 

ただ、皆様にお知らせです。

私は恐れるには足りませぬ。

なぜなら、私はちゃんと「交渉」しているのですから。

弊社には「交渉」の余地のない人間が、

あちらにも、こちらにも……(笑)