塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

風邪は論理的に

休講になりました。

本日、私末廣が体調不良のため、中3の英語は休講とさせていただきました。

ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。

さて、この高熱が続く風邪なのですが、引き始めは長女

先週の日曜日夜、珍しく、「熱があるから明日は休む」と言ってきた。

本人の意思を尊重して、とりあえず月曜日は休み。

その後、火曜日と水曜日は登園したものの、木曜日と金曜日は再度のお休み。

それでも、土曜日には完全復活を遂げていた。

しかし、長女が風邪をひいた時、嫌な予感がした。

そう、我が家では長女が一番丈夫なのである(笑)

次女<私=田川<長女

の順番に風邪をひきにくく、回復が速い。

そして、長女が回復し始めた土曜日。

次女が発熱である。

そして、翌日日曜日。

田川は早退。

私末廣は、最後までやり遂げたものの、

翌日からは、39度近い熱と格闘している。

逃走癖

そして、事件が起こる。

私は授業を休講にし、高熱のため爆睡。

田川は次女を病院へ連れて行く。

長女は…

私が寝ているすきをついて、塾を目指して一人逃走。

私が起きたときには、既に長女の姿はなく、

結果的に塾と家との中間くらいの場所で警察に保護された長女。

フロンティア精神とはそういうことではないのだよ。

短いですが、今日はこの辺で。

「みんなが言ってるから」って悪いこと?

夏期講習が終わっておよそ2週間。ついに9月になりました。

夜のうだるような暑さが徐々に緩和され、過ごしやすい季節になってきましたね。いよいよ秋目前といったところです。

 

といえば先日、食欲の秋に関して生徒とこんなやり取りがありました。

 

「どうして秋は食欲が増すんだと思う?」と生徒にたずねてみたところ、

 

生徒①「おいしいものが多いから」

その通り、秋になると多くの農産物がを迎えます。

店頭においしそうな果物が並んでいると、つい買いたくなってしまいますね。

模範解答に近い回答と言えます。

 

生徒②「夏にあんまり食べなかったから」

これもそう。夏の暑い時期はどうしても食欲が減退してしまいます。

秋になって涼しくなると、これまでの分も取り返すかのような勢いで食べてしまいますよね。

 

そして、気になったのはこの回答。

生徒③「みんなが食欲が出てくるって言ってるから」

まわりの人に釣られて食欲が出てくる説。

他の生徒は面白がっていた回答でしたが、当人曰く「だれかがおなかすいたって言ったら、自分もすいてくるじゃん」だそうです。

 

私も最初は「試験でそんなこと答えたら点数入らないな・・・」なんてことを考えていましたが、改めて考えてみると、なるほど、一理あるような気がします。

 

 

さかのぼること約1か月

7月の終わり頃に「土用丑の日」がありました。

大量のウナギが店先に並び、蒲焼きのにおいが町中に溢れます。

近所のウナギ屋さんでは、店の外に網を並べてウナギを焼いていたり、お弁当を販売したりしていました。

 

では、どうして土用の丑の日にはウナギを食べるのでしょう。

 

調べるとすぐに出てきます。

ウナギ屋さんが土用の丑の日にはウナギを食べよう!」と言い始めたからですね。

江戸時代から始まったこの風習が、現代にも伝わっているのです。

7月に入ると、ウナギの予約が始まったり、ウナギ絶滅の話が上がってきたりしていますが、そうして少しずつ雰囲気が盛り上がり、丑の日には飛ぶようにウナギが消費されていくわけです。

こうして毎年同じ時期にみんながウナギを食べることになるわけですね。

 

 

でもそれって、本当にウナギを食べたくて食べているのでしょうか?

