塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

分数を見て、小学校と塾の違いを考える

この数週間、分数の学習について見直す機会がありました。

 

私の小学校時代を思い出すと、分数は、整数や小数で計算していたところに突然現れた厄介な数という印象が強いものでした。小数だけで全部できればいいのに・・・と考えていたものです。

ところがその評価は中学校で一転。中学数学以降では小数よりも分数の方が登場機会が多く、小数はほとんど見かけなくなります。

小数が出てくるのは主に理科でしたね。

 

分数は、数学を扱う上では絶対に外せない計算技術となっていきます。

 

 

ところでこの分数、小学校のカリキュラム的には、ザックリいうと

 まず3年生で簡単な分数に触れ、

 4年生で同分母分数のたし算ひき算、

 5年生で異分母分数のたし算ひき算、

 6年生でかけ算わり算+小数との計算

という順で学習していくことになっています。

(実際はもうちょっと細かかったり学年をまたいだりしますが。)

ですから、小学校の学習で分数が完璧になるのは6年生になってからということになります。

 

しかし、中学受験の世界では、分数はあらゆる単元で必要となります。

平面図形のおうぎ形、速さの単位変換、割合では相当算など、分数が出てこない単元の方が少ないくらいです。場合の数ならあまり出てこないかな?

 

これらの単元をもし、6年生で分数を完成させてから始めるとすると、6年生の中盤以降から速さなどを始めることになりますので、おそらく時間が圧倒的に足りません。

ですから分数はできるだけ早く押さえておきたいところです。

 

 

そもそも小学校のカリキュラムは、1学年のうちに計算・図形・数量などのいろいろな単元に触れながら進行していきます。

この方法だと、学年相応の学力に合った学習内容を学び進めていけるし、例えば3年生でやった内容を使って4年生の勉強をすることでくり返し効果もあるでしょう。満遍無く学習範囲を広げるのならこの方法ですね。

しかし、各単元の深い学習には手が回らない弱点があります。

 

それに対して塾(少なくとも当塾)の学習方法は、1つの単元を最後まで掘り下げて、一通り終わったら次の単元に取り掛かるという、深掘り方式をとっています。

受験で出題される算数の問題は、小学校の算数では対応できないような問題もたくさんあります。そのような問題に対応するには、ある単元に意識を集中し、一気呵成に難しい問題まで解き進めていくのが最良手です。

 

で、これを実行するためには、計算の範囲を分数まで先に全部終わらせておく必要があるのです。

解き進める際に分数が出てきたからまた今度、では、勢いが削がれるわけですね。

 

 

小学校の学習塾の学習では目的が若干違いますので、方針が違うのはある意味当然です。

 

小学校のやり方を否定するわけではありませんが、受験を志すのであれば、それに合った方法をとるのが良いかと思います。

さらに、塾によっても学習方法は違いますので、小学校のスタンダードな学習方法にこだわるのではなく、いろいろなやり方を見てみるのもよいかもしれません。

 

 

 

 

ところで、この学習方法の違い。

食事でいうところの「三角食べ」「コース料理」に似ていますね。

 

小学校の学習は、いろいろな単元を交互に食べ進めていく「三角食べ」

塾の学習は、ひとつの単元を味わい尽くして次に移る「コース料理」

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どちらがいいかと言われると何とも言えませんが、まぁ、それぞれに利点がある、ということで。

見せかけのアドリブ力

何年も算数の授業をしていると、自然と蓄積されていくものがあります。

それは、授業中にしゃべる雑談

 

例えば、濃度算食塩水の話をするときは、海水の塩分濃度の話が鉄板です。

 

 海水飲んだことある?しょっぱいよね。でもあれで3.5%なんだよ!

 じゃあ授業に出てくる10%の食塩水とかどれだけ濃いんだろうね!

 

みたいな話を、受験生が毎年入れ替わっていくのをいいことに、毎年同じことを言っています。

 

しかしそれでも、話している方は少し飽きてくる

そこで海水の話だけでは飽き足らず、ウユニ塩湖とか死海とかの話も授業前に調べ、話題のレパートリーに加えていきます。

 

で、こんなことを何年も繰り返していくと、食塩水に関する話題には事欠かない状態になります。 

 

そのような状態でまた濃度算の授業をします。

例年通り海水の話をすると、いろいろな本を読んでいる生徒から死海という単語が出てきたとしましょう。

大多数の生徒は死海を知らず、他の一部の生徒も名前を聞いたことがある程度。そこに、待ってました!とばかりに死海の雑談を始める先生(私)

