5月の連休があっという間に終了し、再び日常へと舞い戻りました。
昨日、泥酔した知らないおじさんに絡まれて、駅前をフラフラと連れまわされた桜井です。
先週の記事で高尾山に行くことをお知らせしていましたが、今回はその日のことを記事にしたいと思います。
※文章長め、写真多めです!
登山前
全員、東北地方のとある高校出身の仲間である。
うち2人はGWに合わせて遠路はるばる上京してきたのだが、もちろん登山の準備もバッチリである。
駅前には、始発の時刻だというのにすでに人が多い。
特に、子供を連れた家族がそこそこ多かったのが印象的であった。
実際、高尾山は実にちょうどいい観光スポットだと思う。
都内から電車で気軽に行けるし、自然にあふれているので都会から離れた気分にもなれる。
上りのケーブルカー
さすがにこの時間には動いていなかった。
登山開始
準備運動もそこそこに、登る道は自然あふれる6号路。
舗装の行き届いた1号路とは違い、道は基本的に土砂、両サイドは崖と川。
緑に囲まれた登山道となっている。
登り始めてすぐのところにお地蔵さん。
全員の無事を祈る。
1歩踏み外すと川に転落してしまうような道路が続く。
登山中の会話は、各々の近況の報告など。
もうすぐ2人目の子が生まれるとか、新しいカメラを買ったとか。
私はもちろん、ゲーム大会で入賞し、この歳になってメダルをもらった話を。よっぽど嬉しかったものと思われる。
(大会の様子はこちら↓)
メビウスゲームズ25周年ゲーム大会(前編) - 塾講師、かく語りき
途中、落石注意の看板とともに、金網が設置された部分もあった。
木の根を越えて進む部分もたくさんあり、時々足を取られてヒヤッとする。何せすぐ横は崖なのだ。
この6号路を前回登ったのは、もはや9年前。
その時一緒に登った友人と、再び一緒に6号路を登っている。
個人的に、9年前の印象が最も残っていたのがこの場所。
小川に置かれた四角い石の足場を渡る難所である。
今回は難なく攻略できたが、前回は小雨が降る中だったので、足場がもっと滑った記憶がある。
「前回登ったときはここ危なかったね」と友人に話しかけてみるも、なんとこの場所は全く記憶に無いそうだ。
人によって難所は違い、その結果印象に残る場所も違うのだろう。
(上の写真で軽快なジャンプを決めているのがその友人。半袖。)
小川を越えると視界が開けてくる。
太陽が昇ってきたこともあると思うが、明るさがこれまでと違う。
そして、頂上が近いことを知らせる階段。
実はこの階段が一番膝にくる。勾配も急角度。
そして、ついに山頂。
時刻は8時30分。既に人が多くて驚く。
GWということを考慮しても、ベンチが埋まっていたり売店に列が出来ていたりするのは、さすが都内の観光地といった感じ。
運よくうっすらと富士山も見えた。
山頂の売店で思い思いに飲食物を購入し、このメンバーで無事登頂できたことを祝う。
下山
そうこうしているうちにますます人は増え、居場所がなくなってきたので早々に下山開始。
帰りは、初体験の4号路。
いきなり「すべりやすい」と書かれるレベルの道である。
4号路の第一印象は、本当に崖。
6号路は下に川が見えていたので、万一滑落したとしても何とかなりそうだった。
4号路は、急な傾斜と生い茂る草木によって、落ちた先が見えない。
そんな4号路を復路に選んだ理由は、途中にある吊り橋。
これが見たかった。
通行中、すごい揺れる。
もちろん落ちたらひとたまりも無さそうである。
その先も、細い道に急な崖。
6号路と違い、登り客とのすれちがいもあるため、そのたびに緊張感が生まれる。
小学生くらいの子とも何回もすれちがった。
写真では伝わりにくいが、崖が本当に急勾配。
とはいえ4号路はそれほど長いわけではなく、途中から1号路と合流する。合流してしまえばあとは舗装された登山道。
人心地つく瞬間である。
せっかくなので1号路を少し山頂方面に進み、薬王院にも立ち寄る。
すでにケーブルカーが動いている時間なので、山頂以上に人があふれていた。我々も行列に並んで参拝することに。
しっかり厄除けしてきた。
そして最後は結局ケーブルカー。これから山頂を目指す人々と、すでに登頂を終えた人々が入れ替わる。
こうして無事にふもとに到着し、そのまま温泉へと直行したのだった。
感想
以上、高尾山登山のレポートでした。
登山前は、ちゃんと山頂にたどり着けるか、次の日の授業に出られるか、などの心配が多々ありましたが、登ってみると意外に何事もなく、やってみれば何とかなるんだなという感想です。
筋肉痛が一切無かったのも、普段のジョギングが効果を発揮したのかと思います。
記事中にも書いたことですが、高尾山は新宿から電車1本で行ける位置にあり、かつ自然の脅威を実感するには十分な登山路、という点で、都会に隣接した自然と言えそうです。
さて、今回通った6号路と4号路は「今1m右にずれたら死んでしまう」環境でした。
で、思ったことが2つ。
1つは「勝手な行動を取ると、死んでしまう危険がある。」ということ。
実は、一歩間違えたら死んでしまうような危険は町中にあります。
それをガードレールのある道路で言われてもいまいちピンと来ないものですが、4号路で言われたら、現実味を帯びてくる気がします。
小学生をたくさん見かけましたが、定期的に高尾山にくる子たちは、きっと人の指示をよく聞けるんだろうなぁ、と勝手に想像してみたり。
2つ目は「ちょっとしたアクシデントで簡単に死んでしまう」ということ。
普段、街を歩いてて、ちょっとつまずいてよろけたりすることは誰にでもあり得ることです。
もしそれが今起きてしまうと、それは致命的なつまずきとなります。
はじめから落ちるつもりで高尾山を歩いている人はもちろんいないわけですが、そんな中でも残念ながら毎年、滑落事故は起きています。
これらのことから、「常在戦場」というほどでは無いにせよ、日々緊張感をもって生活していこうと思ったのでした。
妙なネガティブ思考ですが、今回の登山が生活に張りを与えてくれたことに感謝しています。
さて、GWも終わったところですが、今ならそれほど混雑していないと思われますので、高尾山、おすすめです。ぜひどうぞ。