実は周囲の環境に作られた「食べたい」なのではないでしょうか。

 

たしかに、目の前にウナギを差し出されたら、ほとんどの人がウナギ食べたい!と思うでしょう。(私はウナギが苦手なので例外ですが。)

ですが逆に、差し出されなければ、ウナギを食べたいという思考にならないかもしれません。

もしも7月にウナギの広告を一切出さず、だれもウナギに関する話を全くしない土用の丑の日を迎えたら、ウナギを食べずに丑の日を過ごす人も多いと思います。

ウナギ以外にもおいしいものはいっぱいありますからね。

 

 

ですから、

「どうして土用丑の日にウナギを食べるの?」

という質問に対する答えが

「周囲がウナギウナギ言ってるから」

だとしても、それほどおかしくはないということになりそうです。

 

あ、決して日本の古くからの習慣を否定しているわけではありません。

多くの人がウナギ好きで、多くの人が同じ日にウナギ食べたい!と思うのは理解しています。

 

 

さて、話をに戻します。

「秋に食欲が増すのは、みんなが秋だ秋だと言っているから。」

この回答は、100点がもらえるものではありませんが、一考の価値がある回答だと私は思います。

(ウナギと違って話がややこしいのは、秋に食欲が増進するそれっぽい理由が他にもたくさんあることですね。)

特に日本人は周囲の様子をうかがって動向を決める傾向がありますから、日本人としてはむしろ正しい感性なのでしょう。

他にも恵方巻き」とか「バレンタインチョコ」も、その時期の雰囲気に合わせてみんなが食べるもののような気がしますね。

 

 

で、ここからむりやり塾の話に持っていくと、受験生が勉強をする環境は主に3つ。

「学校」「自宅」「塾」です。

このうち「学校」「自宅」は全員が持つ場所であるのに対し、「塾」利用している人としていない人がいます。お金もかかりますし、遊ぶ時間が減ってしまいますからね。

「塾で勉強する」ことの、「学校で勉強する」「自宅で勉強する」ことに対する優位点として挙げられるのは、

「周囲の同級生が全員受験生で、全員が「勉強しなきゃ」と言っている」ことではないでしょうか。

 

塾に来た生徒は勉強をします。

それを見て、

他の生徒も勉強をします。

 

生徒たちが、お互いに「勉強に向かう雰囲気」のある空間を作り出しているのです。

塾という場所に求められているのは、勉強指導以外にもこういった部分もあるでしょう。

 

 

「みんなが言ってるから」は、どちらかというと悪い方向性で使われることの多い言葉のように思います。

「みんなが言ってるから」で行動を決定した人は、自分の意思が無いと言われ、時に冷たい目線を向けられることもあります。

「みんなが言ってるから」の後に続く言葉は、明確な根拠のない情報だったり、本当は悪いことだとわかってはいるけどついやってしまうようなことだったり、あまり良いものでないことが多いですね。

 

 

ですが、「みんなが言ってるから」という接頭語には、そもそもプラスの意味もマイナスの意味もありません。後に続く言葉は良いことだって全然かまわないのです。

むしろ良い事であれば積極的に取り入れるべきです。

他人に迷惑をかけず、自分にとっても良いことなのであれば、みんなが言ってることに身を任せても悪くはないですね。

塾講師が考える説明書を使った国語力向上法

またしてもアイツがやってきた

最近おなじみになってきた「塾講師が~」シリーズで今週もお伝えいたします(笑)

さて、2学期もスタートしているが、今年は台風が多く、その度に「振替授業」が頭をちらつく。

ある程度バッファを持たせておけばよいのだろうが、

中々そうもいかず…。

今回は、風こそ強くなったものの、通常通り本日の授業を終えることができた。

今後もきっとやってくるのだろうけれど、、、

来るなとは言わない。

日曜日だけは勘弁してほしい(笑)

 

宿題はボードゲーム

さて、その2学期であるが、どこかで書いた通り、

ボードゲームを代表者に持って帰ってもらい、当日の説明に備えてもらった。

今年は人数が少ないため、2班構成。

初回のゲームは、「What's up」「リスのこのみ」

 

どちらも、小学校低学年でもプレイできる難易度で、

時間も20分程度のものである。

「What's up」

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fu-ka.livedoor.biz

「リスのこのみ」

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fu-ka.livedoor.biz

 

さて、蓋を開けると…

 

全然説明できてないじゃん!

