塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

塾講師が毎年卒業生に贈る言葉

一足お先に入試終了

今年の入試も終わった。

しかし、私だけは、一足早く2018年度が終わってしまっていた。

なぜなら、

9年ぶりにインフルエンザになってしまったから。

まさかこの最終局面で…とも思ったが、なんとも2018年を象徴していたのかもしれない。

今年は、受講生の数こそ少ないものの、

全員が第一志望校へ合格できた!

チャレンジ校には手が届かなかったが、この結果は、率直に胸を張っていいものだろう。ただ、塾としては、予期せぬコントロールできない事態も相次ぎ、色々と勉強させられる1年だった。

気分一新、2019年、今年こそは、初詣に行こう!

ということで、1月14日。やや遅い初詣ながら、早朝からスタッフ全員で地元の神社に初詣に出向いてみた。

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するとどうだろう。

そこからのお問い合わせの電話は連日鳴り響き、その数は10件を優に超えた。

弊社は、折込などの広告を出していないため(口コミで広めてくださる皆様に心から感謝申し上げます。)、この数字は決して悪い数字ではない。

神社さまぁ!!とかいうキャラではないが、

今までの自分たちに、どこか「よい塾だ」という傲慢さがあったのではないかと、改めて顧みる機会となった。

矜持を持つことは大切だが、どんなことでも受け入れられる許容性を持ち合わせたいものである。

 

2018年度生の特徴

さて、全員第一志望に合格した2018年度生の特徴について書いてみたい。

まずは、自発的に取り組むことのできるメンバーが引っ張ってくれたこと。

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これは、とてつもなく大きかった。

弊社は、自主性を前提としながらも、集団の雰囲気を活かしながら学習していくスタイルなので、その年によって教室の雰囲気は一変する。

今年は、早々に小テストの解答を張り出すなど(解答から逆算するといった生徒がいなかったため)、私たちも純粋に「教務」に集中できる環境が整っていた。

塾なら当たり前だろと思われるかもしれないが、「集中力の切れた生徒」への注意喚起や、中々進まない生徒の進度確認など、広義の「教務」には含まれるかもしれないが、教科の内容とは異なる点に注意を割かなくてはいけない場面は、思いのほか、少なくない。

そんな中、今年は人数が少ないこともあり、こうしたことに注意を割かれる時間が激減した。

こうした場合に注意すべきは、「教えすぎ」である。

ある程度自発的に取り組める生徒が多かったので(全員とは言ってない(笑))、

問題に対する能動的な姿勢を損なわないよう、質問に来ても、

「どこまでやったか」

「問題からわかる情報は何か」

「求められているものは何か」

「そのために必要なものは何か」

というように、必要最小限の誘導に留めるようにした。

ここで、普段ブログをご覧いただいている方で多少疑問に思われた方もいるかもしれない。

それは、末廣は文系講師ではなかったのか?ということだ。

実は、弊社、算数は全員が指導可能という何とも珍しい塾だ。

そして、そんなことよりも、

直前期は算数の質問ばかりで、国語の質問には誰も来ないのだ(泣)

 

いつも贈る言葉

この仕事を始めてから、いつからか必ず最後にはこの言葉を贈っている。

すでに昨年のブログにも掲載されているが、改めてここに掲載し、このブログの最後にしたい。

 

 

ここ数年、六年生の最後には、決まって同じことをお伝えするようにしています。本年もあえてそうしようかなと思う次第です。
 
学習塾ですから、皆さんに合格ラインを超える学力を授けることを目的とすることはもちろんですが、そのほかにも、僕は「楽しむ」ということを皆さんに感じてほしいと日々考えていました。
「楽しむと言ったって、嫌なことも辛いこともいっぱいあるよぉ」と思うかもしれません。
なるほど、確かにいつも笑顔でいることは容易ではありませんね。
しかし、「つらいこと」とは何でしょうか。
それは、あなた自身が「つらい」と感じることなのです。
『14歳からの哲学』という書籍の一節にこんな文章があります。
観念が状況を作るのであってその逆ではない。」
思いや考えが状況を作り出すのであって、状況や環境によってその思いや考えになるのではない」と。
 
