塾講師、かく語りき

塾講師、かく語りき

合同会社ディープグラウンド(DG)が運営する、京王線千歳烏山駅にある中学受験塾、烏山進学教室。講師が語る、学問に関係あることないこと。

「叱ってくれる」こと

娘よ・・・お前か。

 

娘の独り言

『体操教室の〇〇先生、最近好きになったんだよね~』

 

((ん??最近??))

「え?嫌いだったの?」

『うん・・・』

「なんで?ママはあの先生めちゃ好きなんだけど?」

『だって怒るから・・・』

((!!!!!!!Oh、My God!!!))

 

まぁ、子供なんてこんなもんよね(笑)

 

とりあえず〇〇先生のすばらしさについてトクトクと語る

 

“怒る”“叱る”“注意全然違うもので、O先生は注意したことはあっても叱ったことも起こったこともない。

英奈に限らず、他の子にもそんなことは見たことがないということを言うと、

彼女の中で3つの言葉のニュアンスの違いが何となくイメージが着いたのか、

「確かに、怒ったことないや!」となってホッと一安心。

 

①今聞いてなかったでしょ~!話ちゃんと聞いててね!

②前の人のするのを見てて!一人だけ違うことしているよ!

③まっすぐ立って!フラフラしない!

④ふざけないでちゃんとする!ケガするよ!

 

これは、注意であって、怒っていないぞ・・・娘よ。

ってか、ママにいつも怒鳴られてんじゃん(^-^;

それに比べたら女神様だよ(笑)

 

そういえば、行かせている体操教室は、一部でめちゃ厳しいという噂になっているようで、時々通わせていることを驚かれることがある。

 

「ハナちゃんって、あそこの体操教室通ってるんでしょ?やっぱ厳しい?」

「え?全然厳しくないよ~!むしろ優しい!イイ体操教室だよ~」

 

私はいい体操教室だと思っているため、訂正していいところだと宣伝するけど、だれも入らないんだよね(笑)

でも、書きながら、今思ったんだけど、

仮に“厳しい”場所だとして、それを避けているような輩に入会されても困るだろうし、まぁいいか。

 

気付き

最近色々なママさんと話していて気が付いたのだが、

どうやら

「ちゃんと」やるさせる

ということが、紙一重厳しいと思われるようだ。

 

それって、哀しい。そして怖い。

親が色々なことを俯瞰して考えられるレベルにいないと、こういったところに支障が出てくるようだ。

本当に親って責任重大だ。

 

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サービスを受ける人とお金を支払う人が違う難しさ

ここで、子供の話に戻るが、

私の中では、「怒る人」というのは、自分が子供にブチギレしていることを基準に

怒鳴っていることをイメージする。

だから、子供の

「怒るからあまり好きじゃない」という言葉にゾッとした。

私はいつも体操教室を見学しているので、O先生のことが分かっているからいいようなものの、見ていなかったら「へ~。O先生っていう怒る先生がいるんだね」になっていただろう。

 

子供にとっては怒らない(注意しない)先生が「最高の先生」で、怒る・叱る・注意する先生は「嫌な存在」となるのだ。

 

これが子供相手の難しさだなと思うことがある。

サービス業だけど、教育は教育的な面も大事で、子供のためになるという信念のもとに

時には嫌られるようなこともしなけりゃいけない場合もあると思うのだ。

たま~に変なものいると思うが、そういうこともひっくるめて

「子供のために+か-か」の判断も親の大事な仕事で、親のウツワが問われる。

 

「怒ってくれる」こと

ある程度精神的に大人になってきた6年生の生徒に話をすることがある。

 

「叱ってくれる」ということがどれほどありがたいか考えてほしい。

もちろん、変なのもたくさんいる。大人だからって正しいわけではない。

でも、ある程度大人になったらだれも「叱ってくれない」よ。

「あ~君はそんなやつなのか。この程度なのか~」でおしまいということがほとんど。

「叱る」のは「言ったら成長してくれる」という期待が前提だからね。

言っても意味ない奴には何も言わない。だって意味ないし、面倒だもん。

だから、親以外で「叱ってくれる」人は貴重だよ☆

言われたことにムカつくかどうかはさておき、自分のために言ってくれているかどうかは感じるものがあるじゃん?