 

理由は大きく分けて2つ。

1つ目、担当者の準備不足。

簡単なゲームだからと高を括っていたのだろうが、

一人で文章をもとにゲームを理解し、

再構成して人に伝えるのは、そう簡単ではないのだ。

何ページあろうが、どんなに複雑なゲームであろうが、

いとも簡単に説明してのけるのは、運営部長だからである!

(いつも人任せなのは秘密(笑))

2つ目、ゲームと侮っていた。

もちろん、保護者の皆様がご多忙なことは重々承知しておりまして、

そんな中に「一緒にゲームやって」なんて言われれば、

「忙しいんだから勉強してなさい」と言いたくなるものだと思います。

ただ、説明書を紐解いていただくと、

「? わからんぞ?」

と「ゲーム」の見方が変わっていただけるのではと考えている次第。

もっとも、説明書が読みにくく、余計にヤル気が喪失される可能性もあるのだが…。

とにもかくにも、

たかがゲームと侮るなかれ

 

質問するのも難しい

さて、担当者の説明不足はある程度想定の範囲内

それでは、なぜそれでも授業で使用したのかと言うと、

「質問力」が培われると考えたからである。

説明が不十分である場合、このままではゲームが成立しない。

当然、他のプレイヤーは何をしていいかわからない。

そこで、「質問」をしていくのである。

説明者と他のプレイヤー達とのやり取りを通じて、

オホーツク海ばりの濃霧に包まれていたゲームの全容が、

少しずつ明らかになってくるのである。

これぞ古代ギリシアより伝わるソクラテスメソッド

またの名を「アクティブラーニング」(笑)

(あまり好きな言葉ではないのですが、あえて使ってみました。)

反対に、私がインスト係で、

ただし、質問にしか答えないというのも面白いかなと感じた。

来年の1学期あたりに、こうした方式も試してみたい。

 

人生とはすなわち場合分けだ

0から3までのカードを使い…

というおなじみ、「場合の数」の問題。

必ず聞かれるのが、「バアイワケトカ、イミワカラナ~イ」というまるで異国の地を訪れたかのような言葉。

まぁ、解答が定まるという発想で「勉強」と向き合ってきたであろうから、

やむを得ぬと言えば、やむを得ぬのだが。

ところが、「リスのこのみ」での議論の際、

ファシリテーター役の生徒から、

「場合分けが結構必要になると思うのですが…」

という声が聞こえてきた。

今なんて言った?

場合分け?バアイワケじゃなくて場合分け?

その通り!

このゲームは、「テン」を無視できるスタートプレイヤーであるときと、そうでないときで戦略が異なる。

また、それぞれに対して、確認した列に「テンがいるかどうか」で異なっていく。

本当は、更に相手の手番で出された「リス」の種類によってことなるのだが、

そこまで行くと複雑すぎて、流石にしんどい(笑)

要は、「場合分け」という概念の必要性が出てくれば、それで十分なのだ。

このゲームは、リスを出した後、回収する際にも、

「場合分け」が必要となってくる。

「勉強」で必要となる前にゲームで体験しておくと、「場合分け」に抵抗なく対応できるかもしれない。

という塾講師っぽいことを言ってみたが、

別に「勉強」関係なく、「場合分け」の楽しさを感じてほしい。

まぁ、何が「勉強」なんだという話ではあるけれど。

 

タイトルを回収してなかった

書きたいことを書いていたら…

タイトルを回収し忘れた(笑)

「国語力」とは…などとこの期に及んで定義から始めると、

私のすべての業務が止まりかねない。

ということで簡単にまとめると、

 

1 説明書を読みながら、目の前のコンポーネントに触れることで、

 文字から具体的にイメージする実践的な読解力が身につく。

2 質問することを通じて、「要点」を意識することができるようになる。

3 質問に答えることで、「アウトプット」の力が付く。

 

