塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

中学受験塾が塾内通貨を発行してみた結果、資本主義を感じまくった話

月の初めの授業はいつも

月初めの最初の授業は私の担当。

ということで、幼稚園のパパ会ミーティングは欠席。

そして…イベント当日も……。

巡りあわせだから、これはこれで仕方がないのだけれど、

今年のイベントも昨年の海賊船に負けず劣らずイイ感じのイベントになっていきそうで。

なんたって、「スパルタンレース」とか「ディスコ」とか、

聞くだけで楽しそうな単語がわんさか聞こえてくるのだから。

さてさて、そんな私の月初の仕事と言えば、「組合」の管理「定期収入」である。

DGトークンを運用してみて

弊社における塾内通貨「DGトークン」のお話はこの辺りから。

https://keio-juku-gakudo.hatenablog.jp/entry/2019/01/19/175241

 https://keio-juku-gakudo.hatenablog.jp/entry/2019/02/15/184959

f:id:dg-daiyo:20190602213711j:plain



運用し始めて早4か月。

今月あたりから“貧富の差”が激しくなってきたのだ。

例えば、手持ちのトークンが0になるくらい貧窮している者もあれば、

組合の参加費として30以上も支払う者も出てきた。

ボードゲームの世界では「拡大再生産」という分野にあたるのだが、

実はこれ、世の中の仕組みとほとんど同じ。

トークンが獲得できそうなところ」にトークンを費やす。

その条件が満たされれば、そこから更なるトークンが生まれる。

そして、更なるトークンを得た者は、これを更なる「トークンを増やす手段」として投資していくのである。

そんなこんなで、一番betしている者は、一日で15を超えるトークンをgetできることになるのである。

これぞ資本主義!

そして、月が進むごとに「徴税」は厳しくなっていく。

この「徴税」は原則として全員同じ額になるので…

つまりは、相対的にトークン所持数の少ない者ほど厳しいということになる。

これって…

そう、間接税である消費税の問題点としてよく説明される部分である。

(たまには、塾講師っぽいことも言っておかないとね。)

為政者の気分

このままでは、「破産者」が出てしまうと同時に、

「イージーモード」になってしまう者が出てきてしまう。

「破産者」はまぁ面白そうだからまだいいのだけれど、ある時期を超えると大して頭を使わなくてもトークンが増えるっていうのはちょっといただけない。

いや、もちろん、ちゃんと考えてそういう仕組みを作ったのはいいことなのだけれど(笑)

ということで、考えたのは、「所持数制限」「所持数が多い者にだけ課す税」

これって…

そうそう累進課税というやつだ。

自分たちがとられる側だと、「もっと安ければ…」みたいな発想しか出てこないけれど、意外にも、(というか運営の側に回ることって基本的にないとは思うのだけれど)社会の仕組みと同じようなことを考え、実行しようとしていたのだ。

改めて、世の中よくできているもんだと再確認(笑)

これまた、塾講師っぽいことを言っておくと、

「社会は人の営み」なのだから、理由を説明できることが多い。

(多いと書いたのは、「感情」が説明できないからです(笑))

それは、制度趣旨とか言われるものだったりするのだけれど、

そして、こういう言葉を使うと拒否反応を示す子もいるのだけれど、

「自分が○○だったら…」みたいな“ジブンゴト”として捉えられると、

考え方、感じ方も変わってくるのではないかと感じた。

今の私の“ジブンゴト”

それは、BBQのストーリー設計である。

この最後のくだりは先週も書いたのだけれど…

いよいよ今週はゲームブックを策定して、土曜日には保護者の皆様に説明しなくてはならぬ。

う~ん。

ということで、今週は休日返上で業務に勤しみます(そもそも休日って…)

BBQのストーリー策定という

何とも塾っぽくなくてDGっぽい業務に。