その上で、ただの押し付けだと思ったり、納得いかないのであれば議論すればいい。

もう10歳越えてるんだから、

「怒られた。ムカつく。嫌い」

とか低レベルなこと止めろよ。

 

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受験虐待。教育虐待。

夏期講習のある日の国語の文章

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 勉強するといいことがあるのだが、それが何だか、おわかりだろうか。勉強するといちばんいいことは、知識が増えること以上に、頭が良くなるということなのだ。

「勉強すると頭が良くなる」ということは意外に見落とされているが、「なぜ勉強をするのか」という問いへの一つの端的な答えである。運動すると運動神経が良くなる。運動部に入って何年かやっていると、元はそんなに動きが鋭くなかった人でも、ある程度、体が動くようになる。それと似ている。勉強すると頭が良くなる。頭が良くなると同時に心のコントロールもうまくいくようになる、というのが大方の筋道だ。

「勉強しすぎて、ものすごくキレやすくなったという人の率よりも、ぜんぜん勉強しないでブチキレている人の率が圧倒的に高い。勉強すると頭がおかしくなるかのような言説をまき散らす人がいるが、基本的にそういうことはない。

以下省略

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この文章を予習していて、思わず笑ってしまった。

というのも、ママ会で

 

「小学生は外で遊ぶべき。勉強ばっかりしていると、人の気持ちがわからない子になって犯罪者になる」

「小学生のうちから勉強なんてかわいそう

という話になったからだ。

 

 

((いや、統計って言葉知ってる?勉強頑張ってそれなりになった人と、そうじゃない人の犯罪率比較した?))

((ニュースになるのは、勉強もできて優等生が罪を犯すのが珍しいからでしょ。犬が人を噛んでもニュースにならないけど、人が犬を噛んだらニュースになるのと同じ))

という言葉をゴクッと飲み込んだ。

 

本音と建て前

肌感覚として、幼稚園で受験や勉強の話をするのは嫌がられるようだ。

でも、聞きたくないわけではないんじゃないかな。

気になってはいるけど、ガツガツ聞くに聞けないといったところだろう。

本音は色々と聞きたそうな顔の人も多い。

 

 

ではなぜ、勉強の話題を避けるのか。

男性には理解できない心理らしい・・・

 

「かわいそう」と上記にあったが、これが原因!

決して、自分が勉強させている“ヒドイ”母親だと思われたくないのである。

他にも、勉強させても“あの仕上がり”ですか?ということを避けようとしていると思われる。

 

 

テスト前に「昨日寝ちゃって全然していない~」というアレですね!

勉強していないから点数が悪いのであって、私がバカだからではない!というヤツ

勉強してもこの点数ですか?を避けるために、いう言い訳。

女子の心理ってやつですね!

 

女子の心理と言いましたが、主人が言うには男にはめちゃ少ないらしい。

写真を撮る時に、今日浮腫んでる~とか、今日化粧手抜きなのに~とか。

服装も、そこらへんにあったのを適当に着てきた~とか女子は多いよね。

自分も女子なので、これは分かりますよ!んで、自分も言っています(笑)

 

 

でも、子供の場合は、話題にしないだけならいいけど、

それで、本当にさせないのはNGですよ。

10歳の壁とはよく言ったもので、7歳の壁、10歳の壁は現場で相当感じています。

 

小学校高学年になって、突然勉強しようと思ってもできないし、なんだったら7歳時点で色々とoutなこともありそうだ。

もちろん、outと言ってもダメなのではなく、テコの原理のように後になればなるほど大変になるということだから10歳過ぎていても諦めないで、やらせましょうね。

 

受験虐待・教育虐待

受験虐待(教育虐待)という言葉も生まれましたね。

でも、

勉強をさせること自体は虐待なのではない

ので、勘違いしないように。

勉強を通して、過度に暴言を吐いたり、過度に体罰を加えて子供を精神的・肉体的に追い詰めることを“虐待”と言っているのであって、勉強をさせること自体がそのまま虐待につながるわけではない。

 

言葉の定義はきちんと押さえましょう。

 

むしろ、全く勉強をさせない方が子供の将来までトータルで考えたら育児放棄や虐待になるかもしれませんよ?

