塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

算数は正しいフォームで

今日は中学1年生の数学講座がありました。

生徒を待つ時間、先日の合格祝賀会(ケーキパーティ)の後片付けをしながら待機。

祝賀会ではゲームもやったし、おいしいものも食べたし、保護者の皆さんと色々お話しできたし、1年の総括としてとても有意義な会でありました。

そして今日、その名残を片付け、気持ちの切り替えを図りました。

 

 

 ↓ 後片付けの一場面。

f:id:dg-daiyo:20190214231556j:plain

いやー、後片付けって大変だなぁ。

 

算数の心得 

祝賀会も終わり、授業のメインは次の新6年生の番となりました。

※小学校では現在5年生ですが、当塾ではこの2月から6年生として対応します。

 

受験生としてこれから1年間、難しい問題をいくつも解いていくことになります。

が、その前にやっておかなくてはいけないことがあります。

算数の第一段階は、計算を間違えないこと!

(ここでいう計算とは、四則計算・小数・分数までのこと)

当たり前の話なのですが、計算を間違える人は、どの単元の問題でも間違えます。

 

というわけで、2月・3月は当塾における計算強化月間!

タイムレースをくり返すことで、計算を間違えないようになりましょう。

※タイムレース=算数の小テスト

 

とは言っても、ただ漠然と計算問題を解くだけでは計算力は向上しません。

どんなことでも、基本ができていなければ、いつかどこかで失敗してしまいます。

包丁がちゃんと使えないと手を切ってしまうでしょうし、走るフォームがおかしいと足を引っかけて転びますよね。

 

まずは正しい式の書き方を学習しましょう。

正しい方法を知らずに計算しても、間違ったフォームで練習をくり返すようなものです。これまで正しくない方法で計算をしていた人は、早めにフォームを修正しましょう。

 

 

ちなみに、間違った計算フォームの1位はコレ!

 

f:id:dg-daiyo:20190214232416j:plain


 

 

大人が見れば間違いにすぐ気づくのですが、『=』の使い方が間違っていますね。

本来『=』は、『=でつながれた左右の内容が等しい』ことを示す記号です。

しかし、上の式の2区と3区だけを見ると、

 2 × 3 = 6+1

となっており、式が成立していないことがわかります。

 

この間違いフォームの厄介なところは、答えは合っていること。

「合ってるんだからいいじゃん!」

という反応をする生徒が一定数います。

ですが、このままの式を使い続けると、中学数学でつまずくことは必至

中学受験だけでなく、その先を見据えて勉強をするならば、早いうちにフォームを矯正しておいた方が絶対に良いのです。

 

ということで、塾で最初に教える計算フォームがこちら!

f:id:dg-daiyo:20190214232802j:plain

 

このフォームをつくるために、以下のことを徹底させます。

 

 (1) 問題の式を書く。(省略されがち)

 (2) 計算する場所を計算する。

 (3) 計算しない場所をそのまま書き写す。

 (4) これを答えが出るまでくり返す。

 

上記の手順を守っていれば、正しい式の書き方が身に付きます。

 

まずはお子様が誤った式の書き方をしていないかどうか、ぜひ確認してあげてください。

もし誤った書き方であれば、正しい書き方を教えてあげてください。

教えても直してくれないのであれば、そこから先は塾にお任せください!何といってもうちの講師陣は精鋭揃いですから(笑)

 

 

とにかく、フォーム矯正には多少の強制力が必要です。

そして、直すなら早い方が絶対に良いです。

受験勉強の第一歩として、まずは式の書き方に気をつけてみましょう。そうすれば難しい問題への対応力も上がりますよ!

塾講師が考える「塾内通貨」の発行について

1月も「師走」じゃ!