少し難しかったでしょうか?
具体的にいえば、あなたが「つらい」、「忙しい」と感じれば、
あなたのいる状況はつらく忙しい状況になります。
自分のできることがたくさんある。チャンスがたくさんある」と考えれば、
あなたの置かれた状況はこれ以上ない恵まれたチャンスになるでしょう。
逆もしかりです。あなたの周りにどんなに美しい花が咲いていようと、
あなたがそれに気づき「美しい」と感じなければ、その花はなかったことになります。
やはり、大切なのはあなた自身の考え方、思いなのです。
 
「そうはいってもつらいものはつらいし、忙しいものは忙しいんだよ。前向きに考えるなんて私には無理だ。」と思った人もいるかもしれません。
確かに最初からすべてを前向きになんて難しいでしょう。
また、もしかすると、前向きに考えることだけがいいことではないかもしれませんね。
口頭試問に正解がたくさんあるように、みなさんのこれから直面する問題にはたくさんの正解があることでしょう。
しかし、もっとも大切なことは、自分の考え方で状況や環境が決まるということを知っているということです。
「自分の考え方が状況・環境を決める」このことをしっかりと意識することができれば、どんな時でもあなたらしい考え方ができるようになるはずです。
あなたらしい考え方ができれば、きっとあなたには「楽しい」未来が待っていることでしょう。
みなさんの未来に幸多からんことを心より願っています。

そして、最後に、大人は楽しいですよ。

 

 

受験前最後の、緊張に打ち勝つ時間

今年が始まって早1か月

気が付けば、明日が中学受験本番となります。

 

今日も朝から受験生たちが当塾し、各々自習に取り組んでいました。

手遊び無し、おしゃべり無し、黙々と問題を解くその様は、正に受験生。

 

ちょっと訂正。おしゃべりはありました(笑) 

 

 

18時、最後の自習時間が終了

終了後、最終日とは思えないような、いつも通りの和やかな感じで解散

あまり緊張しているようには見えず、逆にこちらばかりが張り詰めていてちょっと面白くもありました。

緊張に強い学年なのかな・・・?

 

ただ、内心どうだったのかは、本人たちにしかわからないところですね。

 

 

 

緊張に対する耐性は、学力とはまったくもって別のパラメータです。

もし全員が緊張なんて全然せずに受験できるのであれば、合格者はほぼ学力順で決まることでしょう。

ただ、そうはならないのが受験の恐いところ。

特に口頭試問(面接形式の試験)では、その影響が顕著に現れます。

本番での大逆転は、良い方向にも悪い方向にも起こり得るのです。

 

 

極度に緊張に弱い私の場合、こういうときは

「今から○時間後には全部終わってるんだ。なるようになる。」

と考えて、緊張感からひとまず目を逸らしていましたね。

これまでの人生をこの方法で乗り切ってきましたが、これがベストな対応なのかどうかは未だにわかりません。

というか、プレッシャーを直視できていない時点で、ベストな選択ではないでしょうね(笑)

 

他の人の緊張対策も気になります。

 

 

それはさておき、とりあえず残りの時間は12時間ほど。

残された時間の過ごし方を考えましょう。

理想としては、各自不安もあるし、準備も必要でしょうけれども、まずは休息をたっぷりとって、ベストなコンディションで本番に臨んでほしいものです。

 

それでは、受験生全員の健闘を祈ります!

 

 

 

ちなみに、私のやり方では今ごろ、

「明日の今頃にはもう1日目の試験終わってるし、結果を待つ間に何してようかな」

と考えている頃です。

正解ではないですね・・・

2019年は『調』

明けましておめでとうございます!

久しぶりの投稿です。私の。

気まぐれです。えぇ!きっとまたしばらく書かないだろう・・・(^-^;

 

2日と空けず、ブログの閲覧数を報告してくる主人。

いちいち私のツイッターフェイスブックを確認しては、余計なことを書いていないかチェックする主人。。。

 

すみませんね~。大雑把で。

すみませんね~。オブラートに包むのが下手で。

すみませんね~。危機感がなくて。

すみませんね~。後先考えられないバカで。

 

まぁいいか!