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中学受験講師たちが幼児にボコ負けして学んだ話

ボードゲームから学ぶ

コロナ期間の特別対応もすっかり落ち着いて、少しだけゆっくりした日々を過ごして

 

いるつもりだった(笑)

 

現実は、そうもいかず、

なれない補助金系の業務であったり、

そして何よりも、

7月に開催予定のBBQの準備であったりと、

何かと慌ただしい日々。

例年だと、BBQの後は、保護者会も終わり、ちょっとだけ一息つける時間であるのだが、

今年はそうもいかず。

ただ、タスクが少しだけ減って、

考える時間が増えるのはある意味平常運転とも言える。

今年も、BBQイベントの大枠を決めるべく、あぁだこぅだと考えを巡らせる。

そして、自分の考えだけではなく、先人たちの知恵にも思いを巡らせる。

そう、実際のボードゲームから学ぶのである。

ということで、今週も新たなボードゲームをしなくてはならない。

言うまでもないことであるが、業務である。

当然に業務であるのだ。

 

幼児にボコボコにされる

ということで、私、田川、櫻井、長女の4人で取り組んだのがこのゲーム。

 

パレオリシック

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http://fu-ka.livedoor.biz/archives/paleolithic.html

 

要は、サイコロの出目をもとにリソースを管理し、それを上手に使って、家を建てたり、工芸品を作ったりして得点を稼ぐゲームだ。

我々は、ゲーマーらしく盤面を静観する。

ダイスの目が高くなければ獲得できないリソースが2つ。

である。

なるほど、これは緑か黒が重要なのだろうなぁと理解する。

 

ゲームでは、櫻井が緑にポジションを取り始める

後塵を拝した私は、やむを得ず、黒を中心とした作戦に

その二人に挟まれた田川は苦戦を強いられる

そんななか、一人全くことなる作成を取る者がいた。

 

長女である。

 

緑や黒は、ダイスの目が高くなければいけないため、

そこに至るまでの準備が必要となる。

そのうちに、一人、ひたすらに取得可能なリソースを集め、

次々に製品化してく長女。

 

おっ!いんじゃない!!

 

オハナやるじゃん!!!

 

えっ!マジで!!!!

 

ゲーム終わっちゃったやん…

 

最後の得点計算、何と勝利したのは長女である。

 

勿論、ダイス目という運に左右される要素はあれど、

我々は全力で完敗したのである。

 

目の前の最善を尽くすということ

さぁ負けた原因は何だろうか。

言い換えれば、長女が大人を負かすことが出来た原因は何だろうか。

それは、目の前の最善を取り続けたことにある。

このゲーム、誰かが8つの生産を終えるとゲーム終了となる。

大人は、つい8または7の生産でいかに高得点を取れるかを考える。

そこで、点数が大きく、やや工数のかかる選択肢を検討し始める。

ところが、長女はわずか6歳。

数ターン先まで見越せるわけもない。

そこで、彼女が取った作戦は実にシンプル。

現状で最もリソースを獲得できる選択をし、

リソースを使って生産できるタイミングはひたすらに生産する。

結果として、彼女が8つ生産したことでゲームは終了したが、

私は6つしか生産できていなかった。

これでは、いくら得点の高いものを生産していたとはいえ、さすがに分が悪い。

 

こうしたことは、ボードゲームの世界でなくともいくらでも起こりうる。

 

全体を俯瞰し、先を考えて行動する。

恐らくほとんどの人から称賛される行為である。

しかし、本当に「俯瞰」できているのか?

本当に「先を考え」られているのか?

 

中途半端な思考は間違いなく、行動力の前に屈することになる。

 

まして、先を見越して積極的に行動するならまだよいが、

まだ時間があると余力を残すなど愚の骨頂である。

 

結局、強いのは目の前の状況で最善を尽くせること。

 

先が見通せればなおよい。

ただ、「なおよい」に過ぎない。

勿論、やみくもに進むことを「最善」とは言えないが、

必ずしもゴールから計算できなくとも、

目の前に全力を尽くすことはやはり最適解足りうるのである。

 

DG的目の前の最善とは

今週は補助金等の申請にだいぶ時間を取られてしまった。

コロナ期間中も、新館は空けていたが、本館の2教室はクローズしていたり、

非対面型の授業を実施するために必要なものであったり。

 

申請が通るかわからないが、今のDGにとって最善となる手を打ったつもりだ。

来るのかどうかわからない第二波に関しても全力で備えていく。

入試が近くなればなるほど、数字や根拠よりも、

感情が重要になってくるだろうから。

 

そして、DGの最善とはそのような状況を見据えても、

常に楽しい方を選択することである。

今回の選択がどのようなものなのかは、申請が通った後に明らかにしよう。

通らなければお蔵入りである(笑)

 

ということで、皆様には、無事に審査を通過することを祈っておいて欲しい(^^)/

中学受験と習い事!習活の心得!