1月も半分が過ぎた。

毎年のことだが、1月は本当に時間が過ぎるのが早い。

もし、私が月の和名をつけることができる立場にあったなら、

間違いなく「師走」は1月になっていただろう。

中学受験の講師にとって、この時期はまさにカオス(笑)

目の前の受験生に全力投球はもちろんのこと、

新年度のことも同時進行で進めていかなくてはならない。

なんと、今年は新学期のスタートが2月2日。

そう、まだ入試期間なのだ。

ちなみに、娘の幼稚園であるチームパパのイベントは2月3日。

この日は、レギュラー授業の初回&入試日

ということで、今回は欠席の運び。

建造物三部作(過去のものはこちら

ハッピーハロウィン - 塾講師、かく語りき

類は友を呼ぶ - 塾講師、かく語りき

)の最終話が見れないのは残念だが、

とにもかくにも、まずもって、今年の受験生の合格を願うばかりである。

そして、来年度は色々と新しくなることが多い。

例えば、従来、弊社では「サイボウズ」を使って、保護者様とやり取りをしてきたが、

サービスの終了に伴い、「slack」に移行する。

教員間では既に移行が完了していて、問題なく使用できるのではないかと思っている。

それ以外に、大きく変わるものが二つ。「DGベース」「DGトークン」の採用。

「DGベース」はまたの機会に書くとして、今日は「DGトークン」について書いてみたい。

 

その名も「DGトークン」

「DGトークン」とはなんぞや。わかりやすく言うと「塾内通貨」である。

実はまだ詳細が詰め切れていないところもあるので、導入の背景などを中心に書いていきたい。

まずは、導入の背景であるが、何といっても

頭を使う機会・時間を増やしたい!

これに尽きるのである。

勿論、進学塾に求めるものとして、最短ルートの学習法教授という考え方もあるだろう。

ただ、私たちは少し違う考え方でいる。

集団塾の強みを活かし、そして、より積極的に考えて行動する力をつけたい。

そんな思いから、導入するに至った。

「通貨」といっても、「金融教育」をやりたいわけではない。

さまざまな状況を設定することで、先を予測し、自分なりの考えを持って行動できるようになってほしいのだ。

ということで、今のところ決まっていることはこんな感じ。

 

【名称】
DGトーク
【種類】
奥地:アヒル 桜井:ダイス 田川:指輪 末廣:ヒマワリ

f:id:dg-daiyo:20190119174713j:plain

DGトーク

※ 指輪は壊れやすいため、変更の可能性あり
【数量】
各200
【固定支給】
毎月2トーク
※ 種類に関しては、ランダムor選択→要検討
【組合】
・参加費○トーク
・達成要件を満たすと△トーク
・月ごとの更新制
 例) 早起き組合
  参加費2トークン/月
  7時までの着席で1トーク
【徴税】
・月末に徴税
・毎月1トークンずつ増える(予定)
・月初に提示
・徴税に関しては、後半○トークンで4つなどの指定アリ

【交換】
・相互交換自由
・銀行(教員)と交換する場合には、4:1交換
 例 奥地トークン4と桜井トークン1

トークンの交換】
・シールへの交換
・直接ゲームへの交換
 →セットコレクション and △トークン□個

【スタンプシート】
600(今の倍)に変更

【サプライズイベント】
・供給量の調整
 例) 桜井の鉄槌→全員から桜井トークン2つ没収
   奥地の微笑み→全員に奥地トークン2トークン贈呈

 

「肝心の発行要件や交換要件が決まってないじゃん」というところではあるのだが、

そこはここから詰めるとして(笑)

まず、前提として、弊社では、「シール」制度がすでにある。

宿題を一つするごとに1つ獲得できる、など達成要件を満たすと支給され、

それを300個貯めるとボードゲームと交換できる。

勿論、これはこれでいいのだが、少しありきたり。

ということで、もらうだけは面白くない。

何事にも頭を使おうという発想のもと、シール制度はそのままに、

新たに「DGトークン」を採用し、工夫することでよりシールがたまりやすく、ボードゲームがもらいやすくするようにした。

もっとも、工夫しない者は、もらいにくくなったのだが(笑)

それはそれで、うまくやる者が出てきたときに、なぜうまくやれたのか、自分とどこが違うのかを考え、模倣することから始めてくれれば、

きっとその姿勢は勉強にも還元されるはずである。

 

まだまだ詰めなくてはいけない点が山積ではあるが、運用ルールが決まり、実際に運用されている様子などもその都度ブログにて言及していきたい。

ちなみに、こちらが秘密兵器である。

f:id:dg-daiyo:20190119175036j:plain

秘密兵器

中身は、使い方が決定するまで秘密。ウフフ。

 

家でも使える?