まとめるとやはりどこか安っぽいのだけれど、

ボードゲームという素材は、「楽しみながら」体感できるのがよいところだ。

さて、最近ではこんな感じで研修などにも使われ始めたボードゲーム

togetter.com

弊社としても、進学塾×ボートボードゲームという

いままでの「ボードゲーム」界とは違う括りで、

DGとしてできることを広げていきたい。

というのは表向き(笑)

この棚が全てを物語る。

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塾講師が考える小学生から身につけたい途中式の書き方

恐るべし2018年

今日はレギュラー授業の9月1週目である。

ということは、、、日曜日である。

すみません。そろそろ、きちんと定期更新に戻します。。。

弊社の2学期授業は、先週の月曜日からスタート。

本年度は、なぜだか色々とイレギュラーなこと盛り沢山

かれこれDG9年目であるが、これでもかと未経験の事象が押し寄せてきていて、、、

まさしく、

日々是鍛練

もちろん、瞑想にはいかないけれど(笑)

ただ、瞑想に行った効果があってか、なくてか、

先日の「教員たちによるボードゲーム大会」では、塾長の連戦連勝。

まさしく神がかっていた。

あとは、瞑想の様子をブログに書いてくれればいうことはない。

さらに、昨日1日で、新規お問い合わせが3件。

行かないと言ったけれど、やはり瞑想行ってみようかな…。

やはり、行かない(笑)

 

途中過程まで見ますよ

お問い合わせの電話で難しいのは、「システム」の説明。

中学受験をすべて「オリジナル」で挑む「システム」なため、

口頭だけでイメージをつかんでいただくのは至難の業ということになる。

そこで、特徴的なことに絞って説明し、ご面談の際に全体像を説明する形にしている。

では、特徴的なものと私が考えているのは何か、それは何と言っても「臥薪嘗胆システム」である。

タイムレースという名の小テストと宿題の未了分が完了した生徒からの御帰宅となる。

ここで、必ず強調するのは、「途中過程まで見る」ということ。

下は、通塾後半年が経過した生徒のルーズリーフである。

(チェック前なので、誤りがあるかもしれません。。。)

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指導する際のポイントは3つ

1 省略しようとしないこと

2 行方不明の数字を作らないこと

3 紙面をケチらない

1と2は重複する点もあるのだが、例えばこんな問題。

165-59+32-15

「途中式を書きなさい」というと、多くはこうなる。

165-59+32-15…①

165-59=106…②

32-15=17

106+17=123

気持ちはわかるのだけれど、

①から②に行くに際して、「32-15」が行方不明になっているという言い方をしている。

どっちみち、中学生の数学で式変形を求められるため、今のうちに正しいやり方を会得しておく方が、得策というわけだ。

それと、分数の表記

贅沢に2行使いなさいと指導している。

自分で見返すことができなければ意味がないわけで、

それは、紙面がもったいないような気持ちで、時間がもったいなくなっているのである。

さらに、さらに強調しておきたいのは、「全員」にこのレベルを要求するということ。

すなわち、全員分のやり直しを途中過程まで確認するということ。

算数の小テストは全部で3種類、合計70問

これを途中過程まで確認するのである(実際するのは運営部長だけれど(笑))

ちなみに、途中過程が不十分な場合、仮に答えが合っていても「〇」がつくことはなく

必然的に新入会の生徒は、運営部長の洗礼を受けることになる。

これをDGでは、通過儀礼と呼んでいる(笑)

 

なぜ途中過程なのか

ここまで細かく見れるなんて凄いでしょ!というのが今回の言いたいことではない。

小学生のうちに「正確に途中過程を書く習慣」をつけておくと、

中学受験はもちろん、その後も格段に数学の学習が円滑に進むということが言いたいのである。

例えば、5年生の単位のやり直しである。

 

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はっきり言って、ここまでやる必要はない(笑)