 

さて、そんなダメダメな私も、「今年こそは!!!!」と毎年思うわけです。

きっと世の中の大半がそうでしょう!そして、私と同じように、なおざりに・・・。

 

でも、今年は例年よりは真面目に

「今年は色々とちゃんとしよう」

と考えているわけです。

 

仕事も、家事も育児も色々と中途半端なので、

今年の抱負は「調える」です!

 

おいおい1月も終わりに近づいて抱負なんておせーよっ!

という突っ込みはナシで!

塾の1年サイクルは2月~翌1月なのです。

 

【仕事面】

・手を抜いていた教材作成をちゃんとしよう。

経理をもっとちゃんとしよう。

・事務資料を見直そう。

・断捨離をして事務所の大掃除をしよう。

SNSはそこそこやろう。

 (サイバーポリスとの関係悪化の場合は優先度↓)

 

【生活面】

・朝はもっと早く起きよう。

・朝ごはんをきちんと取ろう。

・ダイエットをしよう。

・部屋の整理整頓をきちんとしよう。

・娘の勉強の計画をたてて、履行する。(気分やきまぐれはNG)

 

 

書いていて、情けなくなってきた・・・。

言い訳させてもらえると嬉しいが、自分で自分に言い訳するのは余計悲しいので、

しないで、自分の色々な面を調えていこうと思う。

 

経過も書いていこう。

 

ではまた!

塾講師が考える「塾内通貨」の発行について

1月も「師走」じゃ!

1月も半分が過ぎた。

毎年のことだが、1月は本当に時間が過ぎるのが早い。

もし、私が月の和名をつけることができる立場にあったなら、

間違いなく「師走」は1月になっていただろう。

中学受験の講師にとって、この時期はまさにカオス(笑)

目の前の受験生に全力投球はもちろんのこと、

新年度のことも同時進行で進めていかなくてはならない。

なんと、今年は新学期のスタートが2月2日。

そう、まだ入試期間なのだ。

ちなみに、娘の幼稚園であるチームパパのイベントは2月3日。

この日は、レギュラー授業の初回&入試日

ということで、今回は欠席の運び。

建造物三部作(過去のものはこちら

ハッピーハロウィン - 塾講師、かく語りき

類は友を呼ぶ - 塾講師、かく語りき

)の最終話が見れないのは残念だが、

とにもかくにも、まずもって、今年の受験生の合格を願うばかりである。

そして、来年度は色々と新しくなることが多い。

例えば、従来、弊社では「サイボウズ」を使って、保護者様とやり取りをしてきたが、

サービスの終了に伴い、「slack」に移行する。

教員間では既に移行が完了していて、問題なく使用できるのではないかと思っている。

それ以外に、大きく変わるものが二つ。「DGベース」「DGトークン」の採用。

「DGベース」はまたの機会に書くとして、今日は「DGトークン」について書いてみたい。

 

その名も「DGトークン」

「DGトークン」とはなんぞや。わかりやすく言うと「塾内通貨」である。

実はまだ詳細が詰め切れていないところもあるので、導入の背景などを中心に書いていきたい。

まずは、導入の背景であるが、何といっても

頭を使う機会・時間を増やしたい!

これに尽きるのである。

勿論、進学塾に求めるものとして、最短ルートの学習法教授という考え方もあるだろう。

ただ、私たちは少し違う考え方でいる。

集団塾の強みを活かし、そして、より積極的に考えて行動する力をつけたい。

そんな思いから、導入するに至った。

「通貨」といっても、「金融教育」をやりたいわけではない。

さまざまな状況を設定することで、先を予測し、自分なりの考えを持って行動できるようになってほしいのだ。

ということで、今のところ決まっていることはこんな感じ。

 

【名称】
DGトーク
【種類】
奥地:アヒル 桜井:ダイス 田川:指輪 末廣:ヒマワリ

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DGトーク

※ 指輪は壊れやすいため、変更の可能性あり
【数量】
各200
【固定支給】
毎月2トーク
※ 種類に関しては、ランダムor選択→要検討
【組合】
・参加費○トーク
・達成要件を満たすと△トーク
・月ごとの更新制
 例) 早起き組合
  参加費2トークン/月
  7時までの着席で1トーク
【徴税】
・月末に徴税
・毎月1トークンずつ増える(予定)
・月初に提示
・徴税に関しては、後半○トークンで4つなどの指定アリ