考えてもみれば、「家庭内通貨」もありなのでは?と一瞬思い始めた。

しかし、それなら最初から「通貨」でもいいような気もしていて。

ちなみに初めてのお遣いは、期せずして、勝手に事務所を脱走し、パン屋に向かったところ、無事に警察に保護され(パン屋には到着していた。)妻が怒られるという結末を既に迎えている…。

そうなると、初めての株式投資?いや、初めての一人旅か?

いずれにせよ、かわいい子には旅をさせたいものである。

 

 

師走の名に偽りなき師走っぷり

本日、12月31日。

冬期講習終了いたしました。

 

冬期前に作ったカレンダーも、

f:id:dg-daiyo:20181220231950j:plain

 

 

こんな感じに進んで、

f:id:dg-daiyo:20181231180128j:plain


食べ忘れて押収されたりもしましたが、

f:id:dg-daiyo:20181231180224j:plain

 

この通り、完食完走できました!

f:id:dg-daiyo:20181231180303j:plain


 

 

これでようやくお正月休みに入り、

明後日には口頭試問特訓&理社特訓!

 

塾講師の朝と年明けは早い。

 

 

まじめな話

冬期講習

今年の冬期講習では、5・6年生の算数を担当しました。

 

6年生はさすがに直前期ということで、気合が感じられます(一部例外アリ)

ただ、テスト問題の質問が少なくてちょっと不安・・・。

好意的に解釈すれば、質問しなくても解ける実力がついたということなのですが、質問が無ければ無いで不安になるのが塾講師の性ですからね・・・。

 

一方で5年生自由

特に男子がうるさい元気

授業の中身は、生徒間の実力格差が大きくなっているような感じがしました。

特にタイムレース(5分30問の簡単な問題を集めたテスト)では、

上位層に10点以上差をつけられる生徒も・・・。

13か月後には受験だよ、と言ってみましたが、彼女達が実際に受験を意識し始めるのは、まだ先でしょうかね。

 

一年

さて、ここからは個人的な振り返り

今年はかなりゲームに関して充実した年でした。

4月のゲーム大会でメダルをもらったり、2時間以上かかるボードゲームを何個もやったり、仲間内で麻雀をやってきれいに勝てたり、

楽しいことがいっぱいありました!

来年も楽しい一年になるといいなぁと願っています。

 

あ、そういえば、今年はじめに「風」一文字抱負を打ち立てましたが、今年何回も風邪をひいたので、ある意味当たりましたね・・・。

あと台風によって帰宅困難者になったのも今年のいい思い出です。

 

ということで、来年もまたよろしくお願いいたします。

よいお年を!

f:id:dg-daiyo:20181231181406j:plain

 

冬期講習と、その前にライフハック

いよいよ今年もおよそ36分の35が終わり、残すところあと11日

クリスマスを過ごし、晦日を越せば新年となります。

 

さて、そんな年末に、塾としては毎年欠かせないのが「冬期講習」

受験まで残り1カ月となるこの時期、誠に遺憾ながら冬休みにも勉強するしかありません。

 

ということで、当塾では

 23日(土)31日()(25日はお休み)

8日間が冬期講習期間となっています。

 

算数の内容は今年1年の総まとめ。

毎日1単元ずつ振り返り、一通り完璧!になったところで新年を迎えていただくことになります。

この冬期講習で受験に必要な力を確立させて、あとは1月に学力を積めるだけ積み込む予定です。

 

私ももちろん毎年教壇に立っております。

ですが、ここ数年、毎年思っていることが1つ。

 

 

日を追うごとに、日付の感覚がなくなっていきます。

 

冬期講習で扱う教材の名前付けが「冬期1日」、「冬期2日」、・・・となっているため、それに合わせて今日は1日目、明日は2日目、・・・といった感じで日付を認識することになります。

すると、日付感覚があやふやになり、「あれ、今日何日?」といった認識力の低下が起こります。

 

で、これの何が問題かというと、私事なのですが、28日にちょっとした用事があるため、この日付を忘れてはいけないのです。

もちろん冬期講習が始まる前の今であれば28日=冬期5日目ということもわかるのですが、毎日慌ただしい冬期講習が始まってしまうと、こんな単純なことをもうっかり見失ってしまう可能性があります。

それだけは避けねばならない・・・。

 

 

そんな悩みを抱える私の目にふと飛び込んできたのは、おやつのアルフォート

f:id:dg-daiyo:20181220231829j:plain

 

これは・・・使える!