 

これを生徒目線で見ると、私はまるで話題の豊富な、アドリブ力の高い先生に見えてしまうのです。

 

調べれば調べるほど行ってみたい、死海

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本来、私はアドリブなどには非常に弱い人間です。

ですが、授業内容が濃度算だとわかっていれば、いくらかの話題を用意しておくことができます。

 

自分で用意した授業で、自分で用意したテーマを話す。

それは言わば、偽りのアドリブ力。

 

食塩の話をではなく料理の方向に持っていかれてしまえば、あっという間に綻んでしまうような、脆いアドリブ力です。

 

食塩の話は一例ですが、私のような、素の状態では話題の提供ができない人間は、あらかじめ用意した話題で授業を盛り上げるしかないのです。

ですが、これによって濃度算が少しでも生徒の記憶に残るのであれば、これからも台本を用意しましょう。

 

 

 

 

 

しかし、話題を用意しすぎると、それはそれでこんな問題点も。

 

せっかく用意した話題ですから、やっぱり話したくなりますよね・・・。

誘惑に負けて、多少流れを強引に変えて、話してしまうのです。

 

すると(技量は上がっているので)授業進行は年々早くなっているはずなのに、余計な話の時間が増えていくので結果的に授業時間がギリギリになってしまう始末

 

私の授業がいつも押してしまうのは、こういうところですかね・・・。

烏山進学教室のオンライン授業はこんな感じ

末廣は何人いるのか

オンライン授業には、私たちも生徒もすっかり慣れてきた。

とはいえ、なかなか慣れないものがある。

それは、「バックヤード業務」である。

同時に3つの授業が進行していれば、

私は

ノートPC、

デスクトップPC、

タブレット

スマホ

を用いて、全ての授業+1の部屋に入っている。

「末廣」だったり、

「すえひろ」だったり、

「スエヒロ」だったり、

「suehiro」だったりして。

授業の様子を見たり、

オンライン自習室の様子を見たり、

入ってくる生徒を待合室から中に入れたり…

これは中々に忙しい。

実は、授業があってバックヤード業務をしなくていい時は少しだけ気が楽だったりする(笑)

とはいえ、来週は田川が産休に入るため、そうも言ってられない。

アカウントだけでなく、

リアルの世界でも分身できればいいのに!

いや、それはそれで面倒か(笑)

組織には一人で十分なタイプの人間であることは重々に承知している。

 

オンライン授業の様子

弊社のオンライン授業では、先日購入した私のMacbook Proが母艦となっている。

ここがzoomのホストとなる。

そして、授業自体は、Air Playで接続したiPad Proが主体となって動いている。

ここでは、good noteというアプリを主に使っている。

この辺りの様子は先週書いたとおりである。

授業は双方向で進んでいく。

ここまでは、ある意味で普通。

ここからが我々の真骨頂である。

私たちの塾には、「臥薪嘗胆」という時間がある。

小テストの直しが完了する人から帰るというあの時間である。

詳細は過去のこうした記事をご参照ください。

https://keio-juku-gakudo.hatenablog.jp/entry/2018/09/02/175014

 

このように途中過程まで、本当にしっかりと確認するのが弊社のスタイル。

これが、学力の向上を担保しているいっても過言ではない。

ということは、もちろんオンラインになってもこのクオリティは担保せねばならない。

さてさてどうしたものか。

そこで、取り組んだものはすべて写真に撮ってslackで上げてもらうことにした!

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平日も完了した宿題はその都度slackへ。

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その結果、、、

 

 

 

一週間で、、、

 

 

対応したslackは優に1000を超えた!

 

日曜日のレギュラー授業1日で500を超えるのである。

 

ひぇー。

 

ただ、この作業は絶対に必要で、

この作業こそがDGにおけるオンライン化の成功のすべてだと思っている。

 

 

動画配信のライバルは…

実は、昨年の2学期以降授業の動画化に努めようとしていた時期がある。

そんな最中、起きたのは「未曾有の大雨」である。

この大雨の際、弊社は動画配信での対応となった。

 

台風の最中、生徒のいない教室での動画撮影

ちょっとした編集

オープニングとエンディングの挿入

そして、いざ配信。

 

しかし、、、

 

多くの生徒が最後まできちんと見ていないではないか!!

このときに気が付いたのである。

動画授業のライバルは他塾ではない。

スタサプでもない。

youtuberだと!

