答え合わせ9回目は、「新館教室・前編」です。
1教室に3つの暗号があるため、前後編に分けさせていただきます。
前回の鍵暗号を解き、教室の中に入ると、いくつか仕掛けられているものが見えてきます。そのうち、今回解説するのは2つ。
まず、教室に入ってすぐの机の上に置かれているのが、このような紙。
そして、これらのカード。
とりあえず問題文からわかるのは、仲間はずれを探せということでしょう。
ですが、・・・問題(1)? 子供のヒント?
ふと目を上げると、次にこのような紙に気付きます。
この紙、新館教室を2部屋に区切るパーテーションに貼られています。
つまり大人は奥の教室に入らないでください、ということですね。
そして、奥の教室に、子供用の問題が1問あります。
まずは子供のヒントなしで、仲間はずれはわかるでしょうか・・・?
(もし分かってしまったら、子供のヒントは無用になります)
ヒント
大人が踏み込めなかった奥の教室には、このような張り紙がありました。
子供用の問題は、たくさんの候補の中から正しいものを選ぶ、という問題です。問題(1)とあるところを見れば、こちらが先に解くべき問題だということがわかります。
大人が見ればすぐにわかる問題ですが、もし子供がこの問題を解けないとすれば、ポイントになるのはいかにして大人に問題を託すか、となるでしょう。
ただし、もしこの問題を大人が聞いたら、問題(2)に変な先入観が植えつけられるかもしれませんよ・・・?
解答
まず、子供用問題の答えです。
英訳が正しいものとして、次の3つが挙げられます。
これらのカードには、英訳が正しい以外にも共通する特徴があります。
その特徴が見つかれば、大人用カードの中にある仲間はずれも見つかります。
ただし、この中に正しい英訳が1つもないことはわかります。
では、それぞれの漢字に当てられた英単語を和訳してみると?
導 → Way=道
狼 → Beast=獣
織 → String=糸
酒 → Water=水
字 → Child=子
三 → One=一
この中では、「狼」「織」「酒」がわかりやすく特徴が表れています。
狼のけもの、織のいと、酒のみずは、どれも部首を表しています。
子供からのヒントとして与えられた3つの単語も、
国 → Country=くに(がまえ)
銭 → Money=かね(へん)
草 → Grass=くさ(かんむり)
と、英訳であると同時に部首を示す単語でした。
したがって、今回の仲間はずれは、英単語が部首を表していないものとなります。
さて、残りの漢字は「導→道」「字→子」「三→一」ですが、もちろん難解なものが残るように設定させていただきました(笑)
まぁ、ちゃんとインターネットで調べると一瞬で見つかりますのでご安心ください。
(逆にここでしっかり調べないと、誤った選択をしてしまうかも・・・)
ということで漢字を検索して部首を調べた結果、
字 → 子 (正解)
三 → 一 (正解)
導 → 寸 (道じゃない!)
つまり、英単語が部首を表していなかったのは
であったことがわかります。
そして、このカードが次回「新館3問目」への布石となります。