ただ、最初をきちんとしておけば、習熟度によって省略することは自分でできるようになる。

問題は、この「最初」である。ここが本当に肝心。

広く言われることであるが、まずは「型」を正確に習得し、

その後、自分の使いやすいようにカスタマイズすればよいのだ。

 

自分のノートを見るということ。

弊社では、週テストの間違いノートをタスクとして課している。

そして、その実効性を高めるため、翌週には、週テストの数字が変わっただけの問題が10問出題される。

このやり直しに関しては、「質問禁止」「自分のノートのみ参照可能」というルールがある。

ここで初めて、自分のノートの「不十分さ」に気が付くことになる。

これをくり返すことで、ノートの精度が高まり、結果的に問題のポイントを掴むことができるようになっていくのだ。

ちなみに、直前期の間違いノートはこんな感じで書けるようになってくる。

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作法は大切

さて、要するに「作法」を押さえると、スムーズにことが進みますよ、という話。

それでは、金髪は作法に合致しているのか?

赤いスーツは?

いや、これは「型」破りなのか。

昔から、「固」い人には、好かれないからな~。。。

 

 

 

 

 

塗り返す知識

長かった夏期講習。イベント日を含めて実に26日間の学習期間でした。

参加された皆さん(保護者の方含む)、お疲れさまでした!

そして夏期講習が終わったかと思ったら、小学校はもう新学期

ほとんど休む間もなく平常運転へと切り替わりました。

まぁ、休みも長すぎるのは逆に毒になりますからね。(例:五月病)

 

 

さて、2月から始まった当塾の6学年算数カリキュラムですが、この夏期講習をもって

受験範囲の2周目が終了となりました。

2周目、ということで、人によって受け取り方が違う夏期講習になったと思います。

 

1、2月に受験勉強を開始し、今回で2周した人は

今回の夏期講習で2周目を終了した人は、1学期の復習としての効果があったと思います。

毎日テストの中にも、1度聞いたことのある公式があったり、見たことのある面積図があったりしたことでしょう。

それらの問題が滞りなく溶けるのであれば何も心配はありません。

 

ですが、心配無いとは言い切れない部分も多かったかと思います。

1度やったことでも、意外と忘れているものでしょう?

人間、ときどき思い出してやらないと忘れてしまうものです。

まずは公式の思い出しから始めて、簡単な問題を解き、その上で演習プリントを行うことで、しっかりとした知識の定着につながります。

 

夏期以降は、一歩進んだ応用問題に着手し、様々な出題形式を経験しましょう。

夏期講習で扱った問題は、速さなら速さ、割合なら割合といったように、単元ごとに整理されたものでした。

ですが試験本番では、文章や図からどんな問題なのかを判断しないといけません。

 

え?この文章でつるかめ算!?

みたいな問題に出会ったとき、きっと感動を覚えることでしょう。

本当に感動します、本当に。

(感じ方には個人差があります) 

 

2、夏期講習から受験勉強を開始し、今回が1周目だった人は

今回の夏期講習から受験勉強を本格的に開始した人は、見たことのない問題の数々に圧倒されたことと思います。

受験勉強は、学校の勉強とは全然違います。

たしかに、学校で習った小数分数の計算や面積の求め方がベースにはなっていますが、それを2重にも3重にも難しくしたものが、受験で出題される問題です。

具体的には、この夏期講習で扱った毎日テストの問題は、受験で出題される問題の中でも基本的な問題ばかり。受験直前の1月の時点では全部解けなくてはいけない問題です。

 

そして、2月から勉強を始めていた人との差も実感できたと思います。

毎日大きな点数差がついてしまうテスト。どうしてこんなに点数が違うのでしょう。

当たり前のことですが、期間にして約半年の遅れがあります。

その半年の差が、テストの点数の差に表れていました。

 

たとえば、受験で特に出題される「速さ」の問題ですが、これを解くためには「速さの3公式」が必須となります。これを知らない人は、速さのテストを渡されても、手も足も出ないでしょう。