現代の子どもたちは動画を見慣れている。

「動画だから」という理由で見ることなど絶対にない。

そうすると、彼女たちを引き付けるにはあのクオリティが必要なのだ。

さて、今のDGであのクオリティ、

特に編集ができるかというと正直不可能である。

 

そうすると、リアルな生徒を引き付けるには「LIVE感の創出」しかない!

という結論があの時に導き出されたのである。

ただ、あの時はそれがこうして活かされようとは微塵も思ってはいなかったが。

 

我が家のオンライン対応

そういうわけで、最近我が家では「オンライン」という言葉多くつかわれるようになってきた。

長女は普通に口にするし、何だったら最近やたらと喋るようになった次女まで。

そして、妻が考えることは、、、

病院からの生後〇日オンライン中継!!

まぁね。色々とご意見もありそうだけれど、

こういうのが好きな保護者様だけが集うのがDGだから。

人生は8割5分「運」だ! BY 旦那様

さて、うちの旦那様は

「人生は8割5分運でしょ!」

という人だ。

 

あまり運のない私としては、やめてくれ!と言いたい割合だが、

この言葉には続きがある。

 

「運が巡ってきたとき」に「今だ!!」と認識していつでも動けるようにしておくことが大切だし、そもそも、運が巡ってきていることに気付かないなんてことになってしまわないように日頃から色々とする必要はある

とあーだこーだ色々と酔っぱらって語っていた。。。

 

今回、コロナウイルス問題で世の中の経済が混乱していますが、

うちは特に大きな混乱は起きておりません(?)

 

起きていないと感じている私が能天気だという説もかなり濃厚ですので、そこは

大目に見てください。

 

 

 

タイミングが重なった!

さて、今回、なぜこんな非常時に落ち着いていられるかというと、

それはzoomによるオンライン授業への移行がとてもスムーズにいったからである。

コロナウイルスの影響で、普段だったらオンライン授業などに消極的な人も、この期であれば、特に批判的な感情もなく、オンライン導入へ乗り出してくれるだろう。

色々と展開していきたいけれど、保護者様のリアクションが一番の懸念材料だったから、それは大きい。

 

3月中に全ご家庭との接続会を開いてzoomの使用を確認しておいた。

結構画質もいいし、動画じゃないから双方向は維持できているし、「結構いいじゃん♪」というリアクションのご家庭ばかり☆

 

4月1回目のレギュラー授業は希望制にしてみた。

各ご家庭、好評だった!

もちろん、生徒の手元は見辛いので、成績の向上に関してはLIVEには勝てないと思いますが。それでも、思った以上のクオリティ

カリキュラム、教材ともに、何年もかけて改良を加え、自分たちで作ってきたことも相まって、イイ感じです!

 

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これも「運」

さて、今回のオンライン導入が上手くいったのは

「運がよかった!」のだ。

何の心の準備もなく、突然、塾を閉めなさいという事態になったら、きっと混乱していただろう。

でも、うちの場合は、たまたまだけど、主人が昨年の秋口からオンラインの導入を検討していて、

「まぁやってみるか!」

というノリで準備もしていたから、1月のセール期間中にzoomの有料版に登録も済ませていた♪

すんごいタイミングでzoomの導入を検討していたのだ☆

 

 

オンライン導入にいたるまで

昨年の年末ぐらいから、平日もオンライン自習室のようなやり方で管理しようかという話が主人の口から出ていた。

 

主人曰く、

オンライン自習室に東大生や医学部生が登録しているということは、そんなお勉強できる人たちも、やはり一人で家でやるというのはしんどいのだ。それを小学生に期待するのはかなりだろう。とのこと。

 

それもそうだな!と思ったが、オンライン自習室なんてお母さんたちも食いつくかな?

スマホ操作ならまだしも、PC周辺はカラッキシというお母さんも結構多い。

そういった疑問もあり、

私は「ふ~ん!それもアリかもね」

ぐらいであまり気にしていなかった。

 

 

年明け1月、新学年の始まる2月にむけて、Amazonのサイバーマンデーセールで7インチのタブレットとデスクホルダーを試しに買ってみて、オンライン自習室の準備に取り掛かった。

 

1月の受験直前期に2つの教室をオンラインでつないでみてお試しもしてみた!

本人以外家族全員インフルエンザという生徒だけ隔離して自習をさせねばならない事態でzoomの試し時だ~とやってみたら・・・

 

結構イケるではないか!

 

平日の管理が中学受験の最大のネックだから、それが解消できる!!

と私もノリノリで検討し始めた!

 

早速2月の保護者会で保護者の皆様に紹介!