【交換】
・相互交換自由
・銀行(教員)と交換する場合には、4:1交換
 例 奥地トークン4と桜井トークン1

トークンの交換】
・シールへの交換
・直接ゲームへの交換
 →セットコレクション and △トークン□個

【スタンプシート】
600(今の倍)に変更

【サプライズイベント】
・供給量の調整
 例) 桜井の鉄槌→全員から桜井トークン2つ没収
   奥地の微笑み→全員に奥地トークン2トークン贈呈

 

「肝心の発行要件や交換要件が決まってないじゃん」というところではあるのだが、

そこはここから詰めるとして(笑)

まず、前提として、弊社では、「シール」制度がすでにある。

宿題を一つするごとに1つ獲得できる、など達成要件を満たすと支給され、

それを300個貯めるとボードゲームと交換できる。

勿論、これはこれでいいのだが、少しありきたり。

ということで、もらうだけは面白くない。

何事にも頭を使おうという発想のもと、シール制度はそのままに、

新たに「DGトークン」を採用し、工夫することでよりシールがたまりやすく、ボードゲームがもらいやすくするようにした。

もっとも、工夫しない者は、もらいにくくなったのだが(笑)

それはそれで、うまくやる者が出てきたときに、なぜうまくやれたのか、自分とどこが違うのかを考え、模倣することから始めてくれれば、

きっとその姿勢は勉強にも還元されるはずである。

 

まだまだ詰めなくてはいけない点が山積ではあるが、運用ルールが決まり、実際に運用されている様子などもその都度ブログにて言及していきたい。

ちなみに、こちらが秘密兵器である。

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秘密兵器

中身は、使い方が決定するまで秘密。ウフフ。

 

家でも使える?

考えてもみれば、「家庭内通貨」もありなのでは?と一瞬思い始めた。

しかし、それなら最初から「通貨」でもいいような気もしていて。

ちなみに初めてのお遣いは、期せずして、勝手に事務所を脱走し、パン屋に向かったところ、無事に警察に保護され(パン屋には到着していた。)妻が怒られるという結末を既に迎えている…。

そうなると、初めての株式投資?いや、初めての一人旅か?

いずれにせよ、かわいい子には旅をさせたいものである。

 

 

中学受験塾講師が考える「1月に学校を休むということ」

月月火水木金金

今年もこの季節がやってきた。曜日が分からなくなるこの季節が。

東京の中学受験は、2月1日が解禁日。

ということで、1月はまさに“大詰め”の時期。

そして、この時期、受験生の中には学校を休んで朝から塾に来る者もいる。

彼らは、8to8

8時から20時まで塾にいるのだ。

私たちは、そんな生徒に合わせて午前中から時間割を組み、授業を設定する。

 

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ここまで読むと、DGは、学校を休ませてまで、塾に詰め込んでいる時代錯誤のスパルタ教育を施す塾であるかのように思われるかもしれない。

しかし、事実はそうではない。

直前特訓のご案内の紙には、わざわざフォントを変え、斜字体にし、下線を引いてまで、こんな文言が掲載されている。

「学校を休むことを推奨するわけではありません」

 

ただ、学校を休んでまで塾に来て学習しようという生徒に応える体制をとる。

それ以上でもなければそれ以下でもない。

「学校を休んで塾に来る」

この行動に関しては、賛否が分かれることだろう。

そこで、このことに関して毎年考えることを書いてみたい。

 

学校>塾!?