2月スタート組は、2月からの授業で「速さの3公式」を覚えたのです。だからこの夏期講習ではある程度先の位置からスタートできていました。

夏期スタート組は、まずはその「速さの3公式」を覚えなくてはいけません。スタートの位置が違うのです。

 

そして、これと同様に、割合の範囲であれば「割合の3公式」、平面図形なら「おうぎ形の面積の公式」など、各単元に必須公式があります。

9月の授業が始まる前にぜひ、一通りの公式をもう一度確認しなおしてください。

 

日曜日の授業内容を先取りできる木曜日の平日講座「金剛不壊」もオススメですよ。

 

 

3、例え話

このことを、数年に1度やっているペンキ塗りで例えると、

 

1周目は下塗り

金属やツルツルの机には、まずは水でうすめたペンキを塗ります。

これを塗っておくことで本塗りの色が定着しやすくなりますが、これだけやっても見栄えが悪く、とてもはがれやすい状態です。

 

2周目からは本塗り

下地を乾燥させてしっかり固まったら、ペンキ原液を塗ります。

これで見た目もよくなり、金属そのものの色が透けることもなくなります

この本塗りも1回だけではなく、乾燥させて2回目、3回目、…と何度も塗って、より強固な状態にしていきます。

 

この重ね塗りこそが、9月以降に皆さんがすることになる作業です。

 

9月から算数のカリキュラムは3周目に入ります。

もう1周だけレギュラー授業で基礎部分を扱い、知識を完璧なものにします。

さらに、祝日に行われる各種特訓イベントにより、4周目、5周目も同時に重ねていくことになります。

 

塗れば塗るほど頑丈になるのが机の色塗りなら、繰り返せば繰り返すほど解けるようになっていくのが算数です。

 

まだ下地がしっかりしていない人はタイムレースを下地が固まっている人は演習を

現在の自分の状況をよく考えて、2学期以降の学習に取り組んでいきましょう。

塾講師が教える未就学児とボードゲームをする方法(DG編)

娘に教えられる日が来た

24日間の夏期講習(補講を入れるともっと長いのだが。)も終わり、来週から通常業務となる。

夏期講習に入ると、家族で塾人の我が家は、必然的に、娘たちも「夏期講習」ということになる。

この夏期講習で「曜日」という概念を覚えた娘。

「パパ、きょう火曜日だからブログだよ。」

「もう木曜日だよ、早く書きなさい。」

犬以外は雄のいない我が家での、私のポジションは想像するに難くない。

ということで、火曜日更新のブログが土曜日になってしまった。

父の威厳を死守すべく(笑)、来週から、期日はきちんと守るようにしま~す。

 

話題のうんちをしたのはだぁれを例に

閲覧数などを解析してみると、やはり塾講師っぽいネタの方が閲覧数がいい。

1位は妹との絶縁について田川が書いたブログなのだけれど。。。

そこで、今日は未就学児とボードゲームをする方法について書いてみたい。

(思いっきり狙ったタイトルにしてみました(笑))

まずは、下記の動画を見ていただきたい。

 

話題の「うんちしたのだぁれ」をDG4人+4歳児でやっている時の様子である。

(私は1抜けしたので撮影者。)

少し見づらいところもあって申し訳ない次第であるが、

気づいてほしいことがある。

大人の発する異様な奇声である。

である。

本当に気が付いて欲しいのは、奇声を発するほど「大人もガチ」な点である。

私たちは、「接待プレイ」は絶対にやらない(我が娘だからかもしれませんが。)。

子供の年齢を考慮するのは、「ゲーム選び」「インスト」の段階だけである。

要するに、準備段階で大人が思考を巡らせればそれで十分ということだ。

ゲームが始まれば、全員が全力で勝ちに行く。

おそらく、「それだと負けてすねる」「勝つ喜びを~」みたいなありがたいお声が聞こえてきそうである。

しかし、「負ける」ことを学ぶのである。「拗ねる」などもってのほかだ。

拗ねるようなことがあれば、厳正に対応する。

その代わり、「もう一回」には可能限りつきあう。

大切なことは、「負けた」あとにどうするかだ。

月並みな言葉で言えば、「失敗から何を学ぶか」である。

そこは、子供であろうが、たとえ4歳であろうが関係ない。

 