タブレットを買いそろえたら配布し、オンライン自習室始めますよ~とアナウンスしておいた。

案の定、お母様方のリアクションはイマイチでしたが、お父様方のリアクションはよかった☆

4月ぐらいからやりましょうか~なんて話をしていた矢先に

コロナが日本にやってきた!

 

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現在、夜もオンラインでつないで、生徒の学習を全面的にサポートしている。ほかの習い事や学校もないので、生徒もゆとりをもって、楽しくオンラインで学習できている。

途中過程や進捗状況も、写真で撮影し、提出させ、チェックしている。。。

もちろん、オンラインだけで中学受験は成立はしないが、この期間限定であれば大丈夫だろう!

生徒の仲もいいし、みんなでオンラインでお気に入りのヘアバンドを見せ合ったり、色々と楽しんでいる☆☆

収束しても、この平日サポートは何らかの形で残していきたい☆

 

夜はワクワクデリバリー

朝から晩まで自習室とオンラインで暇なはずの4月が多忙の日々に変わり、夜ご飯の準備も結構大変(;^ω^)

今月末28日には出産も控えており、おなかも張るので、テイクアウトのお店を見つけては楽しくお試ししている。

飲食店も、突然テイクアウトを始めたお店と、前々からデリバリーに乗り出していたお店とではクオリティーが雲泥の差だ!

付け焼刃でテイクアウトにしたお店は下手したら、マイナスな宣伝になりかねないなぁと料理を口にして思う。

 

Uber Eatsもすんごいタイミング!

今や毎日たくさんの自転車やバイクを目にするUber Eats!!

この会社も、これまたすんごいタイミングだ!!

コロナウイルスは正直、この会社にとっては追い風だろう!

 

 

本当に、人生って「運」だな。。。

 

春には春の理科がある

毎年恒例、当塾の春期講習が、先日の木曜日に終了しました。

その春期講習ですが、新型コロナウィルスの影響で例年と違った対応を余儀なくされ、試行錯誤の連続となりました。今回は結局必要ありませんでしたが、Webカメラやアプリを用いたオンライン授業案もありました。

色々な新しい要素を取り入れる作業は大変ですが、塾としての進歩はこういったときに起こるものなのだなぁと実感しました。

 

「キノコの可食・不可食の識別は飢饉の時期に進んだ」という話を聞いたことがありますが、危機の時にこそ、革新が生まれるものですね。

 

 

この数日、寒い日暖かい日が交互にやってきています。すっかり春の気候ですね。

ちょうど春期講習中の理科の授業範囲だった「移動性高気圧」の影響がよくわかる数日でした。

また、夜空を見上げると上弦の月が見られます。1週間くらい後にはきれいな「満月」になりそうですね。

月の形の変化も、ちょうど春期講習で勉強したばかり。

 

 

春期講習の理科は「地学」の範囲を中心に授業をしていきました。

(理科には「生物」「地学」「化学」「物理」の4分野があります。)

「地学」とは「地球科学」のことで、私たちの住む地球に関することを学習する分野です。

例えば「気候」「地層」だったり、宇宙から見た地球ということで「太陽系」「月」のことも学習します。

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この地学の分野を春に勉強しておくと、先に書いたように、今まさに「移動性高気圧」の影響を受けていることが実感できたり、「月」の形が約1か月で1周する様子を観察できたりするわけですね。

他にも、夏になったら夜空に夏の大三角を観察できますし、博物館で恐竜の「化石」を見ることができますし、旅行に行った先で「三角州」「地層」などの地形を見てみようと思ったりもできます。「天気予報」を見る目が少し変わったりもします。

 

要するに、地学の学習内容は実体験できるものが多いので、早めに勉強しておくと知識だけではなく体験として記憶に残すことができる!ということです。

日常生活のすぐそばにある「地学」、ぜひ探して実感してみてください。

 

 

あと、大人になってから改めて小学理科の勉強をし直してみると、「そういうことだったのか!」と思うような新しい発見がたくさんあります!

正確に言うと再発見でしょうか?

小学生当時にはよくわからなかったことが、大人になるとわかるようになっているものです。小学理科の教科書や資料集を、今見てみると意外と楽しいですよ!