金曜日の夕方。

今日は娘の体操教室に来ている。

コロナ期間に溜まった休講の振り替えのため、週2回の体操を、ここ3週間は週4日に増やしている。

メキメキ上達してそろそろ逆立ち、倒立前転、側転ができるようになりそうだ。

 

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ふと、隣接している専門生の体育館に目をやる。

オリンピック代表選考にも出場している人や、オリンピックを志す小・中学生が平均台や鉄棒で一生懸命練習している姿を見て、ハッとした!!!

 

(((うちの娘はいつまで体操をし続けるのだろうか?)))

 

中学受験はさせるつもりだから、

4年生まで?

5年生まで?

気のすむまで?

将来、体操の世界に進む・・・・??

 

 

“意味のある” 習い事をしなさい!

 

親の通わせやすさ、手ごろな値段というしょーもない理由だけで選んでいません?

私が娘に体操をさせ始めたのは、年少さんの10月。4歳3か月。

動機は、将来どんなスポーツをするにしても、体幹は大事だろう。柔軟性やバランス感覚が鍛えられるから、後々ほかのスポーツにも生きるでは?と考えたのだ。

 

で、体操教室探しに使ったキーワードがこちら

 

「体操教室 オリンピック」

 

ここで強調したいのが、「オリンピック」というキーワード!

私は娘を体操のオリンピック選手にしたいわけではない。

でも、やるならきちんとやらせたいと思っている。

“子供向け”のお遊び体操教室ではなく、

オリンピックを狙おうという人が集まる、狙おうと思えば狙えるレベルに鍛えてくれるところがいい。

お遊び体操教室で月々7000円ぐらいなら

本格的にやって月々12000円が断然いい!!

 

 

そして、今通っている体操教室は

自分のお金と時間を注ぐだけの価値のあるレベルだと思っている。

通いやすさは二の次だ!!

うちには車がないので、雨でも自転車で送っていき、1時間見学して連れて帰るのだが、2時間弱の時間を取られる

下の子を連れて行けばゆっくり読書もできない。(放置すると乱入しそう)

それでも価値があるレベルでやらないと無駄でしょ。

 

 

習い事で得られる効果は、スキル(技術)は二の次。

習い事で得られるものはそのもの自体の技術(スキル)よりも

継続することで得られる「精神的な成長」の方が重要である。

具体的には、

①達成感、粘り強さ、やり抜くこと

始めできなかったことができるようになることで、自分が成長していることを感じ、

達成感につながります。それから、もっとできるようになりたいという目標を定める力もつきますね。

軽い挫折も経験するでしょうし、そうした失敗を克服する経験も積むことができます。

 

②多様性の感覚、相対評価の感覚

競う場面も多く、勝ち負けもありますね。人に比べて自分を客観視することはとても大切なことです。また、その上で色々な価値観があり、みんな色々と得意不得意があってデコボコした存在であるという多様性も身につきます。

頑張るということの重要性と頑張ったら必ず思い通りの結果になるわけではないということもわかるはず。

 

 

 

他にもいろいろと精神的な面での効果は計り知れない!

ただし!

お遊びレベルで、何となくやっているだけではこうした効果は得られません。

 

 

中学受験は習い事ではない!?