また、あるとき優しい方々とプレイし、勝利した娘。

帰り際の発言である。

「あの人たち、優しかったね。ハナに勝たせてくれたもん。

パパとママと家でやろうね。」

そう、子供は大人が考えているより敏感で、しっかりしているものだ。

私達は、必要以上に子供扱いすることはないし、それは一人の人間に失礼だと考えている。

 とかっこいいことを言ってはみたが、

要は子ども相手でも負けたくないのだ(笑)

そして、意外と娘もカードを出せている!

 

インストマスター

ちなみに、弊社で新しいボードゲーム開封する際の役割分担は明確である。

末廣:ゲームの選択→調べた蘊蓄を語る。

塾長:タイル抜き

田川:タイル抜き&コンポーネントの整理

櫻井:説明書熟読→インスト

 

インストに関しては、ゲーム会などでは色々とあるようであるが、

私たちはダイヤモンドよりも強固な信頼関係が構築されているので(たぶん)、

インストの途中であっても桜井にガツガツ質問する(笑)

それはそうと、4歳児に対する運営部長のインスト

というか4歳児と運営部長がやるゲームの様子は必見である。

これは、先日やっていた「ふしぎなぼうし」というゲーム。

4歳児でも十分にプレイできていた。

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塾講師という職業柄もあってだろうが、絶妙に「具体」と「抽象」を使い分け、

4歳にルールを理解させていく。

そして、彼が勝つ(笑)

鬼畜の所業、よくできたゲームである。

ちなみに、我がDGは、小さい子供とプレイするときでも、「ルールの遵守」は、厳格にやる。(自分たちは、はみ出し者ばかりな気もするけれど。)

ゲームが壊れてしまうと、本来の楽しさを味わえないばかりか、次からルールを破った人間が参加させてもらえなくなる可能性があるからだ。

 

一応まとめてみると

何だか言いたいことを言っているだけのようになってしまったが、一応まとめてみると、

(1) 準備段階で、子どもでも楽しめるものを選ぶ。

(1´) この際、単に瞬間的な「楽しさ」だけでなく、「考える」「記憶する」などの要素があるものを選ぶと、教育的には良い。

  ただ、必ずしも必要なわけではない。

(2) 全力で勝ちに行く。

(3) ルールはきちんと守らせる

(4) 「もう一回」にはできる限り付き合う 

 

夏の終わりに

今日の遠足が終わると、DG4人衆は久しぶりに我が家へ終結

そう、子どもたちが寝静まってから、大人たちの熱き戦いは始まる。

さて、私は今日やるゲームの選定をしよう。

 

お盆休み×ゲリラ雷雨×疲労骨折=ボードゲーム

杖を手に入れた

二日間お盆休みを頂きまして、更新が今日になりました。

さて、先週、右足首のことについて書きましたが、

めでたく「疲労骨折」でした(笑)

家から職場までは、通常徒歩10分程度なのですが、

この足では、30分ほどかかってしまう。。。

そこで、100均にて「杖」を購入☆

アラサーにして杖とは何とも情けない話なのだが、

背に腹は代えられない。

魔法の杖ならよかったのだけれど。

 

ボードゲーム without塾長

さて、2日間のお盆休み、といってもこの足ではどこかに遠征することは実質不可能。

そんなときに、渡りに船で、生徒の保護者様からご紹介いただいた、ボードゲーマ―の方からご連絡が。

ということで、自宅ボードゲームを開催することに。

ちなみに、櫻井前日からの泊まり込み(笑)

えっ?塾長ですか??