とにかく学校には行かせる。学校が第一。

どういうわけか、年々減ってきてはいるが、そんな考えの保護者様もいらっしゃることだろう。私自身も元々はそういう立場だ。

もちろん、それはそれで正解。

1月に学校にいくかどうかは、各家庭の「価値観」の問題で、そこに絶対性は存在しない。

はずである。

問題は、この問題が「排他性」を帯びたときである。

「塾」という言葉に、必然的に「苦役」と「発展性」を連想し、

「そこまでしなくても…」という無責任で冷ややかな視線を他人にも投げかける。

私たちは、自分と異なる価値観から出発した考えや行動に対しては、批判的になりやすい。

しかし、前にも述べたように、「学校にいくか、塾に行くか」は、

各家庭の価値観の問題なのだ。

1月もいつも通り登校してペースをつかみなさい。

これも正解だ。

1月は朝から塾に行って、受験勉強をやり切りなさい。

これも正解なのだ。

唯一解はない。

そして、この決断を自分ですることが大切なのだ。

学校より受験勉強を優先したいのに学校に行っても、上の空で大した意味はないし、

親がどんなに言ったところで、学校に行きたいのに塾に来ても、勉強に身は入らない。

まずは、受験生自身が自分が置かれた状況から、自分なりの答えを出すことだ。

そして、このとき、親を含め、周りの大人はその意見を尊重してほしい。

仮に、自分の価値観とは異なる考え方だったとしても。

学校の先生に対する私の願いは、おおたとしまささんのこの記事がとても丁寧に表してくれている。

6年生の担任の先生たちへ。もしクラスのなかに中学受験生がいるのなら | おおたとしまさオフィシャルブログ「Father's Eyes」Powered by Ameba

 

夢の国で漢字る

私自身が、価値観のバイアスに気づかされたできごとがある。

上京して初めて妻と二人でディズニーランドに行った時のことだ。

ディズニーランドといえば、行列。

薩摩という九州の最端に生を受けた私にはそんなイメージが強い。

私たちが訪れた日も例に漏れず、大変な人込みでにぎわっていた。

そんな行列の中で、一瞬、強烈な違和感を覚えた。

 

親子3人連れで並んでいる。

 

その真ん中の男の子が漢字の勉強をしているのである。

 

漢字!?

 

 

東京の小学生はディズニーランドでも勉強するのか?

この夢の国でもまだ現実にまみれようというのか?

私の脳裏を混乱が支配する。

そして、あろうことが、当時は既に中学受験の塾でアルバイトをしていたにもかかわらず、

「中学受験」ってやつはそんなに大変なのか?

それで小学生は本当に楽しいのか?

と、弱冠二十歳の末廣は、青臭いべき論の眼差しを彼に向けたのであった。

 

すると、こんな会話が聞こえてきた。

 

母:「そろそろやめなさい」

子:「まだ大丈夫でしょ。じゃああと1ページだけ。」

 

??

 

母親が止めて、子どもが勉強することをせがんでいる。

ネズミたちが舞うこの桃源郷とも思える空間で、

まだ勉強というの名の修行に挑もうというのか?

 

一人の少年をここまでさせる。

東京という地は、なんと恐ろしい場所かと、当時の私は恐れ戦いた(ディズニーランドは千葉ですが(笑))。

 

しかし、なぜかある時ふいに、この時の自分の考え方の誤りに気が付いた。

「勉強」=「苦」。ゆえに、ディズニーランドで勉強は場にそぐわない。

それは、勝手に私が抱いたイメージに過ぎない。

この少年にとっては、多くのキャラクターやアトラクションに囲まれた夢の国で、

大好きな漢字を勉強できる。

大好きな場所で大好きなものに触れる。

こんな幸せなことはないのではないかということである。

この少年にとって、

「ディズニーランドでまで勉強しなくても。」

こんな大人の独り善がりな考えは、何の意味もなさない。

楽しいかどうかは、彼自身の問題なのだから。

そのときの少年の笑顔が、私に価値観の相対性無自覚な排他性の恐ろしさを教えてくれたのだ。

 

もう9日

本番まで残り3週間。

1月学校にいくか、塾に行くか。

そんなことに時間と労力をかける必要はない。

周りの目を気にすることもない。

振り返った時に「楽しかった」と思える結果とプロセスのために、

受験生と、彼らを取り巻くすべての人々が、自分の目の前を照らせばそれでいい。

DG生は、塾長と運営部長の美声を聞くのを楽しみにガンバレ!

私ですか?悲しいかな、筋金入りの音痴です(泣)

 

 

 

師走の名に偽りなき師走っぷり

本日、12月31日。

冬期講習終了いたしました。

 

冬期前に作ったカレンダーも、

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こんな感じに進んで、

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食べ忘れて押収されたりもしましたが、

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この通り、完食完走できました!