習い事の中にカウントしてほしくないという人も多いらしい。

私はこだわってはいないですが、

云わんとしていることは、

 

習い事は、向き不向き好き嫌いで辞めるのもOKだが、勉強はそれが通用しない。

塾=勉強は「習い事」感覚だと困るということ。

 

毎年うちの塾でも1人は、音高・音大を考えていて、高校受験で邪魔されたくないから中学受験をするという方がいますが、1日に5時間は最低でも練習しないといけないらしいです。

そういう方は問い合わせの時点で決まって、

「ピアノ(ヴァイオリン)を本格的にしておりまして・・・」と相談してくる。

で、中学受験もするが、両立できるレベルで合格する方法を模索している。

 

それは習い事ではないよね。

言い方も「本格的に・・・」と言っている時点でその人たちにとってピアノやヴァイオリンはもはや「習い事」ではない。

 

勉強はというと、

他にこれと言って特技がない大半の人は勉強を本格的にすることになるわけで、

受験するなら、その勉強で勝ちたいわけで、

本格的にしないといけないわけで、

「習い事」感覚では困りますよ。

 

まぁ、ただの言い方の問題だし、私は特にこだわってはいない。

でも、「ギクッ!!!確かに『習い事』の感覚で」と思った人は反省してください。

 

 

その習い事、中学受験の邪魔になるなら辞めたら?

習い事は良いことも多いですし、基本やった方がいいですよ☆

ただし、それなりにきちんと。お遊びレベルならお勧めしません。

 

さて、そんな習い事も、中学受験を始めるときに、整理する人は多いですね。

で、続けることも大事だし、続けてほしいですよね☆

本人も好きなら続けたいですよね☆

無理やり辞めさせたところで、その時間が勉強に向くわけではないので、基本的には続けていいと思います。

 

でも続けることが目的化したらダメ

また、将来その世界で生きて行くわけではない、趣味の範疇のときに、

目の前の勉強と両立できていないのであればきちんと話をして辞めましょう

 

で、気を付けてほしいのが、「子供の意思を尊重」

ある程度考え方もしっかりしてきているとはいえ、まだまだ子供。

リスクの取り方は大人の仕事です。

子供は全部やりたいワガママな生き物です。

勉強はしたくないけど合格はしたいとかね。

客観視してリスク管理をするのは大人の仕事ですので、

こういうときの「子供の意思を尊重」は辞めましょう。

いい結果になった例は未だ見たことがないです。

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中学受験講師が考える親ができる環境整備という投資について

図鑑はリカちゃん人形に勝てるのか

我が家には、

そして、塾にも、

いわゆる“知育おもちゃ”と呼ばれるものは多く存在している。

レゴですか??

10㎏以上余裕でありますよ(笑)

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一応、その道のプロではあるので、

“知育おもちゃ”と検索して出てくるものの中から、

良さそうなものはひとしきり手に届くところにある。

そんな中で、我が娘たちの1番のお気に入りは…

 

お人形!!

 

お人形もママゴト道具も、

女の子らしいおもちゃは全て生徒様から頂いたものである我が家。

そこに、私の意思や趣味は介在していない。

しかし、子どもたちにとってそんなことは関係ない。

面談の最中も、ママゴト用キッチンで、嬉しそうに遊んでいる。

図鑑も、日本昔話も、色々なものは必要以上に揃っているけれど、

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そんなことお構いなしで、今日も人形をお風呂に入れるのだと嬉しそうに主張している。

私が買いそろえた“知育おもちゃ”や図鑑たちは、お風呂にすら入れてもらえなそうである(笑)

 

環境整備とは感情的期待値に基づく投資である

あぁ、図鑑をこんなに買っちゃって。

メルカリで売るか~

そんな声がどこからともなく聞こえてきそうである。

ただ、ちょっと待って欲しい。

もしかしたら、明日、興味を持つかもしれない。

こういう感情をもとに行動するのは、きっと不合理なのだと思う。

それは、よく理解しているつもりだし、仕事において「いつか」なんて考えることは、無意味だということはよくよく理解している。

しかしながら、殊、子育てにおいて、「費用対効果」をあまりに直截的に考えることは、それこそ費用対効果が悪い。

親が積み木を買ったから立体図形が得意になり、

本をたくさん買うことで国語が大好きになるのであれば、

そんなにわかりやすいことはない。

きっと、世界は愛と余裕に満ちた親子関係で溢れることだろう。

もしかすると、giveが過剰供給の世界かもしれないが。

 

ただ、、幸いにして!?そんなに子供たちは単純ではない。

親が図鑑を買ったとて、興味を示すかどうかは、、、

 

運である!!