 

ということで、今年はこんなものを作ってみました。

 

 

冬期講習カレンダー!!!

f:id:dg-daiyo:20181220231950j:plain

 

見ての通り、日付と日程をリンクさせた手作りカレンダーです!

 

貼り付けられた大量のアルフォートは、なんと季節限定の貴重な品。これを2種類、惜しみなくふんだんに使いました。

 

毎日始業前と終業後に1個ずつ食べていけば、日めくりカレンダーの要領で日付を刻むことはもちろん、それに加えてエネルギーにもなるという一石二鳥の逸品

できるカレンダーは、カレンダーの枠を超えた機能を備えているものです。

 

毎日忙しく、疲れがちな年末に、解決策を提案するカレンダーとなっております。

 

 

冬期講習23日から。

今年も最後まで気を抜かず、頑張っていきましょう!

 

「みんなが言ってるから」って悪いこと?

夏期講習が終わっておよそ2週間。ついに9月になりました。

夜のうだるような暑さが徐々に緩和され、過ごしやすい季節になってきましたね。いよいよ秋目前といったところです。

 

といえば先日、食欲の秋に関して生徒とこんなやり取りがありました。

 

「どうして秋は食欲が増すんだと思う?」と生徒にたずねてみたところ、

 

生徒①「おいしいものが多いから」

その通り、秋になると多くの農産物がを迎えます。

店頭においしそうな果物が並んでいると、つい買いたくなってしまいますね。

模範解答に近い回答と言えます。

 

生徒②「夏にあんまり食べなかったから」

これもそう。夏の暑い時期はどうしても食欲が減退してしまいます。

秋になって涼しくなると、これまでの分も取り返すかのような勢いで食べてしまいますよね。

 

そして、気になったのはこの回答。

生徒③「みんなが食欲が出てくるって言ってるから」

まわりの人に釣られて食欲が出てくる説。

他の生徒は面白がっていた回答でしたが、当人曰く「だれかがおなかすいたって言ったら、自分もすいてくるじゃん」だそうです。

 

私も最初は「試験でそんなこと答えたら点数入らないな・・・」なんてことを考えていましたが、改めて考えてみると、なるほど、一理あるような気がします。

 

 

さかのぼること約1か月

7月の終わり頃に「土用丑の日」がありました。

大量のウナギが店先に並び、蒲焼きのにおいが町中に溢れます。

近所のウナギ屋さんでは、店の外に網を並べてウナギを焼いていたり、お弁当を販売したりしていました。

 

では、どうして土用の丑の日にはウナギを食べるのでしょう。

 

調べるとすぐに出てきます。

ウナギ屋さんが土用の丑の日にはウナギを食べよう!」と言い始めたからですね。

江戸時代から始まったこの風習が、現代にも伝わっているのです。

7月に入ると、ウナギの予約が始まったり、ウナギ絶滅の話が上がってきたりしていますが、そうして少しずつ雰囲気が盛り上がり、丑の日には飛ぶようにウナギが消費されていくわけです。

こうして毎年同じ時期にみんながウナギを食べることになるわけですね。

 

 

でもそれって、本当にウナギを食べたくて食べているのでしょうか?

実は周囲の環境に作られた「食べたい」なのではないでしょうか。

 

たしかに、目の前にウナギを差し出されたら、ほとんどの人がウナギ食べたい!と思うでしょう。(私はウナギが苦手なので例外ですが。)

ですが逆に、差し出されなければ、ウナギを食べたいという思考にならないかもしれません。

もしも7月にウナギの広告を一切出さず、だれもウナギに関する話を全くしない土用の丑の日を迎えたら、ウナギを食べずに丑の日を過ごす人も多いと思います。

ウナギ以外にもおいしいものはいっぱいありますからね。

 

 

ですから、

「どうして土用丑の日にウナギを食べるの?」

という質問に対する答えが

「周囲がウナギウナギ言ってるから」

だとしても、それほどおかしくはないということになりそうです。

 

あ、決して日本の古くからの習慣を否定しているわけではありません。

多くの人がウナギ好きで、多くの人が同じ日にウナギ食べたい!と思うのは理解しています。

 

 