彼は、今、某県の山に瞑想修行にいっています(実話)

ちなみに、瞑想修行なのでもちろん携帯電話の持ち込みはできず、

音信不通状態

きっと、高価な壺を買わされてパワーアップして9月からも、

ワールド全開で行ってくれることだろう。

 

ということで、ここからはやったボードゲームについての感想。

本当に簡単な感想です(笑)

 

ロールプレイヤー

ダイスを配置してキャラクターを作るゲーム。

「配置」系のゲームはあまり得意ではなく…。

 

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たべちゃうぞ

食物連鎖を素材としたバッティング系ゲーム。

櫻井の丁寧なインストにより、4歳の娘も理解。

そして、大人が全力でボコボコに負ける事態に。

おそるべし。

 

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マスクマン

何とも不思議なプレイ感。

戦略が難しい。

 (写真を撮り忘れました)

 

マンションオブマッドネス

お持ち込みいただいた協力型ゲーム。

アプリを使いながらの進行が斬新だった。

コンポーネントが迫力満点☆

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光合成

フォトジェニック。

初期配置を間違えた序盤の遅れが最後まで響いた。

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LEO

協力型暗記ゲーム。

4歳でも十分できる。

しかし、大人の力及ばずミッション失敗(笑)

 

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カーリング

手札を交換していく感じ新鮮。

何度でもプレイできそう。

 

ボードゲーム的授業【二学期編】

さて、2学期からの授業では、

毎週、担当者に一つボードゲームを持って帰ってもらう。

そして、ルールの説明→実際のプレイ→必勝法についてのファシリテーター

という流れを想定。

どこまで、きっちりできるかは未知数だが、

議論の整理というよりは、ファシリテートを誘導するような形で授業が展開されればベストだと考えている。

もちろん、「口頭試問」自体の問題も扱うが、

単に「経験値」を増やすよりも、

「考える」・「表現する」ということの根底にある主体的な姿勢を醸成したい。

「よく考えろ」と一万回いったところで意味はないので、

ゲームを媒介として「考えざるを得ない」状況「考えることを楽しめる」状況を体感してほしい。

迂遠なようにも感じるが、「受け身」の状態では、結局、身につくものも身につかない。

特に、小学生の場合には、「受験」に対する意識が明確でないことも少なくないので、

「身につかせる」ためには、膨大な量を要してしまう。

「身につく」ことが、近道だ。

 

ボードゲームと教材

「塾として」や「教材として」どんなボードゲームがおススメかときかれる機会も多くなってきた。

もちろん「おススメ」することはできるのだが、「授業」で扱うとなると、

当たり前だが相応の準備は必要となる。

「ゲームを楽しむこと」という前提はシェアしたうえで、

全力でそれを前面に出すのか、より「考える」という方向性にもっていくのか、

運営側は意図を明確にしておく必要性がある。

前者はいわゆるボードゲーム会」である。

後者は、まさに「授業」であり、「教材」である。

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前者は、選定したゲームの“おもしろさ”を溢れんばかりにインストし、

一緒に楽しくプレイすればよい。

後者は、時にインストしなかったり、その後の感想戦に重きがあったり…

色々なことを準備段階できちんと考えておく必要がある。

このようにして考えると、ゲームの選定を含めた準備は、それなりに難しいものがあることは否めないが、そこにおもしろみがあることもまた然りである。

ただ、言語能力が厳しい生徒がいる場合には、授業運営が著しく難しくなってしまうのだが…(汗)

 

今後のDG的ボードゲーム

今年は、まだ試行段階で、「口頭試問」の一環だが、

いずれはボードゲームを素材とした講座を独立させたい。

現在流行のプログラミングや探求型のようなイメージだ。

もちろん、大人向けとしても。

まずは、Shimaiの会(別称「スエヒロ会」)の皆様と楽しむ機会を作らねば。

ちなみに、このShimaiの会、

弊社の卒業生のお父様で、姉妹の親であることが条件のようになっておりますが、

ちょっと変わった人たちと飲みたい方、ボードゲームをしたい方であれば大歓迎です(笑)

ご興味がある方はご連絡ください。