 

おもちゃも同じ。

 

遊ぶかどうかは、、、

 

運である(笑)

 

ただ、言えることは、

買わなければ遊ばないのである。

環境を整備したからと言って、必ずその環境が活かされるわけではないが、

整備しなければ、開花しないものは確実に存在している。

そこにあるのは、客観的な根拠を越えた、親としての期待であろう。

 

要は、親として、その構図を理解できるか。

自分にできることは、自分がよいと思う環境を提供すること

それこそが最善であり、それ以上の効果もなく、

結果として、その環境が活かされるかどうかは子ども次第であること。

 

そのこと自体を親自身が、認識し、前提とできるかということなのだと思う。

とはいえ、結局は親の影響は多分に受けるのであり、

親自身が本当に良いと思っているもの、

好きなものは、

子どもにとって、環境としてしっかりと生かされる確率は高いように思う。

決して、本でいいと書いてあった、高名な誰かがイイと言っていたものではなく。

 

DG的環境整備

私は環境に投資をするのが好きである。

うん、実に響きがイイ!

でも、実態は、、、

 

単に新しいもの好きなだけ(笑)

 

というわけで、電子黒板しかり、先日の100インチスクリーンしかり、

弊社では、小さな個人塾とは思えないほど、設備が充実している。

そして、

現在、

 

4つの教室をすべてyoutubeスタジオ化する計画が進行中である!!

 

スタジオ化したからと言って、すぐに爆発的に効果があるとまでは考えていない。

しかし、環境を整えなければ、いつまでも立っても同じことの繰り返しである。

コロナ以前に戻るなどといった、後ろ向きな考え方ではなく、

withコロナの時代の新たな選択肢として、しっかりと準備をし、環境を整えていきたい。

そう考えると、塾と我が家の壁を所狭しと敷き詰められたこのボードゲームたちは、最大の環境整備と言えよう。

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子どもたちの教育にも、会社の未来にも一役どころではない役を買っていることだろう。

うん、今日もよい口実ができた。

 

ワンオペの後遺症

さて、ワンオペの動画ができました。

https://www.youtube.com/watch?v=HbENxWKaexE&feature=youtu.be

 

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どうやら、動画作成を依頼したようだ。

自分のことが世界で一番好きな末廣の考えそうなことだ。

それはまぁよしとしよう。

動画も面白いし、好みだ!

今まで、HP作成を依頼したことが何度かあるが、デザインの雰囲気がシェアできずに困って結局お断りしたことが何度かある。

フィーリングが合うって大事だ。

是非ご覧ください。

 作ってくれた方には本当に毎度感謝!一度お会いしたい💛

 

 

さて、そのワンオペから一か月。

帰宅して1日、2日ぐらいした時は

「家事や育児の大変さが分かった」的なことを言ってくれたし、退院してすぐだからか、「大丈夫?」といった気遣いもあった。

「気遣い」という言葉は彼の辞書には無いので、

「ワンオペよかったなぁ」と思っていた。あの時は。

一週間もしないうちに元に戻りますよね。

だってもともと辞書にないんだもの。

気遣いという言葉を付箋に書いて張り付けたところで、剥がれますわ!!!

 

 

今日、

「ワンオペして気付いたわ。俺めっちゃ家事とか育児手伝ってるやん!!」

という言葉が。。。

1万年の恋も冷めるような、血の気がさーっと引くような脱力感

家事や育児に関しては、見ているものや見えているものの次元が違うから、一生平行線だなと理解した。

もちろん、やってくれればこっちも要求が高くなるからどんなにやっても

もっともっととなるんだろうが(笑)

 

 

でもね。

そもそも見えている家事や育児のレベルが違うのだよ。

「名もなき家事」という本が流行ったよね。

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 この本が出て話題になったときは、叫んだ。

そうです!その通りです~!!と

最初に「名もなき」といった人は天才だなと思ったね。

当時は、感動で身体に電流が走ったような気がしたよ

 

 

ワンオペもさ、

家事の一切できない旦那様に約2週間乗り切ってもらうために、

色々準備していたんですよ。

①洗濯をしなくていいように1枚も残していない。

②着替えも10日以上溜めていいように買い足す。

③布団からシーツから全部新品にした。

④シャンプーやボディーソープ等全部満タン。

⑤ゴミ、冷蔵庫の賞味期限間近なものもゼロ。

⑥冷蔵庫を整理して、お茶、ジュースもみんなのために買いだめ。

⑦棚におつまみや子供のお菓子、インスタントの食べ物を大量に配置。

⑧紙皿、紙コップ、割りばし完備。食器の洗い物が出ないように。

⑨部屋中片付けて過ごしやすいように。リモコン等の電池も替えた。

⑩犬のカットやシャンプーも。

・・・・

その他細かく色々と。

 