さて、話をに戻します。

「秋に食欲が増すのは、みんなが秋だ秋だと言っているから。」

この回答は、100点がもらえるものではありませんが、一考の価値がある回答だと私は思います。

(ウナギと違って話がややこしいのは、秋に食欲が増進するそれっぽい理由が他にもたくさんあることですね。)

特に日本人は周囲の様子をうかがって動向を決める傾向がありますから、日本人としてはむしろ正しい感性なのでしょう。

他にも恵方巻き」とか「バレンタインチョコ」も、その時期の雰囲気に合わせてみんなが食べるもののような気がしますね。

 

 

で、ここからむりやり塾の話に持っていくと、受験生が勉強をする環境は主に3つ。

「学校」「自宅」「塾」です。

このうち「学校」「自宅」は全員が持つ場所であるのに対し、「塾」利用している人としていない人がいます。お金もかかりますし、遊ぶ時間が減ってしまいますからね。

「塾で勉強する」ことの、「学校で勉強する」「自宅で勉強する」ことに対する優位点として挙げられるのは、

「周囲の同級生が全員受験生で、全員が「勉強しなきゃ」と言っている」ことではないでしょうか。

 

塾に来た生徒は勉強をします。

それを見て、

他の生徒も勉強をします。

 

生徒たちが、お互いに「勉強に向かう雰囲気」のある空間を作り出しているのです。

塾という場所に求められているのは、勉強指導以外にもこういった部分もあるでしょう。

 

 

「みんなが言ってるから」は、どちらかというと悪い方向性で使われることの多い言葉のように思います。

「みんなが言ってるから」で行動を決定した人は、自分の意思が無いと言われ、時に冷たい目線を向けられることもあります。

「みんなが言ってるから」の後に続く言葉は、明確な根拠のない情報だったり、本当は悪いことだとわかってはいるけどついやってしまうようなことだったり、あまり良いものでないことが多いですね。

 

 

ですが、「みんなが言ってるから」という接頭語には、そもそもプラスの意味もマイナスの意味もありません。後に続く言葉は良いことだって全然かまわないのです。

むしろ良い事であれば積極的に取り入れるべきです。

他人に迷惑をかけず、自分にとっても良いことなのであれば、みんなが言ってることに身を任せても悪くはないですね。

自分では見えないこと

夏期講習が始まり、5日目が終了しました。

今年の夏期講習は、1日が割と長く感じられます。

(去年は1日が過ぎるのがあっという間で、かなりバタバタしていた気が・・・)

この感じであと19日と考えると、まだまだ先は長いですね・・・。

とりあえず、実際、夏期講習が始まってからずっとのどの調子が良くないので、夜はしっかり休むことを心がけようと思います。

 

 

さて、夏期講習に入ってから5年生・6年生両方に伝えていることなのですが、夏期講習で大事なことは「自分の弱点を見つけること。」

(前回の私の記事で触れているので、そちらもぜひご覧ください。)

夏期講習は突然に - 塾講師、かく語りき

 

 

自分の弱点というのは、自分では意外と気が付きにくいものです。

特に通塾を始めて間もない段階の生徒に多く見られるのが、目の前の問題について「正解」「不正解」のみを唯一の判断材料とし、「解法」「解けなかった理由」は置いてけぼりにされているパターン。

例えば、授業の解説は何となく聞き流し、「ということで、この式を解けば答えが求められるよ」と式が提示された瞬間にその式だけを写し取り、答えを求めて満足してしまう生徒、など。

5年生のうちはある程度仕方ないのですが、6年生の夏期の時点でまだ「解けなかった理由」を意識せずに問題を解いている場合、9月以降に伸び悩む恐れがありますので、解法の大切さを何度もくり返して伝えている最中です。

 

「大事なのは答えじゃなく、解き方だ」と、既に何回言ったことか・・・(笑) 

 

 

ところで、子供たちの学習の様子を観察していると、弱点にもいろいろな種類があることに気が付きます。

 

 ・計算が遅く、不正確

 ・問題文をよく読まない

 ・公式が覚えられない

 

このあたりは算数の世界ではよくある弱点なのですが、

 

 ・集中力が持続しない

 ・解法を見ても応用ができない

 ・くり返し作業ができない

 

といったあたりは算数に限らず、様々な場面で不利益を被る可能性のある弱点となります。

おいしい料理を作れるようになるには、レシピを見ながら時間をかけて調理し、おいしいものができるまで何回も作る必要がありますよね。

 