もし時間がありましたら、昔の教科書を引っ張り出してみたり、お子様から借りてみたりして、一度読んでみてください。

「優先」の勘違い

新型コロナウィルス。大変なことになりましたね。

「不要不急」の外出は控えるようにとのお達しが出ておりますが、何が不要で何が必要なのか、判断が難しいところ。

少なくとも「塾」は「必要」の側で良いのではないかなぁ、なんて思っておりますが、あくまで個人の感想

今後の情勢次第では、休講も考えなくてはいけません。

 

 

時は春休み

生徒達には、学校からそこそこ大量の宿題が渡されたそうです。

3月頭には小学校休業が始まっていたので仕方ないですね。

もちろん塾からも毎週一定量の宿題が課されます。

 

当塾の算数の1週間分の宿題冊子。

見よ、この厚さ!

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そんな時によくある質問が、

「どの宿題を優先してやればいいですか?」

というもの。

 

学校の宿題はよくわかりませんが、少なくとも塾の宿題には、この順番で解いてほしいという推奨順があります。

 (1) 毎日やってほしいタイムレース(小テスト)

 (2) 毎週の授業で行う週テストの間違い直し

 (3) 授業の復習問題

 (4) 次週の予習問題

イメージとしては「準備運動をして、解説授業を反復し、類題に挑み、次週に備える」といった感じ。

 

基本的に宿題を解く順番は生徒に任せているのですが、上記の質問に対してはこの順で優先して宿題をやるように言っています。

 

 

・・・ですが困ったことに、優先順を聞いてくる生徒は、優先順位をつけると下位のものに手を付けないで提出してくることが多いのです。

提出のときに決まって言うことは

「タイムレースを優先して解いたら、他のをやる時間が無くなってできませんでした。」

 

 

勘違いしてはいけないのは、優先順はあくまで「順番」に関するアドバイスであって、優先順が低いものを飛ばしていいわけではない!宿題というのは基本的に全部終わらせないといけないものなのです!

 

言ってしまえばどうせ全部やらなきゃいけないわけですから、順番ってそんなに気にしなくていいのでは?とすら思ってしまいます。

算数のテストだって、問題を解く順番は個人次第で、解く順番が人と違うからといって減点になるわけでもなし。

 

 

大事なのは、締切の日までにすべてをきちんと終わらせること。

宿題を終わらせなかったならば、宿題を終わらせた人と確実に差ができることを理解してほしい。自分のために勉強していることを忘れないでほしい。順番を考えている時間があれば、問題を1問でも多く解けることに気が付いてほしい。

 

そんなことを思う機会が最近ありましたので、ここに書き記しておきます。

 

 

 

お詫び

先にありました宿題冊子の写真は、実は冊子をいくつか重ねたものでした!

そこまで厚くないから安心してね!

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マジで難しい!!ボードゲームの真の楽しさを伝えるのは!

今でも覚えている。

麻雀セットを開けて妹とママゴト?のようにして遊んでいたら、

から

お前は絶対に(麻雀に)ハマるから教えない!身を滅ぼすよ!ちいちゃんはどうせやらないだろうけど、ふぅちゃんは絶対にダメ!!」

「麻雀なんて絶対だめよ!ぱぱ、ふーちゃんに教えないでよ!」

 

当時の私は、パチンコと同じもので、大人のイケない遊び道具という認識でした。

 

そして今!

ボードゲームを400?ぐらいした今!

麻雀を知らないことが悔やまれて、悔やまれて・・・

先日、我らがサクちゃんに教えてもらった!

あとは役と点数計算を覚えてやりこむだけだ!

最初に配られた牌から、勝ちの筋道を立てるところが上手くいかない。

やりこんでもうまくいかないかもしれないが、とりあえずまだ初心者の私はアプリ

を相手にちょこちょこ勉強中である。

教えてもらった日は明け方3時までやりこんで、翌日が仕事だったから仕方なく寝たものの、頭はガンガンに冴えていたし、アドレナリンが出まくっていたと思う。

実に面白い!!

幼いころからやっていたサクちゃん以外の3人は麻雀初心者なのに、結構戦えていて、4人のゲーム適性を物語っていた。

 

父が小学低学年の私に対して麻雀にハマると判断したのはなぜなのだろう。

現に、面白いと感じているし、大学生のときに知らなくてよかったかもしれない。

生まれながらにもった性格、遺伝子レベルでゲーム適性というものがあるのかもしれない。

 

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ボードゲームにハマった3年前

 

さて、この世にはボードゲームハマる人ハマらない人がいる!

当たり前じゃないか!