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これでようやくお正月休みに入り、

明後日には口頭試問特訓&理社特訓!

 

塾講師の朝と年明けは早い。

 

 

まじめな話

冬期講習

今年の冬期講習では、5・6年生の算数を担当しました。

 

6年生はさすがに直前期ということで、気合が感じられます(一部例外アリ)

ただ、テスト問題の質問が少なくてちょっと不安・・・。

好意的に解釈すれば、質問しなくても解ける実力がついたということなのですが、質問が無ければ無いで不安になるのが塾講師の性ですからね・・・。

 

一方で5年生自由

特に男子がうるさい元気

授業の中身は、生徒間の実力格差が大きくなっているような感じがしました。

特にタイムレース(5分30問の簡単な問題を集めたテスト)では、

上位層に10点以上差をつけられる生徒も・・・。

13か月後には受験だよ、と言ってみましたが、彼女達が実際に受験を意識し始めるのは、まだ先でしょうかね。

 

一年

さて、ここからは個人的な振り返り

今年はかなりゲームに関して充実した年でした。

4月のゲーム大会でメダルをもらったり、2時間以上かかるボードゲームを何個もやったり、仲間内で麻雀をやってきれいに勝てたり、

楽しいことがいっぱいありました!

来年も楽しい一年になるといいなぁと願っています。

 

あ、そういえば、今年はじめに「風」一文字抱負を打ち立てましたが、今年何回も風邪をひいたので、ある意味当たりましたね・・・。

あと台風によって帰宅困難者になったのも今年のいい思い出です。

 

ということで、来年もまたよろしくお願いいたします。

よいお年を!

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冬期講習と、その前にライフハック

いよいよ今年もおよそ36分の35が終わり、残すところあと11日

クリスマスを過ごし、晦日を越せば新年となります。

 

さて、そんな年末に、塾としては毎年欠かせないのが「冬期講習」

受験まで残り1カ月となるこの時期、誠に遺憾ながら冬休みにも勉強するしかありません。

 

ということで、当塾では

 23日(土)31日()(25日はお休み)

8日間が冬期講習期間となっています。

 

算数の内容は今年1年の総まとめ。

毎日1単元ずつ振り返り、一通り完璧!になったところで新年を迎えていただくことになります。

この冬期講習で受験に必要な力を確立させて、あとは1月に学力を積めるだけ積み込む予定です。

 

私ももちろん毎年教壇に立っております。

ですが、ここ数年、毎年思っていることが1つ。

 

 

日を追うごとに、日付の感覚がなくなっていきます。

 

冬期講習で扱う教材の名前付けが「冬期1日」、「冬期2日」、・・・となっているため、それに合わせて今日は1日目、明日は2日目、・・・といった感じで日付を認識することになります。

すると、日付感覚があやふやになり、「あれ、今日何日?」といった認識力の低下が起こります。

 

で、これの何が問題かというと、私事なのですが、28日にちょっとした用事があるため、この日付を忘れてはいけないのです。

もちろん冬期講習が始まる前の今であれば28日=冬期5日目ということもわかるのですが、毎日慌ただしい冬期講習が始まってしまうと、こんな単純なことをもうっかり見失ってしまう可能性があります。

それだけは避けねばならない・・・。

 

 

そんな悩みを抱える私の目にふと飛び込んできたのは、おやつのアルフォート

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これは・・・使える!

 

ということで、今年はこんなものを作ってみました。

 

 

冬期講習カレンダー!!!

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見ての通り、日付と日程をリンクさせた手作りカレンダーです!

 

貼り付けられた大量のアルフォートは、なんと季節限定の貴重な品。これを2種類、惜しみなくふんだんに使いました。

 

毎日始業前と終業後に1個ずつ食べていけば、日めくりカレンダーの要領で日付を刻むことはもちろん、それに加えてエネルギーにもなるという一石二鳥の逸品

できるカレンダーは、カレンダーの枠を超えた機能を備えているものです。

 

毎日忙しく、疲れがちな年末に、解決策を提案するカレンダーとなっております。

 

 

冬期講習23日から。

今年も最後まで気を抜かず、頑張っていきましょう!