自分がいないときに夫が困らないように色々なことを想定して買い物等済ませた。

当日のギリギリまで部屋の片づけして、3人が掃除しなくても過ごしやすいようにした。

子供の服だって10日分棚に準備したし・・・。

 

それでもトラブルはあるだろうと心配していた。

 

だから何とか乗り切ってくれて、

ホッとして、

感謝もしたし、

感心したし、

メデタシメデタシだったのに。

 

 

それなのに、「ワンオペで自分が普段からめちゃ手伝っていることに気が付いた」とはなんという勘違い!!!

動画を見た人から色々なお褒めの言葉が届いたから有頂天になっているのかな。

 

やっぱ見えてないことが多すぎて、話にならん。

 

たしかに、私にも問題はある。

出来ていないことにばかり目が行ってしまいがちという指摘もわかる。

でもさ、家事や育児はこっちの方がベテランですから、ごちゃごちゃ言わずに

 

「ほとんど(全部)任せちゃっているね。ありがとう」

という感じの謙虚な姿勢醸し出してほしい!!

謙虚か・・・気遣いと同様辞書に無さそうだ。

 

 

 

世の中の同じような勘違いしている旦那様に言いたい。

つべこべ言わずに、家事や育児に関しては全力で感謝して謙虚でいなさい

大人の何気ない1日と子供の貴重な1日

退院して

先週金曜日に退院して早一週間・・・

忙しいです。

何が忙しいって、今までの生活に三女の授乳時間が増えたこと。

小さく生まれたので、飲む量があまりなく、2.5時間おきに泣き出す我が子に授乳し始めるとそれぞれに30分程度かかってしまう。

次女は全く苦労しなかったので、こんなに大変だったかな~と、ちょっとお疲れモードです💦

 

 

何とも言えぬ恐怖

さて、そんな状況で、ミルクをあげながら、ふと目を移すと、元気に騒いでいる次女と、勉強やお手伝いに張り切っている長女がいる。

長女は皿洗いや洗濯、三女にミルクをあげたりととにかくよく気が付くお姉さんになってきました。次女は絶賛「ヤダヤダ期」で手がかかりまくりです。

そんな二人も、こんなに小さかったんだよな~としみじみ思う今日この頃なのです💛

 

で、次に襲ってくるのは、ちょっとした恐怖

昨日生まれたかのようにリアルに覚えている長女の出産とかが脳裏に浮かんで、

あの日からあっという間に6年たったことが正直恐怖です。

あと6年たつと、生徒と同じ受験生ですよ?

そしてあっという間にわたしはおばあちゃんになるのね(笑)

 

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恐怖→反省

有名な体感時間の話で申し訳ないですが、

体感時間の話が頭をかすめ、今、猛烈に反省しています。

 

ジャネーの法則

「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する」という法則ですね。

 

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https://www.aza-eng.co.jp/archives/5957

※ジャネーの計算によると、人生の折り返し19歳ということになる。

 

ジャネーの法則によると、
今年35歳になる私と6歳の長女では6倍のちがい、次女だと12倍となっている。
要するに、私の1時間は長女の6時間だし、次女の半日ということになる。

 

つまり、私が忙しいからと色々と我慢をさせたり、待たせたり、「今度ね」と先送りにしている時間と、彼女たちの失っている時間同じではないということだ。

静かになるからと言って、ダラダラとアンパンマンを見せてしまったりするあの時間は大人にとってはちょっとした休息かもしれないけれど、子供たちにとっては実はとても貴重な長時間になるのだ。

これって怖いよね。

改めて、ジャネーの法則の表を見て、絶望感すら感じたよ。

 

 

明日から

30代!

まだまだ無理の利く年齢だ!

子供にもう少し時間を使おう!

このGolden Ageの10歳ぐらいまでは特に大事!

もちろん、我慢してもらうことは今後もあるけど、自分が少し頑張ってそれを減らして、子供にもっと多くのことを提供できたらいいな。