と突っ込まれると思うが、ボードゲームにハマった当初、

私の頭からはこの当たり前の前提が抜けていた

ボードゲームのすばらしさに魅了され、こんなにゲームの世界が深く、複雑で、頭脳と精神を刺激するものだったのか鳥肌が立った

早速、ゲーム会を開くことにした私たちは、頭を使うという点で面白いと感じたゲームをいくつかピックアップした。

そのときのラインナップは

・4人の容疑者

・ボーナンザ

・花火

・ナイアガラ

・娘は誰にもやらん

・コヨーテ

です。当時ボードゲームに出会って1か月だったから、知っているゲームも少ないですが、最低なラインナップでした。

今考えれば、ゲーム適性がある人がいないゲーム会で、

「ね?頭使うでしょ?ゲームってすごいよね?受験勉強では培われない力が付くよね?これ子供にさせたらいいと思わない?」という内心ドヤ顔で開催したが、全く伝わらず・・・このトラウマ以降、ゲーム会のゲームは慎重に選んでいます。

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ハマる人とハマらない人

さて、私の中での「ハマる」は少し3段階あります。

ダウンタウンさんとかで少しずつボードゲームが話題になっているけれど、

紹介されるのはパーティーゲームばかり。

あれはあれで、楽しめればOK。

パーティーゲーム好きレベル。

 

②長時間かかる重いゲームもできるが、勝ちにはこだわらず、とにかくみんなでワイワイが好きレベル。

 

③軽いゲームから重いゲームまで(15分級~半日級など)考えることが楽しくて、勝ちにこだわり感想戦までやっちゃうレベル。

 

私たち4人は当然③です。

レベル③の人の特徴

・好奇心旺盛

・勝負好き

・長時間考えることに抵抗がない。

・忍耐力が適度にある。

・何事にも全力

こんなところかな。

 

ハマらない人はその逆ですね。

どれか1つでもないとダメだし、突出してなくていいから、全部バランスよくあればOKな気がする

これ以外にも、ボードゲーム相手にもよるので、知っている相手であればより楽しくなるし、心理戦などもあるのでミュニケーション能力も必要だし、項目はもっとあるかも。一言では言えないね。

 

女の人はボードゲームが苦手な人が多い

生来、チェスや将棋の世界でも女性は弱いという定説がある。

もちろん、そうした固定観念が原因で、女性が勝負に弱いわけではないという研究もあるので、何とも言えないが、

やはり、ボードゲームの世界も重いゲームまで好きだという女性は少ないように思う。

 

それは割合として、受験などの必要に迫られた競争以外はしない生き物なのではないか。男は、「あそこの電信柱まで競争」とか、「俺の方が早く学校に来た」などとなにかと張り合う生き物だが、女は余計な争いは好まない。

(女性の脳は、男性以上に環境によって左右されるらしいので、環境次第)

子どもと何かを勝負するときも、母親はワザと負けてあげたりしますよね。

あれはやりすぎると最悪だと個人的には思う。

やはり、女性は勝ち負けにこだわらない生き物だからという側面はあると思います。

 

ボードゲーム普及の難しさ

ボードゲームの良さを色々な人に知ってもらいたい!と主人はいつも考え込んではため息をついていますが、マジで難しいと思うのです。

だって

・説明書を読まなければならない。

説明する力、ルールへ質問力が必要。

・「要はどうすれば勝ちなの?」という抽象化が必要。

・「あいつがこうしたらこうして、ああしたらこうする」という場合分けが必要。

・人数が必要。ちなみに一番面白い人数だとなおgood。

・心理戦、読み合い等発生するため、初対面より気心知れた仲だとよりgood。

 

他にも

・みんなが勝ちを目指していないとつまらない。

・途中でいじける、匙を投げて試合放棄するヤツはいない方がいい。

(子供が負けて泣いたら笑い飛ばせるとよい)

・子供だからと負けてあげるなどと余計なことをしない人のみでやる。

・一人だけ強すぎる、もしくは弱すぎると成立しないケースあり。

・一緒にやる相手によって面白さが違うので、相手を選ぶ。

 

うわ~。ひっど。

でも、これは最強に面白くするために必要だと思われることを書いたので、

これが全部成立しないとダメだってことではない。

何度もゲーム会を開いているが、それはそれで楽しいし!

 

が、敢えて言わせてくれ。

DG4人は奇跡の4人だわ・・・

最高の出会いにサンキュー💛

 

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ボードゲームにハマった2017年夏。

「好きなだけ買っていいよ」と言ったら、翌週53箱、自宅に届く

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積み上げてみた。

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現在の自宅棚。

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塾の棚も合わせると、この箱量×2.5・・・何箱か数えていない。