こういった弱点を軽視せずに向き合い、1つずつ無くしていくのが「成長」であり、それは夏期講習の算数に通じる部分でもあります。

 

 

ということで、夏期講習では我々教員が眼を光らせ、大人の岡目をもって指導を行います。

本人では気が付かない弱点や、他の受験生と比較した性質も、そこそこの精度で見抜くことができます。

(私以外の教員はもっと的確に見抜きます。)

 

時には厳しいことをお伝えせねばならないこともありますが、その場合、家ではゆっくりと休息を取っていただき、翌日の授業にしっかりと参加していただければと思います。

「塾で熱して家でクールダウン」の連携が出来れば、効率の良い夏期講習を送れることでしょう。

ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

 

明日は6日目全体の1/4が終了ですね。

まだまだ先は長いので、無理はせず、かといって妥協もせず、頑張っていきましょう!

男たちのジレンマ

女子専門の男子部

弊社は、「女子専門」の塾である。

しかしながら、ありがたいことに、「弟もぜひ」と言ってくださる方もいて、

今年は5年生男子が3名でスタートしている。

男子は女子とは異なり、週1を基本としたスタイルは採用していない。

理由は簡単だ。

男子は勉強しない確率が高いからである。

ということで、小さな塾ではあるが、「男女別学」を採用している。

男子も女子も完全対応!!

なんと良心的な塾なのだろうか(笑)

 

ゲームに乗せるしかない!

そんなわけで男子たちであるが、女子以上に「学習習慣」をつけることは難易度が高い。

プリントの管理もままならないため、ひとつひとつやり方を徹底していく。

どこから徹底するかというと、「覚え方」みたいなところからやっていくのである。

正に、勉強のみならず、勉強のやり方を教えるのである。

それでも、覚えないときは覚えない(笑)

しかし、女子以上に競争好きでゲーム好きな嗜好性を示していることは間違いない。

そこで、私末廣は荒療治を施す。

・30分後に漢字20問、4字熟語・ことわざ20問の小テスト実施

・最下位の者以外は解散(すでに延長2時間)

・最下位の者は合格するまで&明日一日の呼称が「スーパーう〇こク〇野郎」

・一番最初に提出した者には+2点 2番目に提出した者には+1点

結果、喧騒に包まれていたはずの教室に30分の静寂が訪れる。

そして、採点。

先ほどまでの静寂はどこへ。教室内は阿鼻叫換の巷と化す。

結果、最下位の者は…泣く。

しかし、そこは薩摩隼人男が泣くとひたすら煽る

草食男子の対義語はDG男子になる日も遠くはない。

 

ジレンマって何だっけ

別日。

全く宿題をやってこなかった男子生徒2名に対して、22時に以下の問題を出題。

問題:「今週1週間頑張って、先に帰るのに値する生徒はどちらか。」

条件:1 生徒A→「B」 生徒B→「A」

    ⇒即解散

   2 生徒A→「B」 生徒B→「B」(裏切り) 

    ⇒生徒A→23時解散 生徒B→5分後解散 

   3 生徒A→「A」(裏切り) 生徒B→「A」 

    ⇒生徒A→5分後解散 生徒B→23時解散

   4 生徒A→「A」(裏切り) 生徒B→「A」(裏切り)

    ⇒24時解散

 

塾長の発案により、囚人のジレンマを実際に試してみることに。

そして、私の説明を聞き、さすがに説明しすぎだと後ろで微笑んでいる塾長。

しかし、彼はまだわかっていない。

現代っ子の読解力を。

結果

どちらも裏切り24時コースへとなりました。

塾長が「えっ!?なんで??」を連呼した姿は想像するに難くないだろう。

その後、わたしたちならこうするということで、

塾長とお互いの名前を書いて示す。

私たちが解散なので、生徒も仕方なく解散という理屈になっているかどうかわからない理屈を立てて終了。

ちなみに、生徒は、「先生たちはルールを理解していた。俺たちはルールが理解できなかった。それだけしか、差はない。俺たちもルールを理解できれば同じことができた」という謎の言い訳を残して帰宅。

読解力の闇は深い。

錆びついた日本の公教育の毒牙から、罪なき生徒を救うため、

今日もDGは戦うのである。